AGA治療を考えた際に、費用がどの程度かかるかは気になることでしょう。健康保険が適用されない「自由診療」のため、AGA治療を受けるにはまとまった費用が必要なのも事実です。
このコラムでは、AGA治療にかかる費用や金額の目安、できるだけ費用を抑えて治療を受けるポイントなどをご紹介します。AGA治療を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- おもなAGA治療の種類は「内服薬」「外用薬」「注射」「自毛植毛」の4種類
- 費用は受ける治療によって大きく異なり、クリニックでの治療は市販薬よりも効果が高いが、治療をやめると元に戻る
- AGA治療の費用目安は月額15,000~25,000円ほど
AGA治療とは?基礎知識をおさらい
AGA(男性型脱毛症)治療とは内服薬・外用薬など薬の作用によって、AGAの進行を予防・抑制し、発毛を促す治療のことです。
AGAの原因は、主に以下の2つです。
男性ホルモンの一種の影響:男性ホルモンの一種「テストステロン」が、髪の成長を妨げる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わり、抜け毛が増える
遺伝的要因:親族にAGAの方がいると発症しやすい(特に母方の遺伝要素が強い)
ここからは、クリニックで受けられる代表的な治療法や、治療に使われる薬の有効成分を解説します。
クリニックで受けられる治療法
クリニックで受けられる治療法は、おもに以下の4種類です。各治療法と、期待できる効果を以下にまとめました。
治療法 | 期待できる効果 |
---|---|
内服薬 | 脱毛の原因になるホルモンを抑えて薄毛の進行を抑制する |
外用薬(塗り薬) | 頭皮の血行を良くして発毛を促進する |
注射 | 毛根に栄養や刺激を与えて発毛を促進する |
自毛植毛 | 自分の健康な毛根を移植して発毛を促進する |
各治療法は、症状や予算に合わせて併用することもあります。
薄毛治療に効果が期待できる有効成分
薄毛治療でよく用いられる有効成分は、「フィナステリド」と「ミノキシジル」が挙げられます。
「フィナステリド」は、5α-リダクターゼという酵素の阻害により男性ホルモン「テストステロン」が、薄毛の原因物質のひとつ「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わるのを防ぐ飲み薬です。
服用タイミングは、1日1回です。男性ホルモンに作用するため「性欲減退」「勃起不全」などの副作用があり、まれに肝臓の機能が落ちるケースもあるため、気になる症状があれば医師へご相談ください。
「ミノキシジル」は、頭皮の血流を改善したり、毛根を活性化させたりして、発毛を促進させる治療薬です。基本的には1日2回、頭皮へ塗って使用しますが、一部のクリニックでは塗り薬だけでなく、飲み薬のミノキシジルを処方するケースもあります。使用により、頭皮のかゆみ・かぶれなどが起こった際は医師へご相談ください。
また、ミノキシジルは「初期脱毛」といって、使用開始から1~2ヵ月の間一時的に抜け毛が増えるケースがあります。初期脱毛は髪の毛の生え変わりサイクルを整える過程のため問題ありませんが、抜ける毛が多い場合は、他の原因による脱毛でないか、医師へ確認すると良いでしょう。
AGA治療の費用はいくらかかる?月額費用の目安もチェック!
