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グロース株とは?見分け方やメリット・デメリットについて

グロース株とは?見分け方やメリット・デメリットについて
セゾンのくらし大研究 編集部

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投資を行うなら必ずチェックしたいのが、成長性のあるグロース株。よく比較されるバリュー株と同様、投資戦略に欠かせない要素のひとつですが、どの企業がグロース株なのか見極めが難しいという声も多いです。そこで今回はグロース株やバリュー株のメリット・デメリット、グロース株の見分け方について解説します。投資初心者におすすめの証券会社も紹介しているので、投資で後悔したくないという方はぜひ読んでみてください。

この記事を読んでわかること

今後の成長が見込まれるグロース株は、割安なバリュー株とともに投資家に人気の銘柄です。グロース株は大きなリターンが見込める分、株価急落などのリスクもつきものです。そのためリターンは少ないものの株価が安定しているバリュー株と分散投資する方法がおすすめです。グロース株・バリュー株の判断に利用できるのは、PERやPBRといった指標や財務諸表などがあります。投資初心者がローリスクで株式投資を行うためにはさまざまな視点からグロース株を見極めるだけでなく、手数料を抑えられる証券会社選びも重要となるでしょう。

1.グロース株とはどんな株のこと?

1.グロース株とはどんな株のこと?

まずは、グロース株について基礎知識を押さえておきましょう。

1-1.グロース株とは?

グロース株の意味は、売上高や経常利益がここ数年で増加しており将来性のある企業のことで、成長株とも呼ばれます。新たな事業や商品を展開しているというのも、その企業の成長性を判断するポイントです。グロース株に該当する企業の中には、研究開発や人材の拡充、マーケティングのために一時的に赤字となっているところもあります。そのため、現在の業績だけで判断しない方が賢明でしょう。

日本国内の代表的なグロース株銘柄は、ファーストリテイリングや任天堂などが挙げられます。海外で見ると、アップル社やテスラ社などの大企業が有名なグロース株として知られています。

なお、グロース株に投資することを「グロース株投資」「成長株投資」といいます。

1-2.グロース株と対比で使われるバリュー株とは?

グロース株とよく対比されるのが、バリュー株です。バリュー株とは、企業の業績や現在の価値と比べて株価が割安な銘柄のことをいいます。

企業の売上が好調であるにもかかわらず株価が安いのは、投資家からの人気が低いことが理由です。バリュー株となりやすいのは、今後の成長が見込めそうにない企業。すでに成熟しきった大企業などが該当する場合が多いです。

1-3.バリュー株のメリット・デメリット

バリュー株には以下のようなメリット・デメリットがあります。

 ・メリット

バリュー株はグロース株と比べると、株価が安値で安定している場合がほとんどです。そのため、株価の急激な変動による影響を受けにくく、低リスクで運用できるメリットがあります。

また、本来の企業価値に比べて株価が安いため、配当や株主優待を安価な投資額で受け取ることが可能です。

 ・デメリット

バリュー株は株価が急落するリスクは少ないものの、大きなリターンを期待できないというデメリットがあります。また、M&Aや業績悪化など割安となっている理由がネガティブな場合もあるため、注意が必要です。

さらに、高配当や株主優待を割安である根拠としていた場合には、減配や優待の中止によって株が売却されてしまう可能性も。安価に釣られて軽はずみに投資してしまうと、思わぬリスクが潜んでいることもあります。

2. グロース株投資のメリットとデメリット

2. グロース株投資のメリットとデメリット

では、グロース株投資にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

2-1.メリット

将来性のあるグロース株は、長期的に株を保有しておけば株価の大幅上昇によって大きなリターンを狙えるようになります。また、すぐに株価上昇が期待できる場合には、短期間のうちにキャピタルゲイン(売買差益)が得られることもあります。そのため、短期投資と長期投資のそれぞれで利益が見込める方法といえるでしょう。

