外構工事とは、建物の外の空間に必要な構造物を設営したり、地面を整備したりする工事のことをいいます。庭や玄関前のスペースの外構工事を考えている方であれば、かかる費用や期間が気になるのではないでしょうか。
この記事では、外構工事とエクステリアリフォームについての費用相場、工事費用を安価にするためのポイントを紹介します。
外構工事・リフォームの費用相場
外構工事とは、住宅の外側の構造物、例えば敷地の入口に当たる門扉や門灯をはじめ、敷地を囲う塀やフェンス、駐車場やガレージのようなさまざまな構造物に対する工事のことです。
外構工事の平均相場は、だいたい建物の10%程度の費用がかかるとされています。2,000万円の住宅であれば、200万円外構工事費用として必要になる計算になります。主な施工項目別の料金相場は以下をご参照ください。
施工項目 | 料金相場 |
玄関アプローチ | 200,000円~500,000円 |
門扉・門柱 | 200,000円~300,000円 |
フェンス | 300,000円~600,000円 |
塀 | 400,000円~800,000円 |
デッキ | 300,000円~500,000円 |
ガレージ | 200,000円 |
カーポート | 300,000~400,000円 |
照明・外灯 | 100,000円 |
設置する構造物により、「クローズ外構」、「オープン外構」、「セミクローズ外構」の3つに分類されます。塀や柵で敷地をしっかり囲うのが「クローズド外構」、塀や柵で敷地を囲わないのが「オープン外構」、周りすべて囲わずに必要な箇所だけに塀や目隠しを設置したものが「セミクローズ外構」にあたります。
外構別工事にかかる費用相場として「クローズド外構」は、塀やフェンスなどの構造物を多く設置するため費用が高くなる傾向にあり、「約200~300万円」が費用相場となります。
一方、予算を低く抑えられる「オープン外構」は、住宅周りすべての外構工事を行った場合でも「約100~150万円」程度が相場となります。
また、塀やフェンスなどを設置している部分としていない部分を設けるように、予算を必用な部分だけに当てられ、比較的費用を押さえられる「セミクローズ外構」の費用相場は「約200~300万円」といわれています。
各外構3つの特徴と、施工項目、料金相場などを詳しくご紹介していきます。
クローズ外構の費用相場
クローズ外構とは、住宅の敷地の外周を覆うタイプの外構です。フェンスや塀、門などがあります。
クローズ外構はオープン外構と比較すると、クローズフェンスやブロック塀などを設置するものが多いので、コストがその分かかります。費用相場として、約200万円~300万円となります。施工項目別のクローズ外構の相場は以下のようになります。
施工項目 | 料金相場 |
玄関アプローチ | 200,000円~500,000円 |
門扉・門柱 | 200,000円~300,000円 |
フェンス | 300,000円~600,000円 |
デッキ | 300,000円~500,000円 |
カーポート | 500,000円 |
照明・外灯 | 100,000円 |
セミクローズ外構の費用相場
セミクローズ外構とは、フェンスなどを設置している部分としていない部分がある外構のことを指します。全体を囲うのではなく、必要に応じて部分的にフェンスや低めの塀などを設置するスタイルです。
セミクローズ外構は、オープン外構とクローズ外構を掛け合わせたようなエクステリアということです。お住まいの環境や、好みなどに応じてのデザインが可能で近年人気のタイプとなっております。
セミクローズ外構の費用は、オープン外構とクローズ外構の中間の費用が目安となるので費用は約150万円~200万円となります。セミクローズの費用には「材料費」と「施工費用」があります。相場はこれらを総合した費用の平均となります。
セミクローズ外構にかかる費用を考える際は、塀・フェンスを設置する施工面積が重要となります。
施工項目 | 料金相場 |
門扉・門柱 | 200,000円~300,000円 |
玄関アプローチ | 200,000円~500,000円 |
フェンス | 300,000円~600,000円 |
