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亡くなったペットを庭に埋めると良くない?土葬のメリットやリスクの少ない供養方法も紹介

亡くなったペットを庭に埋めると良くない?土葬のメリットやリスクの少ない供養方法も紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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家族の一員として大切な存在だったペットが亡くなった際に、庭に埋めて供養してあげたいと考える飼い主の方も多いのではないでしょうか。ペットを庭に埋葬するといつでもペットを側で感じられるなどのメリットがありますが、異臭や害虫が発生するリスクなどのデメリットもあります。そこで、リスクの少ない供養方法を知っておくことも大切です。

この記事では、亡くなったペットを庭に埋葬できるのか、メリットとデメリットも合わせて解説します。また、ペットを土葬する方法や注意点、リスクが少ない供養方法もご紹介しますので、ペットの埋葬を検討している方はぜひ参考にしてください。
(本記事は2024年2月27日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 自宅が分譲一戸建てなら敷地内にペットの遺体を埋葬しても法律上問題はない
  • ペットを庭に埋葬するメリットは、亡くなったペットを側で感じられること、火葬や納骨堂の管理費などコストを抑えられること
  • ペットを庭に埋葬するデメリットは、異臭や害虫の発生リスク、引っ越しの際に遺体を移動しなければならないこと
  • リスクが少ない供養方法は、火葬してから埋葬する、自宅での手元供養、ペット霊園への埋葬、散骨
ペットメモリアル

亡くなったペットを庭に埋めても問題はない

亡くなったペットを庭に埋めても問題はない

犬や猫、ハムスターなど大切なペットが亡くなった場合、庭にお墓を作って埋葬しても問題ないのか迷う方も多いかもしれません。

自宅が分譲一戸建ての場合、敷地内にペットの遺体を埋葬しても法律上問題はありません。ただし、ハムスターなどの小動物であっても土に還るまでに数年~数十年かかることもあり、犬や猫ならさらに長い時間を要するでしょう。他の動物が掘り返してしまう可能性や虫が湧いたり異臭がしたりして近隣住民に迷惑がかかる可能性もあるので十分な注意が必要です。

分譲マンションやアパートの場合、敷地は区分所有者全員の共有とされているため、ペットの飼育の可否にかかわらず勝手に敷地内に埋葬してはいけません。賃貸物件であれば敷地はすべてオーナーの所有地なので、ペット可の物件の専用庭があったとしても埋葬は禁止です。

また、広い公園の片隅や河川敷、海岸などは他の利用者の邪魔になりにくく目につきにくいので埋葬しても構わないと思うかもしれません。しかし、公園や河川敷の多くは自治体や国が管理しており、ペットの亡骸の埋葬は不法投棄として法律違反に問われる可能性があるので注意が必要です。

ペットの供養で土葬の割合は約15%

ペットの供養で土葬の割合は約15%

ペット霊園の調査によると、亡くなったペットの供養のうち、ペット霊園や移動火葬車などでの火葬が約76%にのぼり、犬や猫の他、ウサギや鳥類、その他小動物も火葬が多くなっています。お骨を家に連れて帰りたかった、きちんと供養してあげたかった、人間と同じように供養したかったことなどが理由として挙げられていました。

一方、自宅の庭での土葬は約15%と一定数あり、いつでも供養できる近い場所がよいという理由が挙げられています。

ペットを庭に埋葬するメリット

ペットを庭に埋葬するメリット

自宅の庭に、亡くなったペットを埋葬することはできます。しかし、後悔することになったりトラブルに発展したりするケースもあるので、ペットを庭に埋葬するメリットとデメリットはあらかじめ把握しておく必要があります。

まずは、ペットを庭に埋葬するメリットを解説します。

【ペットを庭に埋葬するメリット】

  • 亡くなったペットを側で感じられる
  • 火葬や納骨堂の管理費などコストが抑えられる

亡くなったペットを身近で感じられる

お寺や霊園、納骨堂に納骨すると、場合によっては会いに行くのに時間がかかり、遠方だと移動も大変です。

その点、自宅の庭に埋葬することで、好きなタイミングでいつでも愛するペットの供養が可能です。亡くなった後もペットとの時間を大切にしたい、いつも身近で感じていたいと考える方にとって、供養のしやすさは大きなメリットだといえるでしょう。

