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猫の寿命はどれくらい?長生きさせる生活や食事のポイントも紹介

セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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猫を飼っている方にとって、愛猫は家族同然です。家族の一員である大切な愛猫に1日でも長く生きてもらいたいと思っている方は多いでしょう。そこでこの記事では猫の寿命や猫を長生きさせるポイントを紹介していきます。愛猫とあと何年一緒に暮らせるのかを知りたい、愛猫を長生きさせたいと思う方はぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

猫は人間よりも歳を取るスピードが早く、平均寿命は15歳前後とされています。猫の老衰では食欲・身体能力・毛質の低下、睡眠時間の増加などの症状・現象が見られるようになります。これらの症状や現象が見られたら、その猫に合った対処が必要です。
猫を長生きさせるには安全な室内で飼育し、猫が暮らす環境を清潔に保ってあげましょう。また食事は猫用の完全栄養食を与え、適度な運動ができる環境を整えてあげることが重要です。

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猫のライフステージを知ろう

猫の寿命をお伝えしていく前に、猫がどのような一生を歩むのか、ライフステージについて紹介していきましょう。

子猫期

子猫が生まれて6ヵ月頃までを「子猫期」といい、好奇心旺盛でさまざまなおもちゃと無邪気に遊びまわるのが特徴です。この時期の子猫にはトイレトレーニングをさせたり、病院に行くことや車に乗せることを経験させたりしておくと後々育てやすいとされています。

この時期の子猫は乳歯が生えそろって離乳食が終わり、成猫用のフードが食べられるようになります。しかし、この時期の子猫には成長を支える適切な量のタンパク質が必要不可欠のため、特別な栄養設計がしてある子猫用のフードを与えるのがおすすめです。また、子猫は成猫とは違い代謝が活発であることから、1日の食事量を小分けにして与えると良いでしょう。

青年期

7ヵ月〜2歳くらいの時期を「青年期」といい、この時期の猫は他の猫と遊ぶよりも単独行動が増えてくるのが特徴です。子猫期のかわいらしい赤ちゃんのような見た目が少しずつ変化し、無邪気な性格も猫本来の性格へと成長していきます。この時期の猫には、ちょっとしたタイミングで身体に触れて人間に触れられることに慣れさせておくことや、家庭のルールを教えることが大切です。

また、1歳頃を目安に、子猫用フードを卒業しましょう。成猫用フードは粒状のドライタイプと缶詰のウェットタイプがありますが、どちらを選んでも問題ないため、愛猫の食いつき方や飼い主の与えやすさで決めるのもおすすめです。

成猫期

3〜6歳くらいの時期を「成猫期」といい、体力も健康状態もピークに達して一生の最盛期となります。まだまだ若く比較的健康で活発に過ごせる時期ですが、若くして発症する病気もいくつかあるため、日々の健康チェックや健康診断は欠かさず行いましょう。

また、この頃までにしつけを終わらせておくのが理想ですが、猫が家庭のルールを破った際は優しく教え直してあげることが大切です。独立心が強い猫は犬よりもしつけが難しいと思われがちですが、猫がルールを覚えられるように頭ごなしに怒鳴りつけることなどをせず教育してあげましょう。

壮年期

7〜10歳くらいの時期を「壮年期」といいます。この時期になると成猫期よりも睡眠時間が増えたり運動量が減ったりするため、注意していないと太ってしまう猫もいるでしょう。通常の猫よりも太った猫はあらゆる病気になりやすいとされています。

日々の健康チェックに加え、健康診断を欠かさず受けることで、病気の早期発見につながります。また、成猫期に比べると毛の艶がなくなる、食事のスピードが遅くなるなど、少しずつ老いの兆候が見られるようになるのもこの時期です。

高齢期

11〜14歳頃の時期を「高齢期」といいます。この時期の猫は関節症になりやすいとされているため、ベッドやトイレの位置などを見直して、バリアフリーに努めましょう。また、これまでの時期と比べると圧倒的に病気になるリスクが高まります。

日々のちょっとした変化を見逃さないように、注意深く猫の様子を見てあげてください。フードに関しては、必要な栄養素が満たせる高齢猫用のフードがおすすめです。

老猫期

15歳以上の時期を「老猫期」といいます。猫も人間と同じで高齢になると関節症や認知症などさまざまな病気になるリスクが高まるうえに、動きが鈍くなったり食事量が減ったりなどのあらゆる変化が見られます。15歳以上の猫には、高齢猫用のフードを与える、バリアフリーに努めるなどの対応が大切です。

猫の寿命について

猫のライフステージがわかったところで、次に猫の平均寿命について紹介していきます。

猫の寿命はだいたいどれくらい?

