借入を検討しているけれど、借入先の種類や選び方がよくわからなくて不安な方もいるのではないでしょうか。借入先には銀行だけでなく、ノンバンク系の貸金業者などもあり、状況や目的に応じて選ぶ必要があります。
この記事では、借入の意味や方法、借入先の種類や選び方について詳しく解説します。これから借入をする方の借入先選びの参考にしてください。
- 借入とは、個人や企業が金融機関からお金を借りる行為のこと
- 借入先には銀行の他、消費者金融や信販会社などのノンバンク系、日本政策金融公庫のような公的機関などがある
- 一般的に銀行のローンは金利が低いが融資実行までに時間がかかり、ノンバンク系は審査がスピーディーだが金利が高め
借入とは?ローンや融資との違いもチェック
借入とは、個人や企業が金融機関からお金を借りる行為を指します。一般的に、お金を借りる側からの視点で「借入」と呼び、貸す側からの視点では「融資」や「貸付」と呼びます。つまり、借入と融資は同じ行為を異なる立場から表現した言葉といえるのです。
一方、ローンとは、借入のために金融機関が提供する商品を指します。ローンには、使用目的によって「自由型」と「目的限定型」があります。カードローンやフリーローンは自由型のローンであり、住宅ローンや教育ローンは目的限定型のローンです。
また、ローンは担保の有無によっても分類され、担保が必要な「有担保ローン」と担保が不要な「無担保ローン」に分けられます。一般的に、有担保ローンは無担保ローンよりも金利が低く、借入可能額が高くなる傾向にあります。
借入を検討する際は、自身の目的や状況に合わせて適切な商品を選ぶことが重要です。以下の表で、自由型ローンと目的限定型ローンの特徴を比較してみましょう。
自由型ローン | 目的限定型ローン | |
---|---|---|
金利 | 比較的高い カードローン:年1.5%~18%程度 | 比較的低い 住宅ローン変動金利型:年0.4%~0.5%程度 |
融資までの日数 | 即日~数日 | 数週間~1ヵ月 |
借入可能額 | 数十万円~数百万円程度 | 数百万円~数千万円程度 |
返済期間 | フリーローン:最長10年程度 | 10年~35年程度 |
このように、ローンにはさまざまな種類があります。どのローンが自分に合っているのか、金利や融資条件などを比較検討し、慎重に選ぶようにしましょう。
借入先の種類は?
借入というと銀行をイメージする人も多いかもしれません。しかし、お金の借入先にはさまざまな種類があり、状況に応じて最適な借入先を選ぶ必要があります。ここでは、個人が借入できる主な借入先を紹介します。
銀行
銀行は、個人向けにさまざまなローンを提供しています。個人向けの主なローンの種類には以下のようなものがあります。
- 住宅ローン
- カードローン
- フリーローン
- 教育ローン
- マイカーローン
銀行での借入には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | ・比較的低金利 ・高額の借入が可能 ・信頼性が高い |
デメリット | ・審査が厳しい ・審査に時間がかかる ・担保が必要な場合がある |
適している人 | ・安定した収入がある人 ・まとまったお金が必要な人 ・急ぎでお金が必要ではない人 |
銀行は他の金融機関と比べて金利が低く、高額の借入も可能です。そのため、住宅ローンなどの大きな借入を検討している方に向いています。ただし、審査が厳しく、融資まで時間がかかる場合がある点に注意が必要です。
クレジットカード会社や信販会社など
銀行以外の借入先にはクレジットカード会社や信販会社といった、いわゆるノンバンク系の金融機関(貸金業者)が挙げられます。主なノンバンク系の金融機関には、以下のような種類があります。
- 消費者金融業者
- 信販会社
- クレジットカード会社
これらの金融機関ではクレジットカードのキャッシング機能やカードローンなど、さまざまな借入サービスを提供しています。クレジットカード会社や信販会社での借入には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | ・審査が比較的早い ・即日借入が可能な場合がある |
デメリット | ・金利が銀行より高い ・総量規制の対象となる ・借入限度額が比較的低い |
適している人 | ・急いでお金が必要な人 ・少額の借入を希望する人 ・簡単な手続きでお金を借りたい人 |
