玄関ドアのリフォームを検討している方の中には、お得に玄関ドアをリフォームできるので、補助金を利用できないか気になっている方も多いでしょう。
この記事では、古い玄関ドアをリフォームするメリット、相場費用、利用できる補助金などについて解説します。玄関ドアのリフォームを検討していて補助金を利用できるか気になっている方は、是非参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 玄関ドアのリフォームをすれば、防犯性・機能性・耐熱性などが向上する
- 玄関ドアのタイプや工事規模によって費用が大きく異なるので注意
- 玄関ドアのリフォームでも補助金を利用できる場合がある
古い玄関ドアをリフォームするメリットは?
築年数の経過とともに経年劣化が目立つようになったと感じる方、中古住宅を購入した方の中には、玄関ドアをリフォームすべきか悩んでいる方も多いでしょう。
玄関ドアをリフォームするメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- セキュリティ対策
- 断熱効果や空調効果につながる
- 両手がふさがっていても鍵が開けやすい
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1. セキュリティ対策
古い玄関ドアはセキュリティ対策が不十分で、ピッキングやサムターン回しなどによって侵入されるリスクが高いです。
最新式のドアはピッキングやサムターン回しなどへの対策が講じられ、ダブルロックの採用、施錠忘れを防ぐシステムが備わっています。そのため、セキュリティ対策が向上するでしょう。
2. 断熱効果や空調効率につながる
壁や屋根には断熱材が使用されていますが、玄関ドアにはそのような素材が使用されていないため、空調効率が低下する原因になります。
最新式のドアには断熱効果を高める素材が使用されているケースが多いため、交換することによって空調効率が高まるでしょう。
3. 両手がふさがっていても鍵が開けやすい
最新式のドアにはリモコンキーを採用しているものやスマホをかざすことによって開錠できるものもあります。
操作性が優れることで、暗くて鍵穴が見つかりにくい、両手がふさがっていて開錠しにくいといった課題を解決できるでしょう。
玄関ドアのタイプとリフォームにかかる相場費用をチェック!
玄関ドアをリフォームする場合にかかる費用は、どのようなドアを設置するかによって異なります。ドアのタイプは大きく以下の5つに分類されます。
- 片開きドア
- 両開きドア
- 引き戸
- 片袖ドア
- 親子ドア
それぞれの玄関ドアのリフォーム費用の相場について詳しく解説していきます。
片開きドア
片開きドアとは、アプローチに合わせて右開きまたは左開きのどちらにも対応できるスタンダードなドアです。
シンプルな構造なので、費用相場は他のドアタイプと比べると低い傾向があります。外枠を利用する
カバー工法で10~20万円、外枠からやり直す、はつり工法で20万~30万円が相場です。
両開きドア
両開きドアとは、左右2枚ある扉が開くタイプのもので、大きな開口が得られる、重厚なイメージを演出できるのが特徴のドアです。
工事規模が大きくなるので、費用相場は他のドアタイプと比べると最も高くなります。カバー工法で30万~50万円、はつり工法で40万~60万円が相場です。
引き戸
引き戸とは、ドアを横にスライドさせるドアのことです。スタンダードな2枚建の引き違い戸、袖付片引き戸、4枚建引き違い戸、引き分け戸、両引き込み戸といった多くの種類があります。
引き戸は工事規模が大きいものの、構造がシンプルなので、両開きドアよりは費用を抑えられます。カバー工法で20万~30万円、はつり工法で30万~40万円が相場です。
片袖ドア
片袖ドアとは、片方に袖があり、袖が固定式の窓の場合には光を採りこむことによって明るい玄関を演出できるドアのことです。
構造がシンプルではあるものの、片引き戸よりは費用が割高になります。カバー工法で15万~20万円、はつり工法で25万~30万円が相場です。
親子ドア
親子ドアとは、片開きのドアに子扉を組み合わせたドアです。片袖ドアの袖は固定されておりドアを開閉できませんが、親子ドアは子扉を開閉できるので大きな荷物を出し入れしやすいのが特徴です。
構造はシンプルですが、工事規模が大きくなることもあり少し費用は高めになります。カバー工法で15万~30万円、はつり工法で25万~40万円が相場です。
セゾンのリフォームローンへご相談ください!
おすすめのポイントは3つ
- ・WEBで24時間365日申し込み可能
- ・最短2営業日で結果回答
- ・投資用物件にも利用可能
\セゾンのリフォームローン/
玄関ドアリフォームで使える6つの補助金とは?
