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犬にトイレを覚えてもらうには?しつけの方法やトイレグッズの選び方をご紹介

犬にトイレを覚えてもらうには
セゾンのくらし大研究 編集部

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愛犬にトイレを覚えてもらいたいけれど、なかなか覚えてくれず困っている方もいるでしょう。犬にトイレを覚えてもらうには、失敗の原因を知り、対策をすることが大切です。このコラムでは、犬が排泄を失敗する原因や、トイレグッズの選び方、トイレトレーニングのコツなどをご紹介します。具体的な手順やしつけ方をお伝えしますので、ぜひご一読ください。

この記事を読んでわかること

  • 排泄の失敗の主な原因は、「トイレの場所を覚えていない」「トイレのサイズが合っていない」「排泄を叱られてしまう」こと
  • 犬にトイレを覚えてもらうには、「失敗しにくい環境作り」と「排泄のタイミング」、「ご褒美のタイミング」が重要
  • 失敗を叱ったり、トイレの近くにマットやカーペットを敷いたりする行為はNG

犬がトイレを覚えると多くのメリットがある!

犬がトイレを覚えると多くのメリットがある!

犬は散歩時に排泄をすることが多いため、トイレのしかたを教えていない方もいるかもしれません。しかし、天候不良や飼い主の外出により散歩に行けない場合は、犬が排泄を我慢しなければならなかったり、粗相をして部屋を汚したりする可能性があります。

一方、犬がトイレを覚えていれば、散歩に行けなくても排泄を我慢することなく過ごせますし、部屋の清潔も保てます。トイレでの排泄を覚えた方が、犬にも飼い主にもメリットが多いのです。

犬がトイレを失敗する原因とは?

犬がトイレを失敗する原因とは?

「犬が何度もおしっこを失敗する」「トイレを覚えられなくて困っている」という方も多いかもしれません。実は、犬がトイレを失敗するのには理由があるのです。主に、次のことが考えられます。

  • トイレの場所を覚えていない・間違って覚えている
  • 身体とトイレのサイズが合っていない
  • 排泄の失敗を叱られるため、隠れて排泄してしまう

排泄の失敗が多い場合は、そもそもトイレの場所を正しく覚えていない可能性があります。また、使用しているトイレのサイズにも注目してみましょう。犬が成長し、身体に対してトイレが小さいことが失敗の原因になっているかもしれません。さらに、いつも排泄の失敗を叱っていると、隠れて排泄してしまう場合もあります。まずは、犬の行動をよく観察し、トイレトレーニングのやり方を見直すことが大切です。

マーキングをしてしまうこともある

トイレを覚えている犬でも、不特定多数の犬がいる環境ではマーキングをしてしまうことがあります。犬にとってマーキングはコミュニケーション手段のひとつであり、排泄はマーキングも兼ねた行為なのです。そのため、動物病院やドッグカフェなど、複数の犬がいる場所では犬用おむつの着用をおすすめします。

犬用トイレグッズの種類

犬用トイレグッズの種類

犬のトイレトレーニングのために、まずは犬用トイレグッズを準備しましょう。犬用トイレグッズの種類と使い方をご紹介します。

サークル

サークルは柵で四方を囲ったものです。サークルの中にベッドとトイレを入れて排泄を管理するために使います。部屋中で排泄の失敗を繰り返すとトイレの場所を覚えにくくなってしまいますが、サークルを使えばトイレの場所が固定され、覚えやすくなります。

トイレトレー

トイレトレーは犬が排泄するトレーのことです。トイレトレーには主にフラットタイプとL字型の壁つきタイプがあります。トイレトレーにはトイレシートを敷いて使いますが、犬がシートにいたずらをすることがあるので、上から被せるメッシュのカバーがついていると安心です。

フラットタイプ

フラットタイプは、スタンダードな平面のトイレトレーです。フラットタイプのトイレトレーには、プラスチック製や、シリコン製などがあります。シリコン製のトイレトレーは柔らかいので、お出かけに持参したいときに便利です。

L字型・壁つきタイプ

L字型のトイレトレーは壁に立てかけて使用します。壁の面でもおしっこをしっかりとキャッチしてくれるので、足を上げて排泄をする犬に最適です。

トイレシート

トイレシートは犬のおしっこを吸収してくれるアイテムで、「ペットシーツ」とも呼ばれています。サイズはレギュラーやワイドがあり、犬の大きさによって選ぶことが可能です。また、製品によっては消臭性に優れたタイプのトイレシートもあります。