2-2.デメリット

投資家から人気の高いグロース株は、現在の企業価値に見合わないほど株価が高騰している場合もあります。また、株価の変動幅が大きい銘柄が多いため、グロース株投資の際にはダウンサイドリスクも考えなくてはなりません。金利上昇による株価下落の可能性もあるでしょう。

また、グロース株の中には配当を抑えて投資に回すところも多いため、配当が少ない、または支払われないこともあります。

3. バリュー株やグロース株の見分け方について

バリュー株、グロース株の見極めには以下のような指標が利用できます。

3-1.PER(株価収益率)をチェック

PER(株価収益率、Price Earnings Ratio)とは、企業価値に対して株価の割高・割安を判断するための指標です。

<PERの計算式>
PER=株価÷1株当たりの純利益(EPS)

日本の国内企業の平均はおよそ15~20倍ですが、業種別にみるとかなり差異があることが分かります。

業種 PERの平均値(2021年)
卸売業 22.3
電気機器 51.6
輸送用機器 30.6
小売業 49.6
情報・通信業 56.9

参照元:ザイマニ

そのうち10~15倍以下がバリュー株、20倍以上(30~100倍程度)がグロース株としてみることが可能です。

3-2.PBR(株価純資産倍率)をチェック

PBR(株価純資産倍率、Price Book-value Ratio)とは、企業の純資産に対して株価の割高・割安をチェックするための指標です。

<PBRの計算式>

PBR=株価÷1株あたり純資産(BPS)

PBRは、業種別にみると以下のような平均値となります。

業種 PBRの平均値(2021年)
卸売業 1.4
電気機器 1.8
輸送用機器 0.7
小売業 3.1
情報・通信業 5.5

参照元:ザイマニ

PBRの適正水準は1倍と考えられており、1倍以上(5~10倍程度)の企業はグロース株、1倍未満だとバリュー株の可能性があります。

3-3.PSR(株価売上高倍率)をチェック

3-3.PSR(株価売上高倍率)をチェック

グロース株かどうかを判断する際には、投資先行によって純利益が赤字となっている可能性があることに注意しなくてはなりません。仮に純利益が赤字の場合、PERによる計算はできないため、PSR(株価売上高倍率、Price to Sales Ratio)が判断の基準となることがよくあります。

<PSRの計算式>
PSR=企業価値(時価総額)÷売上高

PSRの業種別の平均値は以下のようになります。

業種 PSRの平均値(2021年)
卸売業 0.6
電気機器 1.9
輸送用機器 0.4
小売業 0.9
情報・通信業 4.8

参照元:ザイマニ

PSRが高いと株価が割高、つまりグロース株である可能性が高いと判断できます。

3-4.ROE(自己資本利益率)をチェック

ROE(自己資本利益率、Return On Equity)とは、自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたかを分析するための指標です。

<ROEの計算式>
ROE=当期純利益÷自己資本×100

ROEの業種別平均値は以下のとおりです。

業種 ROEの平均値(2021年)
卸売業 0.0
電気機器 3.2
輸送用機器 -2.1
小売業 -49.1
情報・通信業 2.7

参照元:ザイマニ

ROEが10%を上回っていると成長性がある企業と判断できるため、グロース株の可能性が高くなります。

3-5.財務諸表などを総合的にチェック

グロース株かどうかの判断には上記のような指標がよく用いられますが、これらの数値に頼りすぎるのもおすすめできません。指標が示す数値はあくまで一時的なものであり、日々変動するからです。

そのため、グロース株の見極めにはPERやPBRといった指標だけでなく、財務諸表などから総合的に成長性を予測することが大切です。また、企業の武器となる技術力、業界の動向も併せてチェックしておくと良いでしょう。

4.グロース株とバリュー株に投資するならどっちが良い?

