犬の愛情表現、気付いていますか? 犬は飼い主が大好きなものですが、実は犬の何気ないしぐさにも飼い主LOVEの気持ちが表れているんですよ。今回は、犬が大好きな人、気を許した人にしか見せないしぐさを紹介します!せっかくの犬の愛情サイン、しっかり受け止めてあげてくださいね。今後こんなしぐさを見せられたら、もっと犬が愛しくなってしまうはずです……。
飼い主の顔や手、足を舐める
犬が飼い主さんの手や足、顔全体や口のまわりを舐める行為は、甘える気持ちの表れでもあります。これは子犬のころ、食べ物をねだって母犬をペロペロと舐めていたころの名残です。飼い主さんを舐める犬は、まるで自分のお母さんに向けるような親愛の情を飼い主に向けてくれているのですね。
人懐っこい犬の中には、初対面の人でもペロペロ舐め回す子がいますが、これも子犬のころに多く見られる行動です。かわいらしい仕草ではありますが、衛生的にちょっと心配になってしまう行為です。そんなときは、立ち上がるなどしていったんやめさせて、代わりにたくさん撫でたりして遊んであげたりして犬の甘えたい気持ちに答えてあげるのがいいでしょう。
飼い主のことをじっと見つめてくる わざと視界に入ってくる
家の中でふと視線を感じそちらをみてみると、無垢な瞳でこちらを見つめてくる愛犬と目があった…犬を飼っていて幸せを感じる瞬間のひとつでもありますね。わざわざ飼い主の目の前にやってきて、飼い主を見つめてくることもあります。
飼い主が何か他のことをしているときに、犬がじっと見つめてくるのも、飼い主さんへの愛情のサインです。その仕草には、「大好きな飼い主さんの様子が気になる」「こちらを見て構ってほしいな」という感情があふれています。犬の視線に気がついたら、そっと見つめ返したり、優しく声をかけてあげると喜んでくれますよ。
なかにはいつでもどこでも飼い主さんを見つめるような甘えん坊もいますが、エスカレートすると分離不安に陥ってしまうことも。構いすぎると逆効果になりますので、お互い適度な距離感を持って接することを心がけてくださいね。
飼い主の手や足、服を甘噛みする
子犬のころによく見られる甘噛み行動。これは「もっと構ってほしい!」「一緒に遊ぼうよ!」という気持ちの表れです。
子犬は母犬や兄弟犬とじゃれつき、甘え噛みをして遊びますが、それと同じことを飼い主さんの手や足にしているのですね。
かわいらしい甘噛みの仕草ですが、エスカレートすると「噛み癖」に発展してしまうことがあります。「甘えて噛めば飼い主さんが遊んでくれる」と、犬に学習させてはいけません。
子犬の場合、生え変わりで歯が痒いから噛むといったケースもありますが、いずれにせよそのままにしておくのはよくありません。
せっかくの愛情表現ではありますが、噛み癖のしつけをする、手足の代わりにおもちゃを使って遊ばせるなど、適切な方法で対処するのがベストです。成犬になってからではなかなか直らないケースも多いため、しつけは子犬のうちに済ませるようにしましょう。
飼い主の体にくっつく、寄り添ってくる、自分の顔や体をこすりつける
家の中でくつろいでいたら犬が寄り添ってくる、体をくっつけてくる、スリスリと体をこすりつけてくる…そんな行動も飼い主さんに対する愛情表現です。座っていると足の間に強引に入ってくる子もいますね。もともと群れで暮らしていた犬は、信頼できる人のそばにいることで安心感を得ようとします。あなたが愛犬にとって、信頼できる相手だからこそ見せてくれるしぐさです。
また、飼い主が落ち込んでいるときや泣いているときも、そっと寄り添ってくれることがあります。「大丈夫?」「早く元気になってね」という犬からの気遣いメッセージです。犬は共感性が高く、人の感情を読み取ろうとする動物です。大好きな飼い主さんが悲しんでいると、犬にも気持ちが伝わることがあります。そんなときは、元気を取り戻すまで犬に甘えてみるのもいいかもしれません。
お腹を見せる、仰向けに寝転がる
目の前でゴロンと寝転がり、お腹を見せてくる行為。おへそが天井を向くことから「ヘソ天」とも呼ばれているこの仕草も、大きな愛情表現のひとつといえるでしょう。お腹は犬の急所であることは広く知られていますが、その弱い部分をさらけ出したり、触らせてくれたりするのは、日ごろから培った信頼の成せるワザなのです。お返しに思いっきりなでてあげると、犬も喜んでくれます。
また、飼い主のそばでヘソ天状態のまま眠るのも、安心しきっているからこその行為といえるでしょう。ヘソ天の仕草には、愛情表現のほかにも「甘え」や「服従」や「降参」、「撫でてほしいという要求」が込められているケースがあります。
飼い主に頭や鼻をこつんとぶつける 体当たりする
飼い主の体や顔に、愛犬が頭は鼻をこつんとぶつけてくることがあります。これは「信頼」「服従」の証でもあります。やさしい頭突きを繰り返したり、ぐりぐりと頭を擦り付けてくることもあります。放っておくとそのあとでじーっと飼い主を見つめてくることもあるでしょう。
「こつん」くらいならまだいいですが、興奮度合いが強くなると体全体でぶつかってくることもあります。大型犬だと飼い主さんは大変ですね。「飼い主のそばにいることがうれしい」あるいは「なでて欲しい」「構ってほしい」という気持ちが含まれてます。犬の反応を見ながら、遊んであげたりなでてあげたりするといいでしょう。
ただ、強い「要求」が含まれている場合、甘やかしすぎには注意しなくてはなりません。たとえば飼い主が手を離せないときにも、遊んでくれるまでしつこく押し付けてくる、といった場合です。ときには飼い主さんの都合を優先し、要求を無視します。犬は「しつこくアピールすれば要求が通るわけではない」と学習します。手が空いたら遊んであげるようにしましょう。
