スマートフォンや財布、腕時計などは外出時の必需品という方が多いのではないでしょうか。普段から持ち歩くことの多いものほど、紛失する可能性が高いのかもしれません。今回は外出の必需品の中でも小さくなくしやすい鍵について、紛失時に見つかる確率を上げる方法を解説していきます。
そもそも鍵をなくさないためにはどうしたら良いのかの対策方法についてもご紹介していますので、普段から失くし物をしやすいという方は参考にしてみてください。
この記事を読んでわかること
- 約9割の方が物を紛失した経験があり、なかでも鍵の紛失が最も多い
- 鍵を紛失したらその日の記憶をたどりつつ、その日着ていた服のポケットなど身近なところから徹底的に探していく
- 見つからない時には警察に遺失届を出すと見つかる確率が上がる
- 鍵を失くさないためには鍵の置き場所を決めたり、スマートタグなど紛失防止アイテムを活用したりするのがおすすめ
ほとんどの人が鍵を紛失した経験あり?
紛失防止アイテムの開発・販売を行っているMAMORIO株式会社が10代から60代の男女約2,000人を調査したアンケートによると、全体の9割以上が物を紛失した経験があると回答しています。
紛失した物は腕時計やスマートフォン、財布などさまざまな日用品が挙げられましたが、最も多かったのが鍵という結果でした。25.8%の方が鍵の紛失経験があり、そのまま見つからなかったという回答も多くありました。
参照元:MAMORIO株式会社のプレスリリース|最も一般的な忘れ物・紛失対策は「意識」!?69.8%が「意識」で対策|
鍵を紛失した場合に見つかる確率を上げる方法
失くしてしまったらそのまま見つからなくなってしまうことも多い鍵ですが、見つけるためにはどうしたら良いのでしょうか。ここからは見つかる確率を上げる方法を見ていきましょう。
身近なところから確認する
外出時に必ず持ち歩く鍵は、身の回りから見つかるケースが多くあります。まずは、服やカバンのポケット、買い物袋の中など身近な場所から確認してください。
ポケットは触っただけでは気づかない場合もあるため、手を入れて奥までしっかり探します。カバンはすべて中身を出して確認します。特に考え事をしていたりお酒に酔っていたりすると、いつもと違う場所に鍵をしまっていることもよくありますので、考えられる場所だけではなく、先入観をなくして細かくチェックしていきましょう。
また、家の中も紛失した鍵が見つかる可能性が高い場所のひとつです。玄関周りやベッドの隙間、洗濯機の中から見つかることもあります。ご家族に協力してもらい、手分けしてくまなく探してみると良いでしょう。
車の中を確認する
普段から車を利用されている方は、車の中から見つかるかもしれません。ドリンクホルダーやダッシュボードの中、ドア内側のドアポケットなどを探してみましょう。
特に、車内は入り組んだ構造になっている部分もあるため、車のフロアマットやシートを外して見つかるということもあります。アクセルペダルの周りやシートの隙間も入念に確認してください。
また、車の乗り降りの際に車外に落とす可能性もありますので、車の下やご自宅の駐車場の周りにも目を向けて広範囲で探してみてください。
紛失する前にいた場所を確認する
身近なところや家・車周辺からも見つからない場合は、鍵をなくしたことに気づく前の行動を思い出してください。その日通った場所や立ち寄ったお店などに落としてしまっている可能性もあります。鍵を落としてしまった施設で保管されているかもしれないため、直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
バスや電車などで落とした可能性もあるかもしれません。公共交通機関の場合は窓口や電話だけではなくインターネットからも問い合わせが可能です。公共交通機関の紛失物は一定期間しか保管してもらえないため、できるだけ早めに確認をしておきましょう。
鍵を紛失して家に入れない!見つからない時の対処方法
どうしても鍵が見つからない場合もあるかもしれません。そういった時にはどうしたら良いのでしょうか。ここからは見つからない場合の対処方法をご紹介していきます。
交番や警察署に遺失届を提出する
