カードローンや住宅ローンの審査に落ちた経験のある方や審査が心配な方はいらっしゃるのではないでしょうか。ローンの審査に通るにはポイントを把握して、対処する必要があります。
この記事ではローン審査に落ちる人の特徴やスムーズに通過する方法について詳しく解説します。ローンを利用してお金を借りたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 金融機関ごとのローンの審査基準は公表されていないが、おおよその基準を把握すると対策が立てられる
- 借入希望額が収入に対して多すぎると、審査に通りにくくなる
- 過去に長期延滞のような履歴が信用情報に残っていると、審査通過は難しくなる
ローン審査に通らない人に見られる6つの特徴
ローンの審査に通らない場合、審査否決の理由は説明してもらえません。しかし、審査に通過するには、おおよその審査基準を知っておく必要があります。ここでは、審査に落ちる理由としてよくあるケースを解説します。
返済能力が審査基準に満たない
返済能力がローンの審査基準に満たない人は、審査に通る可能性は低くなります。金融機関は借りる人の返済能力を慎重に評価し、リスクを最小限に抑えようとするためです。審査基準は各金融機関によって異なり、公表されていませんが、主に年収、勤続年数、雇用形態などから総合的に判断されます。
例えば、年収が低い、勤続年数が短い、非正規雇用のような場合、返済能力が不十分と見なされる可能性が高くなります。
よって、安定した収入と十分な返済能力の証明が、ローン審査を通過するための重要なポイントとなるのです。
収入に対して希望する借入額が高い
収入に対して希望する借入額が高すぎる場合、安定した収入があっても審査に通らない場合があります。金融機関は、借りる人の返済能力を評価するために、収入と借入希望額のバランスを重視するからです。
この判断基準として、「返済負担率」が重要な指標となります。返済負担率とは、年収に対する年間のローン返済額の割合を指し、一般的に25%〜35%以下が望ましいとされています。
一例として、年収500万円の人が返済負担率40%の住宅ローンを組むと、年間の返済額は約200万円です。この負担率では生活費などを圧迫し、返済が困難になると予測されるため、審査に通るのは難しいでしょう。
借入希望額を決める際は自身の収入と返済負担率を考慮し、無理のない金額に設定する必要があります。
他社からすでに借入している
ローンの申し込みの際にすでに他社での借り入れがある場合、新たなローン審査に通らないかもしれません。
消費者金融のような貸金業者は、貸金業法で定められた総量規制を守らなければならないためです。総量規制とは、個人の借入総額を年収の3分の1までに制限するルールです。
例えば、年収300万円の人の場合、借入可能額は最大100万円です。すでに他社から借り入れがある場合、新規の借入可能額はその分減少します。また、他社からの借り入れを完済していない場合も、審査に影響すると考えられるでしょう。
他社からの借り入れがある場合はその状況を正確に申告し、借入希望額を調整する必要があります。なお、銀行は総量規制の対象外ですが、銀行ごとに独自の審査基準を設け、自主的に過度な貸し付けをしないように審査しています。
申込書類に虚偽や不備がある
申込書類に虚偽や不備があると、ローンの審査に落ちる大きな要因となります。申込書類は金融機関にとって申込者の情報を知るための重要な資料であり、意図的でない単純なミスであっても虚偽申請と見なされるおそれがあるのです。
年収を実際よりも高く記入したり、勤務先を偽ったりすると、虚偽とみなされる可能性が高いといえます。また、金融機関によっては、勤務先への在籍確認をする場合もあります。虚偽が発覚すると、審査にはほぼ通らなくなるでしょう。
申込書類は正確かつ丁寧に入力・記入し、必要書類の漏れのない提出が審査通過のために不可欠です。
信用情報に長期滞納などの履歴が残っている
信用情報に長期滞納のような履歴が残っている場合、ローン審査の通過は極めて困難です。
信用情報とは、個人のローンやクレジットなどの取引に関する客観的な事実を記録した情報です。過去にクレジットカードやローンの支払いを長期延滞した、あるいは代位弁済や強制解約になったといった情報は、信用情報に記録され、金融事故情報として扱われます。
このような履歴は一定期間(通常5〜7年)信用情報に残るため、ローンを組むには時間をかけて信用を回復する必要があります。
ローンやクレジットカード利用の実績がない
カードローンやクレジットカードの利用実績がない、いわゆる「スーパーホワイト」の状態は、審査において不利に働く場合があります。金融機関は申込者の返済能力を判断する際、過去の利用履歴を重要な指標としているためです。
特に30代以上の人がスーパーホワイトの場合、審査に通りにくくなる傾向があります。
ただし、審査基準は金融機関ごとに異なるため、スーパーホワイトだからといって必ずしもローン審査に通らないわけではありません。安定した収入があれば審査に通る可能性も十分にあるので、過度に心配しないようにしましょう。
ローン審査に通らない時に行うべき3つの対処法
ローン審査に落ちた場合でも、適切に対処すれば借りられる可能性があります。ここでは、審査否決の際の3つの対処法を紹介します。
信用情報を確認し期間を空けて再度申し込む
ローン審査に落ちてしまった場合は信用情報を確認し、 期間を空けてから再度申し込むことをおすすめします。信用情報に長期延滞や債務整理のような事故情報がある場合、それらが消えなければ審査に通る可能性は低いままだからです。
信用情報はCIC、JICC、KSCといった信用情報機関に開示請求する(有料)と、確認できます。信用情報に問題が見つかった場合は、その問題を解消し、履歴が消滅するのを待つ必要があるのです。
例えば、過去に延滞情報がある場合は、完済してから5年程度が経過すると記録が削除されます。
