いろいろな事情で、出費がかさんでしまうことがあります。急な出費が発生すると、必要なお金の準備ができずに困ってしまうでしょう。普段から出費がかさむ時期に備えて準備しておくことが大切です。
このコラムでは出費がかさむ時期や原因を整理し、対処法を説明します。急な出費に焦らないよう、無駄遣いを減らして貯蓄する方法について知っておきましょう。
この記事を読んでわかること
- 病気やケガの治療費、冠婚葬祭、家電の買い替え、旅行や帰省、子どもの教育費など、出費がかさむ原因はいくつかある
- 出費がかさむときには、アルバイトや不用品売却などでお金を用意する方法もあるが、キャッシングやカードローンを利用してお金を借りる方法もある
- 急な出費で困らないよう、家計を見直し、無駄な出費を防いで貯蓄しておくことが大切
出費がかさむ時期は?どんな出費が原因?
「最近出費がかさんでお金がない」ということはないでしょうか?「出費がかさむ」とは、想定していたより出費が多くなってしまう状態のことです。まずは、出費がどんなときにかさむのか、何が原因なのかについて考えてみます。
出費がかさみやすい時期
生活をしていると、出費のかさむ時期があります。出費がかさみやすいのは、イベントが多い時期や、普段とは違う生活パターンになる時期です。
ゴールデンウィークなど大型連休や夏休みには、旅行やレジャーの機会が増えるでしょう。休みの多い時期にはどうしても出費がかさんでしまいます。年末年始は、帰省の際の交通費、おみやげ代、おせち代、お年玉など何かとお金が出ていき、1年のうちでも特に出費がかさむ時期でしょう。
新生活がスタートするタイミングでも、引っ越し費用や家電・家具購入費用などまとまったお金がかかることがあります。子どもが小学校に入学するときには、ランドセルや学習机の購入費用もかかり、高校や大学に入学する際には、入学金・授業料等の出費もあるでしょう。新社会人の場合は、スーツ代などが必要です。
このように、1年の間には、普段よりもお金が必要になる時期があります。いつもは使わないお金を使うため、出費がかさむと感じてしまうのです。
出費がかさむ原因となるもの
出費がかさむのは、特定の費用が多くかかってしまうのが原因であることが多いでしょう。出費がかさむ原因となるものを挙げてみます。
・医療費
病気やケガをすると、治療費や薬代などの医療費がかかってしまいます。急な病気やケガによる医療費は、事前に予測できない突発的な出費です。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(2022年度)」によると、入院時の1日あたりの自己負担額の平均は2万700円となっています。医療保険に加入していればカバーできるかもしれませんが、出費がかさんでしまう可能性はあるでしょう。
・冠婚葬祭
友人・知人や親族の結婚式の際には、ご祝儀として3万〜10万円程度を用意しなければなりません。もし不幸があれば、葬儀の香典として数千円〜1万円程度は必要になるでしょう。冠婚葬祭のために突発的な出費が発生することもあります。
・家の修繕
雨漏りや水回りの故障、シロアリ駆除など、家の修繕・メンテナンスのための費用が発生することがあります。突発的に修繕が必要になれば、これも予期せぬ出費です。
・家電の故障
冷蔵庫や洗濯機など、日常生活に必須の家電が故障した場合には、早急に買い替えなければならないでしょう。特に、大型家電は10万円を超える出費になることがあり、負担も大きくなってしまうでしょう。
・旅行代金や帰省費用
旅行の際には、交通費や宿泊費をはじめとした費用がかかります。帰省の際にも、交通費やおみやげ代がかかってしまうでしょう。国内を移動するだけでも数万円以上かかるケースが多く、出費がかさむ原因となります。
・引っ越し費用
進学や就職、転勤などのために、引っ越しする機会もあるでしょう。引っ越しの際には、新居の契約費用や引っ越し会社に払う費用など、家電・家具購入費用など多くのお金がかかってしまいます。数十万円以上の負担になることもあるでしょう。
・納税費用や年払保険料
自動車税のように、年に1回請求が来る税金は、急な出費と感じてしまいます。自動車保険や生命保険の保険料を年払いにしている場合にも、特定の時期に負担が大きくなるでしょう。
・車検や家賃更新料
車を持っていれば、2〜3年に1度、車検費用として6万〜20万円程度がかかります。賃貸住宅に住んでいる場合には、契約更新時に家賃1ヶ月分程度の更新料がかかることがあります。
・教育費用
子どもの塾や習い事費用、進学時の入学金や授業料など、教育費も出費がかさむ原因となるでしょう。
出費がかさむときの対処方法は?