玄関ドアのリフォームにかかる費用も、以下のいずれかの補助金制度の条件を満たしている場合には補助金を利用することが可能です。
- こどもエコすまい支援事業
- 断熱リフォーム支援制度
- 次世代省エネ建材実証支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム
- 各自治体の補助金・助成金制度
- 介護保険を利用した高齢者住宅改修費用助成制度
それぞれの補助金制度の適用条件や補助金の金額などについて詳しく見ていきましょう。
1.こどもエコすまい支援事業
こどもエコすまい支援事業制度とは、住宅の新築時だけでなく、既存住宅で断熱化や省エネ化などのリフォームを行った際に利用できる補助金です。補助金は工事に使用する材料や製品・数量によって変化します。
補助金の額 | 工事に使用する材料や製品、数量に応じた金額(上限30~60万円) |
申請条件 | ・「開口部・屋根・外壁・天井・床の断熱改修」か「エコ住宅設備の設置」を行うこと ・登録された施工業者と契約すること ・補助金支給額が5万円以上になること ・リフォームする住宅の所有者であること など |
申請方法 | 施工業者が手続きをするので不要 |
補助金の上限は30万円が通常ですが、申請者が子育て世帯や若者夫婦世帯の場合と既存住宅の購入に合わせて行うリフォームの場合は、それぞれ15万円が加算されて上限が60万円です。断熱性の向上を目的としたドアの単体工事も補助金の対象となります。
2.断熱リフォーム支援制度
断熱リフォーム支援事業とは、高性能建材を使った断熱リフォームにおいて利用できる補助金です。トータル断熱、居間だけ断熱のどちらかの条件にあった場合のみ、玄関ドア改修工事が補助金の対象となります。
補助金の額 | 工事費用の3分の1(上限15~120万円) |
申請条件 | ・既存住宅のリフォーム工事であること ・一定の断熱効果が見込まれる建材を使うこと ・店舗・事務所と併用されていない住宅であること ・着工は交付決定後に行うこと など |
申請方法 | 見積もりを取ってから申請。交付の決定通知後に着工 |
補助金の上限は戸建住宅120万円、集合住宅(マンション)15万円です。リフォームを実施する前に申請が必要であるという点に注意が必要です。
3.次世代省エネ建材実証支援事業
次世代省エネ建材の実証支援事業とは、事業に指定されている製品を使用して外壁や内壁、窓などを高断熱化品へ交換した際に利用できる補助金制度です。
補助金の額 | 材料費+施工費用の50%(上限125~400万円) |
申請条件 | ・外張り断熱、内張り断熱、窓断熱のいずれかを行うこと ・リフォームは交付決定後に契約・着工すること ・リフォーム後、室温等の測定に協力すること ・使用製品は指定のものから選ぶこと など |
申請方法 | 見積もりを取ってから申請。交付の決定通知後に着工 |
玄関ドアと全ての窓の改修工事を行う、外張り断熱工法もしくは断熱パネルによる内張り断熱工事を行った場合のみ、玄関ドアリフォームが補助金の対象となります。また、リフォームを実施する前に申請が必要であるという点に注意してください。
4.長期優良住宅化リフォーム
長期優良住宅化リフォームとは、長期優良住宅の認定を受けるレベルの大規模リフォームをした際に利用できる補助金です。
補助金の額 | 工事費用の3分の1(上限100~250万円) |
申請条件 | ・住宅の性能向上リフォーム全般が対象 ・省エネ化、耐震性向上、構造劣化対策、バリアフリー化 など |
申請方法 | 施工業者が手続きをするので不要 |
施工費用の3分の1の補助を受けられるのが特徴ですが、玄関断熱ドアの改修単体ではなく、大規模なリフォームを実施した場合に補助金の対象となる点に注意してください。
5.各自治体の補助金・助成金制度
国だけでなく、県や市区町村といった各自治体でも補助金・助成金を受けられる可能性があります。しかし、どのような補助金・助成金を受けられるかは申し込みをした年度や予算の都合などによって異なります。
また、国の補助金制度と併用できない場合もあり、どちらの補助金・助成金を利用したほうがお得にリフォームできるのかよく考えてから選択しましょう。
6.介護保険を利用した高齢者住宅改修費用助成制度
介護保険を利用した高齢者住宅改修費用助成制度とは、バリアフリーを目的としたリフォームで利用可能な補助金です。
補助金の額 | 工事費用(上限20万円)の70~90%(上限14~18万円) |
申請条件 | ・介護保険の被保険者であること ・要支援者、要介護者が居住する住宅であること ・生活の支障をなくす、軽減する工事であること など |