AGA治療費用の相場は、以下のとおりです。
クリニックのタイプ | 月額費用の目安 | 年間費用の目安 |
---|---|---|
大手クリニック | 1.5万円~2.5万円 | 18万円~30万円 |
個人クリニック | 1万円~2万円 | 12万円~24万円 |
オンライン診療 | 1.3万円~2.3万円 | 15.6万円~27.6万円 |
ただし、料金は受ける内容によって大きく変動するため、実際は治療を受けるクリニックに確認してください。
ここからは、費用支払い費用の内訳として「診察料」「検査料」「治療薬代」「その他オプション料」について説明します。
診察料
AGA治療は自由診療のため、医師による診察にかかる「診察料・再診料」はクリニックが自由に決められます。
クリニックによって異なりますが、診察料の目安は初診で5,000円、再診で1,000~3,000円ほどです。ただし、なかには診察料が無料のクリニックもあります。
検査料
AGA治療では、以下のような検査を行うケースがあります。
血液検査:AGA治療薬が使える状態か、AGAのほかに薄毛を起こす原因がないか、AGA治療薬の効きやすさなどを調べる
AGAの遺伝子検査:遺伝子を調べて、薄毛のなりやすさを調べる(血液検査)
頭皮マイクロスコープ検査:頭皮を拡大して見る機械を使い、髪の毛の生え具合や毛根の状態を調べる
検査費用は検査内容によって異なりますが、5,000~10,000円程度かかるクリニックが多くみられます。初診時に検査をしたあとは、副作用が出ていないかを調べるために数ヵ月~1年に1回のペースで行われるのが一般的です。
治療薬代
AGA治療の費用に大きく関わるのが、「治療薬代」です。ひとつの薬は1ヵ月あたり4,000~8,000円程度なのですが、症状によっては薬を組み合わせて使うケースもあるためです。
使う薬の種類が増えるほど、治療薬代は高額となるでしょう。
その他オプション料
AGA治療には、治療を助ける生活用品や薬以外の治療法の費用も必要です。例えば、以下のようなオプションに費用が掛かると考えられます。
- シャンプー:2,000~3,000円
- サプリメント:4,000円~10,000円
- AGA治療の注射(メソセラピー):1回あたり50,000~100,000円
- 自毛植毛:50~100万円
ただし、クリニックによって取り扱う品物や費用には差があるため、実際の金額は受診予定のクリニックで確認してください。
AGA治療を受ける前に知りたい!治療のメリット・デメリット
AGA治療のおもなメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・市販薬での治療よりも高い効果が見込める ・医師の指示のもと治療するため安全性が高い ・症状や目指したい発毛状況によって治療の種類を選べる ・高い薄毛改善効果により外見への自信が増し、毎日を前向きに過ごせるようになる |
デメリット | ・やめどきが難しい ・副作用のリスクがある ・治療効果には個人差がある ・治療には時間と費用がかかる |
ここからは、メリット・デメリットについて詳しくご紹介していきます。
AGA治療のメリット
市販の発毛剤による治療でなく、クリニックで薄毛治療を受けるメリットは以下のとおりです。
- 市販薬での治療よりも高い効果が見込める
- 医師の指示のもと治療するため安全性が高い
- 症状や目指したい発毛状況によって治療の種類を選べる
- 高い薄毛改善効果により外見への自信が増し、毎日を前向きに過ごせるようになる
クリニックでは、症状に応じて4種の治療法から適切な治療法を選択します。効果の高いAGA治療を希望する方は、市販薬でのセルフケアよりもクリニックでの治療を選びましょう。
AGA治療のデメリット
クリニックでのAGA治療のデメリットは、以下のとおりです。
- やめどきが難しい
- 副作用のリスクがある
- 治療効果には個人差がある
- 治療には時間と費用がかかる
AGAは、治療をやめれば徐々にもとの状態に戻ります。完治することはないため、自分がどの状態まで髪の毛を増やしたいかがわからないと、多額の費用がかかったり、やめ時がわからなくなったりする可能性もあります。
後悔がないよう、最初のカウンセリングで治療方針や効果の目安を確認すると良いでしょう。
AGA治療の費用を抑えるためにできる4つのポイント
AGA治療の料金を安く抑えるには、いくつかの注意点があります。治療を検討する方は、ここでの項目を参考にクリニックを選んでみてください。
なるべく早く治療を開始する
AGAは進行性の脱毛症のため、何も対策をしなければどんどん症状は進行します。AGAの治療方法は「薄毛の抑制」「発毛の促進」です。そのため、できるだけ健康な髪の毛が多く残っているうちから治療を始める方が、料金を安く抑えられます。
例えば、薄毛の進行があまり進んでいない場合は、薄毛の進行を抑える「フィナステリド」の内服のみで済むケースも珍しくありません。しかし、髪の毛が抜けて薄毛が進行してから十分な治療効果を得るには、複数の治療薬・治療法の併用が必要なケースも多いため、治療費が高額になる傾向があります。
診察料・検査料がかからないクリニックを選ぶ
AGA治療は「自由診療」のため、診察料・検査料は自由にクリニックが決められます。診察料や検査料が無料のクリニックを選べば、毎回数千円の費用を節約できるでしょう。