総量規制とは、貸金業者に対して年収の3分の1を超える貸付を禁止するルールです。消費者金融は銀行よりも審査が緩やかで、スピーディーな融資を受けられる点がメリットです。ただし、金利は銀行よりも高めに設定されている場合が多いので、計画的に利用するようにしましょう。
公的機関
公的機関でも個人向けにさまざまな融資や貸付制度を実施しており、条件を満たせば借入が可能です。主な制度には以下のようなものがあります。
- 生活福祉資金貸付制度
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金
- 教育一般貸付(国の教育ローン)
- 求職者支援資金融資制度
公的機関には国や地方自治体だけでなく、独立行政法人や特殊法人も含まれます。公的機関からの借入には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | ・低金利または無利子の場合が多い ・審査基準が比較的緩い ・返済期間が長い場合がある |
デメリット | ・申請手続きに時間がかかる ・利用条件が限定的 ・融資額に制限がある場合がある |
適している人 | ・公的支援の必要な低所得者や失業者 ・民間金融機関での借入が難しい人 ・特定の目的(教育、就職など)で資金が必要な人 |
公的機関の融資制度を利用する際は、それぞれの制度の目的や条件をよく確認し、自分に合った制度を選ぶようにしましょう。
借入の流れと返済方法
ここでは、お金を借りる際の流れと返済方法について解説します。
借入の流れ
借入の流れは一般的に以下のとおりです。
- 申し込み
- 審査
- 融資の決定
まずは、金融機関に借入の申し込みをします。申し込み方法には、インターネット、電話、来店などがあります。近年はインターネットでのオンライン申し込みが主流となっており、24時間いつでも手続きが可能です。申し込みを受け付けた金融機関は、審査をし、審査に通ると借入が可能になります。
申し込みに必要な主な書類は、以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
ローンの種類によっては使い道を証明する資料が必要な場合があります。また、収入証明書は金融機関や借入額によっては、不要な場合もあります。申し込み前に必要書類を確認しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
返済方法
借入をした場合、元金に利息を上乗せして返済します。ローンの返済方法は、主に「定額払い」と「リボ払い」の2種類があります。
定額払いは、借入金を毎月一定額ずつ返済していく方法です。返済期間と返済回数が決まっており、計画的に返済を進められます。定額払いは、住宅ローンや自動車ローンなどで多く利用されています。
一方、リボ払いは、毎月一定額を返済していく方法です。借入残高に応じて利息が計算されるため、返済期間が長引くほど利息の負担が大きくなる可能性があります。カードローンの返済は、基本的にリボ払いとなっています。
借入するときのチェックポイント
借入をする場合、自分の状況に合った商品を選ぶ必要があります。ここでは、ローン選びで注目すべきチェックポイントを解説します。
借入する期間
借入期間は、返済計画を立てるうえで重要な要素です。期間が長ければ1回あたりの返済額は少なくなりますが、利息の総額は多くなります。
例えば、元利均等払いで100万円を金利3%で借りた場合、1年で返済すれば総利息額は約16,000円ですが、5年で返済すると約78,000円になります。
このように、借入期間によって利息の総額が大きく変わるため、返済負担と利息のバランスを考慮し、適切な借入期間の選択が重要です。
借入できる額の上限
借入を検討する際は、融資上限額と借入限度枠を事前に確認しましょう。まとまった金額を借りる場合、自分の希望する借入額が借りられるとは限らないからです。
融資上限額は金融機関が設定する最大貸付可能額であり、借入限度枠は個人ごとに審査で決定される実際の借入可能額です。特にノンバンクからの借入には総量規制が適用され、年収の3分の1を超える借入が原則禁止されています。
例えば、年収300万円の場合、消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどからの借入合計は100万円が上限です。
