飼い主が見ていられない時や留守番の時に使用する、犬用ケージ。ワンちゃんの安心かつ安全なテリトリーを確保するために必要なアイテムです。
今回は、犬用ケージに関するさまざまな情報をご紹介します。ケージの必要性やサークルとの違い、ケージの種類などをまとめました。犬用ケージの購入を検討している方に向けて、選ぶ時の5つのポイントや売っている場所も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 犬用ケージとは、天井や床など全面が柵になっている囲いのこと
- ケージは、犬が安心して落ち着ける場所づくりのために必要
- 金属製のものが多いが、持ち運びしやすい軽いプラスチック製、布製の商品もある
- ケージを選ぶ時には、犬のサイズに合った広さ、倒れにくさ、丈夫さなどの安全面、さまざまな機能性などを検討して購入すると良い
犬用のケージとは
犬用のケージとは、天井や床など全面が柵になっている囲いのことです。金属製のものが多いですが、プラスチック製や布製など種類も豊富にあります。まずは、ケージの必要性、サークルとの違いについて解説しましょう。
ケージの必要性
犬用ケージは、犬を室内飼育する時に必要となるアイテムです。犬を家族として迎え入れる時にも、ケージもしくはサークルなどを準備するように案内されるでしょう。
ケージが必要となる主な理由は、犬が安心して落ち着ける場所づくりのためです。犬には、自分の身を守るために安全な領域を持つ習性や、テリトリーを守りたい習性があります。ケージを設置してあげることで、犬にとっての安全なテリトリーを確保してあげられるのです。
また、室内飼育する場合、来客対応などで一時的にケージの中に居てほしい時、犬だけで留守番する時などもあるでしょう。その時の犬専用のスペース確保、イタズラ防止などにも役立ちます。
ケージとサークルとの違い
犬専用スペースをつくる時によく使用されるのが、ケージとサークル。それぞれの違いやメリット・デメリットについて解説します。
ケージとサークルの違いは、天井と床面の有無です。ケージは四方が柵に囲まれており、天井や床があるのに対して、サークルは天井や床がなく側面だけ柵で囲われています。
それぞれのメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット | |
ケージ | ・犬が脱走する心配が少ない ・天井がついているので犬が安心する ・落下物の危険性が少ない ・小さい子どもがいる場合、犬へのイタズラを防ぐ ・頑丈で壊れにくい(金属製の場合) | ・中を覗き込まないと犬の様子が見えにくい ・ケージ内外への物の出し入れがしにくい ・ケージの大きさは変えられない ・折りたためるタイプでないと持ち運びしにくい |
サークル | ・天井がないので開放感がある ・犬の様子が見やすい ・お手入れや掃除がしやすい ・柵を足せば、大きさや形を変更できる | ・犬が柵を飛び越えて脱走する可能性がある ・ケージよりも強度が低い ・落下物から犬を守れない |
天井がないサークルの場合、ジャンプ力の高い犬は柵を飛び超えて脱走してしまったり、ある程度の体重がある犬は柵に寄りかかると倒れてしまったりする場合があります。犬の安全性や強度を重視すると、サークルよりもケージがおすすめでしょう。
また、ケージとサークルは似ているため、販売されている商品によってはケージとサークルの区別なく、商品名がつけられている場合もあります。購入する時には、天井と床があるのか、事前にチェックしましょう。
犬用ケージにはどんなタイプがある?
