ペットとして人気が高いうさぎ。このコラムでは、うさぎはどのような生態を持つ動物なのか、なぜ人気なのか、種類などを紹介します。また、うさぎの値段や飼育するうえでかかる費用など、うさぎを迎え入れる前に知っておくべき飼育にまつわる知識も紹介。これからうさぎを飼う予定の方はもちろん、現在うさぎを飼っている方も飼育に関しての知識を再確認することができますので、ぜひご覧ください。
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うさぎってどんな動物?飼育は難しい?
うさぎは、どのような動物なのでしょうか。生態や性格について解説します。
うさぎの生態
うさぎはウサギ目のウサギ科に属する哺乳類動物で、森林や草原、湿原、雪原などに生息しています。ペットとして飼育されているうさぎの先祖はヨーロッパに生息する「アナウサギ」という種類で、品種改良されたものが家庭でペットとして飼われているのです。人と生活するために改良されたペット用のうさぎは見た目の愛らしさが増し、さまざまな模様やカラーの種類が増えました。また、繁殖期がなく、年間を通して発情するのも特徴の一つです。
アナウサギとしての習性が残っていることもあり、ペットのうさぎでも土を掘るようなしぐさが見られることもあります。うさぎの寿命は大体5〜11年ほど、平均で8年といわれていますが、飼育状況によって寿命は異なります。うさぎは、体調が悪いことを飼い主に隠そうとする習性があるので、長く一緒に過ごすためにも日頃からこまめにうさぎの様子をチェックするようにしましょう。
うさぎの性格は?飼い主になつく?
もともと草食動物だったうさぎは、警戒心が強く、すぐに飼い主になつくことはほとんどありません。少しずつ慣らしていき、うさぎの方から近付いてくれるようになるのを待ちましょう。感情豊かな動物なので、なつくようになれば表情や行動でさまざまな感情を表してくれるようになります。また、甘えん坊や好奇心旺盛など、種類によって性格に違いもあるようです。
うさぎがペットとして人気な理由
うさぎはなぜペットとして人気を集めるのでしょうか。その理由を5つ紹介しましょう。
鳴かない
うさぎは声帯がないため、他のペットのように鳴いたり吠えたりすることがありません。たまに「ブーブー」「グゥグゥ」と鼻を鳴らして音を出すことがありますが、この音はうさぎがうれしい時などに出す感情を表す音です。近付かないと聞こえないくらいの音量で近隣に聞こえるほどではないので、騒音トラブルの心配もありません。また、声を出さないかわりに、足をダンと地面に叩きつけて感情を表すこともあるようです。
体臭が少ない
うさぎは体臭がほぼなく、無臭に近いといわれています。感じ方は人それぞれですが、うさぎの身体に顔を近付けてよくかいでみると、牧草や草原のにおいを感じることもあるのだとか。もし、うさぎから不快なにおいがする場合は、原因は体臭ではなくおしっこにあります。排泄物が毛につくことでにおいの元になるのです。また、臭腺周りが汚れるとツンとする独特なにおいがする場合があります。グルーミングスプレーを使ってブラッシングで汚れを落としてあげると良いでしょう。
生活リズムが人と合う
うさぎの基本的な生活リズムは、明け方と夕方に活動し、日中や夜間に休む薄明薄暮性です。しかし、うさぎの体内時計は光の影響で生活リズムが作られるため、ペットのうさぎは飼い主の生活リズムに合わせて活動するようになります。毎日規則正しいスケジュールでお世話をすれば、うさぎの生活リズムも自然と飼い主と同じようになるでしょう。
犬猫NGなマンションでも飼える場合がある
ペット可の部屋に引っ越さなくても良いことも、うさぎがペットとして人気の理由の一つです。犬や猫の飼育が禁止されている賃貸住宅でも、うさぎの飼育ならば許可される場合もあります。ペット応相談や小動物の飼育が許可されている場合は、うさぎを飼育できる可能性がより高まるでしょう。
ビジュアルが可愛い
うさぎの可愛いビジュアルにひかれて飼い始めた、という方も多いのではないでしょうか。まつ毛が生えたくりっとした丸い目、Y字の鼻、への字で小さい口、ふわふわのしっぽなど可愛い部分を挙げたらきりがありません。どのアングルから見ても可愛いビジュアルは人気の理由の一つです。
日本で飼育されているうさぎの種類は?
