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【台風対策】するべきことは?事前にできる災害への備え

【台風対策】するべきことは?事前にできる災害への備え
セゾンのくらし大研究 編集部

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近年、台風や大雨による被害のニュースが多くなっていると思いませんか。地球温暖化によって影響が大きくなっている台風への対策は必要不可欠になってきています。今回は台風の予報が出てから身を守るための対策についてご紹介します。台風の飛来物への対策から、災害時に必要なものの準備までまとめていますので、今回のコラムを参考にして台風への備えを見直してみてはいかがでしょうか。

この記事を読んでわかること

  • 日本は台風の通り道であり、急峻な山や川が多いため、土砂崩れといった危険な自然災害が発生しやすい
  • 台風時には気象庁から注意報や警報などが発表されるので常に最新の情報を確認し、正しく避難できるよう準備する
  • 台風の飛来物から窓を守るためには窓をむき出しにしないことが重要

台風対策って必要?

台風対策って必要?

そもそも台風対策はなぜ必要なのでしょうか。その理由は日本の位置と地形にあります。日本は台風の通り道となっているため、世界的に見ても台風の上陸が多く被害が出やすい国です。特に7月から10月にかけては、台風の接近・上陸による大雨や洪水、暴風、高潮の影響による台風被害が集中します。また、日本は傾斜が急な山や川が多く、起伏に富んだ地形です。そのため、台風や梅雨前線などの大雨によって、土砂崩れや土石流、河川の氾濫といった人の命を危険にさらすような自然災害が発生しやすいのです。

特に、近年においては台風による大きな被害が増えていると思いませんか。これは地球温暖化が大きく関係しています。海洋研究開発機構が行った最新のシミュレーションによると、地球温暖化によって、21世紀末には強い台風の発生率が現在よりも6.6%増加するとしています。このような研究結果からも、今後の台風被害への対策が必要と言えるでしょう。

参照:JAMSTEC BASE|地球温暖化で台風がますます激甚化する!?

気象庁や自治体による防災気象情報を活用する  

気象庁や自治体による防災気象情報を活用する     

台風による被害を防ぐためには、適切なタイミングで最新の防災気象情報を得ることが大切です。気象庁などが発表している最新情報を確認し、防災アプリで災害情報を受け取る設定にしておくとさらに安心です。正しい情報を得て、自らで判断して早めの避難を心がけましょう。

警報や注意報

警報や注意報は災害のリスクに応じて気象庁から発表されます。注意報は災害が起こる可能性がある場合に注意を呼びかける予報、警報は重大な災害のおそれがある時に警戒を呼びかける予報です。

さらに警報の基準をはるかに超える重大な災害のリスクがある場合は特別警報が発表されます。特別警報が発表された場合は、すでに災害が発生している可能性が高いため、直ちに身の安全を確保する必要があります。このように、防災気象情報に応じて警戒レベルが異なるため、もしもの時に速やかに避難できるよう、正しい知識を身につけておくと安心です。

土砂災害警戒情報・キキクル

実際に大雨注意報や大雨警報が発表された時には、命の危険性がある土砂災害のリスクも高まります。そういった時に、市町村長が避難指示を発令したり住民が自主避難したりする判断を助けるため、都道府県と気象庁によって土砂災害警戒情報が発表されます。

また、そのような土砂災害の発生する危険度の高まりが一目でわかる技術が気象庁で提供している「キキクル」です。土砂災害のリスクを判断する「土壌雨量指数」や浸水害のリスクを判断する「表面雨量指数」、洪水害のリスクを判断する「流域雨量指数」の3つを用いて、雨による災害の危険度を評価して予測しています。2時間先まで危険度を予測できるため、今後の状況を予測しながら早めに避難することも可能になります。

台風対策は何をする?

台風対策は何をする?