一般社団法人ペットフード社団法人が行った2022年(令和4年)の全国犬猫飼育実態調査によると、猫の平均寿命は15.62歳という結果でした。同じ調査では犬の平均寿命は14.76歳であることから、犬よりも猫のほうが長く生きる傾向にあるようです

参照元:https://petfood.or.jp/data/chart2022/7.pdf(73p)、https://petfood.or.jp/data/chart2022/6.pdf(61p)

長寿の猫は38歳!

猫はだいたい15歳前後が平均寿命とされていますが、長寿の猫はどれくらい生きたのでしょうか。ギネス記録によると、最も長生きした猫の寿命は38歳のようです。

猫の寿命が延びている理由

人間と同様に猫も長寿化が進み、平均寿命が伸びています。その理由として、動物病院の充実や医療技術の発達、フードの高品質化などが挙げられます。猫といつまでも一緒にいたい飼い主にとっては、嬉しい傾向であるといえるでしょう。

猫の年齢を人間の年齢で換算すると?

では、猫の年齢を人間の年齢で換算するとどうなるのでしょうか。以下の表をご覧ください。

人間人間人間
1カ月1歳4年32歳13年68歳
2カ月3歳5年36歳14年72歳
3カ月5歳6年40歳15年76歳
6カ月9歳7年44歳16年80歳
9カ月13歳8年48歳17年84歳
1年17歳9年52歳18年88歳
1年半20歳10年56歳19年92歳
2年23歳11年60歳20年96歳
3年28歳12年64歳

猫の老衰によって見られる症状と注意点

猫は衰えてくると身体にさまざまな症状が見られるようになります。以下ではその症状と、その症状が見られた時の注意点を紹介していきましょう。

食欲の低下

猫の老衰では、食欲の低下により食事量の減少が見られます。食事量の減少によって、身体に必要な栄養素や免疫力、筋肉量も低下するため、身体にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。

食欲がなく餌をなかなか食べないときは、フードをチェックしてみましょう。普段、粒状のドライフードを与えている場合は、固くて食べにくい場合があります。ウェットのフードに変えたり、ドライフードにお湯を加えて柔らかくしたりして与えてみましょう。

食欲がなくても猫に元気があり、排泄物に異常が見られなければ、ほとんどの場合そのまま様子を見ても問題ありません。ただし、食事量の低下に加え、嘔吐や下痢などの症状がある場合は病院を受診してください。

身体能力の低下

猫といえば高いところや細い道などの不安定な場所でも平気で移動する高い身体能力が特徴ですが、老衰によってそれが容易にできなくなります。前述したように、身体能力の低下は、食欲の低下が影響している場合もあるでしょう。

身体能力の低下により足腰が弱った高齢の猫がいる場合は、キャットタワーを段差の低いものに買い替えたり、トイレを乗り越えやすい縁のものに買い替えたりするなど、猫が暮らしやすくなるような工夫が必要です。

毛質の低下

猫が老衰し始めると、多くの場合毛質の低下や毛艶の悪化などが起こるようになります。それは、食欲の低下に伴うタンパク質の減少、慢性的な脱水、腎機能障害などが原因とされています。

また、関節疾患によって毛繕いがうまくできなくなると、毛がパサついたり毛玉ができやすかったりするでしょう。

毛質の低下が見られたら、被毛の源であるタンパク質が十分に摂れる食事内容にしたり、水分不足に注意したりなど、日頃から愛猫の様子を注意深く観察して適切に対処してあげることが大切です。

睡眠時間の増加

猫は元々寝ている時間が長い動物ですが、老衰が始まるとさらに睡眠時間が長くなり、飼い主に甘えたり遊び相手を要求したりすることが減る傾向にあります。それは、筋肉量の低下や関節炎の発症などが原因です。

同じ姿勢でずっと寝ていると内臓に負担がかかるため、数時間ごとに体位を変えてあげましょう。また、寝たきりになると食事も摂りづらいので、口の近くに食事を持っていくなど、猫の状態に合わせた適切なサポートをしてあげてください。

認知症の発症

猫も人間と同じで、年をとると認知症を発症する恐れがあります。猫が認知症になると、粗相や夜鳴きが増えたり、頻繁に食事を催促したりなどの症状が見られます。今のところ認知症を完治できる薬はありませんが、ペット用サプリの使用や認知症の改善に役立つドーパミンを増やす薬の使用で症状を軽減させることが可能です。認知症の症状がひどい場合は、一度動物病院へ相談してみましょう。

4歯周病の悪化

猫が老衰し始めると歯石が蓄積しやすくなるため、多くの猫が歯周病を発症するとされています。歯周病によって口内炎を起こすこともあり、不快感や痛みを感じる猫も多いでしょう。口の中の異常を見つけたら動物病院を受診したり、口周りを拭いて清潔にする・柔らかいフードへ切り替えるなどの自宅でできるケアをしたりしてください。

長生きしやすい猫はどっち?

