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犬を連れて帰省するときに注意するポイントは?交通手段や持ち物を詳しく解説

犬を連れて帰省するときに注意するポイントは?交通手段や持ち物を詳しく解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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年末年始などの長期休暇に実家への帰省を計画する方は多いでしょう。ペットを飼っている場合は、「ペットと一緒に帰省したい」という方もいるのではないでしょうか。

今回は、ペットのなかでも連れて歩きやすい「犬」にスポットを当て、一緒に帰省するときのポイントを解説します。各交通手段のメリット・デメリットやおすすめの持ち物などをご紹介しますので、愛犬と一緒に帰省する際は参考にしてください。

この記事を読んでわかること

長時間の留守番は犬にストレスを与えてしまうため、帰省には犬を連れて行くのが良いと考えられます。交通手段によっては、別料金がかかったり持ち運べるサイズに決まりがあったりするので、それぞれの交通手段のデメリットを把握したうえで検討することが大切です。また、持ち物は、普段使っているものを持参すると犬の安心につながります。また、犬が酔いやすい場合は酔い止めを飲むなど、性格や体調に合わせて対策をすると、帰省時のトラブルを防ぐことができるでしょう。

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実家に帰省するとき愛犬を連れて行くべき?

実家に帰省するとき愛犬を連れて行くべき?

飼い主が実家に帰省する場合、犬に留守番をさせる方法もありますが、犬への影響を考えると一緒に連れて行くのが好ましいでしょう。では、なぜ犬に留守番をさせない方が良いのか、犬に与える影響を見ていきます。

犬に留守番をさせるのが難しい理由

犬に留守番をさせるのが難しい理由として、次のことが考えられます。

長時間の留守番はストレスになってしまう

犬は、社会性が強く単独行動を好まない習性があるため、長時間の留守番は精神的なストレスになってしまいます。特にひとり暮らしの場合は、飼い主が家を留守にすると犬だけの時間が長くなるため、ストレスを感じやすいでしょう。

また、長時間の留守番では食事の管理ができなくなるため、犬への負担が大きくなります。例えば、1日分のフードをまとめて用意しておいた場合、犬が食べ過ぎて下痢や嘔吐をしてしまうことも。さらに、排泄物で汚れたペットシーツを踏んで床を汚し、不衛生になってしまうこともあります。

留守番が可能かどうか犬によって違う

留守番ができるかどうかは、犬の気質や育った環境によっても違います。例えば、好奇心が強く体力があり余っているような犬に、長時間留守番をさせるのは難しいでしょう。

反対に、のんびりと落ち着いているような犬は、留守番が得意かもしれません。犬によってそれぞれ気質や性格が違うため、どの犬も留守番ができるわけではないということを理解しておくことが必要です。

犬と帰省するとき交通手段はどうする?

犬と帰省するとき交通手段はどうする?

犬連れ帰省では、犬の性格や体調に合わせて最適な交通手段を選ぶことが大切です。ここでは、車や新幹線、飛行機など、それぞれの交通手段で考えられるメリット・デメリットを確認しておきましょう。

車で帰省する場合

車で帰省するときは次のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】

  • 休憩を取りやすい
  • 移動中も犬の様子を確認できる
  • プライバシーを確保できる
  • 車内では周囲へ気を遣わずに済む

【デメリット】

  • 犬が車酔いをする可能性がある
  • 渋滞などで予想以上に時間がかかることがある
  • 運転と犬の様子を両方気にかけなければならない

車は、プライバシーを確保しやすく、ご自身のペースで休憩が取りやすいのがメリットです。犬がよく吠えるなど、公共交通機関を利用しづらい場合は車移動が良いでしょう。ただし、犬が車に乗ることに慣れていない場合は、酔いやすいので注意が必要です。

電車・新幹線・バスで帰省する場合

電車や新幹線、バスといった公共交通機関で帰省する場合は、次のようなメリット・デメリットが考えられます。

【メリット】

  • 到着時間がわかりやすく、予定を立てやすい

【デメリット】

  • 持ち込みできるキャリーケースの大きさが決まっている
  • キャリーケースが手荷物扱いとなり、別途料金がかかることがある
  • 移動時に周囲への配慮が必要

公共交通機関は時刻表があるので、移動時間を把握しやすく予定を立てやすいのがメリットです。ただし、車内に持ち込めるキャリーケースの大きさに規定があり、大型犬サイズでは持ち込みができなかったり、持ち込み可能なサイズでも、手荷物扱いとなって別料金がかかったりします。新幹線の場合は、荷物スペース付きの座席を予約する必要があるので、事前に確認しておきましょう。