申請方法 | 改修前に市区町村の役所に申請、改修後にも申請 |
介護保険の被保険者で要支援者・要介護者が居住する住宅で、バリアフリーを目的とするドアだけの改修も補助金の対象となります。ケアマネージャーに相談しながら進めましょう。
補助金を利用する際の注意点
補助金を利用する際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
- 補助金の申請は着工前に行う
- 補助金の併用可否を確認しておく
- リフォーム会社の指定の有無を調べる
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
補助金の申請は着工前に行う
施工業者が補助金の申請を行ってくれる場合もありますが、自身で申請しなければならない補助金も少なくありません。
着工前に申請し、交付の決定通知後に着工する補助金の場合は、申請を忘れたことが原因で補助金を受けられなくなるので注意してください。
補助金の併用可否を確認しておく
補助金を必ず利用できるとは限りません。特に玄関ドアだけのリフォームのケースでは、支給条件を満たしておらず、補助金を利用できない可能性があります。
他のリフォームも同時に行った時のみ利用できる場合もあるため、利用可否を確認してからリフォームを行いましょう。
リフォーム会社の指定の有無を調べる
補助金によっては施工会社が指定されており、指定会社以外にリフォームを任せた場合は補助金を利用できない可能性があります。
補助金を利用してお得にリフォームするためにも、リフォーム会社の指定の有無をしっかり確認しておきましょう。
リフォーム費用を抑える方法
リフォーム費用を抑える方法として、以下の4つが挙げられます。
- 扉材のグレードを下げる
- 出来る限りサイズや位置の変更をしない
- 相見積もりを行う
- 費用を抑えたい旨は事前にリフォーム会社に伝える
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
扉材のグレードを下げる
使用する扉材によってリフォーム費用は変化します。見積もりで施工会社に提示された金額が高いと感じる場合には、扉材のグレードが高い可能性があります。
性能が大きく変化しない場合も多いため、扉材のグレードを下げるのも選択肢のひとつといえるでしょう。
出来る限りサイズや位置の変更をしない
玄関ドアをリフォームする際、外枠を利用するカバー工法を選択した場合は費用を抑えられますが、外枠からやり直す、はつり工法を選択した場合は費用が割高になります。
出来る限りサイズや位置などを変更しないといったように、工事の規模を最小限にすることも費用を抑える上で重要なポイントです。
相見積もりを行う
玄関ドアの工事をする際は、使用する建材の価格は同じでも施工費用が施工会社ごとに異なります。特に気にせずに施工会社を決めると、施工費用が割高で損をする可能性があるので注意が必要です。
リフォームを依頼する際には、複数の施工会社に相見積もりを行い、費用や実績などを踏まえながら最適な施工会社を選びましょう。
費用を抑えたい旨は事前にリフォーム会社に伝える
施工会社に依頼する際、費用を抑えたい旨を事前に伝えておけば、希望に沿ったリフォームプランを提示してもらえる可能性があります。
補助金を利用して工事規模を最小限に抑えるといった何らかの提案をしてくれる可能性があるため、まずは施工会社に相談してみましょう。
リフォーム費用の支払いはセゾンリフォームローンがおすすめ
補助金を利用できると言っても、全額の補助を受けられるわけではありません。工事費が高額になる可能性もあるため、自己資金を確保しておく必要があります。自己資金が足りない場合はリフォームローンを利用するのも選択肢のひとつです。
セゾンのリフォームローンでは、最長25年間、最高500万円までの融資を受けられます。来店不要、担保や保証人も不要でWEBで申し込めるのが特徴です。リフォームローンの利用を検討している方は是非ご相談ください。
セゾンのリフォームローンについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
おわりに
築年数の経過した物件では、玄関ドアをリフォームすることによって防犯性や機能性、耐熱性などを高めることが可能です。補助金を利用できれば、費用を抑えられるのでお得にリフォームできます。
ただし、玄関ドアのリフォームだけでは補助金を利用できない場合があるので確認が必要です。他のリフォームも実施することで利用できるケースもあるため、どんな補助金があるのか、どんな条件を満たさなくてはならないのかをしっかり確認してからリフォームしましょう。