犬用ケージは一般的に金属製のものが多くなっています。しかし、持ち運び用として重宝するプラスチック製や、コンパクトに折りたためる布製のものなど、種類が豊富です。犬用ケージの素材や機能性などの特徴と、どんなワンちゃんにおすすめなのかご紹介しましょう。
- 大きめサイズ
体の大きな犬や、留守番する機会のあるワンちゃんにおすすめなのが、スペースの広い大きめサイズのケージです。ケージ内にトイレスペースがあるものや、天井が開閉できるタイプなどがあります。
- 金属製
丈夫さや耐久性を重視するなら、ステンレスやスチールでできた金属製がおすすめです。犬が柵に噛みついても壊れにくいので、噛みつき癖がある犬などに適しています。
- 持ち運び用/コンパクトサイズ(プラスチック製)
ケージを移動する機会が多い場合や、小型犬に使用するなら、コンパクトで小さめサイズの持ち運び用のケージがおすすめです。軽さが重視されているためプラスチック製のものが多く、水に濡れても錆びたり腐ったりする心配がありません。また、ケージが汚れてしまった時もお手入れが簡単で、丸洗いできるタイプが多くなっています。
- 折りたたみタイプ(メッシュなど布製、金属製)
屋外で使用する方は、折りたたみタイプのものがおすすめです。メッシュ生地を組み合わせた素材の布製であれば通気性が良く、犬と一緒に過ごすアウトドアシーンなどで重宝します。ペグ打ちできるタイプであれば、ケージが地面に固定されるため飛んでしまう心配もなく安心です。耐久性を重視するなら、金属製のコンパクトな折りたたみタイプもあります。
犬用ケージを選ぶ5つのポイント
ここからは、犬用ケージを選ぶ時のポイントを5つご紹介します。
犬のサイズに合った広さ
ケージを選ぶ時には、ワンちゃんのサイズに合った広さのケージを選ぶようにしましょう。目安として、犬が「伏せのポーズ」をした時に足がはみ出ないように奥行があり、立ち上がった時に余裕をもって方向転換できる高さ・幅があると良いでしょう。中型犬の場合、成犬になった時の推定体高・体長の約1.6倍のケージの高さ・幅を選ぶのが望ましいとされています。サイズを検討する時の参考にしてみてください。
色やデザイン
ケージの色は、金属の色をそのまま活かしたシルバー、着色が施されたブラウン、ブラック、ホワイトなどが主流となっています。ナチュラルカラーやウッド調のデザインであれば、インテリアを邪魔せず部屋に馴染みやすくなるでしょう。また、ケージは汚れがつきやすいアイテムでもあるため、汚れが目立ちにくいブラウンやブラックなどのカラーを選ぶのもおすすめです。
倒れない、丈夫さ
ワンちゃんの大きさや性格によっては、犬が柵に寄りかかっても倒れないことなど、丈夫であることをポイントにケージ選びをした方が良い場合もあるでしょう。自宅でケージを使用する場合は、ある程度重さのあるステンレスやスチールでできている金属製がおすすめです。プラスチックや布製タイプのケージは、犬に噛まれてしまい、すぐにボロボロに壊されてしまうことも。特に、生後4〜5ヵ月の子犬は、ちょうど歯の生え変わり時期のため、歯のむずがゆさからケージなど硬いものを噛みたがる傾向があるので、注意しましょう。
機能性
ケージにさまざまな機能が備わっているものや、付属品が充実しているケージもあります。例えば、掃除のしやすさの観点から、天井がスライド式で開けられるもの、床に敷いてあるシートのトレイを簡単に引き出せるものも。また、ケージ同士を自由に組み合わせて使えるコンビネーションタイプは、多頭飼いの方に人気のアイテムです。その他にも、ワンちゃんが落ち着くためにケージを囲う目隠しカーテンや、重いケージの室内移動が楽にできるキャスターなど、付属品が充実しているものもあります。
価格
犬のケージは、大きさや素材によって価格が大きく異なります。販売価格の相場としては、4,500円〜20,000円程度です。小さめのケージや布製の持ち運び用は比較的安く、素材にこだわっていたり、機能面が充実していたりするケージは、どうしても高額になりますので、適切なサイズや色が決まれば、ぜひ価格帯もチェックしてみましょう。
参照元:マイナビおすすめナビ|プロに聞く!中型犬向けケージおすすめ9選|選び方や注意点も解説
犬用ケージを売っている場所は?