いざというときに速やかに行動するためには、あらかじめの備えが重要です。ここからは家でできることや備えるものについて確認していきましょう。

台風対策その1「家の外」

雨風が強くなってから、外で作業するのは危険です。台風が近づく前に家の外の対策をしましょう。

  • 窓や雨戸はしっかりと戸締りをして必要に応じて補強する
  • 物干しや植木鉢、傘や傘立てなど屋外の飛ばされそうなものを家の中にしまう
  • プロパンガスのボンベやテレビのアンテナなどしっかりと固定されているか確認する
  • 側溝や排水溝にゴミがつまっていないか、掃除をして水はけを良くする
  • 低い土地にご自宅がある方は土のうなどを用意して浸水をせき止める
  • 車のガソリンは満タンにしておく

側溝や排水溝の掃除は見落としがちかもしれません。しかし、側溝に落ち葉やゴミが溜まっていると、いざという時に水が正常に流れず、冠水や浸水の原因となるおそれがあります。また、低い土地にお住まいの場合は、排水が間に合わず冠水するおそれがあるため、土のうなどを用意してあらかじめ浸水に備えましょう。

また、災害時に車は重要な役割を果たします。移動手段としてはもちろん、エアコンが使えると暑さや寒さが防げるため、避難場所としても役立ちます。テレビやラジオで情報収集をしたり、スマートフォンの充電をしたりすることも可能です。しかし、車を動かすためには、ガソリンがなくてはなりません。災害が起こってからでは、燃料が手に入りにくくなる可能性もあるため、あらかじめ満タンにしておくと安心です。

台風対策その2「家の中」

次に家の中に備えましょう。

  • 懐中電灯やラジオなど非常用品の確認をする
  • 危険な場所の安全対策をする
  • 非常用食品を準備する
  • 断水に備えて水を確保する
  • スマートフォンやパソコンなどフル充電しておく

台風による飛来物で電線が切れて停電したり、それによって断水したりするかもしれません。停電に備えて懐中電灯やラジオの電池を確認し、スマホやパソコンなど情報を得るためのアイテムは充電を満タンにしておくと安心です。また、断水に備えて水を確保しましょう。飲み水はもちろん、トイレなどの生活用水も必要です。浴槽に水を溜めて、もしものときに備えてください。

台風対策その3「非常用持ち出しバッグ」

避難が必要になった場合のために、非常用持ち出しバッグの中身を確認しておくと安心です。以下のようなものがそろっているか確認しましょう。

  • 飲み水
  • 食料(カップ麺、缶詰、レトルト食品、ビスケット、チョコレートなど)
  • 貴重品(印鑑、現金、健康保険証、預金通帳など)
  • 救急用品(消毒液、ばんそうこう、包帯、常備薬など)
  • ヘルメットや防災頭巾、軍手
  • 懐中電灯、携帯ラジオ、予備の電池
  • 衣類、下着、毛布、タオルなど
  • 歯ブラシ、歯磨き粉、洗面用具など
  • マスク、手指消毒用アルコール、石けんなど衛生用品

非常時の食料は防災専用である必要はありません。いつもと変わらない栄養の取れた食事は、非常時でも心と身体を満たしてくれます。特に、災害時の食事は炭水化物に偏りがちになるため、タンパク質を意識して、ツナやサバ、イワシ、サンマなど魚の缶詰やコンビーフ、焼き鳥といった肉類の缶詰やレトルト食品がおすすめです。

台風対策その4「避難場所・経路の確認」

台風がおきた時の避難場所はご存知ですか。豪雨や津波、火山噴火など災害の種類によって避難場所は異なります。そのため、いざという時に慌ててしまわないよう、日頃から避難場所や避難経路を確認しておきましょう。避難場所はご自宅の近くだけではなく、勤務先も確認しておくと安心です。

また、平日は仕事や学校など家族が別々の場所にいる可能性も考えられます。そのような場合の安否確認や避難経路についてもあらかじめ家族で話し合っておくのがおすすめです。

二次被害を防ぐ!窓ガラスの台風対策 

二次被害を防ぐ!窓ガラスの台風対策 

台風の二次被害として多いのが窓ガラスの被害です。窓ガラスは風圧だけでは割れません。窓ガラスが割れる原因となるのが台風で飛ばされる飛来物なのです。

気象庁による「風の強さと吹き方」の資料によると、平均風速20m/sを超えると屋根瓦や屋根の葺材が飛散し始めます。窓に飛来物が当たると、ガラスが割れるだけではありません。窓が開いた状態になるため、猛烈な風が一気に室内に流れ込み、屋根が吹きあがってしまう危険性もあるのです。