日本で飼育されているうさぎにはさまざまな種類がいます。今回は人気の品種を3種紹介します。
ネザーランドドワーフ
ネザーランドドワーフはオランダ生まれで小型のうさぎです。小さな身体にピンと立った短い耳、丸い顔が特徴的で、ピーターラビットに出てくるキャラクターのモデルになったといわれています。大人でも26cmほどにしか成長しないため小さなケージで飼え、広い飼育スペースが確保できないご家庭にもおすすめの種類です。好奇心旺盛で人なつっこい性格ですが、抱っこを嫌がる子も多いため、少しずつ慣らしながらコミュニケーションをとると良いでしょう。
ホーランドロップ
ホーランドロップは、オランダ生まれで垂れ耳が特徴的なうさぎです。丸みのある身体で、鼻はぺちゃっとしており、とても愛らしい見た目をしています。大人のうさぎでも体重は2kgほどと小さいです。人に飼われることを目的に交配された品種で、人への警戒心も薄く人なつっこい温厚な性格のため、うさぎを初めて飼う方でも飼育しやすいでしょう。大人しい性格もあり、アニマルセラピーで活躍する場面も多いようです。
ドワーフホト
ドワーフホトは、ネザーランドドワーフよりもサイズの小さいうさぎです。1970年代、ドイツのブリーダーにより交配されて誕生しました。目の周りに「アイバンド」というアイラインを引いたような模様があるのが特徴です。身体の色は白のみですが、目の色は黒やグレー、レッド、ブルーと個体差があります。活発でやんちゃな性格をしていますが、人なつっこい一面もありうさぎ初心者にもおすすめの品種です。
うさぎの値段・飼育費用
うさぎを家族に迎えるに当たって、どのくらいの費用がかかるのかもあらかじめ確認しておく必要があります。うさぎの値段や、飼育にかかる費用を初期・年間・生涯に分けて解説しましょう。
うさぎの購入価格
うさぎの値段は、雑種が5,000〜10,000円、純血種が30,000〜100,000円ほどです。また、種類や購入先、血統書などでも値段に差が生じます。人気のある種類ほど値段が高くなり、ネザーランドドワーフは約20,000円、ホーランドロップは30,000〜40,000円が平均的な値段です。うさぎは専門店などに比べ、ホームセンターで安く購入できます。ただし、購入後のサポートや血統書がついていないことが多いので、注意が必要です。購入時うさぎについての知識を持ったスタッフへの相談や、購入後もサポートが必要な場合は、50,000〜80,000円と高額ですがうさぎ専門店での購入をおすすめします。
うさぎの飼育にかかる初期費用
うさぎを飼育するに当たってかかる初期費用は、うさぎの値段プラス約30,000円といわれています。
内訳として、ケージに10,000円、ハウスで2,000円、トイレ・砂で3,000円、その他、すのこ、食器、水入れで5,000円です。
上記であげた設備は最低限の物であるため、すべてそろえると大体30,000円かかる計算になります。
うさぎのエサやりにぴったりなのは、エサが飛び散らないフード付き食器で生野菜やフードの水分を逃がす水切り穴付きのものが清潔さを保てておすすめです。
うさぎの飼育にかかる年間費用
うさぎの飼育にかかる年間費用は55,000円ほどといわれています。フードが24,000円、牧草が12,000円、トイレ砂やシートで12,000円と日用品だけでも48,000円必要です。日用品以外にも、定期健診を年に1回受けることで7,000円かかります。うさぎは、犬や猫ほど高額な費用はかかりませんが、資金面に余裕を持って飼育すると良いでしょう。
うさぎの一生にかかる飼育費用
うさぎの一生にかかる飼育費用はうさぎの寿命や種類によって異なりますが、320,000〜600,000円を目安として考えておきましょう。加えて、うさぎが病気になった場合の医療費なども考慮して、プラス50,000円ほど見積もっておくと安心です。また、うさぎは物をよくかじる習性があるため、賃貸住宅の場合部屋の壁や柱に傷がついてしまうと修繕費用もかかる可能性があります。さまざまなパターンを考え、プラス50,000円ほど見積もっておきましょう。
季節によっては電気代もかかる
うさぎは、暑さ寒さともに弱い生き物のため、温度や湿度管理に気を付けて飼育しましょう。適正温度は18〜24℃、湿度は約50%です。適温を保つためには、エアコンやヒーターなどの家電を常に稼働させておく必要があり、季節によっては電気代がかかります。飼育環境はうさぎの命にも関わるため、節電はあまりおすすめできません。電気代の負担はあらかじめ覚悟のうえで飼育するようにしましょう。
うさぎの飼育で大変なことはある?
