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ハムスターの寿命は?よく見られる死因や長生きさせるコツなどを紹介

セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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つぶらな瞳にまるまるとした体型がかわいらしいハムスター。ペットとして人気があるハムスターですが、どれくらい生きるのかご存知ですか。この記事では、ハムスターの平均寿命やハムスターに多い死因、長生きさせるコツなどを紹介していきます。ハムスターを飼っている方やこれから家族として迎え入れる予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

犬や猫に比べると世話がしやすいとされペットとして人気があるハムスターですが、命あるものとはいつかお別れがやってきます。ハムスターの平均寿命は2〜3年余りです。ハムスターは身体の不調を隠す習性があるため、1日中寝て過ごす・体重が減る・よく転ぶなどの現象や症状が見られるようになった際には、病気や体調不良を疑ってみてください。
ハムスターは結膜炎や皮膚病、低体温症などかかりやすい病気がいくつかあります。それらの病気の中には加齢に伴って発症するものもありますが、飼い主の気づきや環境整備などで早期発見や予防できる場合もあります。

ハムスターってどのような動物?

ハムスターの寿命を紹介していく前に、まずはハムスターの生態や飼い方について紹介していきましょう。

ハムスターの生態

野生のハムスターは乾燥地帯や半乾燥地帯を好んで住むネズミの仲間です。夜行性のため昼は地面に掘った穴の中にいて、敵が少ない夕方から夜にかけて単独で活動します。

ハムスターといえば、食料などを頬いっぱいに詰め、まんまるくなっているかわいらしい姿が印象に残っている方が多いでしょう。ハムスターには頬袋があり、巣の外で見つけた食料や床材を頬に詰めて持ち帰る習性があります。

ハムスターの大きさは、ジャンガリアンハムスターで体長7〜13cmほど、体重は30〜40g前後、ゴールデンハムスターで体長15〜20cmほど、体重は150g前後です。

ハムスターの基本的な飼い方

ハムスターを飼育するにはまず、ケージ・床材・巣箱を用意します。小さなハムスターの場合は約30×45cm、大きなハムスターの場合は約40×60cmの十分に動き回れるサイズのケージを用意しましょう。

床材は牧草やおがくずがおすすめです。床材は暖かさを保ったりクッションになったりとさまざまな役目を担っているため、必ず敷いてあげましょう。また、ケージの中にはハムスターが落ち着いて過ごせるように巣箱を設置してください。

ハムスターを飼育するのには、20〜26度の温度で、40〜60%の湿度を保つのが基本です。寒すぎる環境では冬眠してしまう可能性があるため、飼育する部屋の温度には注意しましょう。

ハムスターの餌は専用のものを中心に、ヒマワリなどの種子、ニンジンやコーンなどの野菜、リンゴなどの果物をあげてください。

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ハムスターの寿命はどのくらい?

寿命が短いことでも知られているハムスターですが、実際はどれくらい生きられるのでしょうか。ここでは、ハムスターの平均寿命について紹介していきます。

ハムスターの平均寿命

ハムスターの種類別の平均寿命は以下のとおりです。

  • キャンベルハムスター:2~3年
  • ゴールデンハムスター:2~3年
  • ジャンガリアンハムスター:2~3年半
  • チャイニーズハムスター:2~3年
  • ロボロフスキーハムスター:2~3年

上記を見ると、ハムスターの平均寿命は2〜3年余りであるといえるでしょう。ギネス記録には4年半生きたハムスターが記録されていますが、大体のハムスターは2〜3年で生涯を終えるようです。

ハムスターの寿命が短い理由

ではなぜ、ハムスターの寿命は短いのでしょうか。動物は一生のうちに動く心臓の回数が15億回ほどと決まっています。心拍数はどの動物も同じですが、ハムスターは心臓を動かすスピードが早いため、他の動物よりも早く歳をとってしまうようです。

一方で、寿命が長いとされているゾウやカメは心臓を動かす回数がハムスターよりも遅いので、長生きする傾向にあります。

人間の年齢に換算すると?