飛行機で帰省する場合

飛行機で帰省する場合

飛行機で帰省する場合に考えられるメリット・デメリットは以下のとおりです。

【メリット】

  • 大型犬も乗せられる
  • 航空会社によっては輸送用キャリーの貸し出しサービスがある
  • 移動時間を把握しやすい
  • 車や公共交通機関に比べて移動時間を短縮できる

【デメリット】

  • 犬は貨物室に乗せられるため、大きなストレスがかかる可能性がある
  • 犬を乗せるためには別料金が必要

飛行機は、公共交通機関と比べるとキャリーケースの大きさに規定はなく、小型犬から大型犬まで乗せられます。航空会社によってはキャリーの貸し出しサービスもあるので便利です。

また、国内の直行便であれば2〜3時間程度で到着するため、車や公共交通機関に比べて移動時間を短縮できる場合があるでしょう。ただし、飛行機では貨物室に犬を乗せることになるため、不安定な室温や大きな音によって大きなストレスがかかる可能性があるのです。

特に夏場は、短頭種や一部の超小型犬は命にかかわることから乗せられないこともあります。そのため、犬の体調や気質に合わせて利用を検討すると良いでしょう。

犬と帰省するときの持ち物

犬と帰省するときの持ち物

犬を連れて帰省するときは、お世話のためにさまざまなものが必要になります。帰省時に必要な持ち物は次のとおりです。

【帰省時に必要な持ち物】

  • キャリーケース
  • フード
  • トイレグッズ
  • 散歩グッズ
  • 使い慣れたタオルや毛布
  • 常備薬
  • ワクチン証明書

帰省時は、いつもと環境が変わることでストレスを感じやすいため、普段食べているフードや、使い慣れているグッズを持参しましょう。また、長距離移動で忘れずに持って行きたいのが「水」です。

水があれば、水分補給だけでなく汚してしまった場所を掃除するときにも重宝します。さらに、常備薬やワクチン証明書も必須。ワクチン証明書は、ドッグランやドッグカフェを利用する際に必要になることがあります。

この他、以下のアイテムがあると便利でしょう。

【持って行くと便利な持ち物】

  • 粗相対策グッズ
  • 抜け毛対策グッズ
  • 折りたたみ式のサークル
  • スリング

自宅ではトイレが上手にできるとしても、環境が変わると失敗することもあります。そのため、ゴミ袋やトイレットペーパーの他、マナーパンツなどの粗相対策グッズがあると安心です。また、実家での抜け毛対策グッズとして、ブラシや粘着ローラーがあると良いかもしれません。

その他、安心できる居場所づくりのために折りたたみサークルを持参したり、人の多い場所で安全を確保するためにスリングを持参したりと、帰省先での過ごし方に合わせて必要な持ち物を準備すると良いでしょう。

おすすめのキャリーケースは?

おすすめのキャリーケースは?

移動時に使用するキャリーケースにはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

キャリーケースを選ぶときのポイントは、犬の大きさや性格、利用する交通手段に合わせることです。また、キャリーケースの大きさは、犬の鼻先からしっぽのつけ根までの長さを基準に選ぶと良いでしょう。

ここからは、キャリーケースの種類別に特徴をご紹介します。

ハードクレート

ハードクレートは、プラスチック製のキャリーケースです。ステンレス製の扉がついていて、帰省先でハウスとしても活用できます。ハードクレートの多くは耐久性が高いため、もしも何かに衝突しても犬がケガをしにくいのが特徴です。サイズや重量の制限がなければ、ほとんどの乗り物に持ち込みが可能で、ハードクレートに慣れている犬であれば利用に適しています。

ソフトクレート

ソフトクレートは布製のキャリーケースです。車やバス、電車で使用でき、軽量で折りたためるので、ハードクレートよりも楽に持ち運べます。ただし、犬を入れた状態では持ち運びができない製品もあるので、使用方法を確認しましょう。また、噛み癖がある犬はソフトクレートを破いてしまう可能性があるので、おとなしい犬やシニア犬に向いています。

キャリーバッグ

キャリーバッグは布製のバッグ型のキャリーケースで、車やバス、電車で使用可能です。犬を入れて持ったときに飼い主との距離が近くなるので、犬が落ち着きやすい特徴があります。ただし、混雑している電車やバスでは押しつぶされる危険性があるので、避けた方が良いでしょう。

キャスター付きキャリーバッグ

キャリーバッグにキャスターがついているタイプのキャリーケースです。キャスターがついていることで、重い犬を運ぶときも移動が楽にできます。車やバス、電車で使用できますが、車に乗せるときは、走行中にキャスターが動いてケガをしないように固定しましょう。

キャリーリュック

キャリーリュックは、リュックタイプのキャリーケースです。大きい犬や重い犬は、手に持つよりも背負うキャリーリュックの方が運びやすいでしょう。また、背負うことで両手が空くので、荷物が多いときに便利です。

