自宅がゴミ屋敷になり片付けたいけど、大量のゴミを処分するお金がない…。そんな事態に陥ってはいませんか?専門会社に依頼すれば最短1日で解決しますが、まとまったお金が必要なので踏み切れずにいる方も多いかと思います。この記事では、ゴミ屋敷になってしまう原因や、片付けを自分で行うコツ、費用を押さえながら信頼できる事業者を探す方法まで解説します。1日でも早く片付けを始めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.ゴミ屋敷になってしまう原因は?
ゴミ屋敷になる原因は、単純に物が捨てられないだけではありません。では、詳しく解説していきましょう。
1-1.物が多い・物が捨てられない
単純に多くの物を買ってしまう、物を捨てることに抵抗があるなどが要因として挙げられます。必要以上に物を購入すれば、必然と物は増えてしまいます。管理しきれないほど物が増えると、タグが着いたままの洋服が何年も放置されているなんて言うことも。特に、物がない時代を経験した世代は、捨てること自体に抵抗がある人が多いとも言われています。
もったいない精神は悪いことではないですが、定期的に整理をしなければ物は増える一方です。いつか使うかもしれないと家の収納以上の物を保管し、生活するスペースが無くなってしまうのは本末転倒と言えるでしょう。
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1-2.ゴミを捨てる時間がない
仕事が忙しくて片付けられない、生活が不規則でゴミが捨てられないことも、ゴミ屋敷になる原因のひとつです。毎日残業続きで休日もないような生活が続けば、家を片付ける時間はないでしょう。さらに、夜勤などでゴミを出す時間に起きられない、不在で出せないとなると、必然的にゴミは溜まってしまいます。
このようなケースでは、コンビニ弁当の空箱や、食べ残しといった、害虫や悪臭が発生しやすいゴミが蓄積されやすいと言えるでしょう。ゴミを出したいと思っていても、ゴミ屋敷へとつながる場合もあるので注意が必要です。
1-3.病気や認知能力の低下が原因のことも
さらに、心の病気や認知能力の低下などが原因でゴミをためこんでしまうケースもあります。誰とも会わない生活が続くことによる孤独感。全てにおいて前向きになれず、部屋をきれいにしようという意欲が沸かないといった心理的要因。とにかく物を溜め込んでしまう、ためこみ症といった心の病など、精神面が関与している場合が多くあります。
さらに認知機能の低下により、捨てる物、残す物の区別がつかずゴミが捨てられなくなることも。高齢者の場合は、認知症が原因になっていることも多いため、年齢による影響もあることを念頭に置いておきましょう。
2. ゴミ屋敷を放置するとどうなる?
ゴミ屋敷を放置すると、当事者だけの問題ではなくなってしまいます。具体的にどのような影響があるのか確認しましょう。
2-1.悪臭や害虫の原因になる
ゴミ屋敷を放置することで起こりやすい問題が、悪臭や害虫の発生です。食べた弁当の空箱には少なからず食べかすが残っています。フタをして捨てているから大丈夫と思っていても、きれいに洗剤で洗うなどしないかぎり腐敗が始まり、細菌が発生し悪臭の原因に。
さらに、食べ残しや食べかすはネズミやゴキブリなどの害虫を呼び寄せます。害虫が発生することによる問題点は、人に害のある病原菌を運んでくる可能性があることです。臭いも害虫も気にしないと思っていても、いずれは健康を害する危険性があることを認識しておきましょう。
2-2.転倒によるケガや不衛生な環境で健康被害のリスクが高くなる
ゴミ屋敷は、物理的に転倒しやすい環境にあります。特に高齢者にとっては、転倒リスクの高い危険な環境と言えるでしょう。さらに、害虫による健康被害が懸念されることをご紹介したように、ゴミ屋敷は不衛生な環境です。病原菌やウイルスが繁殖しやすいだけでなく、チリやホコリ、カビなどによるアレルギーのリスクも高まります。不衛生な環境は、自宅だけにとどまらせることが難しいため、近隣住人の健康も害してしまう可能性もあるので要注意です。