大きなリターンが見込めるグロース株と割安感があるバリュー株。どちらに投資するのか、それぞれのメリットとデメリットだけでは決めかねる方も多いでしょう。

理想の方法は、グロース株とバリュー株の分散投資です。ただし、希望の投資期間や狙いたいリターンの大きさ、リスクをどこまで許容できるかによって分散バランスは異なるはずです。まずはご自身の投資意向を固めてから判断すると良いでしょう。

また、投資に不慣れな方は証券会社の利用がおすすめです。少額から投資が可能で、手数料をなるべく抑えられるところを探してみてください。

5.おすすめの証券会社3選

最後に、初めての投資にもおすすめの証券会社を3つご紹介しましょう。(以下はすべて2022年12月現在の情報です)

5-1.楽天証券

楽天が運営する楽天証券は、主要なネット証券各社の中でトップクラスの新規口座開設数を誇るサービスです。

【主な特徴】

  • 手数料が安く、使い方も簡単で初めてでも利用しやすい
  • 楽天ポイントによるポイント投資ができる
  • 取り扱い銘柄が多く、外国株にも対応している
手数料(税込) <現物取引>
取引手数料:(1日定額コース)1日100万円まで無料 ※信用取引との合算
      (超割コース)5万円まで55円(税込)
      (超割コース大口優遇)10万円まで無料
<信用取引>
取引手数料:(1日定額コース)1日100万円まで無料  ※現物取引との合算
      (超割コース)10万円まで99円(税込)
      (超割コース大口優遇)無料
<投資信託>
買付手数料:無料
投資信託本数 2,637銘柄(外貨建てMMF含む)
つみたてNISA対応
ポイントサービス ・楽天ポイントの付与(楽天の各種サービスでの利用可能)
・楽天証券ポイントの付与(JALの特典航空券と引き換え可能)
提供元 楽天証券株式会社(楽天グループ)
公式サイト https://www.rakuten-sec.co.jp/

5-2.SBI証券

業界最大手で国内取引トップシェアを誇るSBI証券は、投資初心者にもおすすめの証券会社です。

【主な特徴】

  • 取り扱い銘柄が多く、IPO銘柄数が国内証券会社の中でトップクラス
  • アメリカや中国、韓国、ASEAN5ヶ国の株を買える
  • 提供商品やサービスが充実している
手数料(税込)

<現物取引>
取引手数料:(スタンダード)1注文5万円まで55円(税込)~
      (アクティブ)1日100万円まで無料
<信用取引>
取引手数料:(スタンダード)1注文10万円まで99円(税込)~  ※大口優遇はすべて無料
      (アクティブ)1日100万円まで無料 ※大口優遇はすべて無料
<投資信託>
申込手数料:無料

投資信託本数 2,691銘柄(iDeCo専用・外貨建てMMF含む)
つみたてNISA対応
ポイントサービス ・Tポイント/Pontaポイント/ dポイントの付与
・JALのマイルの付与 ・クレカ積立による Vポイント(三井住友カード仲介口座限定)
提供元 株式会社SBI証券
公式サイト https://www.sbisec.co.jp/ETGate

5-3.マネックス証券

5-3.マネックス証券

さまざまな証券会社の中でも外国株に強いといわれているのが、マネックス証券です。

【主な特徴】

  • 外国株だけで約6,000銘柄以上の取り扱いがある
  • 円からドルの為替手数料が無料
  • IPO銘柄の完全平等抽選を行っている
手数料(税込) <現物取引・信用取引>
取引手数料:(取引毎手数料)現物:1注文5万円まで55円(税込)
              信用:1注文10万円まで99円(税込)
      (1日定額手数料)1日100万円まで550円(税込)
<ワン株(単元未満株)>
取引手数料:無料
<投資信託>
申込手数料:無料
投資信託本数 1,279本
つみたてNISA対応
ポイントサービス マネックスポイントの付与(株式手数料や各種ポイント交換に利用)
提供元 マネックス証券株式会社
公式サイト https://www.monex.co.jp/

おわりに

将来を見据えた資産運用を始めたい方にとって、グロース株はぜひ注目しておきたい企業です。ただし価格変動リスクも高いため、バリュー株との分散投資も検討しておきたいところ。手数料や取り扱い銘柄を加味した証券会社選びも重要です。思わぬ不利益を被らないように、しっかりと正しい知識を身につけておきましょう。

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