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安定した資金繰りに!売掛債権流動化がおすすめ

安定した資金繰りに!売掛債権流動化がおすすめ
セゾンのくらし大研究 編集部

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資金調達といえば銀行が思い浮かびますが、融資を受けるには審査に時間がかかったり、担保や保証人が必要な場合があります。また、急ぎで資金繰りを改善したい中小企業主にとっては利用しづらく感じる場合があります。

そこで中小企業の資金調達におすすめなのが、売掛債権流動化です。売掛債権流動化とは売掛金を売却したり担保にしたりして資金を得る方法です。

この記事では売掛債権流動化を解説するとともに、おすすめの手法も紹介します。資金繰りに悩む企業経営者の方はぜひ参考にしてください。

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売掛債権流動化とは

売掛債権流動化とは

売掛債権流動化とは、売掛金を支払い期日前に現金化する手法です。

売掛金は商品やサービスを「掛け」で販売した場合に発生します。例えば10万円の商品を販売し、翌月末に代金が支払われるケースでは、10万円の売掛債権が発生することになります。

この10万円を、支払い期日を待たずに現金化する手法が売掛債権流動化です。

売掛債権流動化のメリット

売掛債権流動化には以下のメリットがあります。

  • 素早く簡単に現金化できる
  • 経営の効率化が図れる
  • 資金調達の手段が多様化する

売掛債権流動化は資金繰りに悩む多くの中小企業にとって魅力あるサービスです。

素早く簡単に現金化できる

売掛債権流動化の利用で、早期の現金化が可能になります。

銀行からの融資は、審査に2週間〜1ヵ月程度の時間を要する場合が多いです。また、担保の提供を求められるケースもあり、急いで資金調達したい場面では不向きといえるでしょう。

一方、売掛債権流動化であれば最短即日で資金調達でき、担保の提供も必要ありません。さらに、ファクタリングであれば借金にはあたらないため、審査に通過しやすい点も魅力です。

資金繰りが厳しい中小企業や個人事業主にとって、売掛債権流動化は便利なシステムです。

経営の効率化が図れる

売掛債権流動化を利用すると、売掛金の早期回収が可能となり、資金を有効活用できます。通常の入金期日を待つ必要がなくなり、資金が滞留する時間を削減可能です。早期に現金化することで、新たな投資や事業拡大がしやすくなり、キャッシュフローの改善にもつながります。

その結果、予定よりも早く利益を得ることが可能となり、銀行などの金融機関からの信頼も向上するでしょう。このように、売掛債権流動化は経営の効率化に大きく寄与します。

資金調達の手段が多様化する

売掛債権流動化を活用することで、銀行融資に加えて新たな資金調達手段を得ることが可能になります。これにより、事業資金が必要な場面での選択肢が広がり、状況に応じた柔軟な対応が可能になります。

例えば、急な資金需要が発生した際、通常の融資では対応が難しい場合でも、売掛債権を早期に現金化することで迅速な資金調達が可能になります。資金調達の遅延を防ぎ、事業運営を円滑に進めることができます。 

このように、資金調達の手段を多様化することは、さまざまな経営課題への対応力を向上させ、事業の安定性を高める重要な手段となります。

売掛債権流動化のデメリット

売掛債権流動化のデメリット

売掛債権流動化を利用する際は、以下のデメリットに気をつけましょう。

  • 手数料がかかる
  • 弁済義務が生じる可能性がある

注意点を把握して、上手に売掛債権流動化を活用してください。

手数料がかかる

売掛債権流動化の利用には、手数料が発生します。売掛金の入金を期日まで待てば手数料はかからないため、余計な費用といえるでしょう。

手数料は売掛金額の0.5%〜20%程度で、利用する会社や契約形態によって異なります。利用前に手数料をよく確認しましょう。

しかし、売掛債権流動化を利用するときは資金をすぐに得たいケースが多いため、必要な費用とも考えられます。利用の際は手数料を考慮して、さまざまな選択肢の中から自社に適した手法を選択してください。

弁済義務が生じる可能性がある

売掛債権流動化の手法により、弁済義務が生じる可能性があります。ここでいう弁済とは、売掛先が返済不能に陥った場合に自社が返済することを指します。なお、弁済義務のない手法では手数料が高めに設定されるケースが一般的です。

