キャッシングの利用枠は、クレジットカードを初めて持つ方や、突然の出費に備えたい方にとって重要な関心事でしょう。また、自分にとって適切な枠はどのくらいなのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャッシング利用枠に関する内容を初心者にもわかりやすく解説します。具体的には以下の内容を扱います。
- キャッシング利用枠の基本的な意味
- 利用枠の確認・設定方法
- 審査を通過するための重要ポイント
- キャッシング利用時の返済方式と利息計算
- 利用枠が使えなくなった場合の原因と対策
- 0円設定が推奨される理由とそのリスク
最後までお読みいただくことで、キャッシング利用枠の仕組みや、自分に最適な利用計画を立てるための知識が得られます。これからクレジットカードを有効活用したい方は、ぜひご覧ください。

キャッシング利用枠の基本を解説

キャッシングを利用する際に、まず知っておきたいのが「利用枠」の仕組みです。ここでは、キャッシング利用枠の基本情報について以下を説明します。
- キャッシング利用枠とは
- キャッシング利用枠とショッピング利用枠の違い
- キャッシングとカードローンの違い
- キャッシング利用枠なしでもクレジットカード発行は可能
キャッシング利用枠とは
キャッシング利用枠とは、クレジットカードを利用して現金を借り入れできる金額の上限を指します。この枠は、カードを発行する際に審査を経て設定され、個人の収入や信用情報などに基づいて利用枠が決定されます。
クレジットカードのキャッシングは基本的に無担保で借りられるため、海外で突然まとまったお金が必要になったときや月末に現金が足りなくなったときなどに便利です。ただし、金利と手数料が発生する点には注意が必要です。
キャッシング利用枠とショッピング利用枠の違い
クレジットカードにはキャッシング利用枠とショッピング利用枠の2つの枠があります。
- キャッシング利用枠:現金を借りるための枠で、利息が発生する。利率は年15.0%~18.0%と一般的に高めで、一括払いやリボ払いが可能
- ショッピング利用枠:商品やサービスを購入する際の枠で、支払い方法として一括払いや分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどが可能
キャッシング利用枠は、最初から設定されているクレジットカードもあれば、後から申請して追加する場合もあります。また、学生向けのクレジットカードのなかには、付帯できないタイプもあります。キャッシングを利用するかどうかを基準に、利用枠の設定を判断しましょう。
なお、クレジットカードのショッピング利用は「現金の立て替え」であり、キャッシングは「借り入れ」という性質の違いがあります。例えば商品を購入する際、ショッピング利用では代金をカード会社に立て替え払いしてもらいますが、キャッシングではお金を借りて「ご自身の資金として」支払います。このため、ご利用明細書ではショッピングとキャッシングの金額が別々に記載されるのが一般的です。
ただし、カードによっては、ショッピング利用枠とキャッシング利用枠が共通の場合もあるため、自分のカードの契約内容を一度確認してみましょう。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシング利用枠があるクレジットカードは、キャッシングだけでなくショッピングにも利用できます。一方、カードローンは融資のみである点が主な違いです。
そもそも「キャッシング」は「お金を借りる」という意味の言葉であるため、カードローンもキャッシングに該当します。しかし、一般的には「キャッシング」といえばクレジットカードのキャッシング利用枠を指すことが多いようです。この2つは混同しやすいため、違いを明確にしておきましょう。
カードローンとは、その名のとおり銀行や消費者金融などからお金を借りることができるサービスです。借入方法には、ATMからの引き出しや指定された銀行口座への振り込みなどが挙げられます。
クレジットカードを持っていてキャッシング利用枠が設定されていれば、すぐに利用できます。一方、クレジットカードを持っていない場合は、審査や発行に時間がかかるため、比較的審査に時間がかからないカードローンのほうが早く融資を受けられる可能性が高いです。
また、一般的にカードローンは利用限度額が高く、金利が低い傾向にある点も押さえておきましょう。クレジットカード会社、カードローン会社によって異なりますが、利用限度額と金利の違いはおおよそ以下のとおりです。
利用限度額 | 金利(年率) | |
---|---|---|
キャッシング | 5万円~500万円 | 15.0%~18.0% |
カードローン | 銀行系:300万円~1,000万円 消費者金融系:300万円~800万円 | 銀行系:1.5%~15.0% 消費者金融系:3.0%~18.0% |
キャッシング利用枠なしでもクレジットカード発行は可能
クレジットカードは、キャッシング利用枠を付けずに発行することもできます。以下に該当する方は、新規申し込みの段階でキャッシング利用枠の付帯について「希望しない」にチェックを入れましょう。
- キャッシングを利用する予定がない
- 借りすぎてしまう心配がある
なお、申し込み時にキャッシング利用枠を希望しなかった場合でも、必要に応じて申請し、審査に通れば後からでも設定できます。
キャッシング利用枠の確認と設定方法