このような飛来物や強風から窓を守るためにはどうしたら良いのでしょうか。ここからは具体的な窓ガラスの台風対策をご紹介します。

シャッターを閉める

台風による飛来物から窓を守るためには、窓を保護することが重要です。デザインや予算の関係でシャッターや雨戸がついていない家も少なくありません。しかし、台風へ備えるためにはシャッターや雨戸をしっかりと閉めるのがもっとも効果的です。

特に、リモコンで操作できるタイプのシャッターは台風時に窓を開けることなくシャッターを閉められるので安全です。近年では簡単に後付けできるシャッターもあるため、ご自宅にシャッターや雨戸がない場合は窓のリフォームを検討してみてもよいでしょう。

飛散防止フィルムを貼る

シャッターや雨戸で対策ができない場合は、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることで被害を減らすことができます。室内側のガラス全面に飛散防止フィルムを貼ることで、飛来物がぶつかって窓ガラスが割れてしまっても破片の飛散を抑えられます。ただし、飛散防止フィルムを貼ってもガラスが割れてしまうのは防げません。あくまでも被害を少なくする方法ですが、飛散防止フィルムはホームセンターでも購入できるため手軽にできる台風対策といえるでしょう。

窓を合わせガラスにする

飛散防止フィルムの効果と同じように、割れてしまっても飛び散りにくいガラスを選ぶことも重要です。合わせガラスは2枚のガラスの間に柔軟性と強度に優れた特殊な樹脂の中間膜を挟み込んでいるため、飛来物が当たって割れてしまっても破片が飛び散りにくいのが特徴です。この中間膜により飛来物がガラスを貫通しにくくなるため、万が一、室内にいたとしてもケガをするリスクが軽減されます。

ガムテープや段ボールを使う

シャッターや雨戸がなく、飛散防止フィルムも手に入らない場合の応急処置として、養生テープやガムテープ、段ボールなどを使って窓ガラスの飛散防止対策が可能です。室内側からダンボールを窓に当て、ガムテープなどで固定しましょう。

窓にダンボールを貼ることで、窓ガラスが割れた際のガラスの飛散を減らす効果はありますが、窓自体の強度があがるわけではありません。そのため、万が一を考えて、カーテンやブラインドを閉めておくことが重要です。

窓ガラスのプロへ相談する

シャッターや雨戸以外の対策は、窓ガラス自体の強度を上げるわけではないため、万が一飛来物がぶつかってしまうと割れてしまう可能性もあります。窓ガラスが割れてしまったら、速やかに窓ガラス修理のプロに相談するのがおすすめです。

くらしのセゾンではガラスの修理・交換を承っています。365日年中無休で対応しており、最短で当日中にガラスの交換が可能です。複層ガラスや機能性ガラスへの交換も可能ですので、窓から台風対策の強化を検討してはいかがでしょうか。

くらしのセゾン|ガラス修理・交換サービスの詳細はこちら

参照元:気象庁|予報用語 風の強さと吹き方

台風時の子ども向けの対策

台風時の子ども向けの対策

小さい子どもがいる家庭の場合、一般的な台風対策に加えて子どものための備えが必要です。ここからは子ども向けの対策についてご紹介していきます。

小さい子どもがいる家庭での備え

台風は地震のように突然発生するのではなく、ある程度事前に予測が可能です。大型の台風接近の予報が出たら速やかに備えましょう。体調面で心配なことがある場合や普段から薬を処方してもらっている場合は、台風の前に念のため受診しておくと安心です。

また、紙おむつやおしりふきといった衛生用品から、ミルクや使い捨ての哺乳瓶、加熱調理が不要なレトルトの離乳食など、ストックが充分にあるかを確認してください。万が一のために日頃からレトルトの離乳食に慣れさせておくのも大切です。

小学生以上の子どもがいる家庭での備え

小学生以上の子どもがいる家庭では、子ども本人に身の周りの危険な場所や避難経路を確認してもらうことが大切です。あらかじめ危険な場所や安全な避難ルートを把握しておくことで、より確実に避難できます。ハザードマップを確認して、浸水しやすい場所や避難できそうな高い建物、避難先について、日頃から家族で確認しておくとよいでしょう。

台風の時におすすめの対策グッズを紹介!