売掛債権流動化を利用する際は、取引先の信用度を考慮して手法を検討してください。

売掛債権流動化の3つの手法を解説

売掛債権流動化には、主に3つの手法があります。

  • 売掛債権証券化
  • 売掛債権担保融資
  • ファクタリング

以下それぞれの手法を解説します。

売掛債権証券化

売掛債権証券化とは、売掛債権を特定法人である「SPV(特別目的事業体)」に譲渡して現金を受け取る手法です。

SPVは売掛債権を証券化し、投資家へ販売して現金化します。

ただし、証券化による資金調達は、通常1ヵ月以上かかり手続きも複雑です。また、少額の売掛債権では使いづらいため、日本では利用者が少ないのが現状です。

売掛債権流動化のひとつとして覚えておく程度に留めておくのがよいでしょう。

売掛債権担保融資

売掛債権担保融資とは、売掛債権や設備などの動産を担保として金融機関から融資を受ける手法で、ABL(Asset Based Lending)とも呼ばれます。

担保融資は債権者のリスクを抑えられるため、中小企業でも比較的審査に通りやすい点が特徴です。一方で、債権者へ売掛金の入金実績を定期的に報告する必要があるため、一定の手間がかかります。

不動産を所有していなかったり、すでに抵当権が設定されていたりする場合は、売掛債権を担保とする売掛債権担保融資の活用が有効です。

ファクタリング 

ファクタリングとは、売掛債権を売却して現金を調達する方法です。借り入れではないため返済を気にせず調達した資金を有効活用できます。

現金化のスピードが速い点もファクタリングの大きな魅力で、ファクタリング会社によっては即日の資金調達も可能です。

なおファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。

2社間ファクタリングは自社とファクタリング会社の2社間で取引する手法です。売掛先にファクタリングを知られる可能性が低い点がメリットですが、3社間と比べて手数料が高めです。

一方、3社間ファクタリングは自社と売掛先、ファクタリング会社の3社で取引を行います。手数料の安さが利点ですが、売掛先にファクタリングの利用を知らせる必要があるため、自社の資金繰り状況を知られ、信用面で傷がつくおそれがあります。

利用する際は、3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの特徴を把握して検討しましょう。

ファクタリングと売掛債権担保融資の違い

ファクタリングと売掛債権担保融資の違い

中小企業が売掛債権を流動化する際は、担保融資かファクタリングを利用するケースが一般的です。両者の違いは、ファクタリングが売掛債権の売却であるのに対し、売掛債権担保融資は、売掛債権を担保にして融資を受ける点にあります。

担保融資は性質上、自社の収益力や返済能力が厳しく審査されるため、融資までの時間もファクタリングより長いケースが多いです。公的な金融機関を利用する場合は3ヵ月近く待たされる可能性もあるため、すぐに資金調達したい企業にとっては使い勝手がいいとはいえません。

一方、ファクタリングは売掛債権を売却する手続きのため、自社よりも取引先の信用度が重視される傾向が強いです。また、審査に時間を要するケースは少なく、申し込みから数時間で資金調達できることも珍しくありません。

そのため、早急な資金繰りの改善が必要な場合は、ファクタリングの利用がおすすめです。

ファクタリングをおすすめする5つの理由

売掛債権流動化でファクタリングをおすすめする理由は以下のとおりです。

  • 迅速に資金調達できる
  • 財務状況が悪くても審査に通る可能性がある
  • オフバランスの効果が高い
  • 売掛金の未回収リスクを軽減できる
  • 手続きが比較的簡単にできる