ここでは、キャッシング利用枠の確認方法や設定方法について、以下の4つをご説明します。
- 利用枠の確認方法
- 利用枠ゼロの場合の申請方法
- 増額する場合
- 減額する場合
それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
利用枠の確認方法
キャッシング利用枠の有無や利用限度額がわからない場合は、まずクレジットカードのご利用明細書を確認してみましょう。ご利用明細書が手元にない場合は、会員用サイトや専用アプリを確認すれば、最新の情報がチェックできます。
いずれの方法でも確認できない場合は、カード会社のお問い合わせ窓口などに問い合わせてみると良いでしょう。
利用枠ゼロの場合の申請方法
キャッシング利用枠がゼロの場合でも、申請すれば設定が可能です。ここでは、WEBから申し込む場合の具体的な流れをご紹介します。
- カード会社の会員専用サイトにログインする
- 「キャッシング枠の設定」や「ご利用可能枠の変更」などの項目を選択する
- 申し込みフォームに必要事項を入力する
- 案内に従って、本人確認書類や収入を証明できる書類の画像を添付する
- 入力内容を確認し、問題なければ送信する
- 審査後、結果の通知が来る
審査結果によっては、希望の利用枠が設定できない場合もありますが、まずは手続きを進めてみましょう。
利用枠を増額する場合
キャッシング枠の増額を希望する場合は、カード会社に申請して手続きします。ただし、希望する上限額が高すぎたり、信用情報に問題があると、希望どおりに増額が認められないことがあります。
特に大幅な増額を希望する場合は、収入証明書の提出を求められることがあるため、事前に準備しておくとスムーズに手続きできるでしょう。
利用枠を減額する場合
使いすぎや不正利用のリスクを減らすため、利用枠を減額したい場合もあるでしょう。手続き方法はカード会社によって異なりますが、会員専用サイトから申し込むか、カードの裏面に記載されているお問い合わせ窓口に電話で申請します。
減額については審査がなく、申し込むだけで変更できます。ただし、一度減額すると元の限度額に戻せなくなる場合があるので注意しましょう。
キャッシング利用枠の申請・増額時には審査がある

キャッシング利用枠を新たに申請したり増額したりする際には、返済能力を確認するために審査が行われます。審査を無事通過するため、以下の内容を理解しておきましょう。
- 審査で重視されるポイント
- 審査に必要な書類
- 審査を通過するために
それぞれについて詳しく解説します。
審査で重視されるポイント
審査の基準はクレジットカード会社によって異なり、詳細は明らかにされていませんが、一般的に以下の要素が重視されます。
- 信用情報:過去のローンやカードの支払い状況、他社での借入残高や利用中のカード枚数など
- 本人の属性:職業、雇用形態、勤務年数、年収、居住形態、居住年数、年齢など
例えば、過去にクレジットカードやローンの支払い遅延が頻繁にある場合などは、審査に通らない可能性が高くなります。
審査に必要な書類
キャッシング利用枠を増額申請する際は、場合によって収入証明書類が必要になります。主に「50万円以上の増額を希望する場合」や「他社の借入残高と合わせて100万円を超える場合」「個人事業主の場合」などのケースで提出を求められます。
収入証明書類として使用できる主な書類は以下のとおりです。
- 源泉徴収票:退職後の使用は不可
- 給与明細:直近2ヵ月分と賞与明細
- 確定申告書:第一表
- その他:所得証明書、特別徴収税額の通知書など
これらの書類は、必要事項が正確に記載されているかを確認したうえで提出しましょう。
審査を通過するために
キャッシング利用枠の審査をスムーズに通過するポイントは、以下のとおりです。
- 正確な情報を申告する:虚偽の申告は審査落ちの原因になるため、収入や雇用状況を正確に申告する
- 希望額を適切に設定する:借入希望額が高すぎると返済能力を疑われるため、無理のない範囲で設定する
- 他社での借入件数を減らしておく:借入件数が多いと返済リスクが高いと判断されるため、審査前に可能な限り件数を減らしておく
- 信用情報を傷つける行動は避ける:支払延滞など信用情報に傷を付ける行動は避ける
過去に延滞や滞納の経験がある場合は、審査が不利になる可能性があります。特に「スマホの分割払いの滞納」や「クレジットカードの多重申込」は、審査に落ちる原因といわれています。
多重申込とは、短期間に複数のクレジットカードに申し込みする行為を指します。このような行動は、カード会社から急な資金不足を疑われたり、返済リスクが高いと見なされたりする可能性があるため、審査に落ちる原因になることがあります。普段から、ご自身の信用情報に悪影響を与えないよう心がけましょう。
なお、ご自身の信用情報に不安がある場合は、信用情報機関に開示請求することで確認できます。500円~1,000円程度で確認できるため、心配な方は事前に把握しておくと安心です。
キャッシング利用枠使用時の返済方法と利息計算方法