猫は飼い方や種類によって長生きしやすさに違いがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

室内飼いと外飼い

猫は外で飼育するよりも室内で飼育する方が長生きしやすいとされています。外に出る機会が多いと、交通事故や他の猫との喧嘩、感染症などの危険が伴うからです。

オスとメス

オスとメスでは、メス猫の方が長生きするというデータがあります。しかし、メス猫の方が長生きするという根本的な理由はなく、個体差があるため、あくまで傾向として覚えておいておくと良いでしょう。

雑種と純血種

雑種の猫と純血種の猫とでは、雑種の猫の方が長生きしやすいとされています。純血種の猫はその種類特有の遺伝的な病気があり、雑種の猫はそういった病気になりにくいからです。しかし、純血種の猫が早死にするとはいい切れず、長生きする猫もたくさんいます。

長毛と短毛

長毛の猫と短毛の猫とでは、短毛の猫の方が長生きするとされています。長毛の猫の方が内臓に毛が詰まって起こる毛球症を発症しやすいこと、長毛種には純毛種が多いことなどが理由として挙げられます。

猫を長生きさせるポイント

愛猫やこれから家族に迎え入れる猫を長生きさせるために、飼い主が気をつけたいいくつかのポイントがあります。以下で紹介していきましょう。

環境

猫を長生きさせるためには、前述したとおり、交通事故や感染症の心配がない室内で飼育するのがおすすめです。室内で飼育するとストレスが溜まってしまわないか心配になる方もいるでしょう。しかし、自由に動き回れるキャットタワーなどを設置してあげれば問題ありません。

また、猫はエアコンの風を嫌がるため、猫が長時間過ごす場所にエアコンの風が当たらないよう配慮してあげましょう。さらに、きれい好きな猫にとって清潔なトイレは必要不可欠です。少しでもトイレが汚れていると、おしっこやうんちを我慢してしまうこともあるため、トイレの環境についてこまめにチェックしてあげましょう。

食事

猫を長生きさせるためには、体型や年齢に合わせた総合栄養食をあげましょう。総合栄養食とは、水とそのフードだけで猫に必要な栄養素を補給できる餌のことです。他の動物用ではなく、必ず猫用のフードを与えましょう。また、食事管理で気をつけたいことは、絶対に人間の食事を与えないことです。猫にとって人間の食事は、塩分や糖分などが高過ぎてしまいます。

運動

猫は元々狩りをしていた動物です。そのため、狩猟本能を満たしつつ、充実した時間を過ごせる適度な運動を普段の生活の中に取り入れてあげてください。猫と遊ぶ際のポイントは、おもちゃを与えっぱなしにしないことです。

ネズミや鳥の動きをイメージしながらおもちゃを動かして、猫に追いかけてもらいましょう。飼い主と遊ぶことは運動になるだけでなく、ストレス発散やかまってもらえたという満足感を得ることにもつながります。

病気

猫を長生きさせるためには、病気などから守ってあげることが大切です。そのためにはワクチン接種に必ず出向いたり定期的に健康診断を受けたりして、病気の予防や早期発見を目指しましょう。また、元気がない、食欲がない、毛繕いをしないなどのいつもと違った様子を見逃さないようにすることも、猫を長生きさせるために重要です。

ペット保険

猫を長生きさせるには、治療が必要になった時に備えてペット保険に加入しておくことが重要です。ペットにかかる医療費は、病状により高額になることもあります。そのような時にお金の事情で治療ができない事態は、飼い主にとって絶対に避けたいケースであるといえるでしょう。

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おわりに 

猫は飼い主にとって家族同然です。人間よりも歳をとるスピードが早く寿命が15歳前後と短命ですが、できるだけ長生きしてもらえるように日々の食事や運動、生活環境に気を配り、猫の様子を注意深く観察してあげましょう。この記事を参考にして、猫と大事な1日をお過ごしください。

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