ハムスターは早く歳をとって、2〜3年で寿命を迎えてしまうことがわかりました。では、ハムスターの年齢を人間の歳に換算すると一体どうなるのでしょうか。以下の表をご覧ください。

ハムスターの年齢人間の年齢
1カ月7歳
2カ月15歳
3カ月18歳
6カ月25歳
1年30歳
2年60歳
3年90歳

ハムスターの冬眠と死亡の見分け方 

ハムスターは気温が低い場合、眠ったまま起きなくなり冬眠することもあります。初めてハムスターを飼う方にとっては、体調に異常があるのではないか?死んでしまったのではないか?と焦ってしまうでしょう。

ハムスターの冬眠と死亡を見分けるには、呼吸と身体の弾力を確認することが重要です。まずは指先を濡らしてハムスターの口や鼻に近づけて呼吸の有無を確認しましょう。また、身体の弾力の有無も有力な判断材料となります。

身体に触れて柔らかいようであれば冬眠していますが、硬くなっている場合は死後硬直であるケースもあります。

寿命が近いハムスターの特徴

ハムスターの死期を判断するために、寿命が近いハムスターの特徴を知っておきましょう。

日中寝て過ごす

本来ハムスターは夜行性のため、日中は活発に活動しないのが基本です。夜になれば滑車を回したり食事をしたりと動き回っているでしょう。しかし、寿命が近づいたハムスターは夜も寝て過ごすことが多くなります。

寝て過ごすことが多くなったハムスターは寿命が近づいているか、体調不良の可能性があるため、早めに病院を受診するのがおすすめです。

毛質が悪化する

寿命が近づいたハムスターは毛質が悪化する場合もあります。元気なうちは毛繕いや砂浴びを頻繁にして、常に身体の清潔を保っています。しかし、体調不良や栄養不足、ケガなどによって毛繕いや砂浴びができないと、毛質の悪化に繋がってしまうのです。

体重が減少する

体重がただでさえ少ないハムスターは、1g減少するだけでも命にかかわることがあります。体重の減少を確認したら、餌を栄養のあるフードに変えたり、病院を受診したりしましょう。

食欲が低下する

寿命が近づいてきたり病気で身体が弱ったりしている場合は、食欲が低下するハムスターもいます。夜行性のハムスターは、日中餌を食べていなくてもそこまで心配する必要はありませんが、夜も食べていないようであれば問題です。

また、餌が減っていても、頬袋に隠しただけで食べていない場合もあります。ハムスターは身体が小さいので、数日食べていないだけで死んでしまう恐れがあります。そのため、餌をきちんと食べているのかの確認を定期的に行いましょう。

瞳が濁る

ハムスターは寿命が近づくと、白内障などによって瞳が濁ったり視力が落ちたりする症状が見られます。元々ハムスターは近眼で聴覚と臭覚を頼りに生きているため、瞳の濁りや視力の低下はそこまで心配しなくても良いでしょう。

しかし、老化とともに聴覚や嗅覚も衰えてくると、あちこちにぶつかったり転落したりなどの危険性が高まります。そのような事態になった場合は、ケガをしないように飼育環境を整えてあげましょう。

よく転ぶ

寿命が近づいたハムスターは足腰が弱ってよく転ぶようになります。そのような症状が見られたら、瞳が濁った時と同様にハムスターの負担になりにくいような飼育環境に整えてあげることが重要です。

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ハムスターのよく見られる死因

ハムスターは寿命だけでなく、さまざまな要因で命を落とす危険性があります。以下では、ハムスターのよく見られる死因について紹介していきましょう。

飼育環境

前述したように、ハムスターには飼育に最適な温度と湿度があり、低い温度になりすぎると仮死状態になってしまうこともあります。それを疑似冬眠といい、ゆっくりと死につつある怖い状態だと認識しておいてください。

体温や呼吸で生存を確認できたら、ホットカーペットやカイロなどで温めて起こしてあげましょう。

ストレス

ストレスに弱いハムスターは、ストレスが死因となってしまうこともあります。ハムスターにとってストレスとなるのは、気温・騒音・光・匂い・多頭飼いなどです。ハムスターは身体の不調を隠す習性があるため、ストレスに気づくのが難しいこともあるでしょう。

しかし、ストレスを放っておくと突然死してしまう恐れもあるので、噛む・鳴く・身体を低くする・フリーズするなどのいつもと違う行動が見られたら、周りの環境を見直してあげてください。

事故

転落や共食いなどの事故も、ハムスターの死因のひとつです。前述したようにハムスターは近眼であまり目が良くないので、物の上や高い場所から落ちることはよくあります。そうならないためにもハムスターが安全に暮らせるように飼育環境を整えてあげることが大切です。

また、同じケージでハムスターを多頭飼いしていると縄張り争いや子どもを食べてしまう子食いによって共食いが発生することもあります。ハムスターの共食いを避けるには、複数を同じケージで飼わない・ストレスを溜めさせないなどの環境整備を行いましょう。

病気

先ほどもお伝えしたように、ハムスターは身体の不調を隠す習性があります。そのため、実は何らかの病気にかかっていたにも関わらず発見が遅れてしまったというケースも少なくありません。

