更新日
公開日

マンション清掃を委託するメリットは?清掃会社の選び方を紹介

マンション清掃を委託するメリットは?清掃会社の選び方を紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

マンションやアパートを所有・経営している方にとって、建物を清潔に保ち、住環境を整えることは大変重要です。しかし、マンションに関わる清掃すべてをオーナーや管理人が請け負うのは困難でしょう。そこでポイントとなるのが外部への委託です。本記事では清掃会社に委託する機会が多い巡回清掃を中心に、清掃の種類や内容、委託の際のポイントをご紹介します。

1.マンションの巡回清掃とは? 

1.マンションの巡回清掃とは? 

マンションやアパートの清掃において、外部委託する機会が多いのが巡回清掃です。まずは、巡回清掃がどのようなものなのか、内容や他の清掃との違いを解説します。

1-1.巡回清掃とは

巡回清掃とは、マンションの共有部分など日常的に使用する部分を定期的に清掃することです。巡回清掃は清掃会社のプロやシルバーセンターを介した人材など、外部へ依頼するケースがほとんどです。清掃の頻度はマンションの規模や清掃内容、清掃会社との契約によってさまざまですが、週に1回〜月に1回の間で設定されることが多いようです。巡回清掃はマンションだけでなくオフィスビルなどでも行われています。

1-2.巡回清掃の主な内容は?

マンションにおける巡回清掃では、建物をきれいに保つために定期ケアが必要な部分の清掃がメインです。代表的な清掃箇所や内容は以下を参考にしてください。

<巡回清掃の内容例>

  • エントランスなど共用部分のガラス拭き
  • エントランスなど共用部分のカーペットの掃除機がけ
  • 共用部分の掃き掃除や拭き掃除
  • 共用灯の交換や拭き上げ
  • ゴミ庫の掃除 など

巡回清掃のメインはエントランスや各フロアなど共用部分の簡易的な清掃やメンテナンスとなります。オーナーや管理人などで日常的に手が回らない部分の清掃や、時間が掛かる清掃を、定期的に外部へ委託するイメージです。清掃内容は上記以外にも広くあり、必要性に応じて設定されます。

1-3.日常清掃・定期清掃・スポット清掃との違いは

マンションやアパートに関わる清掃は巡回清掃だけではありません。他にも日常清掃や定期清掃、スポット清掃といった種類があります。ここからは、それぞれの清掃と巡回清掃との違いについて解説していきます。

・日常清掃

日常清掃とは、マンション関連のこまめな掃除です。巡回清掃と共通する部分も多くありますが、大きな違いは清掃頻度。日常清掃は毎日〜週に1回と頻度が高いことが特徴です。

<日常清掃の内容例>

  • フロアごとの共用部分の掃き掃除や掃除機がけ、モップがけ など
  • エントランスの掃き掃除や掃除機がけ、モップがけ など
  • 手すりや階段などの掃除
  • ごみ箱のごみ回収とゴミ庫への運搬
  • 共用トイレ掃除 など

日常清掃では主にフロア、手すりや階段といった身近な部分の清掃が行われます。日常的に美観を保っておきたい場所や、汚れやすい部分の清掃がメインといっても良いでしょう。日常清掃に関しては清掃会社へ委託せず、オーナーや管理人が行うケースもあるようです。

・スポット清掃

スポット清掃とは、基本的に1回きりの単発の清掃のことです。箇所を絞り、徹底的に清掃したいときに行われます。

<スポット清掃の内容例>

  • 窓ガラスの掃除
  • 必要箇所の機械洗浄
  • こびりついたハトのフンの除去
  • 植栽の剪定
  • 外壁の洗浄
  • エアコンの分解洗浄
  • 排水管の洗浄
  • 換気ダクトの清掃 など

巡回清掃や日常清掃とは異なり、普段の掃除では時間を掛けてケアできない箇所を重点的にきれいにしたいときに実施されるのが特徴です。定期的な清掃は必要ではないけれど、重点的に対応が必要となったときや、突発的に清掃の必要性が生じたときなどに行われます。

・定期清掃

定期清掃とは、普段の掃除では時間を掛けてケアできない箇所を定期的に清掃すること。多くの場合、定期清掃は2ヵ月〜3ヵ月に1回の頻度で行われます。

<定期清掃の内容例>

  • 共用部分の定期的な機械洗浄、ワックスがけ
  • カーペットの機械洗浄
  • ブラインドの掃除
  • 外壁の洗浄
  • エアコンの分解洗浄

定期清掃はスポット清掃と共通する部分がありますが、主な違いは清掃頻度です。1回きりで大丈夫な清掃はスポット清掃という扱いです。

2.マンションの巡回清掃を委託するメリットは

掃を委託するメリットは

マンションの清掃はオーナーや管理者で行うこともありますが、巡回清掃は清掃会社をはじめとした外部への委託がおすすめです。巡回清掃を委託するメリットを3つご紹介しましょう。