2-3.火事や放火のリスクが高くなる
ゴミ屋敷を放置することで懸念されるのが、火事や放火のリスクです。家に溜まるゴミは、段ボールや紙くずなど燃えるゴミが多くを占めるため、ちょっとした不用心から火事が発生する危険性が高まります。さらに、敷地内からゴミが出て人目についてしまうことで、放火などのリスクもぬぐいきれません。空気が乾燥しやすい冬から春は火事が起こりやすい季節のため、特に注意しておきましょう。
2-4.近隣の人の迷惑になる
ゴミ屋敷は、ゴミ屋敷となっている家だけでなく、近隣の土地価格にも影響を及ぼします。理由としては、ゴミ屋敷があることで住環境や景観が悪化していると判断されるためです。ゴミ屋敷があることにより、近隣の資産価値まで下げてしまうため、当然、近隣の方々の迷惑になります。ゴミ屋敷は、当事者だけの問題で収まらないことも覚えておくとよいでしょう。
2-5.行政処分の対象になることも
周辺の住環境に悪影響を与えるほどのゴミ屋敷を放置すると、役所などの行政機関から、ゴミを片付けなさいという指導や勧告、命令が入ります。それでもゴミ屋敷を放置しつづけると、最終的には行政処分の対象になることを知っておきましょう。
具体的には、行政代執行という本人の意思に関係なく強制的にゴミが撤去される、最終手段的な措置がとられます。その費用は居住者負担のため、自ら専門会社へ依頼することと変わりありません。必ずしも安い事業者で行われる措置ではないため、自分で事業者を選んだほうが安くついた、などということも起こりえます。
3.ゴミ屋敷を自分で片付けるコツ
強制的に撤去される事態を防ぐためには、お金をかけず自力でゴミ屋敷を片付けるのが最善策と言えます。ここでは、自分で片付けるコツをご紹介するので参考にしてください。
3-1.取っておく物と捨てる物を仕分ける
まずは、明らかにゴミと判断できる物を処分していきます。具体的には、コンビニ弁当の容器や、空き缶、ペットボトル、新聞や雑誌といった紙類などです。賞味期限切れの食品も、食べられそうなどと思わず潔く捨ててしまいましょう。
ゴミが処分できたら、次は不用品の仕分けを行います。段ボールなどの入れものを2つ準備し、「取っておく物」と「捨てる物」の2択で分別していきます。1年間使用していない物は処分するといった基準を設けると判断しやすくなるのでおすすめです。リサイクルショップで売れそうなブランド品などは、他の物とは別にしておくとよいでしょう。
3-2.一部屋ずつ確実に片づけていく
片付けを行う時は1日で終わらせようとせず、数日かけて玄関側の部屋から確実に片付けていきましょう。奥の部屋から始めると、分別したゴミの搬出が困難になってしまいます。
また、家中のいろいろな場所に手をつけず、一部屋ずつ順番に片付けを行うのもポイントです。あちこちで作業をすると、ただゴミを移動させただけという結果になりかねません。
体力を消耗する作業のため、数日かかることも覚悟して臨むことも大切です。片付けができているという実感を得るためにも、手前からひと部屋ずつ時間をかけて作業を進めていきましょう。
3-3.粗大ごみは解体して売れるものは売る
粗大ゴミは有料回収している自治体が多いため、少しでも費用を削減したい時は、解体して可燃ゴミや不燃ゴミに出すという方法もおすすめです。売れそうな物は、リサイクルショップに買い取りしてもらいましょう。リサイクルショップによっては、自宅まで引き取りサービスを行っている場合もあります。捨てる手間が省けるうえに、お金がもらえるので一石二鳥と言えるでしょう。
そのほか、フリマサイトやアプリを活用して売却する、もしくは無料で引き取ってくれる人を探すといった方法もあります。無料で譲渡する形になったとしても、有料で捨てるよりお得なので、ぜひ活用してみてください。
4.ゴミ回収業者に依頼する費用を抑えるには?