キャッシングを利用する際に知っておきたいポイントを、以下の3点について解説します。
- キャッシングの返済方法は一括払いorリボ払い
- リボ払いとは?分割払いとの違い
- 利息の計算方法
順に見ていきましょう。
キャッシングの返済方法は一括払いorリボ払い
キャッシングの返済方法として一般的なのは、一括払いとリボ払いの2種類です。それぞれの特徴は以下をご覧ください。
【一括払い】
借入残高を翌月の返済日に一括で全額返済する方法です。利息が発生する期間が短く、最もコストを抑えられる返済方法です。ただし、返済額が大きくなる場合があるため、無理のない範囲で利用しましょう。
【リボ払い】
利用金額や利用回数に関係なく、あらかじめ設定した金額または設定されている金額を毎月返済する方法です。返済計画が立てやすい一方、利息が長期間にわたり発生するため、最終的な返済額が大きく増える傾向があります。
キャッシングは、一括払いを無理なく返済できる範囲で利用するのが理想です。リボ払いは、キャッシングを追加で利用し続けると知らない間にキャッシング残高が増え、返済が難しくなる恐れがあります。利用する際は十分に注意しましょう。
リボ払いとは?分割払いとの違い
リボ払いは、利用金額や利用回数に関係なくあらかじめ設定した金額を返済する方法です。一方で、ショッピング利用枠の返済方法のひとつである分割払いとは、どのような違いがあるのでしょうか。
両者の違いを確認してみましょう。
リボ払い | 分割払い | |
---|---|---|
月々の返済額 | 利用金額によってあらかじめ設定されている金額 | 金額を返済回数で分割 |
総返済額 | 利息が増えやすい | 利息が比較的抑えられる |
借入金の管理 | 繰り返し利用すると借入総額が把握しにくい | 返済スケジュールを立てやすい |
利用シーン | キャッシングやカードショッピング | カードショッピング |
リボ払いは月々の支払額があらかじめ決まっているため家計管理がしやすい一方、返済期間が長引きやすく、利息が膨らむリスクがあります。一方で、分割払いは返済期間が明確なため、総支払額を把握しやすいのが特徴です。
リボ払いは、特に追加利用を繰り返すと利息も膨らみ返済総額が大きくなるため、計画的な利用を心掛けましょう。資金に余裕があれば、一括払いを利用しましょう。
利息の計算方法
キャッシングの利息は、基本的に下記の計算式で算出できます。
キャッシングの利息 = キャッシング額 × 金利 ÷ 365日 × 利用日数
わかりやすいように具体例を用いて説明します。
- キャッシング額:20万円
- 金利:15%
- 返済:30日後
この条件で計算してみましょう。
- 20万円 × 0.15(15%)= 30,000円
- 30,000円 ÷ 365日≒ 82円(1日あたりの利息)
- 82円 × 30日 ≒ 2,465円(利息の合計)
利息が2,465円なので、30日後に全額返済する場合、支払金額は20万2,465円です。金利が高く、返済日数が長くなるほど利息が増える点を理解しておきましょう。
キャッシング利用枠が付いたクレジットカードをお探しの方には、「SAISON CARD Digital」がおすすめです。このカードの特徴は以下のとおりです。
- 国内初の完全ナンバーレスカード:カード番号やセキュリティコードが記載されていないため、紛失時の不正利用やスキミングのリスクを軽減
- 最短5分で手続きが完了:ご契約後、お店やインターネットで即時に利用可能
- キャッシング機能付き:急な出費にも対応可能
詳細は「SAISON CARD Digital」の公式サイトをご覧ください。