バギー

バギー

バギーはベビーカーに似ている形状のキャリーケースです。複数の犬を乗せて運ぶことができるので、2匹以上の犬を飼っている場合でも楽に運べます。車やバス、電車で使用できますが、公共交通機関によっては、乗車の際に犬が入っている部分を取り外してフレームを折りたたむ必要があるため、乗り降りに少し手間がかかるでしょう。また、本体に重さがあるので、エレベーターのない駅では移動が大変になる可能性があります。

ドライブボックス

ドライブボックスは、犬を車に乗せるときに使用するボックス型のキャリーケースです。シートベルトやヘッドレストで座席に固定できるので、急ブレーキのときでも犬が投げ出されることを防げます。クレートやバッグ型のキャリーケースが苦手な犬にも適しているでしょう。

ケージ

ケージはステンレス製のキャリーケース。頑丈で重量感があるので犬を入れて持ち運ぶのには向いていませんが、犬を車の荷台に乗せる場合は便利です。特に、やんちゃで噛み癖がある犬には、頑丈なケージが向いているかもしれません。ハウスとして使うときは、カバーをすると犬が落ち着きやすいでしょう。

犬との帰省で注意するポイント

犬との帰省で注意するポイント

犬連れで帰省をする場合は、交通手段選びや持ち物への配慮の他にも気をつけるべきことがあります。では、どのようなことが必要なのか見ていきましょう。

犬の性格や体調に合わせた対策をする

犬の種類や性格、体調によって帰省時の問題はさまざまです。そのため、帰省時の移動がスムーズにいくように、それぞれの犬に合った対策を取る必要があります。

【怖がりの犬】

怖がりの犬は、周囲からの刺激や環境の変化がストレスになりやすいため、帰省前に、キャリーケースに入ることや乗り物に乗る練習をしておきましょう。

【吠えやすい犬】

吠えやすい犬は、出発前に運動をさせて多少疲れさせておくと、移動中は静かに寝てくれるかもしれません。また、犬が好きなガムやおもちゃを用意しておくと、吠えずに噛んで遊んでくれるでしょう。

【乗り物に酔いやすい犬】

犬が乗り物に酔いやすい場合は、移動の3時間程度前から、ご飯やおやつ、水を控えます。また、動物病院で酔い止めを処方してもらい、飲ませるのも効果的です。酔わないように、乗物から景色を見せようとする方がいるかもしれませんが、犬の場合は逆効果なのでやめましょう。

【老犬】

老犬の場合は、同じ体勢が長時間続くと身体に負担になるため、適度に休憩を取ることが大切です。可能であれば1時間ごとに休憩を挟みましょう。

【短頭種】

フレンチブルドッグなどの短頭種は、特に熱中症になりやすいので注意が必要です。電車やバスは、足元にエアコンの吹き出し口があるため、冬でも暖房による熱中症に気をつけなければなりません。また、車では直射日光の当たり具合にも配慮するようにしましょう。

キャリーケースから犬が飛び出さないように注意する

車で帰省する場合、キャリーケースの扉を開けたときに飛び出して、事故に遭ってしまうことも考えられるため、合図をしてから外に出るなどの対策が必要です。また、車のドアは、首輪とリードをつけてから開け、小型犬は抱っこで外へ出すようにしましょう。

キャリーケースに入れるときはリードを外す

犬をキャリーケースに入れる場合は、リードをつけたままにしないよう注意が必要です。リードがついたままだと、キャリーケースの中で犬が動いたときにリードが足に絡まり、パニックを起こすことがあります。

また、キャリーケースに入れる場合はリードを外しますが、どうしてもキャリーケースが苦手な場合は、リードをつけて足元にいさせる方が安心でしょう。

犬との帰省が大変な場合はペットシッターに依頼する方法も

犬との帰省が大変な場合はペットシッターに依頼する方法も

犬の性格に合わせた対策や注意点がわかりましたが、気をつけていても、長距離の移動や環境の変化が負担になってしまうことがあります。犬を実家に連れていくのが大変な場合は、ペットシッターやペットホテルに預けるのもひとつの方法です。

訪問型ペットシッターサービスを提供する「sewakl.(セワクル)」では、ご自宅で飼い主の代わりにお散歩や食事、トイレや毛の掃除などのお世話全般を担当いたします。ペットのストレスを最小限にできるよう、専門有資格者のシッターが専任で対応。しつけや問題行動のご相談も可能ですので、ペットシッターを探している方はぜひご検討ください。

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おわりに

犬によって年齢や性格が違うため、一緒に帰省する場合はその犬に合った交通手段を選び、対策を取ることが大切です。もしも、犬との帰省が大変な場合は、ペットホテルやシッターも検討してみてください。愛犬の健康のために、無理のない範囲で帰省を楽しみましょう。

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