犬用トイレグッズの選び方

犬用トイレグッズの選び方

犬用トイレに必要なトイレトレーやトイレシートにはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方もいるかもしれません。ここで、トイレグッズを選ぶポイントを押さえておきましょう。

トイレトレーの選び方

トイレトレー選びには、次の点がポイントになります。

性別や体格に合わせる

トイレトレーは犬の性別や体格に合わせて選びましょう。オスの犬は立っておしっこをする傾向があるので、壁つきタイプがおすすめです。また、トイレトレーにはサイズ展開が複数ある商品もありますが、トイレトレーの上で犬が回転できるくらいの大きさが適切といえます。ただし、初めてトイレトレーを使う場合は、おしっこのはみだし予防に少し大きめのものを用意すると良いでしょう。

年齢に合わせる

トイレトレーは年齢に合わせて選ぶのもポイントです。子犬の場合は、退屈な環境にいると周りのものを噛んでしまう傾向があります。ペットシーツを噛むこともあるので、誤飲防止・ズレ防止のためにメッシュなどのカバーがついたものが良いでしょう。また、高齢犬の場合は段差があると登りづらいため、枠の部分に段差がないフラットなタイプがおすすめです。

使いやすさも大事

トイレトレーによっては、丸洗いができるものもあります。トイレトレーニングを始めたばかりの時期は排泄を失敗しやすいので、お手入れがしやすいものが良いでしょう。また、ワンタッチでトイレシートを交換できるものなど、使いやすさも大切なポイントです。

トイレシートの選び方

トイレシートを選ぶときは、犬の年齢や大きさに注目しましょう。特に子犬の場合は、1回のおしっこの量が少なく排泄の頻度が多いので、小さいサイズを2枚並べて敷いて、汚れたところだけ取り替えるのがおすすめです。もしも、2枚の間から漏れるのが心配であれば、下に大きなシートを敷くようにすると良いでしょう。

一方、成犬や大型犬の場合は、メーカーが推奨しているサイズを参考に、1回の排泄量に合わせてトイレシートを選ぶと失敗を防げます。

犬のトイレトレーニングの手順

犬のトイレトレーニングの手順

犬用トイレグッズが準備できれば、いよいよトイレトレーニングを始めましょう。以下の手順で取り組んでみてください。

  1. ケージ全体にトイレシートを敷く
  2. 排泄をし始めたら「ワンツー」などのかけ声をかける
  3. 排泄が終わったらご褒美をあげる
  4. ケージから出して満足するまで思い切り遊ばせる

まずは、犬にトイレの場所を覚えてもらうことを目標にします。初めはケージ全体にトイレシートを敷き、ケージの中で排泄するまで外へ出さないようにしてみましょう。犬が排泄をし始めたら「ワンツー」などと声をかけます。このとき、大きな声では犬が驚いて排泄をやめてしまう場合があるので、BGMのように声をかけ続けるのがポイントです。

排泄をし終わったら、おやつをあげてたくさんほめてあげてください。犬が「ここで排泄をすると良いことがある」と覚えられるようにします。排泄が終わりほめた後は、ケージから出して思い切り遊ばせて満足感を得られるようにしましょう。

ケージの中で排泄ができるようになってきたら徐々にトイレシートの範囲を狭くして、最終的にトイレトレーの中で排泄できるように進めていきます。

トイレのしつけを開始するタイミングは?

トイレのしつけは犬を迎えた日から行うことが望ましいでしょう。特に子犬はおしっこを溜めておける時間が短いので、家に帰り部屋に入った瞬間に排泄をする可能性があります。スムーズなトイレトレーニングのためには、初めからトイレグッズの準備をして失敗を防ぐことが大切です。

ただし、犬を迎えた日は新しい環境に不安になっているので、まずは環境に慣れて安心してもらうことから始めましょう。

犬にトイレを覚えてもらうコツ

犬にトイレを覚えてもらうコツ

犬のトイレトレーニングが順調に進められるように、トイレを覚えてもらうためのコツを押さえておきましょう。

排泄を失敗しにくい環境を作る

犬のトイレトレーニングを成功させるために大切なのは、失敗しにくい環境を作ることです。犬は、食事や睡眠をとる場所の近くでは排泄をしようとしません。そのため、食事や睡眠の場所とは離れたところにトイレを設置するのがおすすめです。また、犬は部屋の隅やベランダの前、掃き出し窓の近くなどを排泄場所として好む傾向があります。

