雨の日に車から玄関まで移動するだけで、びしょ濡れになった経験はありませんか。荷物が多い時や、お気に入りの服を着ている時に雨で濡れると憂鬱な気持ちになってしまいます。そんな悩みを解決に導いてくれるのがカーポートです。
ガレージに比べて気軽に設置することのできるカーポートは、既存の駐車スペースに後づけも可能です。今回は、カーポートの工事費用や選び方をご紹介するのでぜひお役立てください。
この記事を読んでわかること
- カーポートの設置にかかる費用はサイズや機能性によって大きく異なる
- カーポートを後づけする際は建ぺい率を確認し、車がスムーズに出入りできるか、防犯に問題がないかを事前にチェックする
- 費用をなるべく抑えるために2~3社で見積もりを出してもらって料金相場を把握する
カーポートの設置にかかる金額の内訳と種類
カーポートの設置にはいくらかかるのでしょうか。ここでは、カーポートを設置する際の金額や内訳を詳しく見てみましょう。
費用の内訳は主に「本体費用」「施工費」「建築確認申請費用」の3つ
カーポートを設置する際にかかる費用は大きく分けて3つです。まずは、カーポートの本体費用で、車の収容台数によって大きさと価格が異なります。次にカーポートを設置してくれる企業に支払う施工費です。
最後に、10平方メートル以上の大きなカーポートを設置する際は、建築確認申請費用がかかります。また、10平方メートル未満であっても、設置場所によって建築確認申請が必要な場合があるので注意が必要です。
本体費用はサイズや機能性によって変動
カーポートのタイプや特徴、相場は以下のとおりです。カーポートの本体費用はサイズや機能性、デザイン性によっても、価格が異なります。詳細は依頼する専門会社に相談してみましょう。
片支持タイプ
その名のとおり、片側の一辺のみに屋根を支える柱がついている片支持タイプ。車1台分など限られたスペースに設置できます。カーポート本体の料金相場は1台用で10万円台の商品も多くコストが抑えやすいのが特徴。また、前側や側面に柱のない、後方支持タイプもあります。
両支持タイプ
両支持タイプは両側に柱のある一般的なカーポートです。片支持タイプに比べて、柱の本数が多い分、耐久性が増します。さまざまな大きさに対応していて、強風などに強いのがポイント。料金相場は1台用で約30万~60万円となっており、サイズや素材、機能によって大きく異なります。
積雪・強風対応タイプ
屋外にあるカーポートは、積雪や強風によって破損してしまうことも考えられます。そのため、雪が降る地域や台風の多い地域では、強度の高いスチール折板を屋根に使用しているタイプや、太い梁で強度を上げているタイプがおすすめです。料金相場は約35万円以上となっています。
カーポートの施工にかかる価格相場
前述したとおり、カーポートはサイズによって価格が大きく異なります。ここでは、本体価格と併せて駐車台数別のカーポートの工事費についても価格相場をご紹介しましょう。
1台用のカーポート
ライフスタイルや予算に合わせて使いやすい1台用のカーポートは、比較的低コストで導入できることもあって片支持タイプが多くなっています。一般的な1台用カーポートは間口2,400~3,000mmと、省スペースの駐車場にも対応しているのが特徴です。
本体費用の相場を見てみると、前述したように片支持タイプは10万円台のものが多く、両支持タイプは30万~60万円程度。工事費の価格相場は3万~5万円程度となっています。
2台用のカーポート
車が2台ある家庭は、利便性から間口3,600~6,000mmの2台用カーポートにする方が多いでしょう。両支持タイプは強度にも優れており、ファミリーカー2台でも停められる充分なスペースが確保できるのが特徴です。
2台用カーポートの場合、両支持タイプの相場が320万円程度~、後方支持タイプでは960万円程度です。工事費の価格相場は10万円程度となっています。
3台用のカーポート
間口7,200~8,000mmにもなる3台用カーポートは、充分な強度が必要になるため高額になる可能性もあります。それでも、広々とした駐車スペースが確保できることや、玄関へのアプローチ用の屋根として利用できることは魅力といえるでしょう。
3台用カーポートの本体費用の相場は、40万~180万円程度で、材質や耐雪などの機能を備えているかどうかで大きく変動します。工事費の価格相場は10万~15万円程度です。
カーポート選びで後悔しないためには
せっかくカーポートを設置したのに、いまいち役に立たなかったり、むしろ邪魔に感じてしまったりしては無駄になってしまいます。そうならないために、敷地スペースや駐車台数、住んでいる地域の気候に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、カーポートを選ぶ際に注目すべきポイントについて詳しく見てみましょう。
敷地のスペースに合わせて選ぶ
カーポートは、同じ台数やデザインでも、メーカーによって若干サイズが異なります。似たような大きさ、デザインのカーポートを比較していても商品によっては、駐車場や車の大きさに応じてカットしなければならない場合もあるでしょう。
そのため、必ず設置前にサイズを確認してください。ご自身で測るのが不安な方は、依頼する専門会社のプロの方に測ってもらうのがおすすめです。
車の台数・サイズに合わせて選ぶ
カーポートは、駐車したい車の台数やサイズに合わせて選びましょう。大きめのファミリーカーの場合、カーポートが低いと停められない可能性もあるため、高さにも注意が必要です。また、玄関に入るまで濡れないよう、軒下までカーポートの屋根を入れ込む場合は、トランクを開けるスペースにも考慮してください。