大切なのは、ハムスターのいつもと違う行動に早めに気づき、対処してあげることです。日頃からハムスターの様子を注意深く確認してあげてください。

ハムスターがかかりやすい疾患

ハムスターは自身で不調を訴えられないだけでなく、不調を隠す習性があるため、飼い主はハムスターがかかりやすい病気について知っておく必要があります。以下ではハムスターがかかりやすい病気について紹介していきましょう。

結膜炎

結膜炎はゴミやホコリが目の中に入ることや毛繕い中に目を傷つけてしまうことが原因で起こり、涙や目やにが多く出たり瞼が腫れたりします。ハムスターの結膜炎を予防するには、原因となるゴミやホコリをなるべく減らせるように、ケージの中を清潔に保っておくことが大切です。ハムスターが結膜炎になってしまった場合は、点眼薬や抗生物質の投与などの治療を行います。

皮膚病

ハムスターがかかりやすい皮膚病は、アレルギー性皮膚炎やニキビダニ症、細菌性皮膚炎、皮膚真菌症などです。これらの皮膚病は脱毛や炎症、かゆみなどの症状を引き起こし、治療には専用の塗り薬を使用して対処します。

ハムスターはただでさえ皮膚炎にかかりやすいとされていますが、体力や免疫力が低下しているとさらに皮膚炎を発症しやすくなるため、心身ともに快適な生活が送れるよう環境を整えてあげましょう。

不正咬合

不正咬合は歯の噛み合わせが悪くなる病気で、多くの場合、ケージの金網をかじることや硬いもののかじりすぎで起こります。口の中に炎症が起きて食事が食べられなくなり体重が減少したり、出血したりするハムスターもおり、定期的に通院しなければならないケースが多いでしょう。ケージを水槽や衣装ケースにするなどの対処法がおすすめです。

腫瘍

ハムスターに腫瘍ができるのは珍しいことではありません。特に免疫力が落ちてくる1歳以降になると頻発する恐れがあるため、異常がないか日頃のチェックが大切となるでしょう。治療は腫瘍を取り除く手術が主になります。

低体温症

低体温症によって疑似冬眠を起こすことも、ハムスターの死因のひとつです。低体温症は室温が5度以下になると発症しやすくなるため、ハムスターを飼育する部屋の室温は常に気を配りましょう。万が一低体温症になってしまったら、心臓などに負担をかけないようにゆっくりと身体を温めてあげましょう。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは、子宮内の血や膿が生殖器から排出する病気です。免疫力が低下する1歳以降に発症しやすい病気とされています。出血があった時点ですでに病状は進行している状態のため、すぐに病院を受診しましょう。

ストレス性脱毛

ストレス性脱毛はその名のとおり、ストレスによって脱毛を起こす病気です。先ほどもお伝えしたように、不衛生な飼育環境や多頭飼いなどの窮屈な生活によるストレス、構いすぎによるストレスが原因となります。

ストレス性脱毛は皮膚病を併発する可能性もあるため、原因となっているストレスを取り除いてあげましょう。

ハムスターを長生きさせるコツとは

寿命が短いハムスターですが、1日でも一緒に過ごせるように長生きさせるおすすめのコツがあります。以下にあげたコツをぜひ実践してみてください。

  • 飼育するケージ内を常に清潔に保つ

飼育する環境を清潔に保つことで、防げる病気もあります。水や餌は毎日新しいものと交換し、排泄物は定期的に取り除いてあげましょう。

  • 温度管理を徹底する

エアコンやヒーターなどを活用し、1年中ハムスターが心地よく生活できる環境を整えてあげてください。

  • 毎日健康チェックを欠かさない

食事や排泄物がいつもと同じであるか、元気はあるか、など毎日の健康チェックを欠かさず行い、異常があってもすぐに見つけられるようにしておきましょう。

  • ブラッシングを定期的に行う

定期的なブラッシングは毛球症の予防に繋がります。ハムスターは自分で毛繕いを行うため、基本的にブラッシングは必要ありませんが、毛の生え変わる換毛期や長毛種のハムスターには定期的にブラッシングをしてあげましょう。

  • ストレスを与えない

ハムスターはストレスが死因となってしまうこともあります。あまり刺激を与えすぎないようにしましょう。

  • そのハムスターに合った餌を適量与える

太ってきたハムスターには少し餌の量を減らして与えたり、硬い餌が食べられなくなってきたハムスターには餌を柔らかくして与えたりしましょう。

おわりに 

ハムスターの寿命は2〜3年と短く老化を止めることはできませんが、飼い主による健康チェックや環境整備によって少しでも長生きさせることは可能です。ハムスターは、コンパクトなスペースでも飼育でき小さな子どもがいても比較的飼いやすい動物ですが、家族として迎え入れたのなら責任を持って生涯を全うさせてあげましょう。この記事を参考に、ハムスターとの1日でも長い生活を楽しんでください。

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