2-1.建物の清潔感が維持できる

巡回清掃を外部委託するメリットのひとつに、「建物の清潔感を維持しやすくなる」というポイントがあります。

巡回清掃を外部へ委託すれば、依頼内容に沿って清掃してもらえるでしょう。委託先の選択肢はさまざまありますが、プロの集団である清掃会社に依頼すれば、オーナーや管理人で対応する清掃だけでは行き届かない部分をプロの目で定期的にケアしてもらうことが可能です。清掃のプロに委託することで、オーナーや管理者だけで清掃を行うよりも、建物を清潔かつ美しくキープすることができます。

2-2.住居者の満足度が上がる

巡回清掃で建物の清潔感を維持することで、住人の満足度を上げることも可能です。例えば、ゴミ庫の清掃を外部委託して定期的に清掃すれば、悪臭対策や害虫発生予防にもつながるでしょう。このように巡回清掃を外部委託して定期的にケアすることは、住人の不満や住人からの苦情を減らし、満足度を上げるために役立ちます。

また、巡回清掃で清潔感を維持しているマンションは、空き部屋があり新たな住人を探しているケースなどでも、内見者へ良い印象を持ってもらいやすいでしょう。手入れが行き届いたマンションやアパートは、そうでない物件よりも選ばれやすい特徴があります。

2-3.大家さんの負担が軽減できる

オーナーの負担を軽減できることも、巡回清掃を外部委託するメリットです。マンションやアパートの清掃は楽ではありません。建物の規模が大きくなるほど清掃箇所は増えますし、ゴミ庫や階段など細かい部分まで掃除しようとすると負担も増えます。それをマンションオーナーだけでカバーするのは大変な作業でしょう。日中、別の仕事を抱えているオーナーであればなおさらです。

そこで巡回清掃を外部委託すれば、オーナーに掛かる負担の軽減が可能となります。掃き掃除などの負担が少ない作業はオーナーが行い、負荷の掛かる清掃のみを外部委託するなど、うまく業務分担して依頼すれば、費用負担が気になるケースでもコストを抑えながら外部委託できるでしょう。

3.マンションの巡回清掃を委託するデメリット

3.マンションの巡回清掃を委託するデメリット

巡回清掃を依頼すれば建物の清潔感を維持することができ、オーナーの清掃に関わる負担も軽減しますが、メリットばかりではありません。マンションの巡回清掃を委託する際のデメリットも考えていきましょう。

3-1.セキュリティ面での不安

マンションの巡回清掃を委託するデメリットとして、セキュリティ面での不安が挙げられます。オートロックマンションの場合、スムーズに清掃を進めてもらうために共用部分のカギを清掃会社に預ける必要が出てくるかもしれません。

カギの悪用や、万が一のアクシデントが起こらないよう、清掃会社を選ぶ段階から慎重な判断が必要です。巡回清掃を委託する際は、セキュリティ体制が整った信頼できる清掃会社を選ぶと安心でしょう。

3-2.自分たちで掃除しなければいけないことも

巡回清掃は、委託時にオーナーと清掃会社で決定した清掃頻度と清掃内容で実施されます。そのため、委託した部分以外の清掃が必要となった、次の巡回清掃までの間に激しく汚れてしまった、といった場合は、イレギュラーな対応が必要です。台風でゴミが多く飛んできて急に清掃が必要となったなど、特例が発生する場合もあります。

イレギュラーな委託は可能でも「追加清掃」という扱いで別途料金が必要となるケースや、オーナー自らが掃除対応しなければならないケースも場合によっては発生することを心に留めておきましょう。

3-3.費用が掛かる

外部に委託しての巡回清掃は、費用が掛かる点もデメリットのひとつとして挙げられます。マンションの廊下や階段といった共用部分の清掃を週に1回委託する場合の相場は15,000円〜20,000円です。マンション規模や清掃条件、清掃頻度に伴い、費用負担はさらに大きくなるでしょう。

費用については清掃会社と綿密に打ち合わせを行い、見積りや清掃内容を確認しておくことが大切です。

4.マンションの巡回清掃はどこに委託できる?