片付けを依頼できる専門会社は意外と多くあります。できるだけ安いところにお願いしたい!と考える方は多いはず。しかし、悪徳な事業者も存在するため、格安というだけで飛びついてはいけません。では、できるだけ費用の安い安全な事業者を選ぶ方法をご紹介していきましょう。
4-1.複数の業者から見積もりを取ること
ゴミ回収業者に依頼する時は、必ず相見積もり(複数の会社から見積もりを取ること)を行いましょう。相場を知ることができるだけでなく、各会社の明細を他の事業者へ提示することで、価格交渉の材料にもなるので非常に便利です。しかし、あまり多くの会社から見積もりを取ると、比較をするのが大変になってしまいます。相見積もりを行う事業者数は、2〜3社を目安にするとよいでしょう。
ただし、あまりにも格安料金を提示してくる事業者には注意が必要です。追加料金を請求してくる悪徳な事業者もあるので、安いからと安易に飛びつかないようにしましょう。
4-2.口コミ評判を調べる
インターネット上には、ゴミ回収業者を利用したユーザーが口コミをしているケースが多くあります。実際に事業者を利用したリアルな評判を知ることができるので、ゴミ回収業者選びの際には口コミを調べるのがおすすめです。
ポイントとしては、よい口コミだけでなく悪い口コミもしっかり確認しておくこと。気になった事業者に悪い口コミが目立つ時は、見積もりを隅々まで確認し、口コミで気になった点を事前に質問しておくことが大切です。格安な事業者で失敗しないためにも、インターネット上の口コミは必ずチェックしておきましょう。
4-3.格安という理由だけで依頼しない
格安な事業者が魅力的に感じるのは分かりますが、なぜ安いのかをしっかりリサーチすることも大切です。免許や許可はあるのか、ゴミ回収だけでなく清掃もしてくれるのかを確認することで悪徳事業者に当たる確率を下げることができます。
「地域最安値」や「格安」「激安」と謳っている事業者を選ぶ時は、以下のような安価な理由を記載している事業者を選ぶとよいでしょう。
・ 広告費を抑えている
・ 処分費が安い(独自の処分ルートを持っているなど)
・ 少人数で作業をするため人件費が安い
ただし、具体的な理由を明記していても、悪徳な事業者は実在します。よくあるパターンとしては、格安な基本料金のみを記載し、さまざまな理由をつけて追加料金を請求してくるケースです。安いと思って選んだ事業者が、結果的に他の事業者よりも高くついた…なんてことも起こりかねないので、事業者選びは慎重に行いましょう。
4-4.買取りも行ってくれる事業者を探す
ゴミ回収業者は、清掃と不用品回収だけを行う事業者と、買取りも同時に行ってくれる事業者の2つに分けられます。前者にお願いした場合、買取できそうな物があってもゴミとして処分されてしまうため、費用の足しにはなりません。売れそうな物や新品の物がある場合は、買取りも行っている事業者も候補に入れて見積りを取ることをおすすめします。
5.ゴミ屋敷を片付けたいけれどお金がない場合は…?
ゴミ回収業者へ依頼するためには、まとまったお金が必要です。すぐに片付けをしなくてはならない状況にある方は、何としても費用を工面する必要があります。ゴミ回収業者へ依頼する費用を確保するための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
5-1.分割払いできる事業者を探す
まとまったお金を準備できない方のために、分割払いに対応している事業者があります。見積もり時に、分割払いを希望していること、毎月の支払がいくらになるのか相談をするとよいでしょう。一括で支払えなくても、ゴミ回収業者を利用することができるのでとても便利です。
5-2.身内に費用を借りる
どうしても費用が工面できそうにない時は、親族に頭を下げてお金を借りるのもひとつの方法です。激怒されるかもしれませんが、全面的に自分が悪かったと反省の態度を見せれば、理解を示してお金を貸してくれるかもしれません。再びゴミ屋敷にならないよう改心する誠意も見せることも大切です。勇気のいる行為ですが、今回だけという約束をしたうえで親族に頼み込んでみましょう。
5-3.ローンを利用する
分割対応の事業者も利用できず、親族からもお金を借りられない場合は、金融機関にお金を借りると言う方法もあります。フリーローンなら、具体的なお金の使い道を知らせる必要がありません。激怒されることを覚悟して親族に頼み込むより、精神的にも楽な手段と言えるでしょう。ただし、使用目的が明確ではない分、マイカーローンや住宅ローンよりは高い金利になります。金利が高い分、余分な費用がかかってしまいますが、ゴミ屋敷生活を続けることによる精神的、肉体的なリスクと比較して検討してみてください。決して高い費用ではないことに気づくことができるでしょう。
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おわりに
ゴミ屋敷を片付けたいけど、大量のゴミを処分するにはお金がないケースの対処法を詳しくご紹介しました。良くないことは分かっていても、ゴミ屋敷を片付ける一歩が踏み出せないという方も多いのでは。ゴミ屋敷での生活は心身ともに悪影響をもたらすため、1日でも早く抜け出すことが先決です。ゴミ回収業者を利用することも検討しながら、この記事を参考に片付ける方法をぜひ探してみてください。