なお、無料カウンセリングや無料体験、キャンペーン、治療モニター等を利用する方法もあります。ただし、無料カウンセリングや無料体験は、以下のような可能性もあるため注意が必要です。
- 「無料」なのはカウンセリングのみで、診察には料金がかかる
- 無料カウンセリングのあとに、やや強引に契約を結ぼうとする
料金システムを良く調べて把握し、自分の納得できる料金システムのクリニックを選ぶようにしてみてください。
オンライン診療ができるクリニックを選ぶ
オンライン診療を選ぶと、費用を安く抑えられるケースがあります。例えば、近くにAGA治療を受けられるクリニックがない場合、オンライン診療を選べば通院にかかる交通費を節約できるでしょう。
また、クリニックによってはオンライン診療のみ診察料がかからない、薬代が安い定期処方プランを利用できるなどのケースもあります。
ただし、オンライン診療での薬の処方には「配送料」がかかるクリニックも少なくありません。オンライン診療でどの程度安くなるかは、事前に確認することをおすすめします。
ジェネリック医薬品を処方してもらう
AGAの治療薬に「ジェネリック医薬品」を選ぶのも、費用を抑える有効な手段です。
ジェネリック医薬品とは、薬をもともと開発したメーカーの特許が切れた後に発売される、安価な医薬品です。日本の認可を受けたジェネリック医薬品の場合、含まれる成分や効果は基本的に同じで、安全性にも問題はありません。
最初に発売された薬(先発品)よりも価格が抑えられているため、近年広く使用されています。
ただし、ジェネリック医薬品を取り扱っているか、どのメーカーのジェネリック医薬品を取り扱っているかなどはクリニックによって異なります。効き目は基本的に同じとされていますが、錠剤やカプセルの大きさは異なるため、どのメーカーの医薬品を選ぶかは医師と相談したうえできめると良いでしょう。
AGA治療に関するよくある疑問
ここからは、AGA治療に関してよくある質問にお答えしていきます。治療を受けるかどうかや、クリニック選びの参考にしてください。
信頼できるクリニックを選ぶには、以下のポイントを確認しましょう。
- 治療のメリットだけでなく、副作用やリスクについての説明もある
- 契約前に丁寧なカウンセリングを行う
- 必要以上のオプション治療をすすめてこない
どの治療にも、メリット・デメリットがあります。説明をよく聞き、決して不明点を残した状態で契約しないようにしてください。
AGAは進行性の脱毛症のため、治療をやめると再び薄毛が進行する可能性が高いと考えられます。薄毛の進行を抑えるためには継続的な治療が必要ですが、治療のやめどきはご本人が自分で決められます。
医師が無理に治療の継続を勧めることはないため、現在の生活環境や髪の状態に応じて決めると良いでしょう。
AGAの効果を感じるには、最低3~6ヵ月ほどかかります。安定した治療効果を感じるには、約1年は治療を続けるケースが一般的です。
AGA治療の効果が早くあらわれやすい方の特徴は、以下のとおりです。
- 早期に治療を開始している
- 処方薬を正しく使用している
- 生活習慣が整っている
- ストレスが少ない
- 複数の治療を併用している
安定した治療効果を得るには、治療の併用や、正しい薬の服用が欠かせません。
1年間にかかるおよその治療費用は180,000円~300,000円ほど(大手クリニックの場合)です。治療の必要性とかかる費用のバランスを考え、無理なく受けられる治療法を選ぶようにしましょう。
AGA費用支払にはセゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD」のご活用を
AGA治療費用は自由診療のため、支払金額が高額になる傾向があります。とくに複数の治療薬や治療法を併用する場合、想定よりも支払金額が高額になる可能性も考えられるでしょう。
手元に十分な資金が無い場合、支払いにはセゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD」を利用する方法があります。
セゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD」の特徴は、以下のとおりです。
- 金利がそれぞれのコース1種類で明確
- ATM入出金手数料が何度でも0円(土日祝含む)
- カードが手元にあれば、指定の金融機関口座への振り込みは最短数十秒
カードが手元にあれば、申し込みから振り込みまでの時間も短く、支払いの際に費用が足りずに困った場合も速やかな対応が可能です。
長期間にわたるAGA治療にかかる費用で困ったら、MONEY CARD GOLDの申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
AGAの治療は、健康保険が適用されない「自由診療」で、選ぶ治療法や治療薬、クリニックによって必要な費用がことなります。基本的な治療法は、薄毛を抑制する飲み薬、発毛を促進する外用薬、注射、自毛植毛の4種類です。
AGAの治療効果を感じるまでには3~6ヵ月はかかり、安定した効果を得るには1年程度の治療が必要なケースも珍しくありません。支払い時、手元に十分な資金があれば良いのですが、もし費用が足りずに困った場合は、カードローンのご利用も考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。