ここからは、マンションの巡回清掃を委託する際に、どのような選択肢があるかをご紹介していきます。巡回清掃の委託といえば清掃会社を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ご近所さんをつなぐマッチングサービスやシルバーセンターを介して清掃を委託することも可能です。

4-1.清掃会社

まずは清掃会社へ委託する例をご紹介します。清掃会社へ委託する場合は、仕上がりのクオリティの高さが魅力です。一方、費用が比較的高くなってしまう側面もあります。

「月に2回以上から」など、あらかじめ契約に際して制約を設けている清掃会社も少なくありません。委託する巡回清掃の回数が少ないと、設定料金が割増しとなるケースもあるため、見積りの確認はマストです。

4-2.ご近所さん

マンションの巡回清掃は、ネットワークを活用してご近所さんに依頼することもできます。ご近所さんとのマッチングサービスを提供している企業もあるため、興味がある方は調べてみると良いでしょう。

ご近所さんに委託するメリットは、幅広い業務をリーズナブルな価格で依頼できることです。ただし、マンションの立地によっては最適な人材が近くで見つからない、専門性が高い掃除の依頼はできない、といったデメリットもあります。

4-3.シルバーセンター

マンションの巡回清掃は、シルバーセンターを介して委託することも可能です。難しい清掃でなければ、比較的リーズナブルな価格で依頼することができます。簡単なマンション清掃を定期的に委託したいといったケースでおすすめです。

ただし、シルバーセンターの登録者は60歳以上が中心であることと、清掃のプロではないことは把握しておきましょう。

5.委託先を選ぶ際のポイント

5.委託先を選ぶ際のポイント

最後に、巡回清掃の委託先を選ぶ際のポイントをご紹介します。マンション清掃を委託する先は、もしものトラブルがないよう、慎重に選択することが大切です。

5-1.必ず複数社に見積もりを取ること

まず大切なことは、複数社から見積りを取ることです。清掃会社や委託先によって依頼できる業務とそれらの価格設定が異なります。ニーズに合った清掃を委託できるか、料金はどれくらいか、複数社の見積もりをとって比較し、相場を見極めましょう。複数社から見積もりを取れば、悪質な事業者の見分けも付きやすくなります。

また、時間制や回数制など料金形態も委託先により異なるため確認しておきたいポイントです。どういった料金形態なら無駄なく清掃を依頼できるか、マンションに適した清掃委託先を、見積もりを見比べながら検討することも大切です。

5-2.有資格者がいる清掃会社を選ぶ

清掃の難易度や期待する仕上がりによっては、有資格者がいる清掃会社を選ぶ方が安心できる場合もあります。有資格者に清掃対応してもらえれば、安定した仕上がりが期待できるでしょう。

また、難易度が高い清掃を委託したい場合も、専門資格を持つスタッフが在籍している清掃会社を選ぶのがおすすめです。例えば、共有部分のエアコンの掃除を依頼したいなど、専門的な知識を持ったプロによる対応が必要なケースもあるでしょう。清掃に関わる資格には、認定資格であるエアコンクリーニング士や、国家資格であるビルクリーニング技能士、建築物環境衛生管理技術者、清掃作業監督者などがあります。

5-3.管理体制とスタッフ教育がしっかりしているところを選ぶ

トラブルを未然に防ぐためにも、管理体制がきちんとしている清掃会社や委託先を選ぶことが重要です。管理体制が整った委託先であれば、有事の際の対応がスムーズでしょう。また、現場に確認員がいる委託先であれば、掃除の質に関して信頼できます。

スタッフへの教育が行き届いているかどうかもポイントです。清掃技術だけでなく、住人への接し方など応対能力も身に付けているスタッフが在籍している清掃会社だとより安心できるでしょう。

5-4.柔軟な対応をしてくれるところを選ぶ

巡回清掃において、ある程度柔軟に対応してもらえる清掃会社や委託先を選ぶこともポイントです。清掃が必要な箇所や、清掃内容は場合によっては変わる可能性があります。そのため、ニーズに合わせて掃除内容の相談が可能であったり、柔軟に対応してくれたりする委託先であれば、建物の維持管理がよりスムーズでしょう。

おわりに 

マンションの入居者へ快適な暮らしを提供するには、建物を清潔な状態に維持する清掃が必要不可欠です。定期的に行う巡回清掃は、外部への委託がおすすめです。くらしのセゾンでは、マンションやアパートの清掃・メンテナンスサービスを提供しています。ニーズに合わせた依頼ができるため、困りごとがあればぜひご相談ください。

マンション・アパートの建物メンテナンスの詳細はこちら

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする