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メゾネットタイプとは?詳しい概要やロフトなどとの違い、メリット・デメリットまで徹底解説

メゾネットタイプとは?詳しい概要やロフトなどとの違い、メリット・デメリットまで徹底解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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住宅の購入を検討する中で、メゾネットタイプという言葉を見聞きしたものの、具体的にどのような間取りを指すのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこでこのコラムではメゾネットタイプの概要や他の間取りとの違い、メリット・デメリットを解説します。このコラムを読んでいただければ、メゾネットタイプの特徴がわかりご自身に合った住宅を購入できるでしょう。

住宅の間取りで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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メゾネットタイプとは?ロフト、戸建てテラスハウスとの違いも解説

メゾネットタイプとは?ロフト、戸建てテラスハウスとの違いも解説

この章ではメゾネットタイプとはどのような間取りであり、ロフトや戸建て、テラスハウスと何が違うのかを解説します。

まずはメゾネットタイプの基本的な内容を把握し、住宅購入時の参考にしてください。

メゾネットタイプとは?

メゾネットとはフランス語で「小さな部屋」という意味ですが、日本においては集合住宅における間取りのことです。

具体的にはアパートやマンションなどの集合住宅でありながら、2階建ての構造になっている間取りです。アパートやマンションはワンフロアのみのフラットタイプが主流ですが、戸建てのように2階建てになっている部屋をメゾネットタイプと呼びます。

分譲マンションのなかにはメゾネットタイプの部屋もあるため、マンションでありながらも戸建てのように暮らしたい方はメゾネットタイプを検討してみましょう。

ロフト、戸建て、テラスハウスとの違い

メゾネットタイプと混同されやすいのが、以下の3つのタイプです。

  • ロフト
  • 戸建て
  • テラスハウス

ここからは上記3つとメゾネットタイプの違いを詳しく解説します。それぞれの違いを明確にしたうえで住宅購入を検討しましょう。

メゾネットタイプとロフトの違い

メゾネットタイプは2階建ての間取りであることに対して、ロフトは中2階的に設けられたスペースのことです。

ロフトとは一般的に屋根裏部屋を指しますが、日本の住宅の場合、天井を高くして生まれる上部空間を活かしたスペースをロフトと呼びます。アパートなどの場合は、ロフトに上がるための専用のはしごがあり、就寝スペースや物置として利用されるケースが多いです。

建築基準法では天井の高さが210cm以上、採光部の面積が部屋の床面積の7分の1以上なければ居室と認めていないため、ロフトは一部屋にカウントされません。

また、ロフトの天井高が1.4m以下かつ設置される階の床面積の2分の1未満などの要件を満たせば、ロフト部分の面積は住宅の床面積に含まれないのです。

メゾネットタイプと戸建てとの違い

メゾネットタイプは集合住宅の中で2階建ての間取りを指すため、独立している戸建てはメゾネットタイプではありません。

マンションやアパートでありながらも、戸建てのような感覚で住める部屋をメゾネットタイプと考えましょう。

メゾネットタイプとテラスハウスの違い

テラスハウスとは、現代風の長屋住宅を指します。2階建てや3階建ての戸建てが連なっている建物と考えるとイメージしやすいでしょう。その形から連棟型集合住宅とも呼ばれます。

テラスハウスは集合住宅に該当しますが、マンションのようにエントランスや廊下、エレベーターなどの共有部分はありません。壁を共有しているだけで、作りは戸建て住宅と同様です。

2階建て以上の集合住宅という点ではメゾネットタイプとテラスハウスは同じですが、テラスハウスには住戸専用の庭やテラスがついているのが一般的です。

メゾネットタイプにはこんなメリットも

メゾネットタイプにはこんなメリットも

メゾネットタイプの概要がわかったところで、本章ではメゾネットタイプのメリットを解説します。具体的には以下のとおりです。

  • 適度なプライベート感が確保できる
  • フロアが分かれているため快適に生活できる
  • 近隣への音漏れが気になりにくい
  • 開放的でおしゃれ

それぞれについて見ていきましょう。

適度なプライベート感が確保できる

メゾネットタイプは上階と下階で居住空間が分かれているため、プライベートな空間を確保できます。

例えば、1階をリビング・ダイニング・キッチン、2階を寝室や子ども部屋にすれば、家族の生活に干渉されることなく、それぞれの時間を過ごせるでしょう。

ひとりで過ごす時間を大切にしたい方は、メゾネットタイプがおすすめです。

フロアが分かれているため快適に生活できる

メゾネットタイプはフロアが分かれているため、使い分けることで快適に生活できます。例えば、1階をリビングにすることで、来客時に寝室などのプライベート空間をさらさずに済みます。急な来客があった時でも荷物を一旦2階に移動させるなど、柔軟に対応できるでしょう。

また、小さな子どもがいる家庭では、子どもの寝かしつけにも便利です。フラットタイプの間取りの場合、子どもが寝てくれたと思ってもリビングやキッチンの音で起きてしまうこともあるでしょう。

一方、メゾネットタイプであればリビング・ダイニング・キッチンと寝室を別フロアにすることで、音で子どもを起こしてしまう心配が減ります。さらに、朝早くに仕事に行ったり、夜遅くに帰宅したりと、家族で生活時間が異なる場合でも、家族に迷惑をかけずに快適な生活が送れるでしょう。

近隣への音漏れが気になりにくい

メゾネットタイプは、階下への音漏れが気になりにくい点もメリットです。

マンションのような集合住宅では、子どもが走り回る足音などが階下に響いてしまう恐れも。しかし、メゾネットタイプの2階であれば、足音が響いてくるのは自室の1階部分であるため、階下の住戸には響きにくくなります。

マンションでは階下の住戸から苦情が来ることを避けるために、あえて1階に住む方も多いですが、メゾネットタイプであれば1階にこだわる必要はありません。

上記のような理由から、メゾネットタイプは小さな子どもがいるファミリー世帯にも人気があります。

開放的でおしゃれ

ワンフロアしかないマンションと比べて、戸建てのような作りのメゾネットタイプは開放感がありおしゃれです。物件によっては螺旋階段や吹き抜けがあるメゾネットタイプもあるため、通常のマンションとは異なる環境での生活を楽しめるでしょう。

メゾネットタイプのマンションは数が少ないですが、戸建てでの生活に憧れている方などは積極的に検討してみるのがおすすめです。

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メゾネットタイプはやめた方が良い?デメリットは?

メゾネットタイプはやめた方が良い?デメリットは?

メゾネットタイプにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • 家事動線が不便な場合がある
  • ワンフロアに比べて狭く感じる
  • 夏は暑くて冬は寒い

購入してから後悔しないためにも、デメリットを加味して判断しましょう。

家事動線が不便な場合も

マンションはフラットな家事動線がメリットですが、メゾネットタイプは2階建てであるためマンションならではメリットが活かせません。

洗濯機置場とベランダが違う階にある場合は洗濯物を持って移動する必要があります。また、掃除なども不便に感じるでしょう。

注文住宅ではないため水回りの位置などは自由に変更できません。ベランダの近くに衣服をしまうタンスを設置したり、コードレスの掃除機を使用したりと、少しでも家事が楽になるように工夫しましょう。

ワンフロアに比べて狭い場合も

メゾネットタイプはフラットタイプのマンションよりも狭く感じるケースが多いです。なぜなら、階段部分もマンションの床面積に含まれるためです。

例えば、同じ80平米のマンションだとしても、実際に使用できる面積はメゾネットタイプの方が小さくなります。物件を選ぶ際は図面上の面積だけでなく、実際の部屋をしっかりと確認して家具の配置などを考えましょう。

ワンフロアに比べて狭く感じる場合は、家具をコンパクトにしたり、空中収納を活用したりと、工夫する必要があります。また、特注の家具を設置すれば室内のデッドスペースが減り、面積を有効活用できるでしょう。

夏は暑くて冬は寒い

メゾネットタイプは夏は暑くて冬は寒い傾向です。暑い空気は上に、冷たい空気は下に留まる特性があり、夏場は2階が暑くなります。反対に冬は1階が寒くなるため、ワンフロアのマンションよりも寒暖差があると考えましょう。

しかし、近年のマンションは断熱性が向上しているため、室内であまり温度差を感じない場合もあります。マンションを購入する際は、パンフレットなどをもとに断熱性や気密性を確認してみましょう。

ただし、中古マンションは断熱性が低い場合もあるため注意しなければなりません。不明点は不動産会社の担当者に質問をしてみましょう。

メゾネットタイプが向いている方は?

メゾネットタイプが向いている方は?

メゾネットタイプのメリット・デメリットについて解説しましたが、ご自身がメゾネットタイプに向いているのかわからない方も多いでしょう。

そこでこの章ではどのような方がメゾネットタイプに向いているのかを、以下の世帯ごとに解説します。

  • ファミリー
  • カップル
  • ひとり暮らし

この章の内容をもとに、メゾネットタイプにするべきかどうかを考えてみましょう。

ファミリー

メゾネットタイプが向いているファミリー世帯は以下のとおりです。

  • 同居する家族の生活時間が異なる
  • 小さな子どもがいて騒音トラブルが気になる

ワンフロアのみのマンションの場合、家族の生活時間が異なると互いに気を遣わなければなりません。朝の身支度や夜帰宅してからのお風呂など、家族の迷惑にならないように済ませる必要があるためストレスも感じるでしょう。

メゾネットタイプであれば上下階で生活空間が離れているため、生活時間が異なる場合でも家族の迷惑になりません。また、小さい子どもがいて階下に足音が響くなどの心配がある世帯にも向いています。

過去に賃貸物件で騒音トラブルに見舞われたことがある方は、音に対する不安があるでしょう。メゾネットタイプの2階であれば階下に音が響きにくいため、安心して子どもを遊ばせられます。しかし、あくまでも集合住宅であるため遊ぶ時間帯などは隣接住戸への配慮は必要です。

カップル

メゾネットタイプが向いているカップルは以下のとおりです。

  • 生活時間が異なる
  • プライベート空間を確保したい

ファミリー世帯同様に生活時間が異なるカップルは1階と2階で生活空間が離れているメゾネットタイプがおすすめです。

また、リビングでの生活だけでなく、ひとりの時間を確保したい場合にもメゾネットタイプは適しています。フラットタイプの間取りの場合、パートナーとの距離が近いためひとりで過ごしている感覚がないと感じる場合もあるでしょう。上下階など物理的に距離を離すことでプライベート空間を確保しやすくなります。

ひとり暮らし

メゾネットタイプが向いているひとり暮らしは以下のとおりです。

  • おしゃれで広々とした空間に住みたい
  • 生活空間を分けたい
  • 戸建てのような環境で生活したい

メゾネットタイプにはファミリー向けの広い間取りだけでなく、1、2名で暮らすのに適した広さの間取りもあります。ワンフロアのマンションとは違った環境で生活できるため、上記のような理想がある方はメゾネットタイプを検討してみましょう。

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メゾネットタイプ住宅を選ぶ際のポイント

メゾネットタイプ住宅を選ぶ際のポイント

メゾネットタイプの住宅を選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。

  • 階段の使いやすさ
  • 空間の広さ
  • 音漏れの程度

それぞれについて解説します。

階段の使いやすさ

メゾネットタイプでは階段の上り下りが発生するため、階段の広さや角度をチェックしましょう。

特に小さな子どもや高齢の方と一緒に住む場合は配慮が必要です。また、ご自身が高齢になった際に問題なく使用できるかという点も重視しましょう。

階段の広さによっては既存の家具が入らない可能性もあるため、幅などをチェックしておくのがおすすめです。

空間の広さ

メゾネットタイプは階段があるため、間取り図に記載されている面積よりも狭く見える可能性があります。

内覧の際は事前に家具のサイズを測っておき、メジャーを当てながら家具の配置を考えてみましょう。

音漏れの程度

メゾネットタイプは騒音トラブルになりにくい特徴がありますが、集合住宅であるため音には配慮しなければなりません。壁の厚さや床材の遮音等級などを確認しておきましょう。

また、平日の日中は隣接住戸に人がいない可能性があるため、可能であれば土日の夜など条件を変えて複数回に分けて内覧をするのがおすすめです。

さらに、隣の部屋の間取りを確認して位置関係を把握しておくことが大切です。不動産会社に依頼すると他の部屋の間取り図もチェックできるため、隣の部屋の寝室やリビングが自室のどの部屋と隣接しているのかを確認しておきましょう。

住宅ローンのことなら「住宅ローンの相談窓口」におまかせ

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分譲マンションの購入時に必要になるのが住宅ローンの借入(金)です。

住宅ローンは長期間のローンであるため、本来であれば各社の商品を比較して決めなければなりません。しかし、住宅の購入はスピードが重要になることもあるため、短い期間で住宅ローンを決めなければならない場合もあります。

住宅ローンの金利や借入条件などは金融機関によって異なるため、短期間でご自身に合った住宅ローンを見つけるのは難しいでしょう。

そこでおすすめなのがクレディセゾンが提携しているiYell(いえーる)の「住宅ローンの相談窓口」です。iYellは国内100社以上の金融機関と業務提携し、各金融機関の審査基準を統合しています。

住宅ローンの相談窓口に相談することで面倒な手間を削減したうえで、ご自身に合った住宅ローンを選べるでしょう。住宅ローンで悩んでいる方は、ぜひ住宅ローンの相談窓口にご相談ください。

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おわりに

メゾネットタイプとは、アパートやマンションなどの集合住宅でありながら、2階建ての構造になっている間取りです。メゾネットタイプは上下階に分かれているため、プライベートな空間を確保して快適に生活できます。また、階下に音が響きにくいため、子育て世帯にも安心でしょう。

一方、家事動線が不便であったり、ワンフロアに比べて狭く感じたりする場合もあります。内覧時にしっかりとチェックしましょう。

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