キャッシング利用枠の使い方

キャッシングを利用する方法を、以下の3つのケースで解説します。
- ATMでの借り入れ
- 口座への振り込み
- 海外で利用する場合
それぞれ順に解説します。
ATMでの借り入れ
ATMを利用したキャッシングは、最も一般的で便利な方法です。
ATMの基本的な操作手順は以下のとおりです。
- ATMの画面に表示されるメニューから「お引き出し」を選ぶ
- ATMの差込口からクレジットカードを投入する
- 暗証番号を入力する
- 「1回払い」や「リボ払い」など返済方法を選択する
- 利用限度額内で借り入れをする任意の金額を入力する
- 現金、クレジットカード、ご利用明細を受け取る
24時間対応のATMを利用すれば、深夜や休日でも必要な資金をすぐに手に入れられます。ただし、利用するATMによっては手数料が発生する場合があるため、事前に確認しておきましょう。
口座への振り込み
キャッシングは、口座への振り込みも可能です。振り込みを希望する場合は、クレジットカード会社のWEBサイトや電話窓口から手続きを行います。
- 振込先の指定:通常はカードの引き落とし口座が振込先になりますが、カード会社によっては別の口座を指定できる場合もあります。
- 振込手数料:振込手数料が無料のカードも多く、コストを抑えられます。
- 振込スピード:金融機関の営業時間内であれば即日対応が可能な場合が多いです。ただし、銀行の休業日やメンテナンス時間によっては翌営業日になることもあります。
WEBサイトからの手続きが必要な場合もあるため、スマホやパソコンを使用できる環境を整えておくと便利です。
セゾンカードでは、振り込みサービス「振込キャッシング」を提供しています。電話やインターネットから申し込むと、セゾンカードの引き落とし口座に希望金額を振り込むことができます。
振込キャッシングの特長は以下のとおりです。
- 24時間手続き可能:いつでも好きなタイミングで利用できる
- 振込手数料が無料:追加コストを気にせず利用可能
- 最短数十秒で振り込み:平日9:00~14:30の申し込みで即振込可能
「SAISON CARD Digital」をお持ちの方は、「振込キャッシング」も利用できて大変便利です。
海外で利用する場合
海外でキャッシングを利用すると、現地通貨を手軽に入手でき、両替所を探す手間を省けて便利です。
海外のATMでキャッシングする手順は以下のとおりです。
- ATMが利用可能か確認する:クレジットカードの国際ブランドに対応しているATMか確認する
- カードを入れる:周囲が安全か確認してからクレジットカードを挿入する
- 言語と暗証番号を入力する:言語を選択し、暗証番号(PINコード)を入力、最後にENTERキーを押す
- 取引内容を選択する:「WITHDRAWAL」または「CASH ADVANCE」を選ぶ
- 金額を指定する:希望の金額を入力。多くの場合、20ドル単位で入力($20、$40など)
- 現金とカードを受け取る:速やかに現金、カード、ご利用明細書を受け取る
注意点
- 手数料や利息:海外では国内より手数料や利息が高い場合があります。事前に確認しましょう。
- 利用限度額:一度に引き出せる金額はATMやカードの設定によって異なります。
- 安全対策:周囲の安全を確認し、スキミング防止に注意しましょう。
渡航前に、暗証番号や利用枠、手数料などを確認しておくことをおすすめします。
キャッシング利用枠が使えなくなった場合の原因と対策