台風の時におすすめの対策グッズを紹介!

ここからはおすすめの台風対策グッズをご紹介します。台風対策を検討中の方は参考にしてみてください。

アイリスオーヤマ「多機能防災ラジオ」

1台あれば災害時に必要な照明・電源・情報の全てが手に入る、多機能ラジオです。バッテリーは手回し充電だけではなく、USBやソーラー発電にも対応しているので、電源が確保できない状況でも発電できます。雨粒や水滴などに耐えられる生活防水機能がついているので、台風時の避難にも活躍するでしょう。

【主な特徴】

  • 電源は手回しだけではなくUSB充電やソーラー発電にも対応
  • 大容量のモバイルバッテリーになるのでスマートフォンも充電可能
  • 省エネで寿命の長いLEDライトにより少ない電力で明るさ長持ち
電源ソーラー充電/手回し充電/USB充電
サイズ幅約6.2cm×奥行き約14.6cm×高さ約7.8cm
金額¥6,580(税込)
URLhttps://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=G517106

アンカー「ポータブル電源」

安全性が高く電池寿命も長いリン酸鉄リチウムイオン電池の中でも、さらに高品質なセルを採用することで、一般的なポータブル電源よりも約6倍長い寿命を実現したポータブル電源です。アウトドアでも使える強度で、災害時の屋外でも安心して使えます。

【主な特徴】

  • 約6倍の寿命を実現したモバイルバッテリー
  • バッテリーパック構造を強化した高い耐衝撃性能
  • 前面についた大型ライトがランタン代わりにもなる
商品名Anker 521 Portable Power Station
電源ACアダプタ/カーチャージャー/ソーラーチャージャー(別売り)
サイズ約21.6cm×21.1cm×14.4cm
金額¥29,900(税込)
URLhttps://www.ankerjapan.com/products/a1720

アンカー「ソーラーパネル」

上記でご紹介したポータブル電源につなぐことのできるソーラーパネルです。折りたたみ式なので、防災用として持ち運びしやすいメリットもあります。

【主な特徴】

  • 3つのUSBポート搭載で同時に3台の充電が可能
  • 太陽光を感知すると自動で充電を再開する
  • 超薄型の素材を採用し柔軟性と耐久性を両立
商品名Anker PowerSolar Flex 3-Port 24W
電源ソーラー充電
サイズ展開時:約98.5cm×30.7cm×0.4cm
収納時:約24.5cm×30.7cm×5cm
金額¥9,900(税込)
URLhttps://www.ankerjapan.com/collections/solarcharger/products/a2425

クルーズカンパニー「非常用簡易トイレ トイレの達人」

台風時に水が使えない時に役に立つ非常用簡易トイレです。普段ストレスなく使っているキレイなトイレは水の使えない災害時には自由に使えません。そういった不便さをできるだけ回避するため、優れた抗菌・消臭力をコンセプトに開発されています。

【主な特徴】

  • 防災士が徹底的に監修した日本製品
  • 簡単に使えて驚異の抗菌・消臭力を実現
  • 不自由なく使いやすい充実した容量のラインナップ
サイズ横65cm×縦50cm
金額50回セット:¥3,980(税込)
80回セット:¥6,160(税込)
140回セット:¥8,780(税込)
URLhttps://bousaicom.jp/lp/lp_1/

おわりに

おわりに

台風は地震のような災害とは異なり、予測できる災害です。台風の予報が出たらまずは今の台風対策に問題がないかを確認しましょう。今回のコラムを参考にして台風の備えを確認し、もしもの時に安心して避難できるように準備してください。

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