植裁 | 150,000円 |
デッキ | 300,000円~500,000円 |
オープン外構の費用相場
オープン外構とは、住宅と道路の境界線を塀やフェンスなどで囲わない、外からオープンに見える外構のことです。メリットとして解放感があり、オープン外構は、塀やフェンス、門扉などを設置しない場合が多いため、設備費や人件費を減少させ外構工事費を全体的に抑えられることができます。オープン外構は、外構スタイルの中ではもっとも費用が安くて済みます。相場として、約100万~150万円です。
施工項目 | 料金相場 |
門扉・門柱 | 200,000円~300,000円 |
玄関アプローチ | 200,000円~500,000円 |
ウッドデッキ | 300,000円 |
バルコニー | 400,000円 |
外構工事・リフォームにかかる目安期間
施工項目 | 目安期間 |
玄関アプローチ | 3日~6日 |
門扉 | 1日~3日 |
門柱 | 1日~3日 |
フェンス | 2日~3日 |
砂利(1㎡) | 1日~2日 |
芝(1㎡) | 数日~2週間 |
コンクリート(1㎡) | 3日~5日 |
フェンス | 1日~2日 |
塀 | 3日~4日 |
ウッドデッキ | 3日~5日 |
ガレージ | 4週間程度 |
物置・倉庫 | 1日~7日 |
カーポート | 1日~3日 |
ブロック | 3日~5日 |
〇〇タイル | 3日~6日 |
〇〇植裁 | 1日~3日 |
外構専門会社に依頼する工事の内容や広さなどによって、工事日数は異なります。一般的な工事であれば、おおよそ2週間から1ヵ月程度の工事日数がかかります。外構工事のパターンや工事内容によって、工事期間は大きく変動するものです。
一般的な戸建て住宅であれば、おおよそ2週間から1ヵ月かかります。設置するエクステリアが多いケース、広い範囲を行うケースにはさらに工事日数がかかる場合があります。3つに大きく分類される外構工事の種類ですが、その規模や面積などによっても差が生じます。
続いて、外構の種類による工事期間の目安をご紹介します。
【クローズド外構】約3~5週間程度
外部からの視線を遮るように、敷地を塀や生垣などで囲いを設ける外構です。「クローズド外構」は、視線工事のボリュームが大きくなるため、工事にかかる期間が長くなります。
【オープン外構】約1週間程度
ブロックやフェンスなどの、塀や柵を施行しない、外との仕切りをなくしてオープンにする外構です。「オープン外構」は工事の施行量が少なくなるのでその分工事期間は短くなります。
【セミクローズ外構】約1~3週間程度
「オープン」と「クローズド」の良いとこ取りをした「セミクローズド外構」の工事期間は、ケース応じて両方のメリットを取り入れらます。
500,000円以下で出来る外構工事・リフォーム事例
比較的安く取り組める施工としては、何が挙げられるでしょうか。素材や大きさにもよりますが、
- 玄関アプローチ
- 門扉・門柱
- 植栽
- 芝生
- 雑草対策
- 目隠しフェンス
などは500,000円以下で取り組める施工例です。
500,000円以下で出来るリフォーム例をご紹介します。
雑草対策
比較的安くできる施工の例として、「雑草対策」をご紹介します。上記の写真は、神奈川県海老名市で外構工事を行うKokoha社の施工事例です。家の建物裏の雑草対策として、
- 剪定・除草込み
- 既存タイル敷き直し
- 防草シート張り
- ビリ砂利敷き
を行っています。
目隠しフェンス
株式会社ストロボライトが運営するミドラス(お庭、外構づくりの専門サービス)が手がけた施工事例です。周囲からの視線を遮る目隠しフェンスを施工しています。庭の背景としても美しく見える人工木フェンスを採用しています。人工木のフェンスはメンテナンスも容易な素材です。
費用 | 190,000円 |
サイズ | 2㎡ |
100万円以下で出来る外構工事・リフォーム事例
100万円以下できる外構工事は、カーポートなどの中規模なリフォーム工事が挙げられます。
- カーポート
- 花壇等の庭全体のリフォーム
- 外周全域のフェンス
具体的な施工事例を二つ、紹介します。
