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スマホとテレビを接続(ミラーリング)する方法!有線・無線別に紹介

スマホとテレビを接続(ミラーリング)する方法!有線・無線別に紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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近年、情報社会の発展によって高齢者の方にもスマホが普及しています。各携帯会社は、高齢者でも使いやすいよう様々な配慮やサービスを提供していますが、それでも「文字や画像が小さくて見えづらい」といった高齢者ならではの悩みは尽きません。もしかすると、画面を大きくすることで、その悩みは少し解消できるのではないでしょうか。

スマホの画面をテレビなどに共有するミラーリングという機能があります。ミラーリングをすれば画面が大きくなるため、文字や画像を認識しやすくなります。そこで、今回はスマホからテレビにミラーリングする方法について詳しく解説します。スマホの画面が小さいと悩んでいる方やミラーリングの接続方法について知りたい方は参考にしてください。

スマホとテレビの接続(ミラーリング)とは?

ミラーリングとは、スマホの画面をテレビやPCの画面などに表示させることを指します。スマホ内の動画を大勢で共有することはもちろん、スマホゲームを大画面で楽しむこともできます。最近では高齢者の方がスマホを持つ機会が増えていますが、スマホでは文字や画像が見えづらいという悩みも解消可能です。

ミラーリングの方法は、主に有線で繋ぐ方法と無線で繋ぐ方法の2種類あります。また、持っているスマホがiPhoneとAndroidで接続に必要なものが異なります。

Androidのスマホを有線で繋ぐ場合は、HDMIケーブルを用意します。iPhoneのスマホを有線で繋ぐ場合もHDMIケーブルを使用しますが、iPhone側に端子がないため専用のAVアダプタを間に接続します。

無線で繋ぐ場合は「セットトップボックス」が必要です。セットトップボックスとは、インターネット経由でテレビに動画配信サービスを映し出す機器です。Apple社の「Apple TV」やGoogle社の「Chromecast」などがあります。ちなみに、Apple TVはAndroid、ChromecastはiPhoneのミラーリングが不可となっているため注意してください

ミラーリングのメリット

ミラーリングの主なメリットは、スマホ画面をテレビなどの大画面に共有できるため、映画や動画コンテンツを大迫力で楽しめることです。シニアの方であれば、より大きな画面で子どもや孫とテレビ電話を楽しむことができ、成長の変化を身近に感じられます。

また、スマホに送信してもらった子どもや孫の動画やスマホ内に保存した静止画などを大画面で見られるのも魅力です。他にも、知り合いとZoomを用いて交流する際も大画面であれば、相手の顔がはっきりわかるため直接会っているような感覚を楽しめます。

シニアの方は文字などの認識が弱くなる傾向がありますが、元の画面を大きくするミラーリングは文字などを鮮明にすることで生活の質を高めてくれます。ミラーリングにはケーブルを使って行う有線接続、無線機器を使って行う無線接続の2つの方法があります。

スマホとテレビを有線接続する

有線接続は事前に合うケーブルを用意しておけば、誰でも簡単にミラーリングが可能です。ただ、常にケーブルで繋いでいるため邪魔に感じる場合もあります。使用する端末によっては使うケーブルが異なりますが、総じてケーブルを差し込むだけで簡単にできます。有線接続におけるメリットとデメリット、また端末別の有線接続の方法について詳しく解説します。

有線接続のメリット

有線接続の大きなメリットは、接続の安定性が挙げられます。無線接続であれば、他の電波が邪魔になり不安定な接続になる恐れがあります。しかし、有線接続であればその心配はありません。

コストの面においても有線接続の場合は専用ケーブルを用意するだけなので、無線接続のようにインターネット環境を準備するよりも費用が安いです。また、有線で繋いだ場合は無線接続よりもバッテリー消耗が抑えられます。有線接続は基本、ケーブルを繋ぐだけでOKなので複雑な設定が必要なく、機械が苦手な方やシニアの方にもおすすめです。

有線接続のデメリット

有線接続は専用ケーブルを繋ぐだけと簡単ですが、使う専用ケーブルの種類に注意してください。機種によって使うケーブルが異なったり、iPhoneとAndroidで用意するケーブルが異なったりします。

有線接続は常にケーブルを繋いだ状態になります。つまり、操作する範囲がケーブルの長さに依存します。常にケーブルが繋がっているため、邪魔に感じる場面もあるかもしれません。

有線接続で使用する端子は充電口を使用するため、事前にしっかり充電を行っていないと充電切れを起こす可能性があります。また、ミラーリングしながら充電することもできない点は注意してください。

【端末別】スマホとテレビを接続する方法

有線接続の場合は、HDMIケーブルを使用します。しかし、iOS(iPhone)とAndroidで有線接続の方法が異なります。以下で詳しく解説します。

iOSで有線接続する方法

iOSはテレビなどに直接接続できるケーブルがありません。そのため、専用アダプタ(Lightning-Digital AVアダプタ)をHDMIケーブルに繋ぐことでミラーリングが可能になります。なお、Apple社以外からも専用アダプタ(Lightning-Digital AVアダプタ)は発売されていますが、保証のあるApple純正品を使うことを推奨します。

Androidで有線接続する方法

Androidの場合は、機種ごとに使えるケーブルが異なります。現在の主流はCタイプ端子ですが、古い機種であれば変換アダプタを用意する必要があります。

また、Android端末およびテレビが「MHL」に対応しているかにも注意してください。MHLとは「Mobile-High-Definition-Link」のことで、モバイル機器とモニター機器を接続する規格を指します。Android端末の場合、端末のHPや取扱説明書で「MHL」に対応しているかを確認してください。テレビの場合、本体のHDMIポートに「MHL」の表記がされているか、取扱説明書などに記載があります。

