災害用伝言ダイヤルとは?シニア世代に分かりやすく使い方やポイントを解説

災害用伝言ダイヤルとは?シニア世代に分かりやすく使い方やポイントを解説

「災害の時に家族の安否を確認する方法は?」「70代の親でも使える伝言サービスはある?」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 

そんな方におすすめなのが、安否確認ツール「災害用伝言ダイヤル」です。しかし、使い方をマスターしておかなければ、いざという時に役に立たないでしょう。 

そこでこのコラムでは、以下の内容について解説します。 

  • 災害用伝言ダイヤルの使い方 
  • 災害用伝言ダイヤルを利用する際のポイント 
  • 災害用伝言サービスの種類 

災害時に自身の安否を知らせたい方や家族の安否をすぐに確認したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 

1.災害用伝言ダイヤルとは 

災害が発生した際、離れている家族や友人の安否が気掛かりだと思います。そんな時に便利なのが、「災害用伝言ダイヤル」です。災害用伝言ダイヤルとは、災害時に通信が混雑しつながりにくくなったときに、伝言を録音・再生できるサービスのことです。電話がつながりづらくても、災害用伝言ダイヤルであれば「伝言」という形で安否を伝えられます。 

災害用伝言ダイヤルは、基本的に震度6弱の地震が発生した際にサービスが開始されます。原則として災害発生から30分〜1時間後から利用可能です。一方で、震度5強以下の地震や、地震以外の災害が発生した場合は、NTT東日本(または西日本)がサービス開始の有無を判断することになっています。 

もし、サービスが開始された場合、テレビやラジオ、NTTのWebサイトで発表されるため、災害が発生した際は確認しましょう。 

なお、災害時に安否を確認する方法には、災害用伝言ダイヤルの他に「災害用伝言板」や専用アプリをインストールして使う「災害用音声お届けサービス」があります。 

災害用伝言ダイヤルを利用できる電話には、次のようなものがあります。 

  • NTT加入電話 
  • INSネット(プッシュボタン式電話機の場合のみ) 
  • 公衆電話 
  • ひかり電話(プッシュボタン式電話機の場合のみ) 
  • 災害用公衆電話(NTTが災害時の避難所に設置) 
  • 携帯電話・スマートフォン・PHS 

INSネットおよびひかり電話でも、ダイヤル式電話機(黒電話)の場合は利用できませんのでご注意ください。 

2.【シニア向け】災害用伝言ダイヤルの使い方 

シニア世代には、声だけで自身の安否を伝えられる、災害用伝言ダイヤルがおすすめです。ガイダンスに沿って手順を踏みさえすれば良いので、録音や再生も簡単にできます。ここでは、災害用伝言ダイヤルの使い方を録音と再生に分けて解説します。 

2-1.録音方法 

災害用伝言ダイヤルの録音方法は、以下の手順です。 

  1. 「171」にダイヤルする 
  2. ガイダンスに従って「1」を押す 
  3. ガイダンスに従って(被災地の方の)電話番号を入力する→伝言ダイヤルセンターに接続される 
  4. 30秒以内に伝えたい内容を話す→録音される 
  5. 「伝言をお預かりしました」とガイダンス後、自動的に切れる 

ダイヤル回線とプッシュ回線では、録音前後の操作が異なりますが、ガイダンスに従って進めていけば問題ありません。 

ちなみに、お使いの電話機がダイヤル回線とプッシュ回線のどちらであるかは、電話を発信した際の音で分かります。電話を発信した際に「ピッポッパッ」と音がすればプッシュ回線、音がしなければダイヤル回線です。 

2-2.再生方法 

災害用伝言ダイヤルの再生方法は、以下のとおりです。 

  1. 「171」にダイヤルする 
  2. ガイダンスに従って「2」を押す 
  3. ガイダンスに従って (被災地の方の) 電話番号を入力する→伝言ダイヤルセンターに接続される 
  4. 新しい伝言から順に流れる→再生される 
  5. 「お伝えする伝言は以上です」とガイダンス後、自動的に切れる 