出費がかさむときには、どのようにしてお金を準備すれば良いのか悩んでしまうものです。ここからは、出費がかさむときの対処方法と注意点について説明します。
収入を増やす
増えた出費に対応するために、働いてお金を稼ぐ方法があります。普段働いている方も、空いている時間にアルバイトをすれば収入を増やすことは可能です。会社で副業が認められていれば、副業に取り組むのもおすすめの方法です。
ただし、アルバイトや副業のために時間を割くと、本業に支障が出ることもあります。体調を崩してしまっては困りますので、無理をしない程度にしましょう。
不用品を売ってお金にする
家にまだ使える不用品があれば、お金に換えられないか考えてみましょう。家電やブランド物などは、リサイクルショップで買い取りしてもらえる可能性があります。
フリマアプリやネットオークションを利用すれば、家にいながらにして不用品を売却できます。スマホを使って簡単に出品できるので、手間もかかりません。
不用品を売るだけでは、まとまったお金にするのは難しいことも多いでしょう。しかし、足りない分を埋められることはあります。
知人や家族を頼る
出費がかさんで困っている場合、家族や友人、知人にお金を融通してもらう方法があります。身近な方から借りる場合には、金融機関で借金するときのような審査や手続きも必要ありません。返すときに利息を払うことも少ないでしょう。
ただし、親しい間柄でもお金の貸し借りはトラブルの元になります。返済期日などの条件をきちんと決め、借用書を作っておくと安心です。
公的融資制度でお金を借りる
国や自治体で、生活に困っている人のための公的融資制度が用意されています。利用できる制度がないか調べてみましょう。
生活福祉資金貸付制度は、市区町村の社会福祉協議会が窓口となって実施している貸付制度です。低所得世帯や障害者世帯、高齢者世帯は一時的に生活費を借りられます。持ち家がある高齢者は、不動産担保型生活資金を活用すれば、月々の返済なしでお金を借りることも可能です。
ひとり親家庭の場合には、母子父子寡婦福祉資金貸付金制度が設けられており、急な出費の際に借り入れができます。公的融資制度は、無利子または低金利で借りられる点がメリットです。
キャッシングやカードローンでお金を借りる
出費がかさんで支払いが厳しい場合には、キャッシングやカードローンの利用も検討してみましょう。金融機関から借りる場合には審査があります。
クレジットカードを持っている場合、既にキャッシング枠が設定されていれば、改めて審査を受けなくても、ATM等でお金を引き出せます。キャッシング枠が付いていない場合には、そのカードのキャッシング枠を申し込むか、別途カードローンを申し込むことを検討しましょう。
クレディセゾンの「MONEY CARD(マネーカード)」はカードローン専用のカードです。カードを持っていれば、設定された利用上限額内ならATMからいつでもお金を引き出せるほか、本人名義の口座に最短数十秒でお金を振り込んでもらうことも可能です。年会費などはかかりませんので、急な出費に備えてカードを持っておくと安心感が大きくなります。
最短、お申し込みの当日の借り入れも可能なため、お急ぎのときにも利用を検討してみてください。なお、ATMの手数料は何度利用しても無料なので、安心してご利用いただけます。
出費がかさむ時期に困らないための対策しよう!
出費がかさむ時期は予測できることも多いはずです。また、突発的な出費もある前提で、備えをしておくことも重要です。出費がかさんでも困らないためには、無駄な出費をなくし、貯蓄しておく必要があります。ここからは、出費がかさむ時期に困らないための対策を説明します。
家計簿をつけてお金の流れを把握する
無駄な出費を見つけるためには、家計簿をつけるのが有効な方法です。何にいくら使ったかを記録しておきましょう。
家計簿はなかなか続かないという方も多いかもしれませんが、最近はスマホで簡単に入力したり、レシートを読み込んで記録できたりするアプリもあります。使いやすいアプリやソフトを見つけると続けやすくなります。
家計簿をつけるようになれば、少なくとも月に1度はお金の流れを見直し、削れるところがないかを考えてみましょう。
無駄な出費を減らして節約する
無駄な出費がわかれば、無駄遣いを意識的に減らすことが重要です。たとえば、コンビニで飲み物をよく買っている場合、1回あたりの金額は少なくても1ヵ月合計だとかなりの金額になっているでしょう。外出時に水筒を持参すれば出費を減らせます。
安売りだからと余計なものも買い過ぎていないかも確認しましょう。買い物に行く回数を減らし、必要なものだけ買うようにすれば、無駄遣いを減らせます。
固定費を見直す
貯金するための最も簡単な方法は、固定費を減らし、その分を貯蓄に回すことです。たとえば、通信費はスマホの料金プランを変えることで減らせる可能性があります。格安プランや格安SIMに変えることを考えてみましょう。
電気料金も、電力会社やプランを変えると減らせるかもしれません。電気とガスなどをセットにすると安くなるケースもあります。
今はさまざまなサービスが月々低料金のサブスクで利用できるので、つい契約しているケースも多いでしょう。思ったほど使っていないサブスクは、解約することで無駄な出費を減らせます。
急な出費に備える口座を用意する
急な出費に備えて貯蓄する場合、専用の口座を用意するのがおすすめです。余った生活費を貯蓄しようと考え、生活費と同じ口座に入れていても、お金は貯まりません。
毎月貯蓄する分は最初に別の口座に移しましょう。銀行で自動積立ができるサービスを利用すると便利です。なお、急な出費専用の口座に入っているお金は、他の目的では使わないようにしましょう。
急な出費で注意すべきことは?
お金を借りる場合には、貸金業の登録をしている会社から借りるようにしましょう。世の中には、闇金と呼ばれる無登録の違法会社もあります。闇金から借りると、法外な高金利を押し付けられる可能性や、犯罪に加担することになるなど、トラブルに巻き込まれることもあります。
借り入れをする前に、貸金業の登録会社かどうかを確認しましょう。会社のホームページで確認できることもありますが、金融庁のホームページであれば登録会社の検索もできます。
最近は、SNSを利用して不特定多数の人にお金を貸して利息をとる個人間融資も行われていますが、見知らぬ人との間でお金の貸し借りをするのもトラブルの元です。個人間融資も、無登録で行っていれば貸金業法違反です。闇金がSNSを利用して融資先を探しているケースもあるため、注意しましょう。
おわりに
出費がかさむ時期になって慌てないように、専用の口座を作って貯蓄しておきましょう。家計簿をつけて無駄遣いを減らせば、毎月貯蓄できるようになります。
貯蓄はしていても、突発的な出費が発生して、お金が足りなくなることはあります。そういった際に備えてカードローンを契約しておくと、急な出費の際にもすぐにATMからお金を借りることが可能です。カードを持っておくだけなら無料ですので、もしものときのために準備しておくことも検討しましょう。