カーポート、サイクルポート
100万円以下の施工の例として「カーポート、サイクルポート」をご紹介します。上記の写真は、埼玉県市春日部で外構工事を行うガーデンアシスト社の施工事例です。
既存の駐車場にカーポートとサイクルポートを施工しています。グレーで色を統一し、家に合ったデザインになっています。
施工価格 | 100万円以下 |
玄関アプローチ
施工価格 | 930,000円 |
施工場所 | 舗装、門まわり、庭リフォーム・ガーデンデザイン、 花壇、エントランス・玄関アプローチ・ポーチ |
サイズ | 40㎡ |
200万円以下で出来る外構工事・リフォーム事例
100万円を超える外構工事では、大がかりな施工が可能です。
- 2台以上のカーポート
- デザインを重視した外構
- 高級な素材を取り扱う外構
一般的なカーポート・フェンス・門扉・ウッドデッキをよりおしゃれで満足のできるデザインにできます。具体的な施工事例をひとつ、紹介します。
ウッドデッキ
埼玉県市春日部で外構工事を行うガーデンアシスト社のL字型ウッドデッキの施工事例です。おしゃれな庭を演出しています。施工を手掛けたのは、人工芝、石貼りテラス、ウッドデッキ、PCフェンスです。人工芝、石貼りテラスによりナチュラルな雰囲気が作られています。雑草対策として壁の内側がジョリパットで白く塗られています。
施工価格 | 100~150万円 |
施工場所 | 人工芝、石貼りテラス、ウッドデッキ、PCフェンス |
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200万円以上で出来る外構工事・リフォーム事例
200万円を超える外構工事では平均金額より予算が多いため、大規模なガーデンリフォームやハイグレードなエクステリアを使用した新築外構が可能です。外構全体の工事を賄う予算ともいえるでしょう。
ドッグラン、ウッドデッキ、フェンス
「ドッグランとおしゃれなフェンス」の施工事例をご紹介します。上記の写真は、埼玉県市春日部で外構工事を行うガーデンアシスト社の施工事例です。埼玉県幸手市のお家の外構工事で、庭をウッドデッキと人工芝で施工し、ドッグランにしています。フェンスは1,800㎜の洋風でおしゃれなデザインです。全体的なデザイン性にもこだわり、白を基調としています。
施工価格 | 200~250万円 |
新築の外構工事
新築の外構工事の例をご紹介します。上記の写真は、神奈川県海老名市で外構工事を行うKokoha社の施工事例です。新築の家の外構工事全般を手掛けています。
- カーポート設置
- 駐車場コンクリート
- 門柱、手すり
- 階段
- 建物裏メッシュフェンス、ブロック境界、ピンコロ境界
- 人工芝張り
- イタウバ材ウッドデッキ
- ウッドフェンス
全般の外構工事では、工程も大事になります。Kokoha社では生活のことを考え、階段などの生活導線に関わる工事から先に着手し、完成させています。
施工価格 | 約300万円 |
外構工事・リフォームの料金を安くするためのポイント
外構工事の費用を安く抑えるためにはどうしたら良いか、悩んでいませんか?外構工事の相場は、一般的に50~100万円ほどはかかります。高額なこの費用を少しでも安く抑えるためにはデザインをシンプルにしたり、工事を絞ったり、一部を自分でDIYしたりなどの工夫ができます。
これから外構工事の費用を抑えるためのポイントや方法、見積もり依頼の仕方などをご紹介していきます。
専門会社の相見積もりをする
「相見積もり」とは、複数の企業から見積もりをとり内容と価格を比較することです。相見積もりを行えば、それぞれの外構専門会社の強みや値段がわかり、その方に合った企業を見つけられます。他社の価格を提示することで、専門会社との交渉の材料にもなるでしょう。最低3社は見積もりをとることをおすすめします。
複数の専門会社に一度に見積もりをとる「一括見積もり」のサービスもあります。複数の会社と個別にやりとりをする手間を削減し、効率的に相見積もりを進めることができます。
施主支給(せしゅしきゅう)をする
