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犬の睡眠時間って?犬種や年齢による違いから快適な環境づくりのコツまで解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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うちのわんちゃんはずっと寝ている、と心配になったことがある方もいるでしょう。それもそのはず、犬は人間よりも睡眠時間が長いのです。また、犬種や年齢などによっても睡眠時間が異なります。今回は、犬の睡眠時間について詳しくご紹介。睡眠時間が短い場合、長い場合の考えられる原因も併せて紹介していくので、犬を飼っている方は必見です。

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犬は人間よりも睡眠時間が長い!

愛犬が寝てばかりいると、どこか具合が悪いのかと心配になる方もいるでしょう。起きれば元気に動き回り、食欲もあるとなると、なぜたくさん寝ているのか不思議に思われることも。

犬は人間に比べて長く寝る傾向にあります。大人の犬は12〜15時間寝るのが一般的とされており、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す点は犬も人間と同じです。

レム睡眠とは、身体が寝ていて脳は起きている状態、ノンレム睡眠とは身体も脳も寝ている状態を指します。子犬の頃の睡眠は主にレム睡眠ですが、大人の犬になるとレム睡眠とノンレム睡眠の割合が1:3〜4になり、ノンレム睡眠の割合が多くなるのです。

また、犬の睡眠は人間の睡眠のように長時間続くのではなく、外で飼っている犬であれば、16分間眠り5分間の覚醒を繰り返しているとされています。ただし、犬の睡眠サイクルについては、まだまだ分かっていない部分が多く存在しており、研究が進められている状況です。

犬の睡眠時間をチェック!

犬は犬種や年齢によって睡眠時間が異なります。ここでは犬種別と年齢別、それぞれの睡眠時間を見ていきましょう。

犬種によって異なる睡眠時間

犬は犬種によって睡眠時間が異なり、大型犬は睡眠時間が長く、小型犬は睡眠時間が短い傾向にあります。ここでは、人気の犬種の目安となる睡眠時間をお伝えしていきます。

・トイプードルのおおよその睡眠時間

トイプードルは小型犬なので睡眠時間が短めと思われがちですが、平均14時間ほど眠ります。トイプードルはぬいぐるみのように可愛い見た目をしていながら、昔は狩猟犬として活発に活動していました。その当時の名残からなのか、トイプードルには活発な性格の子が多いようです。そのため、疲れて長く眠ってしまうのかもしれません。

・柴犬のおおよその睡眠時間

日本の代表的な犬種、柴犬。中型犬の柴犬は、10時間ほど眠るとされています。柴犬は昔、作業犬として働いていました。作業犬は起きてすぐに活動することを求められていたため、睡眠時間が短い傾向にあります。

・チワワのおおよその睡眠時間

チワワはとても小さい身体の小型犬で、睡眠時間は10時間ほどとされています。小さな身体に加え、運動もそれほど必要としないため、体力を消費しにくく、睡眠時間が短いのです。しかし、活発な性格のチワワは、12時間以上寝る場合もあります。

・ミニチュア・ダックスフンドのおおよその睡眠時間

ミニチュア・ダックスフンドの睡眠時間は、11〜15時間ほどとされています。原産国のドイツでは現在でも狩猟犬として活躍しており、活動量も作業欲も高い犬種です。小型犬でありながらも活発に過ごすことが多く、体力を消費するため、睡眠時間が長い傾向にあります。

・フレンチ・ブルドッグのおおよその睡眠時間

フレンチ・ブルドッグの睡眠時間は、12〜15時間ほどとされています。フレンチ・ブルドッグは作業犬ではなく愛玩犬です。また、短頭種であることからすぐに息が上がってしまうため、活動量はそれほど多くありません。では、なぜたくさん寝るのかというと、些細なことには動じないおおらかな性格だからです。一度眠ると生活音などに動じず、長い時間寝ている傾向にあります。

・ポメラニアンのおおよその睡眠時間

ポメラニアンは小型犬ですが、活発な性格で運動欲求が高く、小型犬の平均睡眠時間の12〜13時間よりも多めに寝るとされています。昔そり犬として働いていた歴史があるポメラニアンは、ふわふわとしたかわいらしい見た目に反して、活動的な犬種です。そのため、長めの睡眠時間が必要なのでしょう。

・ゴールデン・レトリーバーのおおよその睡眠時間 

大型犬のゴールデン・レトリーバーは、小型犬・中型犬に比べ、身体を動かす際にたくさんのエネルギーを使い、回復にも時間が必要です。そのため長く眠る傾向にあり、18〜20時間の睡眠時間が必要とされています。また、活発な性格でもあるので、たくさん動き回って疲れるため、長く眠ってしまうのかもしれません。