飼い主のそばで眠る
わざわざ寄ってきて、飼い主に体をくっつけて眠ろうとする犬は多いものです。何をしてほしいでもなくただ、「大好きな飼い主のそばにいれば安心」「飼い主のそばにいたい」という気持ちの表れです。控えめに少し離れた飼い主さんが見える位置にポジションを取る子もいます。飼い主の足や体の上にのってきたり、わざわざじゃまなところに陣取る子もいます。
特に主人の足元で眠るという行為は「信頼」と「忠実さ」を示しています。自分の足元でまるくなって眠る愛犬を見たら、愛しくなってしまいますよね。場合によっては、飼い主を守ってくれているつもりなのかもしれませんよ。
飼い主の私物を持って行ってしまう、隠したり、執着したりする
イタズラとして問題視されてしまうこともありますが、飼い主のスリッパや靴下を愛犬がどこかにもって行ってしまうということはよくあります。なかなか返してもらえなくて困ったり、どこかに隠されてしまい探す羽目になったりすることは多いものです。
また、いつのまにかちゃっかり飼い主のベッドや服の上で寝ている……なんてことも、あります。これは、大好きな飼い主のにおいがするものに包まれることで安心するからであり、飼い主に深い「信頼」と「愛情」を寄せているから見られる行動です。
お気に入りのおもちゃなど、飼い主にプレゼントをもってくる
愛犬が、お気に入りのおもちゃをもってきてくれるのは、遊んでほしいときばかりではありません。好きな人と自分の大事なものを共有するつもりでもってきてくれることもあるのです。
そうしたときは、飼い主に「褒めて欲しい」「喜んでほしい」という気持ちが考えられるので、褒めたり喜んだりしておもちゃを受け取ってあげましょう。もってはきたがおもちゃを離そうとしない、またもっていなくなったというときには、「遊んでほしい」「構ってほしい」というケースが考えられます。
お尻を向けてくる、飼い主の体に座る
そっぽを向いてしまったようにも見えますが、これも「信頼」があればこそのしぐさです。おしりを飼い主にくっつけてくることもありますし、飼い主の足に座ってくることもあります。ぷいっと背中を見せられると「嫌われているの?」と勘違いしてしまう人もいますが、実は逆。背中を預けるのは信頼感の表れなのです。
犬は安心できる方向に死角となる背面を向ける習性があります。飼い主が安心できる存在だから、背中を向けている、というわけです。必要以上にくっついてくるのは、ついでに飼い主のぬくもりも感じたいからかもしれません。
そんなときは背中をやさしくなでてあげましょう。大好きな人のそばでリラックスした状態でいることは、犬にとって至福のひとときです。そしてそんな愛らしい姿をみながらくつろぐ飼い主にとっても、ほっこりとした幸せな時間となることでしょう。
ここで紹介した仕草の他にも、「しっぽを振る」、「名前を呼ぶとすぐ来る」、「外出のときに見送ってくれる」、「帰宅すると大喜びでお出迎えしてくれる」、というような行為も、わかりやすい愛情表現です。犬により多少表現方法は異なりますので、自分の愛犬はどんな仕草を見せてくれるのか、観察してみるのも面白いですよ。
愛犬へのお返し 犬に愛情を伝える方法は?
愛犬からたくさんの“愛情サイン”をもらったら、しっかりとお返しをしてあげたくなりますよね。私たち人間から犬に愛情を伝えるには、一体どんな方法があるのでしょうか。
たくさんスキンシップの時間をとる
信頼している飼い主さんとのスキンシップを好むのは、犬も同じです。優しく撫でたり、ブラッシングをしたり、たくさん触れ合って愛情を伝えましょう。お腹を見せてきたり、頭を押し付けてきたりする仕草は、「ここを撫でて!」というサインでもあります。甘やかしすぎない程度に構ってあげるといいでしょう。
また単なるスキンシップだけでなく、一緒に遊びに誘うのも◎。大好きな飼い主さんとのボール遊びやお散歩の時間は、犬にとってもかけがえのない時間となること間違いなしです。
やさしく声をかける
犬は飼い主さんの言うことをとてもよく聞いています。「いい子だね」、「かわいいね」と優しい声色で話しかけられると安心し、喜ぶ姿を見せてくれます。そばで静かにしていた愛犬にそっと声をかけたら、しっぽを振って喜んでくれたという経験のある飼い主さんも少なくないことでしょう。
犬は声のトーンやイントネーションから人間の感情を読み取っているという研究結果もあります。優しい声とは真逆の甲高い声や低い声で怒鳴られるようなことは苦手のようです。
犬に愛情を伝えるときには、明るく優しいトーンを心がけてみましょう。
ごはんをちょっとだけ豪華にする
いつもよりも少し贅沢な食事は、犬にとっての最高のご褒美です。たまに好物のお肉や野菜、果物をトッピングして喜ばせてあげましょう。
ただし、食事はくれぐれも栄養バランスを考えて。いくら犬が喜ぶからと言って、あげすぎ、贅沢させすぎはNGですよ。
まとめ
実はとっても分かりやすい、犬の愛情表現について解説しました。どれもこれもかわいらしく、そんな仕草を見せてくれる犬のことをさらに好きになってしまうのは無理もありませんね。
もちろん犬の性格には個体差がありますので、分かりやすい愛情表現が少ない犬もいます。しかし、どんな犬であっても信頼関係が築けていれば、必ずどこかにサインが見えるもの。愛犬からの愛情はしっかりキャッチして、お返ししてあげてくださいね。
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