急にまとまった出費でお金が必要になったり、クレジットカードの利用料や公共料金、家賃の引き落とし日に口座にお金が残っていなかったりして、どうしてもお金を借りる必要が出てくることがあります。そんな時のために、どうにかしてお金を借りる方法について解説します。
どうにかしてお金を借りる方法の一覧
お金をどうにか借りるために考えられる方法として、以下に紹介するような様々な選択肢があります。
消費者金融ローン(ノンバンク)
消費者金融では、カードローンやフリーローンなど個人向けのローン商品を多く提供しています。銀行でも同様にカードローンを取り扱っていますが、消費者金融は最短で即日に融資を受けられます。申し込みと審査が必要ですが、すぐにお金が必要だという方におすすめです。
例えばセゾンファンデックスでは、個人向けのカードローンとして「かんたん安心カードローン」や資金使途自由のローンである「かんたん安心フリーローン」があります。
クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードを所有しておりキャッシング枠が付帯されているなら、その限度額の範囲内で融資を受けられます。キャッシング枠が付帯されていれば、キャッシング利用にあたっては審査は必要ありませんので、お金が必要になった時にすぐに借りられる点がメリットです。
質屋で借りる
質屋を利用してお金を借りる方法もあります。質屋とは金銭的な価値のある品物を担保として提供し、その品物の価値に応じた金額が借りられます。担保として提供した品物は、お金を返す時に受け取る仕組みです。
一般社団法人「生活サポート基金」
「生活サポート基金」では、生活再生基金の貸付事業を行っています。利用できるのは主に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に住んでいる方に限られますが、一時的な生活資金の貸し付けに対応していますので、該当エリアに住んでいる方は一度相談してみることをおすすめします。
家族や友人、知人から借りる
家族や友人など身近な方であれば、お金を貸してくれる可能性があります。しかしもし返済できなかった場合、人間関係が崩れてしまうというリスクがあります。お金を借りるならいくら身近な方であっても、借用書を作成しておきましょう。
車担保融資
車やバイクを持っているなら、それを担保にして融資を受ける車担保融資の利用を考えてみても良いでしょう。ただし車担保融資を行っている企業の選定は慎重に選ぶようにしてください。
不動産担保ローン
ご自身の名義の不動産を持っているなら、それを担保にして融資を受ける方法があります。不動産担保ローンといわれるもので、セゾンファンデックスでは「フリーローン(不動産担保)」が該当します。担保として提供する不動産の価値によっては比較的高額の融資を受けられます。万が一、返済できない状況に陥った際には、担保として提供した不動産を失うことになりますので注意しておきましょう。
定期預金の定期預金担保貸付
定期預金を持っていれば、それを担保に金融機関から融資を受けられます。借りる際には審査も不要で、定期預金額の90%程度を限度に借りることができるほか、比較的低金利で借りられるというメリットがあります。
生命保険の契約者貸付制度
貯蓄性のある生命保険(死亡保険など)に加入している場合、解約返戻金を担保に融資を受けられます。こちらも利用の際には審査は不要で、保険会社に申し出ることで利用できます。借りられる額は解約返戻金の70%程度で、金利は2%〜8%の範囲で適用されるケースが多く見られます。
社内貸付制度(従業員貸付制度)
勤務先の企業の福利厚生に社内貸付制度が用意されているなら、その利用を考えても良いでしょう。借りられる額や資金使途についてはそれぞれの企業で異なりますので、貸付条件を事前に確認して申し込むようにしましょう。
お金を借りられない場合に考えられる理由
最短でお金を借りられる手段として、カードローンの利用が挙げられますが、利用の際には審査があります。なかには、カードローンに申し込んでもなかなか審査に通らず借りられない方もいます。そのような方には、共通した理由があります。それは過去に信用事故を起こしていることです。
金融機関は融資の申し込みがあった際には必ず信用情報機関に照会をかけます。その際に、信用事故情報についても確認されます。事故情報はさまざまな理由で登録されますが、自身では気付かないうちに登録されていることがあります。
なかでも多いのが「クレジットカードやローンの延滞・滞納、スマホ本体の分割払いの延滞」です。特にスマホ本体の分割払いについては金額も少ないため見逃しがちですが、延滞を起こしたらすぐにその情報が登録されます。そしてその情報は最低5年間は消えません。
さらにクレジットカードやローンに複数申し込んでおり、それらの借入件数および借入額が多い場合も、審査に通らない場合があります。他社からの借り入れがあるなら、できるだけ返済を終わらせて申し込むようにしましょう。
また、金融機関は審査においてその方の返済能力をチェックします。そのため年収に対して希望借入額があまりにも高いと貸し倒れのリスクが高まると考え、希望借入額よりも低い融資金額を設定するか、融資自体を断るケースもあります。
公的な融資制度を利用する
民間のローンを申し込んでも利用できない場合、公的な融資制度を活用することもひとつの方法です。
公的な融資制度には、
などがあり、主に各都道府県の社会福祉協議会が主体となって行っています。
かなりの低金利で借りることができ、保証人を付ければ無利息で借りられるものもあります。利用できる条件が細かく設定されていますので、ご自身が利用条件に該当するかを事前に確認することが大切です。
また、公的融資制度は、申し込んでから実際に融資を受けるまで2〜3ヵ月を要します。そのため、余裕を持って申し込むようにしましょう。
借りる以外の資金調達方法
お金を借りるだけでなく、自身で資金を調達する方法もあります。資金を調達するための選択肢として、以下のようなものが考えられます。
不用品の売却
まず家の中の不要品があれば、リサイクルショップなどで買い取ってもらい、そこから資金を調達しましょう。リサイクルショップ以外では、フリマアプリやネットオークションなどを利用して売却し、資金を調達することもできます。
技能スキルの販売
さらに介護や翻訳などの特技があるなら、それをインターネットを介してスキルを売るスキルマーケットを活用し、資金調達の手段とすることができるでしょう。
その他
その他の資金調達方法としては、副業や単発・日払いなどの短期アルバイトに従事したり、新薬の臨床試験に参加する治験モニター(新薬の安全性や効能を確認するための人体実験の協力者)に応募したりすることが挙げられます。
お金が必要でもやってはいけないNG事項
お金が必要だからといって、次に紹介することは絶対にやめましょう。全て違法な行為ですので思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
闇金でお金を借りる
闇金とは、貸金業者の登録を受けていない業者のことをさし、審査なしですぐに融資をしてくれるところが多くみられます。しかし高額な金利が適用される他、違法な取立てを受ける可能性が高いため、ご自身だけでなく家族にも迷惑をかけてしまいます。
SNS経由での個人間融資を利用する
闇金と同様にSNS経由での個人間融資も、個人情報の漏洩や詐欺被害などに遭う可能性があります。
クレジットカードのショッピング枠の現金化
クレジットカードのショッピング枠の現金化とは、現金化することを目的として商品をクレジットカードで購入することで、クレジットカード会社はこのような行為を禁止しています。そのため現金化したことが発覚した場合、契約違反となりクレジットカードの停止などの措置が取られることになります。
違法な行為や契約違反に該当するような行為は絶対にしないようにしてください。違法な行為でお金を準備する以外にもお金を借りる方法や作る方法は多くあります。まずご自身の置かれている状況を冷静に判断し、どの手段を選ぶのが適切かを考えることが大切です。