MHLに対応していれば、USB端子からHDMI端子に変換できるだけでなく、給電も可能です。もし、未対応であれば別途専用のケーブルが必要になります。

スマホとテレビを無線接続する

無線接続はケーブルの煩わしさから解放され、操作範囲もケーブルの長さに影響されません。しかし、有線接続よりも回線が不安定になることもあります。接続には専用の機器を使用します。機器によってはコストがかかってしまう場合があります。無線接続におけるメリットとデメリット、また端末別の接続方法について詳しく解説します。

無線接続のメリット

無線接続であれば専用ケーブルが不要であるため、ケーブルの煩わしさがありません。有線接続は機種によって使えるケーブルが限定されるため、ケーブルを探す手間や間違って購入するリスクも減ります。

また、ケーブルで繋がれていないためテレビから離れた場所から操作ができるメリットがあります。有線接続のように、ケーブルの長さで操作する範囲が限定されないのも魅力です。有線接続では充電口を使う性質上、充電しながらミラーリングを行えなかったですが、無線接続は充電しながらミラーリング可能です。

無線接続のデメリット

無線接続はケーブルを繋いでいないため、電波状況によってはラグや回線落ちする可能性があります。仮に頻繁に通信障害が発生するとストレスになってしまいます。また、無線接続は専用ケーブルの代わりに「Apple TV」や「Miracastレシーバー」のような専用機器を用意する必要があります。

専用機器は安いもので数千円、高いもので数万円と様々です。ものによっては有線接続よりもコストがかかることもあります。無線接続は何より設定が複雑な傾向があります。基本的に最初のみ設定すれば2回目以降は設定する必要はありませんが、ケーブルを繋ぐだけで使用できる有線接続よりも面倒です。

【端末別】スマホとテレビを接続する方法

無線接続を行う場合は専用の機器を用意する必要があります。端末によっては相性の良い方法があり、無線接続を行う場合はお使いの端末で専用の機器を選ぶのが無難です。以下、専用の機器ごとの接続方法と用意するものについて詳しく解説します。

Apple TVで無線接続する方法

iPhoneやiPadなどのApple社の端末であれば、Apple TVをおすすめします。Apple TVを使用する場合、端末の他にApple TV機器とHDMIケーブル、インターネット環境も必要です。

Apple TV機器とテレビにHDMIケーブルを差し込めば準備OKです。HDMIケーブルは質の高いものを選ぶことで、画質や音質に影響します。接続できたら端末のAirPlayから「Apple TV」をタップ、ミラーリングをオンにします。接続できない場合は、機器の電源が入っていなかったりケーブルがきちんと刺さっていなかったりしていないか確認しましょう。なお、Android端末は使用できません。

Miracastで無線接続する方法

Miracastは映像伝送技術のことで、主にAndroidに搭載されています。Miracastの場合、端末に加えてワイヤレス対応のテレビやMiracast端末が必要です。端末がAndroidであれば問題ありませんが、繋ぐテレビがMiracast対応かどうか確認してください。取扱説明書やメーカーのHPから確認できます。未対応であれば専用アダプタが必要になり、対応していればアダプタレスで接続できます。

端末側の設定は機種によって異なります。Xperiaは接続設定から、スクリーンミラーリングを選択します。Galaxyはスマートビューもしくはクイック接続が可能です。お使いのAndroid端末の説明書をご確認ください。なお、iOS端末は使用できません。

Chromecastで無線接続する方法

Chromecastは、テレビに端末を差し込む方法です。対応はAndroid端末のみとなっており、専用アプリから出力する必要があります。Androidで直接テレビにケーブルを差し込む形の無線接続は、このChromecastが最も主流です。

テレビ側でやることはHDMIケーブルを差し込むだけです。後は端末に専用アプリをインストールします。この専用アプリがコントローラーの代わりになります。アプリが起動したら、あとは画面の指示に従って設定をします。設定は少々面倒ですが、この工程は初回のみです。

Fire TV Stickで無線接続する方法

Fire TV StickはAmazonが提供する端末です。そのため、Amazonプライムとの相性が良いです。設定はとても簡単です。Android端末の場合は、専用機器をテレビに差し込み、テレビ側の設定をミラーリングにします。その後、スマホ側で設定を行えば終わりです。

iPhoneの場合は、専用アプリを購入します。また、Amazonのアカウントと紐づけを行う必要があります。アプリを立ち上げ接続のデバイス名を変更してください。専用機器上でアプリを立ち上げた場合は、コントロールセンターからミラーリングをオンにできます。

スマホとテレビを接続して大画面で楽しもう

スマホの画面をテレビ画面に共有するミラーリングは老若男女問わず利用される便利な機能です。特に普段スマホの画面が小さすぎて苦労しているシニアの方にとっては便利な機能ではないでしょうか。

ミラーリングは、専用ケーブルが必要になったりインターネット環境を整えたりなどの準備が発生します。しかし、有線接続であればケーブルを差し込むだけで良いですし、無線接続であれば初回の設定を済ませておけば簡単にミラーリングが可能です。

普段スマホで見ている動画やサブスクで提供する映画など、テレビに共有することで大画面で楽しめます。子どもやお孫さんがいる方であれば、テレビ電話や動画共有などで、成長した姿をより身近に感じることができるかもしれません。ミラーリングを使いこなして、充実した生活を送りましょう。

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