年齢によって異なる睡眠時間

犬は、犬種だけでなく、年齢によっても睡眠時間が異なる傾向にあります。ここからは年齢別の詳しい睡眠時間を紹介していきましょう。

・0~1歳までの子犬

元気いっぱいで好奇心旺盛な子犬は、とにかく動き回りたくさんの体力を消耗するので、長い睡眠時間が必要です。疲れを残さないためにも、18〜19時間ほどたっぷりと寝かせてあげましょう。

・1~7歳程度までの成犬

1〜7歳頃の成犬の睡眠時間は、12〜15時間ほどとされています。1歳半を過ぎると成長のピークとなり、子犬や老犬よりも短い睡眠時間となります。

・8歳以上のシニア犬

8歳以上のシニア犬は、成犬よりも長く寝るようになり、子犬と同じくらいの長い睡眠時間になります。シニア犬になると、体力が衰えてきて以前より休息を多くとる必要があるため、18〜19時間ほど眠るのです。

睡眠時間が短い、もしくは長い場合に考えられる原因

睡眠時間が平均よりも短い場合と長い場合に考えられる主な原因を紹介していきます。

長く寝ている、もしくはすぐに起きるなどの睡眠時間の変化と一緒に、食欲や起きている時の体調などもチェックしてみてください。いつもと違う様子であれば、早めにかかりつけ医に相談するのがおすすめです。

睡眠時間が短い場合に考えられる主な原因

犬は安心して眠れる場所でなければ、睡眠時間が短くなることがあります。例えば近所で工事をしていたり家族構成が変わったりなど、犬にとって何らかのストレスがあるかもしれません。愛犬にとってストレスになるようなことがないかを見つけ出し、安心して眠れる環境を整えてあげましょう。

また、認知症の場合も、夜鳴きなどをし始めて睡眠時間が短くなる傾向にあります。他にも、呼吸器系の疾患や心臓疾患などが原因で、呼吸が浅くなり睡眠時間が短くなることも。いつもと違う様子が見られたら、かかりつけ医に相談しましょう。

睡眠時間が長い場合に考えられる主な原因

睡眠時間が長い場合、ほとんどのケースは問題ありません。しかし、明らかに長時間寝ている場合は、睡眠時の呼吸数や起きている時の様子を観察しましょう。

あまりにも寝過ぎている場合は、ストレスが溜まっている可能性があります。ストレスが原因で甲状腺機能が低下し、ホルモンの分泌がスムーズにできなくなると、過剰な眠気を引き起こすことがあるのです。

甲状腺機能低下症や脳腫瘍などの疾患により、睡眠時間が長くなる「嗜眠(しみん)」という症状もあります。嗜眠の場合は、強い刺激がないと起きなかったり、起きてもすぐにまた眠ってしまったりなどの異常な状態が見られるでしょう。

また、関節が痛くて起き上がれずに、ずっと寝ている可能性もあるので、愛犬の様子を注意深くチェックしてください。

睡眠時間が平均よりも短い場合と長い場合に考えられる主な原因を紹介していきます。

長く寝ている、もしくはすぐに起きるなどの睡眠時間の変化と一緒に、食欲や起きている時の体調などもチェックしてみてください。いつもと違う様子であれば、早めにかかりつけ医に相談するのがおすすめです。

睡眠時間を目安にいざという時の備えをすることも大切

睡眠時間が平均より短い場合や長い場合は、体調不良や病気の可能性があります。犬には人間のように健康保険の制度がありません。手術や長期の入院、高度な治療が必要になると、高額な治療費を請求されるケースもあるでしょう。

そこで、もしものときに備えて、ペット保険に入っておくのがおすすめです。入院・手術のみに特化したお手頃な保険から、日々の通院を加えた補償内容が充実している保険まで、さまざまなタイプがあります。加齢に伴って病気の発症率が高まるので、5歳以上の愛犬には、手術だけではなく入院補償が付いている保険を選ぶのがおすすめです。

アニコムの「どうぶつ健保」は、目的や年齢によって選べるプランがあるので、ペット保険を探している方、これからペットとの生活を始める方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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犬が睡眠時にいびきをかく理由

愛犬が睡眠中にいびきをかいていて、心配になっている方もいるのではないでしょうか。犬がいびきをかくのにはいくつか理由があります。

人間と同様に、太っている犬はいびきをかきやすいです。感染症やアレルギーなどで鼻水が出ると呼吸がしにくくて、いびきをかくこともあります。他にも、軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)や気管虚脱(きかんきょだつ)、鼻腔狭窄(びくうきょうさく)という鼻や口、気管の病気が原因でいびきをかくことも。また、腫瘍や心臓病が原因になっていることもあるため、気になる場合はかかりつけ医に相談しましょう。

普段はいびきをかかないのに急にいびきをかき始めた、いびきがどんどん悪化しているなどの異常が見られたら、注意が必要です。

犬が快適に眠るための環境って?