ただし、以下のように、年収の3分の1を超えても借入が可能となる場合があります。
- 除外貸付:総量規制になじまない貸付
- 例外貸付:顧客の利益の保護に支障を生ずることがない貸付
また、銀行は総量規制の対象外ですが、多くの場合、自主規制を設けています。借入の際は、これらの規制に関わらず、自身の返済能力に見合う金額を慎重に検討する必要があります。
返済方法や金利
返済時の負担を軽減するためにも、返済方法と金利は事前にしっかりと確認しておく必要があります。返済方法や金利によって、毎月の返済額や利息の総額が大きく変わるからです。
返済方法には定額払いやリボ払いがありますが、それぞれに特徴があるため、自身の状況に合わせて選びましょう。定額払いは毎月の返済額は多くなりますが、返済期間が短く、利息の総額を抑えられます。一方、リボ払いは毎月の返済額は少なくなりますが、返済期間が長くなり、利息の総額が多くなる傾向があります。
また、事前に返済シミュレーションなどを活用し、毎月の返済額や利息の総額を把握しておきましょう。状況によっては、途中で繰り上げ返済も可能です。繰り上げ返済とは毎月の返済とは別に、まとまった金額を返済する方法です。
返済方法と金利や繰り上げ返済について十分に理解し、計画的な利用を心がけましょう。
申し込みや審査にかかる時間
すぐにお金を借りたい場合、申し込みから融資実行までにかかる時間を考慮する必要があります。金融機関によって審査にかかる時間は大きく異なるためです。
銀行の場合は、審査に1週間から2週間程度かかることが一般的です。一方、ノンバンク系のカードローンでは、最短で即日審査・即日融資が可能なケースもあります。さらに、すでにクレジットカードを持っている場合は、キャッシング枠があればすぐに利用できるため、最も迅速な資金調達方法となります。
ローンを選ぶ場合、借入の緊急性を考慮し、自身のニーズに合った金融機関や商品を比較検討しましょう。
貸金業者としての登録の有無
消費者金融などのノンバンク系からお金を借りる際は「審査なし」「金利が安い」といった宣伝文句に惑わされず、貸金業者としての登録の有無を必ず確認しましょう。違法な貸金業者から借入をしてしまうと、法外な金利を請求されたり、悪質な取り立てを受けたりするおそれがあるからです。
貸金業を営むには、国や都道府県への登録が義務付けられています。登録を受けていない業者は、違法な貸金業者です。
違法な貸金業者かどうかを確認するには、金融庁のホームページで検索する方法があります。「登録貸金業者情報検索サービス」を利用すれば会社名や電話番号などから、登録の有無を確認できます。
安心安全な借入のために、必ず登録のある貸金業者を選びましょう。
借入なら「セゾンのマネーカード ゴールド」がおすすめ
ローンの利用が初めての方でも、安心して利用できるのがセゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD(マネーカード ゴールド)」です。MONEY CARD GOLDには、初めての方でも利用しやすい、さまざまなメリットがあります。
最短即日審査が完了し、急な出費にも対応できる可能性があるだけでなく、資金の使用目的が限定されないため、さまざまな用途に利用できます。例えば、旅行資金や家電の購入、冠婚葬祭費など、幅広いシーンでの活用が可能です。
また、金利が借り入れのコースにつき1種類と明確でわかりやすく設定されています。300万円コースなら実質年率6.47%、200万円コースなら実質年率8.47%と上限金利も下限金利もないため、申し込み時に金利を確認して借り入れができます。
借入診断もできるので、借入前に返済の見通しを立てることも可能です。さらに、いつでも何度でもATMでの入出金手数料が無料なので、借り入れと返済に余分なコストがかかりません。
ローン選びにお悩みの方は、セゾンのマネーカード ゴールドを利用してみてはいかがでしょうか。
おわりに
借り入れにはさまざまな選択肢があり、それぞれに特徴があります。まずは借入先ごとの特徴を理解する必要があります。そのうえで、少額のお金をすぐに借りたい場合はノンバンク系のカードローンなど、自身の状況や目的に合わせて最適な借入先を選びましょう。また、実際に借入する際は返済計画をしっかり立て、家計に無理のない範囲で利用することが大切です。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。