排泄のタイミングを狙ってトイレに連れて行く

犬の排泄のタイミングを知ることは、トイレトレーニング成功への近道です。実は、犬が排泄をするタイミングは大体決まっています。主に、起きたとき、食事の後、遊んだ後、外出から帰ったときなどが排泄のタイミングです。特に、寝起きはトイレに連れて行きやすいタイミングなので、この時間を狙ってトイレへ誘導すると良いでしょう。初めは抱っこしてトイレへ連れて行っても構いません。また、そわそわする様子や、ニオイを嗅ぎながらウロウロするような様子があった場合は、排泄のサインである可能性があります。

犬がトイレで排泄をすることに慣れてきたら、トイレから少し離れたところに犬を連れて行き、自発的にトイレに行けるように誘ってみましょう。

トイレで排泄ができたらすぐにご褒美をあげる

犬がトイレで排泄をした後にご褒美をあげる場合は、排泄とご褒美が結びつくように排泄の直後にあげましょう。排泄の途中でご褒美を出してしまうと、ご褒美目当てに排泄を切り上げてしまう可能性があり、排泄後しばらく経ってからでは何のご褒美か理解できません。よって、ご褒美をあげるタイミングはとても重要です。また、ご褒美は、トイレ近くの犬が届かないような場所に準備しておくと良いでしょう。

「トイレしつけスプレー」も有効

もしもトイレトレーニングが上手くいかない場合は、「トイレしつけスプレー」を使うのもひとつの手です。犬用のトイレしつけスプレーには、嫌なニオイで同じ場所での失敗を予防するものと、好きなニオイでトイレの場所を知らせるものの2種類があります。困ったときは試してみましょう。

トイレのしつけでNGな行為

トイレのしつけでNGな行為

犬のトイレトレーニングが上手くいかない場合、もしかするとNGな行為をしているかもしれません。では、どのようなことがNGなのか詳しく見ていきましょう。

排泄の失敗を叱る

排泄の失敗を叱る行為は、犬にとって逆効果です。例えば、排泄の失敗後に「ここでしなさい!」と叱ってトイレに連れて行っても、犬は理解できません。むしろ、トイレで叱られた経験から、「危険で嫌な場所」と認識してしまい、トイレに近づかなくなってしまう可能性があります。

また、排泄を失敗した場所に鼻を近づけさせてお尻を叩く行為も禁物です。犬は「排泄すること自体を叱られた」と感じ、飼い主の前で排泄を我慢したり隠れて排泄したりするようになるので、失敗を叱ることはやめましょう。

トイレの近くに柔らかいものを敷く

犬は、土や草などの柔らかいところで排泄することを好みますので、カーペットやマットなど柔らかいものがあると「トイレだ」と勘違いする傾向があります。また、一度排泄をすると、ニオイが染みつき失敗を繰り返しやすくなってしまうのです。そのため、トイレの近くにカーペットやマットを敷くことや、畳の近くにトイレを設置することは避けた方が良いでしょう。

トイレの場所を何度も動かす

せっかく覚えたトイレの場所を変えると犬が混乱してしまうので、トイレの場所は安易に動かさないようにしましょう。もしも、どうしてもトイレの場所を変えたいときは、新しい場所で最初からトイレトレーニングを始める必要があります。

失敗した排泄物をすぐに片づけない

犬が排泄に失敗したとき、排泄物をすぐに片づけないのはNGです。失敗した場所にニオイが残っていると、また同じところで排泄してしまいます。そのため、トイレに失敗した場合は排泄物をすぐに片づけ、ニオイが残らないように掃除を行いましょう。

犬との快適な環境作りには「ペットリフォーム」もおすすめ

犬との快適な環境作りには「ペットリフォーム」もおすすめ

排泄のニオイや汚れがすでに部屋に染みついてしまっていると、犬のトイレトレーニングが上手くいかないかもしれません。その場合は快適な環境で暮らすために、ペットリフォームを検討するのもひとつの手でしょう。

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おわりに 

犬にトイレを覚えてもらうには、飼い主による環境作りが大切です。犬を迎えてからすぐにトイレトレーニングを始められるよう、必要なグッズは揃えておきましょう。トイレの設置場所も後から変更しないよう充分に検討したうえで、愛犬の様子をよく観察し、排泄に誘うタイミングにも気をつけながら、上手にトイレトレーニングしてみましょう。

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