みなさんの愛犬はどこで眠っていますか。愛犬の健康を守るためには、安心して快適に眠るための環境が必要です。ここでは、犬が快適に眠るための環境をいくつか紹介していきます。

暗くて狭い場所

犬は元々巣穴で暮らしていたため、広い部屋よりも狭くて暗い場所を好みます。犬にとってベストな環境は「クレート」というハウスです。

クレートは、壁によって囲まれているので光が入りにくく、巣穴に似た安心感が得られます。クレートの中で犬が一周できるくらいの広さが目安です。犬の成長に合わせてクレートの大きさを変えてあげましょう。

柵で囲われたケージタイプは光が入りやすいので、ケージの中にクレートを入れてあげるか、タオルや段ボールなどでケージの天井と側面を覆ってあげるのがおすすめです。

犬が落ち着ける場所

犬が快適に眠るためには、落ち着ける環境が必要です。そのため、寝床の場所の選定が大切になってきます。廊下や玄関、窓の近くは人どおりが多く、物音がしやすいので避けましょう。また、テレビの近くやエアコンの風が直接当たる場所もストレスを感じてしまうため避けるのがおすすめです。

室内で飼う場合は、犬が信頼している飼い主の部屋やリビングなど、飼い主の気配が感じられて刺激を受けにくい部屋が良いでしょう。メインの場所にケージやクレートを置いて、他の場所に落ち着ける場所を作るのもおすすめです。

特に怖がることが多い犬の場合は、テーブルなどの下にケージやクレートを設置することで、安心感がアップするでしょう。

ふかふかのベッド

ケージやフローリングの床は固いため、直接寝ていると関節痛や脱毛の原因になることがあります。愛犬の寝床には、ふかふかのベッドを用意してあげましょう。犬用のベッドとまではいかなくても、使わなくなったタオルや服を重ねるなどして、ベッドを作ってあげるのもおすすめです。

大型犬や老犬には、犬用のベッドを用意しましょう。大型犬は身体に掛かる負担が大きく、老犬は横になっている時間が長いため、クッション性の高いベッドがあるとゆっくり休むことができます。

より快適に眠るために、夏は熱を発散させる涼しい素材のベッドカバー、冬は体温を逃がさない温かく眠れる素材のベッドカバーを使用しましょう。

温度管理にも配慮が必要

愛犬が快適に眠るためには、温度管理も大切です。単毛であるシングルコートの犬の場合は夏が22〜25度、冬は20〜25度が適温とされています。二重毛であるダブルコートの犬の場合は夏が23〜26度、冬は19〜23度が適温です。

特に子犬や老犬は上手に体温調節ができないので、寒さや暑さに注意し、しっかり室温管理をしましょう。夏場は保冷剤入りマットを使用したり、冬場はホットカーペットを使用したりするのもおすすめです。ホットカーペットを使用する際は、温まりすぎた体温を下げられるように、床暖房やカーペットが影響しないスペースを確保してあげましょう。

寝床とトイレは別

犬はとてもきれい好きなので、寝床とトイレを別に配置することで、快適に眠れます。犬は昔、巣穴で暮らしていた経験から、巣穴の中で排泄すると菌や虫が繁殖しやすくなることを知っています。

子犬のときは、母犬が子犬のお尻を舐めて排泄を促し、糞をそのまま舐めとりますが、子犬が排泄を自分でコントロールできるようになると、巣穴から出てきて排泄をするようになります。

愛犬がトイレで排泄できるようになったら、寝床とトイレを別々にしてあげましょう。

おわりに

犬は、1日の半分以上の時間を寝て過ごしますので、快適な環境で安心して眠ってほしいものです。良質な睡眠は愛犬の長生き・健康につながります。

病気などから愛犬を守るためにも、清潔で落ち着ける環境を整えてあげましょう。また、起きている時の様子はもちろん、寝ている時の様子もきちんと観察して、体調に異常がないかチェックすることも大切です。

睡眠時間が異常に長い、もしくは短い場合、いびきに異変を感じた場合などは早めにかかりつけ医に相談しましょう。家族同然のわんちゃんにたっぷり睡眠をとってもらえるような環境づくりをして、健康に過ごしてもらえるようにしましょう。

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