再生の場合も、ダイヤル式電話機とプッシュ式電話機で操作が異なる部分があります。ガイダンスに従って進めていきましょう。 

3.災害用伝言ダイヤル利用時の4つのポイント 

災害用伝言ダイヤルは、誰でも利用できる便利なサービスですが、災害時にすぐ使えるようにポイントを押さえておくことが大切です。そこで、この章では災害時に伝言ダイヤルを利用する際のポイントを4つ解説します。 

3-1.体験利用日に練習をする 

津波や地震などの災害時にすぐに使えるよう、事前にNTTが設定した体験利用日に使い方の練習をしておきましょう。 

体験利用日は次のとおりです。 

  • 毎月1日及び15日 0:00〜24:00 
  • 正月三が日(1月1日0:00〜1月3日24:00) 
  • 防災週間(8月30日9:00〜9月5日17:00) 
  • 防災とボランティア週間(1月15日9:00〜1月21日17:00) 

なお、上記の期間中に災害が発生した場合は利用できません。 

この体験利用日に、録音や再生の仕方をご家族やご友人と一緒に体験してみてはいかがでしょうか。 

3-2. 家族や身近な人だけで使う 

災害用伝言ダイヤルに保存できる伝言数や伝言時間には限りがあります。そのため、被災した方を心配した親戚や友人などみんなが同じ電話番号に伝言を残してしまうと、本当に必要な人が使えなくなることがあります。 

災害用伝言ダイヤルに保存できる伝言数と伝言時間は、次のとおりです。 

  • 伝言数:1電話番号当たり20まで登録可能 
  • 伝言時間:1伝言当たり30秒以内 

知人の安否は心配ですが、安否を伝えたい人が伝えられなくて困ることがないよう、被災した本人やその身近な方以外は不用意にメッセージを残すのは控えましょう。 

3-3.事前に暗証番号を決めておく 

このサービスは、電話番号を知っている相手であれば、誰でも簡単に伝言内容を聞けてしまいます。プライバシーが気になる場合は、4桁の暗証番号を利用しましょう。 

暗証番号の利用方法は、次のとおりです。 

  • 録音するとき:「171」→「3」→暗証番号→相手あるいは自分の連絡先→録音 
  • 再生するとき:「171」→「4」→暗証番号→相手あるいは自分の連絡先→再生 

暗証番号は災害が起こる前に決め、必要な相手と共有しておきましょう。暗証番号を忘れてしまったらサービスを利用できません。利用時に忘れないようにメモしておきましょう。 

3-4.公衆電話の場所を確認しておく 

災害時にはスマホの電源が切れてしまったり、避難する際に持ち出せなかったりする場合があります。いざという時に連絡できるよう、日頃から公衆電話の場所を確認しておくことが非常に重要です。 

公衆電話の位置は、NTT東日本の「公衆電話設置場所検索」で確認できます。また、災害用伝言ダイヤルは無料で利用できますが、それ以外に連絡を取りたい場合は費用がかかります。 

あらかじめ小銭を持っていれば問題はありませんが、急な事態で手持ちがないことも考えられるため、テレフォンカードをお守りとして持っておくと安心です。なお、テレフォンカードはほとんどのコンビニエンスストアで購入可能です。 

参考:NTTカードソリューション

4.【参考】その他の災害用伝言サービス

災害用伝言ダイヤル以外に安否を確認する方法には、代表的なものが3つあります。それぞれの特徴をご紹介します。 

4-1.災害用伝言板 

災害用伝言板は、大規模災害発生時に安否情報を文字で登録し、その情報をインターネット上で閲覧することができるサービスです。災害時において音声発信が集中することでつながりにくくなった場合に有効です。 

災害用伝言板については、サービスを運用している携帯会社やPHS各社のWebサイトに詳細がありますので、参照してみてください。ここでは、伝言と再生の一般的なやり方を解説します。 