身の回りを確認しても見つからない場合は、近くの交番や警察署に相談すると見つかる確率が上がります。日本では落とし物を見つけたら警察に届ける方が多いため、警察署に紛失物が届いているかもしれません。
警察庁ではインターネットから遺失物を検索できますので、まずはお住まいの都道府県警察の遺失物検索ページを確認しましょう。都道府県によって公表方法は異なりますが、遺失物の種類から絞り込むと、拾った日や拾った場所がわかる場合もあります。検索ページで見つからない場合も、なるべく早めに遺失届を出すことで見つかる可能性が高くなります。
賃貸住宅の鍵の場合は管理会社へ連絡する
アパートやマンションなど賃貸住宅に住んでいる場合は管理会社へ報告しなくてはなりません。賃貸物件退去時には鍵も借りた本数で返す必要があります。鍵をなくしてしまうと入居者の過失として、原状復帰費用に加えて鍵の交換料金がかかる可能性が高いです。
管理会社にバレないようにと、無断でスペアキーを作ったり鍵の交換をしたりすると、契約内容によっては契約違反になります。退去時にトラブルにならないためにも必ず管理会社へ連絡してください。
鍵トラブルを専門会社に相談する
ご自身で鍵トラブルに対応しなくてはいけない場合は、専門会社に相談します。ただ、プロに鍵を開けてもらう場合、鍵の防犯性が高いほど料金が高くなります。
例えば、ギザギザとした鍵が特徴のディスクタンブラー錠よりも、鍵にくぼみがある防犯性が高いディンプル錠の方が開錠しにくくなるため、その分費用がかかります。加えて時間外手数料や出張費がかかる場合もあるので、事前に費用の確認ができると安心です。
くらしのセゾンが提供する「鍵開け・修理・交換サービス」では、出張費無料にて鍵トラブルの対応を承っています。作業前には必ずサービスにかかるすべて費用を含んだお見積もりを作成し、追加費用が発生することはありません。防犯設備に精通した専門の防犯設備士が対応するので、安心してお任せいただけます。
火災保険の補償内容を確認する
ほとんどの火災保険では、鍵の紛失に補償が受けられるプランやオプションが設けられています。プラン内容によっては、鍵の専門会社がご自宅へ駆けつけて鍵を開けてくれるサービスが含まれていたり、鍵の交換費用が補償されたりする場合もあります。
補償範囲は保険会社や契約されているプランによっても異なるため、火災保険に加入されている方は一度補償内容を確認してみましょう。
鍵を紛失しない確率を上げるための対策!
鍵の紛失は家に入れずに困るだけではなく、専門家に頼んで鍵を開けたり交換したりするための手間や出費が増えるなど、厄介なことが多いため、そもそも鍵をなくさないように日常的に対策をしておきましょう。
鍵の置き場所は決めておく
簡単にできるおすすめの対策は、いつも鍵の場所を決めておくことですが、適当にズボンや上着のポケットに入れると落としてしまう可能性もあります。
外出時には、ファスナーがついたカバンのポケットにしまうように決めておくと良いでしょう。帰宅したらカバンに入れたままではなく、ドアにフックをつけて鍵を吊るしたり玄関のかごの中に入れたりするなど、鍵の定位置を決めておくことで鍵がどこへいったかわからないといった事態を防げます。
キーホルダーを活用する
鍵は単体では小さく薄いものが多いため、それだけでカバンに入れて持ち歩いていると他の荷物に紛れ込んで見つかりにくくなります。
そのため、大きく目立つようなキーホルダーや鈴などがついた音のするキーホルダーに留めておくのもおすすめです。鍵が何本もある場合はまとめてキーケースにしまっておくと良いでしょう。
カバンにつけるリールを活用する
リールタイプのキーホルダーやストラップを鍵につけると、カバンの中で鍵が行方不明になることを防げます。カバンのベルトや持ち手につけておくと鍵を探す手間も省け、リールを伸ばして鍵を使った後は元の場所に勝手に戻るので、紛失するリスクが低くなります。
キーレス錠を活用する
鍵を使う必要のないキーレス錠を使うのも、鍵紛失を防ぐためのひとつの手だといえるでしょう。暗証番号式や指紋認証だけではなく、スマートフォンで鍵の開け閉めができるスマートロックもあります。最近では簡単に設置できるキーレス錠も増えているため、鍵をよくなくしてしまう方は検討してみても良いかもしれません。