上記5つの理由を詳しく解説します。

迅速に資金調達できる

ファクタリングは最短即日で資金調達が可能です。

担保融資は3週間~1ヵ月程度かかるケースが一般的であり、通常の銀行融資でも早くて2週間はかかります。

早急に資金が必要な中小企業は、ファクタリングの活用が効果的です。

財務状況が悪くても審査に通る可能性がある

ファクタリングは、自社の財務状況が悪い場合でも審査に通過する可能性があります。

金融機関から融資を受ける場合は審査があるため、業績により断られるケースも少なくありません。

一方ファクタリングでは、企業業績よりも売掛先の信用力を重視して審査が行われるため、一時的な赤字や仮に税金の滞納がある場合でも利用できる可能性があります。

オフバランスの効果が高い

ファクタリングはオフバランス化により経営指標の改善が期待できます。オフバランス化とは、資産の売却や負債の返済などで貸借対照表上の記載金額を減らす行為のことです。

企業の収益性や効率性を表す指標に「ROA(総資産利益率)」があります。この指標は総資産に対してどの程度利益を上げているかを表し、以下の計算式で算出されます。

  • ROA(%)= 利益 ÷ 総資産 × 100

資産の増加はROAを下げるため、資産を効率よく利用して利益を上げているとはいえません。しかし、ファクタリングによる売掛債権の売却は、保有資産の減少となるためROAは上昇します。また、調達した現金を負債の返済に充てると、自己資本比率の改善にもつながります。

経営指標の改善は、金融機関から融資を受ける際にも有利にはたらくでしょう。

売掛金の未回収リスクを軽減できる

ファクタリングは、売掛債権の未回収リスクを大幅に下げられます。ノンリコース(償還請求権なし)のファクタリングを利用すれば、取引先が期日どおりに入金しなかった場合でも、自社がそのリスクを負う必要はありません。ファクタリング会社が債権回収を行うため、貸倒れによる損失を防ぐことができます。担保融資では、取引先が入金を怠った際に、自社で返済する必要があるため、ファクタリングの利用はこのようなリスクの軽減にもつながるといえます。

手続きが比較的簡単にできる

ファクタリングは、書類を数種類提出するだけで利用可能です。銀行融資ではさまざまな書類を提出する必要があり、時間も手間もかかります。一方、ファクタリングはオンラインですべての取引を完結できるケースもあるように、負担の少なさが特徴です。

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セゾンファンデックスの今スグまとめ払いとは、毎月の請求データを送るだけで、売掛金に見合うまとまった金額を速やかに調達できるサービスです。毎月の全売掛金が買い取りの対象で資金調達と請求業務の効率化を同時に実現できます。

「今スグまとめ払い」のメリット

セゾンファンデックスの今スグまとめ払いは、請求データをすぐに資金化できる点が魅力のサービスです。契約締結後は売掛債権の回収を待たず、締め日から5営業日以内で資金化できます。また全売掛金が買い取りの対象となるため、決算に影響されず資金調達が可能です。なお売掛先への譲渡通知は原則不要で、振込先の変更通知のみを行います。

加えて請求業務が効率化できる点も「今スグまとめ払い」の利点です。利用者は請求データを送るだけでよく、請求や回収業務はセゾンファンデックスが代行します。未回収となるリスクがない点もメリットといえるでしょう。

おわりに

売掛債権流動化とは、期日を待たずに売掛金を現金化する手法で、以下のメリットがあります。

  • 素早い現金化
  • 経営の効率化
  • 資金調達手段の多様化

売掛債権を流動化する手法は主に以下の3種類です。

  • 売掛債権証券化
  • 売掛債権担保融資
  • ファクタリング

中小企業の資金調達に多く活用されるファクタリングには、以下の特徴があります。

  • 迅速な資金調達が可能
  • 財務状況が悪くても利用可能
  • 高いオフバランス効果
  • 貸倒リスクの軽減
  • 手続きが容易

売掛債権流動化は中小企業の資金繰り改善に有効な手段です。自社の状況に合わせて、最適な方法を検討してみてください。

なお、ファクタリングを利用するならセゾンファンデックスの「今スグまとめ払い」がおすすめです。買取金額は300万~1億円と幅広く設定されており、急な資金調達にも対応できます。

また手数料の低さも特徴で、平均支払いサイトが1ヵ月以内の場合は買取金額の1.0〜3.0%、1ヵ月超2ヵ月以内の場合は2.0〜6.0%で提供しています。

申し込みや問い合わせはインターネットで受け付けており、平日の9:00~17:30であれば電話でも対応可能です。

回収事務の負担軽減や資金繰りの改善、リスケ中の運転資金の調達などさまざまな目的で利用可能なセゾンファンデックスの「今スグまとめ払い」を、資金調達手段のひとつとして検討してみてください。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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