カーポートを設置する際は、何台分の駐車スペースが必要か、高さに余裕はあるかなどをしっかり計測しておきましょう。こちらもご自身で測るのが不安な場合や、高さもあって難しい場合はプロに任せるのがおすすめです。
気候に合わせて選ぶ
雪の多い地域や台風が通過しやすい地域に住んでいる場合は、先ほどご紹介した積雪・強風対応タイプのカーポートが適しています。せっかくのカーポートが破損してしまったり、倒壊して車も破損してしまったりする恐れもあるため、気候に合わせて選ぶことは非常に重要です。また、カーポートの屋根に積もる雪だけでなく、住居や樹木などから落ちる雪の影響にも配慮しなければなりません。
雪が多い地域の場合、雪が落ちてこない安全な位置にカーポートを設置しましょう。
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カーポートを後づけする時のポイント
カーポートの設置を検討している場合は、きちんと確認しておかなければ、車の出し入れが不便だったり、空き巣の被害に遭いやすくなったりする恐れもあるでしょう。また、将来車を買い替えたり、台数が増えたりする可能性がある場合は、カーポートのサイズにも配慮しなければなりません。
さらに最悪の場合、建築法の関係でカーポートを設置できないケースも考えられます。ここでは今住んでいる家の駐車場に、カーポートを後づけする時のポイントについて解説しましょう。
建ぺい率の確認
建ぺい率とは、敷地面積に対してどのサイズまで建築しても良いかを定めた面積の割合のことです。
カーポートは建築物に該当するので、すでに敷地面積いっぱいに家を建てている場合は設置できません。建ぺい率の範囲は建築基準法で30~80%と定められていますが、市区町村によって上限が異なるため、あらかじめ確認する必要があります。
具体的な車の出し入れイメージの確認
カーポートを設置する場合は、車の乗りやすさや出庫、入庫のしやすさをイメージしてみましょう。乗り入れの際にドアの位置に柱がないか、道路に出にくくないかを確認してみてください。
設置する際は、なるべくカーポートと道路が直角、または並行するように設置するのがおすすめです。
防犯上問題がないかどうかの確認
空き巣などがカーポートによじ登り、足場として2階やベランダに侵入する可能性もあります。こういった空き巣対策のためには、侵入できる窓やベランダから、カーポートを少し離して設置しましょう。
また、カーポートによって外からの死角が増える場合は、感知式のセンサーライトや防犯カメラなどで防犯対策をするのも効果的です。
車の買い替え時にも対応できるかどうかの確認
一度設置したカーポートを拡張するには、さらに費用がかかります。今後、軽自動車から大きい車に乗り換える可能性がある方は、将来のことも踏まえてカーポートのサイズを検討してください。
すでに乗り換えの予定がある場合は、車のサイズも想定して大きいサイズのカーポートを設置するのも良いでしょう。
カーポートの工事費用を抑えるには
カーポートの設置は、コンパクトな1台用でも約10万円からと決して安いものではありません。ここからは、なるべく工事費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
複数社から見積もりをとる
カーポートの工事費用を少しでも抑えるためには、カーポートを設置してくれる企業を検討する際に2~3社で見積もりを出してもらうのが重要です。カーポートの本体費用や工事費は、カーポートを設置してくれる企業によって異なります。
いきなりひとつに絞って見積もりを出してもらうと、高額でも他と比較できないまま、その金額で依頼してしまうでしょう。いくつかの見積もりを比較して、価格相場を把握してから予算に合ったところを選ぶことを心がけてください。
また、価格相場が想像よりも高い場合、予算を説明して削れる費用がないか相談しましょう。見積もり書が複数あれば、調整してほしい部分を他社に合わせてもらえないかといった提案もしやすくなります。ただし、提案した金額が見積もりとあまりにも差があったり、しつこく値下げ交渉したりすると印象が悪くなってしまう恐れもあるので注意が必要です。
デザインを見直す
カーポートはデザインによって本体費用が異なります。同じスペースに設置する場合でも、柱が3本のものと4本のものでは、かなり価格が変わってくるケースも。サイズや気候を考慮して、可能であれば安く済むデザインのカーポートを選ぶのもひとつの手段でしょう。
また、少し前の型落ち品であれば、材料費を削減できる可能性もあります。型落ち品といっても、性能に問題があるわけではないので、カーポートとして使用する分には充分です。
費用の調達が難しい時はセゾンのリフォームローンがおすすめ!
カーポートの費用を抑える工夫をしても、予算内に収まらずお困りの際は、「セゾンのリフォームローン」がおすすめです。融資金額が30万~500万円とカーポートの設置費用に適していて、最長25年以内でローンが利用できます。わざわざ窓口に足を運ぶ必要がないので、必要となった時にWEBサイトから申し込めるのも嬉しいポイントです。
自宅の駐車場にカーポートを設置したい方は、予算と相談のうえリフォームローンも検討してみてはいかがでしょうか。
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おわりに
雨の日に駐車場から家までの移動が濡れにくくなったり、雨や雪で車が汚れるのを防いだりとカーポートを設置することで、快適に感じる部分は多いでしょう。とはいえ、決して安いものではないため、事前のサイズやデザインの確認は入念に行う必要があります。
また、複数の工事会社に見積もりを出してもらい、比較しながらなるべく予算内で収まるように調整しましょう。予算の工面が難しい場合は、リフォームローンを検討するのも頭に入れておいてください。