【伝言方法】 

  1. 自分の携帯電話・PHSから「災害用伝言板」にアクセスする 
  2. 「登録」を選択する 
  3. 現在の状態について、選択肢から選んだり、コメントを入力したりする
  4. 「登録」ボタンを押せば完了

【再生方法】 

  1. 携帯電話・PHSから「災害用伝言板」にアクセスする 
  2. 「確認」を選択する 
  3. 安否を確認したい方の携帯番号かPHS番号を入力後「検索」を押す 
  4. 一覧から確認したい方を選択する 

災害用伝言板の登録は、被災地の方のみ利用できます。再生は、全国どこからでもアクセス可能です。 

4-2.災害用伝言板(web171) 

災害用伝言板と同様、災害によって通信障害が生じた場合やつながりにくくなった場合に、インターネット上でテキストの安否情報を登録・確認できる伝言板です。端末・回線の契約にかかわらず、誰でも登録することができます。NTT東日本とNTT西日本が提供しているサービスです。 

【伝言方法】 

  1. 災害用伝言板(web171)にアクセスする 
  2. 自分の連絡先、あるいは連絡をとりたい方の連絡先を入力する 
  3. 「登録」を押す 
  4. 名前や伝言内容を入力後「登録」を押す 

【再生方法】 

  1. 災害用伝言板(web171)にアクセスする 
  2. 連絡をとりたい方の連絡先を入力する 
  3. 「確認」を押してメッセージを確認する 

災害用伝言板は災害用伝言ダイヤルと連携しているため、双方で登録されている伝言を確認できます。 

4-3.災害用音声お届けサービス 

災害用音声お届けサービスは、専用アプリをインストールしたスマートフォンなどから、音声メッセージの送信ができるサービスです。現在は、4社でサービスが提供されていますが、2022年3月31日をもって、4社ともサービスが終了予定となっています。そのため、今から利用する場合は、他のサービスの検討をおすすめします。 

5.災害用伝言アプリ3選 

災害時には伝言アプリを使って安否確認をすることも可能です。この章では、シニア世代にも使いやすい災害用防災アプリを3つ紹介します。ご自身にあったアプリを選んで、使い方をマスターしておきましょう。 

5-1.goo防災アプリ 

goo防災アプリは使いやすい設計で、シニア世代におすすめのアプリです。否確認WEBサイト「J-anpi」と連携しているため、氏名や電話番号を入力するだけで、通信キャリア各社が提供する災害用伝言板やさまざまな団体が提供している安否情報などを一括検索できます。いろいろな場所に安否確認する手間が省けて便利です。 

5-2.ココダヨ 

「ココダヨ」アプリは、緊急災害警報と連動し、通信が困難になる前に家族の居場所を自動で共有できるシステムが搭載されています。事前に家族全員がこのアプリをインストールしてグループ作成をすることで、災害時にグループチャットで素早く安否を確認できます。 

また、ホーム画面で家族全員の安否と居場所の確認もできるため、操作する手間を省くことができます。 

5-3.LINE 

緊急時にホットラインとして活用できる「LINE」は、以下の2つの方法で安否を確認できます。 

  • ステータスメッセージ:自分の名前とともに表示される短いメッセージ。LINEで友達になっている方全員に一斉に安否を伝えられる。 
  • 写真や位置情報を活用:被害状況や避難場所を共有するとき、写真や位置情報を送ると伝わりやすい。 

LINEは、電話がつながらない時でもインターネットにつながっていれば利用できます。グループ内でメッセージを送った際に「既読」となれば、それだけでも安否確認できるため、ひと目で分かる点も便利なアプリです。

防災アプリについて、詳しくはこちらをご覧ください。

おわりに 

災害時に安否確認ができるサービスの一つに、災害用伝言ダイヤルがあります。シニア世代でも簡単に利用できる非常に便利なツールです。 

事前に体験利用日を活用して練習を重ね、いざという時スムーズに安否を確認できるようにすることが大切です。災害はいつ起こるか分からないので、今から災害用伝言ダイヤルの使い方をマスターしておきましょう。