うさぎを飼育するうえで大変なこともいくつかありますので、紹介していきます。
意外と抜け毛が多い
人の衣替えと同じように、うさぎも季節の変わり目に換毛期という毛が生え変わる時期があります。換毛期は夏毛が冬毛に変わる10月頃と、冬毛が夏毛に変わる4月頃の年に2回です。1〜2週間かけて生え変わるのですが、期間中は大量に毛が抜け落ちるので、こまめな掃除が必要となります。また、換毛期は体力の消耗が大きいため体調の変化も気に掛けてあげましょう。
フンの掃除
うさぎは決まった場所で排泄する習性があるため、場所を覚えれば基本的にはトイレで排泄できるようになります。ただし、フンはトイレ以外でもしてしまうこともあり、ケージ内や部屋にフンが落ちている、というケースも。トイレ以外の場所にフンをしてしまう理由として、縄張りを示すため、不満がある、興奮しているといった理由が考えられます。おしっこよりもフンの回数が多いため、後始末の回数も必然的に増えてしまうのです。
ブラッシング・爪切り
うさぎは、ブラッシングや爪切りといった手入れを定期的に行う必要があります。ブラッシングではうさぎが毛づくろいをした時に毛を飲み込みすぎないよう、換毛期はもちろん日々のケアとして抜け落ちる毛を取り除いてあげると良いでしょう。大量の毛を飲み込んでしまうと胃の中に毛玉ができ、消化管をふさいでしまう恐れがあります。爪は、伸びすぎるとケージやカーペットに引っ掛かり、足を骨折したり爪が抜けたりする可能性があるため、1〜2ヵ月ほどのスパンで切ってあげましょう。うさぎが安全に暮らすためにも、定期的なお手入れが大切です。
旅行などの外泊時の対応
うさぎは、ご飯や水をしっかり用意しておけば1泊くらいなら留守番させることもできます。2泊以上の外泊はご飯も水もなくなってしまい、部屋の温度設定や掃除も手が行き届かなくなるためおすすめできません。長期の外泊の際は、知り合いやペットホテルに預けるなどの対策をしましょう。また、1泊の場合も、帰ってから必ずうさぎの様子や排泄状況をチェックして体調に変わりがないか確認するようにしてください。
かかりやすい疾患がある
うさぎは体調不良のときも表情に表れづらく、すぐに気付いてあげられないこともありますので、たとえ小さな変化でも気になることがあれば病院を受診しましょう。うさぎがかかりやすい疾患には、骨折や胃腸うっ滞、ソアホックなどがあります。食欲やフンの状態、お腹の張り、耳の冷たさなど日頃からチェックするようにしましょう。うずくまっている、フンが出ていないなど、異変が見られた場合には動物病院へ行くのがおすすめです。
うさぎの高齢化対策に「セゾンのペット保険」
ペットのうさぎの平均寿命は伸びており、10年以上長生きするうさぎも増えています。長く生きるほど、病気や介護へのリスクも高まるため、信頼してお付き合いできる獣医さんを見つけることが理想です。その他、突然の病気でも費用の負担を補償するペット保険に加入しておくのも良いでしょう。クレディセゾンでは、保険@SAISON CARDのサイトでうさぎも加入できるペットの保険を提供しておりますので、ぜひご活用ください。
おわりに
うさぎはすぐには飼い主になつかない性格の子が多いですが、慣れれば可愛らしい一面をたくさん見ることができます。ただし、飼育方法や費用に関することなど、正しい知識を学んでおくことも重要です。「見た目が可愛いから」「飼育しやすいから」と安易な理由でうさぎを飼い、後々困ることのないようにしましょう。正しい知識を身につけ、命を預かる責任感をしっかりと持ったうえで家族に迎え入れ、うさぎとの楽しい生活を過ごしてください。