キャッシングをしようとしたら使えない…このようなトラブルに備えて、よくありがちな以下4つのケースをご紹介します。
- ショッピングで枠を使い切った
- 総量規制の基準を超えている
- 借り入れの返済が滞っている
- 住所や電話番号の変更手続きをしていない
それぞれ、原因と対策を解説しますのでぜひ参考にしてください。
ショッピング利用で枠を使い切った
【原因】
買い物でショッピング枠を上限まで使ってしまい、キャッシング枠がなくなり利用できなくなるカードの場合もあります。
キャッシング枠とショッピング枠の利用可能枠を共有しているカードもあり、そのようなカードは、一方の利用額が増えると、もう一方の利用枠が減少するのです。
【対策】
- 利用状況の確認:定期的にカードの利用状況をチェックし、残りの利用枠を把握しましょう。
- 計画的な利用:高額な買い物をする際は、キャッシングの予定も考慮して予算を立てましょう。
- 枠の独立設定:カード会社によってはキャッシング枠とショッピング枠を別々に設定している場合も多いので、確認してみましょう。
総量規制の基準を超えている
【原因】
総量規制の基準を超えた場合も、キャッシングが使えなくなります。総量規制とは貸金業法における「年収の3分の1を超える貸付を禁止するルール」で、これを超えると制限がかかります。
総量規制は、他社の借り入れも含めた総額が対象となるため、複数のカードでキャッシングを利用している場合は注意が必要です。また、収入が急減した場合も相対的に借入額の割合が増えるので、結果として総量規制の基準を超えてしまうことがあります。
【対策】
- 借り入れ状況の把握:自分の年収と借り入れ総額を正確に把握しましょう。
- 返済計画の見直し:既存の借り入れを減らす努力をし、新たな借り入れは慎重に検討しましょう。
返済が滞っている
【原因】
クレジットカードの返済を延滞すると、信用情報機関に延滞情報が記録され、ご自身の信用情報に傷が付く可能性があります。その結果、キャッシング利用枠が停止され、必要なときにキャッシングが利用できなくなる恐れがあります。
【対策】
- 期限内の返済:返済期日を守るために、自動引き落としの設定やリマインダーを活用しましょう。
- 早めの相談:返済が難しい場合は、早めにカード会社に相談し、返済計画の見直しを依頼しましょう。
住所や電話番号の変更手続きをしていない
【原因】
住所や電話番号の変更後、カード会社への連絡を失念すると登録情報が古いままとなり、セキュリティ上の理由でカードの利用が停止されることがあります。例えば、引っ越し後や固定電話を廃止したあと、変更の連絡をせずに放置していると、いざというときにキャッシングを利用できない可能性があります。
【対策】
- 速やかな情報更新:引っ越しや連絡先の変更があった場合は、カード会社の会員専用ページやカスタマーサポートで速やかに手続きしましょう。
キャッシング利用枠はいらない?0円設定が推奨される理由とリスク

キャッシング利用枠を「0円」に設定すると、どのような影響があるのでしょうか。ここでは、以下の2つに分けて解説します。
- 0円設定が推奨される理由
- 0円設定による見落としがちなリスク
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
0円設定が推奨される理由
キャッシング利用枠を0円に設定することで、以下のメリットがあります。
- 不正利用を防げる:カード情報が漏洩してしまった場合にキャッシング被害を防げる
- 審査通過の可能性アップ:カードを新規発行する際や増額を申請する際、審査のハードルが下がる。特に収入や信用情報に余裕がない場合に効果的
- 借りすぎ防止:キャッシング自体ができなくなるので、衝動的な借り入れをを物理的に防げる
- 必要時には再申請できる:後から必要になれば再設定の手続きが可能
例えば、もしカードを紛失しても、キャッシングで高額の現金を引き出される心配がありません。また、旅行の計画に合わせて枠を復活させるといった柔軟な対応も可能です。
このような理由から、特にキャッシングを利用しない方にとっては、0円設定が有力な選択肢となります。
0円設定による見落としがちなリスク
一方で、0円設定には以下のデメリットもあります。
- 海外での不便:海外旅行中に現地通貨を引き出せないため、不便を感じる
- 再設定の手間:再度キャッシング枠を設定する際に審査が必要で、時間がかかる
- 審査に通らない可能性:状況によっては再設定の審査に通らないケースも考えられる
例えば、海外旅行の直前にキャッシング枠がないことが発覚した場合、再申請しても審査に時間がかかる場合があります。また、何らかの理由で審査に通らないケースもゼロではありません。
判断のポイント
キャッシングを利用しない方や、不正利用のリスクを極力抑えたい方には0円設定がおすすめです。しかし、海外出張や旅行などでキャッシングが必要になる可能性がある場合は、メリットとデメリットを比較して判断しましょう。
キャッシング利用枠を使うメリット3つ