「施主支給」とは、施主が個人で購入したパーツや建材などを、工務店、建設企業に渡し、取り付けてもらうことです。通常の外構工事の流れとしては、施工専門会社がパーツや建材を発注し、施工専門会社が取り付けます。手間はかかりますが、施主支給によって費用を抑えることが可能です。具体的な支給品としては、以下があげられます。
- 手洗い鉢
- 照明器具
- カーテン
- エアコン
- 家具
節約できる額は一概にはいえませんが、それぞれ数万円程度、安くなる可能性があります。
施主支給を前提とした支給品の通販サイトも存在します。その際、海外製のものには気を付けましょう。取り付け説明書がなく、仕様がはっきりしないことがあります。また、海外発送の際に、商品が欠品していて納品の目途が立たないといったトラブルの原因になることもあります。
施主支給は、さまざまな調整が必要なため、専門会社から敬遠されることも事実です。支給品の保管場所を確保しなければならないという問題もあります。事前に施工業者に相談するようにしましょう。
素材に凝りすぎない
工事のデザインをシンプルにすると、費用を抑えられます。デザインを凝れば凝るほど、材料費がかさみ、人手や時間が必要になります。不要なもの、あまり使わないものまで取り付ける必要はないでしょう。例えば、カーポートは1台分にするべきかもしれません。また、少しでも費用を抑えられる素材を選ぶことも大切です。植栽は依頼者自身で手がけることもできるでしょう。
一方、失敗しがちな例として、コストを安く抑えようとするあまり粗悪な材料を使ってしまうケースがあります。また、見た目を優先して滑りやすいタイルを使ってしまうなどのケースもあります。施工費用だけでなく作った後の日常の快適性、安全性にも気を配りましょう。
ご自身で出来る部分はDIYに挑戦してみる
余裕があれば、DIYをしてみることもおすすめです。素人でも取り組みやすい施工もあります。例えば、植裁、表札、ポスト等であれば、比較的DIYがしやすいでしょう。自分でDIYをすれば、専門会社への外注費がはぶけるので節約に繋がります。
【DIYしやすい施工の例】
- 玄関アプローチ
コンクリートを使うとDIY難易度はあがりますが、砂利と砂で行う舗装は手を出しやすいでしょう。枕木や、敷石の周りには、砂利が簡単です。
- 植栽
庭木をホームセンター等で購入し、植えた後にしっかり支柱を取り付けます。比較的素人でも取り組みやすい作業です。
- ライトアップ
ソーラーライトなどの照明もホームセンターなどで販売されています。ご自身で設置するのも簡単です。
外構工事・リフォームは補助金やローンを有効活用
外構工事・リフォームも対象になる補助金制度やローンが存在します。活用可能なものは、正しく申し込み、リフォーム費用を抑えましょう。外構工事・リフォームで、補助金やローンを有効活用する方法をご紹介します。
補助金・助成金
外構工事・リフォームが対象になる補助金はいくつか、存在します。
国や自治体が補助金・助成金を用意していますので調べて参考にしましょう。
リフォームローン
リフォームローンとは、古くなった住宅の増改築や修繕などを目的とするときに利用できるローンです。新築工事では利用できません。一度に数百万円の出費がかかるのは厳しいと感じられる方におすすめです。
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- 低金利
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- 対象地域は日本全国OK
- 来店不要(申し込みは24時間ネットWEBサイト完結)
- 最短2営業日回答のスピード審査
- リフォーム企業の指定なし
詳細は下記サイトよりご確認ください。
セゾンのリフォームローンについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
おわりに
外構工事・リフォームの費用相場や工事費を安くするポイントをご紹介してきました。外構工事の種類によっても工事費用は変わります。一度に数百万円の出費は生活の負担になるため、ローンや補助金なども活用し、かしこい方法で進めていきたいものですね。ご紹介したセゾンのリフォームローンもぜひ、ご検討ください。