犬用ケージは、どこで売られているのでしょうか。主な購入場所についてご紹介します。
ホームセンター
大手のホームセンターでは、販売されている犬用ケージの種類も充実しています。また、全国各地に店舗があるため、比較的手に入れやすいです。2023年7月時点では、下記のホームセンターにて犬用ケージの取り扱いがあります。
- DCM(ディー・シー・エム)、ケーヨーデイツー
- CAINZ(カインズ)
- コーナン
- コメリ
- NAFCO(ナフコ)
- ロイヤルホームセンター
ペットショップ、犬用品を取り扱う店
ペットの専門店であるペットショップ、日用品などを販売しているメーカーでも、犬用ケージの購入が可能です。2023年7月時点では、下記のペットショップ、メーカーでも犬用ケージの取り扱いがあります。
ペット専門店、ペットショップ
- KOJIMA(コジマ)
- PETEMO(ペテモ)イオンペット
- COO&RIKU(クー・アンド・リク)
日用品メーカーなど
- アイリスオーヤマ
- ASKUL(アスクル)
- ヨドバシカメラ
- ビックカメラ
また、上記でご紹介したホームセンター及びペットショップ、その他メーカーなどは、全てオンラインショッピングが可能です。近くに店舗がない方や気に入った商品が店頭になかった方は、ぜひ活用してみてください。
インターネット通販
今までにご紹介した専門店以外にも、大手ショッピングサイトである、Amazon(アマゾン)や楽天市場などでも、犬用ケージを購入できます。インターネット通販を利用する場合には、直接商品を見られないため、サイズ・カラー・素材など商品情報をしっかりとチェックしてから購入するよう心がけましょう。
ケージを設置する時、使用する時の注意点
ここでは、犬用ケージを設置する時や使用する際の注意点について解説します。
設置場所に注意する
ケージを設置する時には、設置場所に気をつけるようにしましょう。例えば、天候によって暑過ぎたり寒過ぎたり室温が影響してしまう窓際や、人の出入りがある玄関前、音が気になるテレビの近くなどは避けるようにしてください。ケージは犬が休むための場所であるため、ワンちゃんが安心して落ち着ける環境を整えるように心がけましょう。また、大好きな飼い主の様子が見える場所であれば、犬も安心してケージ内で過ごせます。部屋の動線やドア前はなるべく避け、家族が集まるリビングの角などがおすすめの設置場所です。
長時間、犬をケージ内に入れたままにしない
飼い主が見ていられない時や短時間の留守番には、犬をケージの中に入れておくのが安心ですが、長時間、ケージ内に入れたままにするのは避けましょう。狭い場所に長い時間閉じ込められていると、犬にもストレスがかかります。飼い主が在宅している時には、なるべくケージから出してあげてワンちゃんが自由に行動できる時間を多くとってください。
安全対策をしっかり行う
飼い主が見ていない時にケージが転倒したり、脱走したりすると非常に危険です。ケージがしっかりと固定されているか確認し、留守中はケージの扉を閉め、ロックを忘れないように安全対策をしっかり行いましょう。
犬と共に暮らす部屋づくりのアイデアは?
犬と飼い主が一緒に暮らすには、ワンちゃんのことを考えた部屋づくりが大切です。ここでは、犬と共により快適に暮らすためのアイデアを2つご紹介します。
庭などに運動できるスペースをつくる
自宅に庭やバルコニーがある場合は、のびのびと運動できるワンちゃん専用のスペースをつくるのもひとつの手です。滑りやすい床や汚れやすい地面の場合には、犬が歩きやすいよう芝生を敷いてあげるのも良いでしょう。広めの庭がある戸建て住宅であれば、ちょっとしたドッグランをつくってあげると、ワンちゃんも思いっきり走りまわれてとても喜ぶでしょう。
ペットのための室内リフォームもおすすめ
庭やバルコニーだけでなく、ペットのための室内リフォームもおすすめです。大切なワンちゃんが安心して過ごせるよう、リフォームを検討してみませんか。
くらしのセゾンでは、犬が滑りやすいリビングの床をペット用の床材に変更したり、あまり使用していない和室を洋室に変更して犬専用の部屋をつくったりなど、さまざまなリフォームに対応可能です。専門スタッフがお客様の希望を丁寧にヒアリングし、人とペットにとって暮らしやすいリフォームをご提案します。
取り扱っている工事例を紹介すると、ワンちゃんの足腰にもやさしく、気になるニオイを軽減する「消臭快適フロア」への床材を変更なら、4畳半で約82,500円(税込)から対応可能です。また、ペットによる引っかきキズに強く、汚れも拭き取りやすい「スーパー耐久性クロス」の壁紙張り替えなら、4畳半の部屋で108,900円(税込)からご依頼を承っております。
ペットのためのリフォームなら、ぜひくらしのセゾンが提供する「ペットと暮らすリフォーム」にお任せください。
おわりに
犬のケージの必要性をはじめ、さまざまなケージの種類などをご紹介しました。ケージは、犬を室内飼育する場合、必ずといって良いほど必要となるアイテムのひとつですので、ワンちゃんのタイプや部屋のイメージに合ったものを選び、落ち着ける場所づくりを心がけましょう。また、ケージを購入後には設置場所に注意し、安全対策をしっかり行いながら使用しましょう。