次に申し込むまでに収入の安定化や他の借り入れの返済といった審査に有利な状況を整えておくと、審査通過の可能性が高まるでしょう。
現在の借り入れを完済する
ローン審査に通らない場合、現在の借り入れの完済は、有効な対処法のひとつです。総量規制の観点からも借入総額は審査に大きな影響を及ぼすと考えられます。
仮に年収300万円の人に100万円のローンがあれば、総量規制によって新規の借り入れはできません。このような状況では現在のローンを完済するのが得策といえます。
借入残高が減少すると、新規ローンの審査に通る可能性が高まるでしょう。
希望する借入金額を下げる
ローン審査に落ちた人は、希望する借入金額を下げて再度申し込むと借りられる場合があります。金融機関は借りる人の返済能力を重視するため、年収に見合った借入額でなければなりません。
総量規制の対象となるローンであれば年収の3分の1以内、銀行の住宅ローンでは年収に対する年間のローン返済額の割合は25%〜35%以下といった基準があります。
これらの基準を目安に借入金額を見直すと、審査通過を期待できるでしょう。
ローン審査に通らない人がやってはいけない2つのNG行動
ローン審査に落ちた場合に他社に申し込むのは選択肢のひとつですが、注意点もあります。ここでは、ローン申し込みの注意点を解説します。
短期間に複数のローンを申し込む
ローン審査に通らないからといって、 短期間に複数の金融機関にローンを申し込むのは避けましょう。
ローンの申し込み履歴は信用情報機関に記録され、他の金融機関と共有されます。短い期間に複数ののクレジットカードやカードローンに申し込むことはおすすめしません。「申し込みブラック」と見なされるリスクがあります。申込者が経済的に困窮しており、焦ってローンを組もうとしていると捉えられかねないのです。
ただし、「申し込みブラック」や「ブラックリスト」などの言葉は正式な金融用語ではありません。また、「〇〇ヵ月以内に◯社以上の申込をするとブラックになる」などといった、明確な基準も存在しません。
ローンを利用する際は審査に通過しやすいように状況を整え、申し込みましょう。
審査なしのローンに申し込む
「審査なし」を謳うローンは、利用を避けるべきです。貸金業法により、金融機関は借りる人の信用情報や返済能力の調査が義務付けられているため、審査なしのローンは違法である可能性が極めて高いといえます。
「ブラックでもOK」「誰でも借りられる」といった広告で勧誘するローン事業者は、違法であるおそれがあります。トラブルを避けるには、借入先として考えている貸金業者が登録貸金業者かどうかを必ず確認しましょう。登録貸金業者は金融庁の「登録貸金業者情報検索」で確認できます。
審査に通らないからといって審査なしを謳うローンには絶対に手を出さず、正規の金融機関のみを利用するようにしましょう。
ローン審査に落ちないための5つのポイント
これまでの内容を踏まえ、ローンの審査に落ちないでスムーズに借り入れをするためのポイントを解説します。
年収に見合った金額で利用する
ローンを利用する場合、 年収に見合った金額 で申し込みましょう。最初から大きな金額を希望すると、審査通過は難しくなります。また、実際に返済する場合にも、滞ることなく続けていけるでしょう。
年収に見合った借入額は審査通過の可能性を高めるだけでなく、無理のない返済にもつながるのです。
申込書類を正確に記入する
ローンの審査をスムーズに通過するには、申込書類を正確に記入するようにしましょう。些細な記入ミスや入力ミスであっても、審査に落ちる原因となるおそれがあります。
単なるミスを虚偽記載と誤解されないように、提出前に見直して万全を期しましょう。
勤務形態を見直す
ローン審査に通過するためには、勤務形態の見直しもポイントとなります。非正規雇用の場合、正社員になってから申し込むと審査の通過率が上がると期待できます。
また、勤続年数も重要な要素です。一般的に、住宅ローンでは2〜3年以上、カードローンでは1年以上の勤続年数が求められるとされています。勤続年数が足りない場合は、時期を待つようにしましょう。ローン審査に通るまでは転職を避け、現在の職場で実績を積むことが得策といえます。
安定した雇用形態と十分な勤続年数は、審査否決の軽減につながります。
日頃から支払いを遅延・滞納しない
クレジットカードや携帯電話料金などの支払いは、遅延・滞納しないように心がけましょう。ローンの審査では借りる人の信用情報が調査されます。特に、3ヵ月以上の延滞は信用情報機関に記録され、約5年間その情報が残ります。
自分では些細に思える遅延でも、ローン審査に大きな影響を与える可能性があるのです。
日頃から支払期日を守り、良好な信用情報を維持していくと、ローン審査をスムーズに通過できるでしょう。
事前診断サービスを利用する
ローンを申し込む前に、 事前診断サービス を利用するのも有効です。多くの金融機関では、正式な申し込み前に借り入れの可能性を簡易的に診断できるサービスを提供しています。
事前診断サービスはあくまで簡易的な診断ですが、本審査の結果を予測する手がかりとなります。審査通過の可能性が低ければ対策を講じることもできるでしょう。事前診断サービスを有効活用し、準備を整えて審査に臨みましょう。
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審査に不安がある方も、まずは事前診断を試してみてはいかがでしょうか。
おわりに
カードローンや住宅ローンの審査に通るには、一般的なローンの審査基準を把握し、適切な対策を立てる必要があります。年収に見合った借入額の設定、正確な申込書類の記入、利用中のローンの確実な返済などを、着実に実施しましょう。審査通過に不安のある人には、事前診断サービスの活用が有効です。
これらのポイントを押さえ、計画的なローンの利用を心がけると、審査に通りやすくなり、より良い条件での借り入れが期待できるでしょう。
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