紛失防止タグの機能を活用する
鍵に紛失防止タグをつけることで、鍵をなくしてしまっても見つけやすくできるアイテムもあります。Bluetoothでスマートフォンと接続するタイプのスマートタグは、一定距離を離れると通知が届くため鍵を落としてもすぐに気づけます。また、GPS機能がついているタイプは地図上でスマートタグの位置を表示してくれるので、万が一鍵をなくしてしまっても見つけやすいでしょう。
おすすめのスマートタグ!キーホルダータイプ
ここからは鍵の紛失を防ぐキーホルダーのように使えるスマートタグをご紹介します。
タイル「Mate(2022)」
MateはBluetoothを利用するタイプのスマートタグです。GPS搭載ではないものの、Mateを落とした時にはBluetooth接続が切れた最終地点を地図で表示できます。それだけではなく、タイルユーザーのネットワークを利用すれば、落としたMateを他のユーザーが検知した時に匿名で最新の位置情報が更新されるのも画期的です。
【主な特徴】
- Bluetooth検知範囲内であればMateから音を鳴らすことができるので家の中でも探しやすい
- Bluetoothを検知した最終地点を地図で表示できるので落とした場所がわかる
- SiriやAlexaなど音声操作も可能
カラー | ブラック/ホワイト |
サイズ | 縦38mm×横38mm×厚さ7.2mm |
防水性 | IP67水深1mに30分間浸漬しても浸水しない |
URL | https://thetileapp.jp/ |
アンカー「Eufy Security SmartTrack Link」
Eufy Security SmartTrack Linkは、置き忘れ通知機能など基本的な機能を搭載しています。さらに、スマートタグからスマートフォンの音を出すこともできるので、スマートフォンがどこにあるかわからなくなることが多い方にもおすすめです。
【主な特徴】
- 専用アプリだけではなくiPhoneの「探す」機能にも対応
- バッテリーの寿命は最大1年かつ市販のボタン電池で交換が可能
- スマートタグを拾った方が記載されたQRコードから持ち主へ連絡できる
カラー | ブラック |
サイズ | 縦約37mm×横約37mm×厚さ約6.5mm |
防水性 | IPX4小雨や水滴などあらゆる方向からの水の影響を受けない |
URL | https://www.ankerjapan.com/products/t87b0 |
マモリオ「MAMORIO」
MAMORIOはお財布にも入れられるほど薄型のスマートタグです。忘れ物や落とし物を検知した時には、スマートフォンに通知がいくだけではなく、地図で位置情報を確認できます。また、紛失時には落とし物対策の専門家がサポートしてくれるオプションプランもあり、発見率は99.8%という安心の実績です。
【主な特徴】
- 100円硬貨1枚分ほどの薄さで持ち物につけても邪魔になりにくい
- 近くにあるMAMORIOはカメラをかざしてどこにあるのか探せるAR機能付き
- あんしんプランで紛失時にも補償が受けられる
カラー | Charcoal Black/Navy Blue/Milk Beige/Sakura Pink |
サイズ | 縦35.5mm×横19mm×厚さ3.5mm |
防水性 | – |
URL | https://store.mamorio.jp/?pid=141606402 |
おわりに
鍵を失くしてしまうと家に入れず焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて身の回りから探しましょう。思いがけない場所から出てくる可能性もあるので、鍵が失くなってしまった日の記憶をたどりながら、家や車の中、立ち寄った場所などくまなく探すことで見つかる確率が上がります。
それでも鍵が見つからない場合は専門会社へ連絡して鍵を開けてもらったり、鍵を交換してもらったりしなくてはなりません。そうならないためにも、今回ご紹介した方法を参考に事前に対策をしておきましょう。