火葬や納骨堂の管理費などコストが抑えられる

お寺や霊園、納骨堂に納骨する場合、火葬に1~3万円、小動物でも年に数万円の管理費がかかり、大型犬などはさらに費用がかさむでしょう。

これに対し、自宅の庭に土葬すれば火葬の費用もかかりませんし、お寺や霊園、納骨堂に支払う管理費などのコストも抑えられます。

ペットを庭に埋葬するデメリット

ペットを庭に埋葬するデメリット

続いて、ペットを庭に埋葬する際の注意点を解説します。適切な方法で埋葬しないとトラブルに発展するケースや法律違反となるケースもあるので、しっかり把握しておきましょう。

【ペットを庭に埋葬するデメリット】

  • 異臭や害虫が発生するリスクがある
  • 引越しする時に遺体を移動しなければならない場合もある

異臭や害虫が発生するリスクがある

遺体は日を追うごとに腐敗・分解が進むため、火葬せずにペットの遺体を埋葬すると異臭が発生する可能性があります。

また、浸水しやすい場所や水道管が埋まっている場所の近くに埋葬すると、遺体の分解プロセスで発生する菌や害虫などにより水質が汚染される可能性があります。環境汚染が進んでしまうと取り返しがつかないため、火葬してから埋骨することも検討してください。

引越しする時に遺体を移動しなければならない場合もある

埋葬した遺体は、土に還るまでに数年~数十年単位の時間がかかります。引越しする必要が出たときにそのまま放置すると、自分の土地ではない場所に土葬していることになり、法律違反に問われかねません。

そこで、引越しする際にはペットの遺体を一度掘り起こし、供養できる場に移動させる必要があります。引越しの予定がある場合は、土葬ではなく火葬を選んだ方が良いでしょう。

ペットを土葬する方法

ペットを土葬する方法

土葬は火葬をせずに土中に直接ペットの遺体を埋葬します。例えば、ハムスターや小鳥など小型のペットなら身体が小さいので土葬に向いているでしょう。

ここでは、ペットを土葬する方法を解説します。

【ペットを土葬する方法】

  • お墓の場所を決める
  • ペットの体よりも余裕のある深い穴を掘って埋める
  • 小型のペットはプランター葬という手もある

お墓の場所を決める

まずは、ペットのお墓の場所を決めましょう。例えば、以下のような条件を満たすところを選ぶのがおすすめです。

  • 人が踏む可能性のある場所は避ける
  • 水はけのよい場所を選ぶ
  • 広さや深さが十分確保できる
  • 日当たりや風通しが良い

大切なペットの遺体を埋葬するのですから、人にしょっちゅう踏みつけられる事態は避けたいところです。また、異臭や害虫などの発生のリスクが少ない場所を選ぶ必要があるため、水はけや日当たり、風通しの良い、広さ・深さも十分確保できる場所を選びましょう。

近隣トラブルを回避し、ペットを側に感じられるようにするためにも、お墓の場所は慎重に選んでください。

ペットの身体よりも余裕のある深い穴を掘って埋める

ペットを土葬する際には、ペットの身体よりも余裕のある深い穴を掘って埋めることも大切です。異臭が地上に出てこないようにするためには、2m程度の深い穴を掘らなければなりません。穴の深さが足りないと異臭が発生して近所トラブルに発展したり、野生動物などに掘り起こされたりするリスクがあります。

また、異臭や掘り起しを防ぐために、石灰や段ボールなど腐食しやすいものと一緒に埋めて土に還りやすくするのも埋葬のポイントです。

加えて、墓石を建てておくと、ペットのお墓だと分かりやすくなり、鳥にも荒らされにくくなるなどのメリットがあります。

小型のペットはプランター葬という手もある

マンションなどの集合住宅に住んでいて庭がない、あるいは庭はあるけれど周囲が住宅街なので気が引ける、近いうちに引越しの予定がある場合は、プランター葬という選択肢もあります。プランター葬は、ハムスターやインコなど小さな動物を土葬する際に選ぶ方も多い埋葬方法です。