クレジットカードのキャッシングを使うメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- 利用するたびに申し込みの手続きをしなくて良い
- 早ければ即日の借り入れも可能
- 海外のATMでも借りられる
それぞれのメリットについて、順に解説します。
利用するたびに申し込みの手続きをしなくて良い
キャッシングの最大のメリットは、急な出費に迅速に対応できる点です。カードローンを新たに契約する場合、新規の申し込みと審査が必要で、書類の準備や審査結果が出るまでに時間がかかることがあります。
一方、キャッシング機能が付帯したクレジットカードであれば、一度審査に通れば、その後の借り入れに申し込みは不要です。
早ければ即日の借り入れも可能
キャッシングは、早ければその日のうちに借り入れすることも可能です。審査が不要で、提携ATMでの操作も簡単かつ短時間で済むため、急ぎの場面でもスムーズに利用できます。
また、金融機関の口座への振り込みを指定した場合も、対応時間内であればほとんどの場合、その日のうちに融資を受けられます。迅速な対応に魅力を感じる方は多いでしょう。
海外のATMでも借りられる
キャッシングのメリットのひとつに、海外のATMで現地通貨を引き出せる点があります。海外旅行中に現金が不足した場合でも、近くのATMで現地通貨を引き出せるため、とても便利です。両替所を探す手間も省け、スムーズに現金を確保できます。
キャッシングの利用枠に関する注意点5つ

クレジットカードのキャッシング利用枠について、注意したいポイントは次の5つです。
- 返済計画を立てたうえで利用する
- カードローンより金利が高い
- 学生や専業主婦(主夫)はキャッシング利用枠を持てない
- ポイントが貯まらない
- 返済の滞納や遅延は信用情報に影響する
それでは順に見ていきましょう。
返済計画を立てたうえで利用する
キャッシングは、手軽に利用できる反面、借りすぎのリスクが伴います。一度設定すれば、比較的簡単に借り入れできるのがメリットですが、その手軽さが原因で借りすぎてしまう危険性があります。
このようなリスクを避けるには、事前にしっかりと返済計画を立てることが重要です。具体的には、借り入れの際に「どのようなタイミングで」「いくらずつ返済するのか」を明確にしておきましょう。
借入額、返済期間、毎月の返済額を計算し、ご自身の収入や支出に照らし合わせて、無理のない返済計画を立ててください。
カードローンより金利が高い
キャッシングで借り入れする際には、金利の高さにも注意しましょう。キャッシングの上限金利は金額により15〜20%と法律で決められています。多くのクレジットカード会社ではキャッシングの金利は15〜18%程度に設定されています。
ただし、クレジットカード会社や利用限度額によって具体的な金利は異なるため、事前に確認が必要です。
学生や専業主婦(主夫)はキャッシング利用枠を持てない場合がある
安定した収入がない学生や専業主婦(主夫)の場合、クレジットカードは作れても、原則キャッシング利用枠を持つことが難しい場合があります。
これは貸金業法の総量規制により、年収の3分の1を超える貸付が禁止されているためです。また、カード会社も貸し倒れリスクを避けるため、収入の少ない申込者に対して審査が厳しくなる傾向があります。
ただし、アルバイトやパート収入がある場合は、一定の基準を満たせばキャッシング利用枠が設定される可能性があります。その際は、収入額や安定性が重要なポイントとなるでしょう。
また、キャッシング枠のあるクレジットカードを持つ家族がいる場合は、家族カードでキャッシングが利用できる可能性もあります。特に海外旅行時にキャッシングが利用できると安心です。ただし、家族カードでキャッシング機能が利用できるかどうかはカード会社によって異なるため、事前に確認が必要です。
ポイントが貯まらない
クレジットカードのキャッシングでは、ポイントを貯めることができません。
ショッピング利用であれば、利用金額に応じてポイントを貯め、それを商品や提携ポイントに交換できます。
しかし、キャッシングではどれだけ利用してもポイント付与の対象にはならないことに注意しましょう。
返済の滞納や遅延は信用情報に影響する
キャッシングで借りたお金を返済期日までに返せなかった場合、延滞情報が信用情報に記録されます。
信用情報とは、個人のクレジットカード利用や返済履歴を記録したものです。CICやJICCといった個人情報機関が管理しており、クレジットカード会社などが個人の信用を判断するための資料として利用します。
キャッシングの返済が遅れると信用情報に傷が付く可能性があるため、事前に返済計画を立てた上で借り入れすることをおすすめします。
おわりに

クレジットカードのキャッシング利用枠とは、カード会員が借り入れできる金額の上限を指します。多くのクレジットカードでは、初回登録時にキャッシング利用枠が設定されており、後から追加や変更もできます。
クレジットカードのキャッシング機能は、新たな申し込みや審査を受けることなく、必要な資金を迅速に借りられる便利な金融サービスです。しかし、その手軽さゆえに注意も必要です。利用する際は借入額が返済能力を超えないよう、無理のない範囲で計画的に利用しましょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。