プランター葬は、その名の通り、花や野菜を育てるプランターや植木鉢にペットの遺体を埋葬する方法です。プランターに埋葬した後そこで花を育て、亡くなったペットと一緒に季節の花を楽しめるメリットがあります。

引っ越す場合はプランターをそのまま新居に運ぶだけで良いので、庭に土葬するより負担が少なくて済みます。ただし、庭への土葬と同様に、異臭や害虫のリスクはあるため、近隣の迷惑にならないよう十分注意してください。

リスクが少ない供養方法

リスクが少ない供養方法

ペットを庭に土葬する際には、少なからずリスクを伴います。では、リスクが少ない供養方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

【リスクが少ない供養方法】

  • 火葬してから遺骨を庭に埋葬する
  • 自宅で手元供養する
  • ペット霊園に埋葬する
  • 思い出の場所に散骨する

それぞれの供養方法について、メリットも合わせて解説します。

火葬してから遺骨を庭に埋葬する

ペットの遺体を火葬し、遺骨にしてから埋葬すれば、異臭や害虫のリスクを回避できるうえ、土に還りやすくなるというメリットが得られます。また、遺骨なら穴がそれほど大きくなくても埋葬することが可能です。

加えて、自宅の庭で供養したいという飼い主の希望も叶えられるでしょう。

火葬プランには「合同火葬」「一任火葬」「立会火葬」がありますが、返骨があるのは一任火葬と立会火葬です。一任火葬は火葬からお骨上げまで火葬業者に一任し、遺骨のみ受け取る方法、立会火葬は飼い主が火葬に立ち会い、お骨上げも自分で行います。

一任火葬は時間を確保できない、プロに全て任せたい方に、立会火葬は最後までしっかり見届けたい、家族全員で見送りたい方に向いている方法です。希望に合わせて火葬の方法を選び、遺骨にした上で埋葬しましょう。

自宅で手元供養する

もうひとつ挙げられるのが、自宅で手元供養する方法です。手元供養とは、遺骨をお墓などに入れず自宅で供養する方法で、ペットを身近に感じられるメリットがあります。

また、近年では仏具を使用しない供養方法が主流になりつつあります。例えば、粉骨した遺骨をカプセル型のアクセサリーやキーホルダーに入れて肌身離さず持ち歩く方も少なくありません。自宅で手元供養することで、いつでも亡くなったペットを身近に感じられるでしょう。室内飼いが主流になってきた昨今、土葬と異なりいつでも一緒にいられると人気を集めています。

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ペット霊園に埋葬する

自宅に庭がない方やマンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、ペット霊園などの納骨堂にペットの遺骨を預けるのが一般的です。

ペット霊園の中には、ペットと買主が一緒に入れるお墓があるところもあります。同じお墓に入りたい、ずっと一緒にいたいという思いがある方は、ペット霊園に確認してみると良いでしょう。

思い出の場所に散骨する

思い出の場所に散骨するのもおすすめの方法のひとつです。

散骨とは、遺骨を粉状にして、思いでの場所や山、海などに撒いて供養することです。自然に還りやすいことから「自然葬」と呼ばれることもあります。トラブルが少ない、管理する必要がないなど、メリットも多い方法です。

ただし、遺骨が残らないのはデメリットかもしれません。遺骨の一部を手元に残すことも可能なので、散骨の前に検討しておくことをおすすめします。

また、法律で禁止された地域や、許可なく他人の土地に散骨すると、トラブルに発展するリスクがあるので注意が必要です。散骨する場所は私有地でなかったとしても許可があれば基本的に問題ないため、事前に確認しておきましょう。

おわりに

愛するペットが亡くなった際に、いつでも供養してあげるために庭に埋葬したいと考える飼い主の方も多いかもしれません。しかし、異臭や害虫が発生するリスクや引越しの際の遺体の移動などのデメリットもあります。

近年では、リスクの少ない供養方法も増えてきました。中でもペットメモリアルグッズを活用して自宅で供養する方は少なくありません。本当の家族のように過ごした大切なペットとの思い出を形として残すことのできる、「くらしのセゾン ペットメモリアル」のメモリアルグッズをぜひ検討してみてください。

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