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廃止された年金担保貸付制度の代わりに60歳以上の方がお金を借りられる6つの方法は?

廃止された年金担保貸付制度の代わりに利用できる融資制度は?
セゾンのくらし大研究 編集部

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60歳以上の方に向けた融資制度の1つに独立行政法人福祉医療機構による「年金担保貸付制度」がありました。名前のとおり年金を担保にお金を借りる仕組みですが、この制度については令和4年(2022年)3月31日をもって申し込みは終了し廃止となっています。本記事では廃止となった年金担保貸付制度の概要を振り返るとともに、代わりに利用できる方法についても紹介します。

セゾンのリースバック
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廃止された年金担保貸付とは

廃止された年金担保貸付とは

年金担保貸付制度とは、独立行政法人である福祉医療機構が行っていた事業で、60歳以上の方が年金を受け取る権利を担保にして融資を受ける制度です。一般の金融機関では利用することができず、公的の機関である福祉医療機構が取り扱っていた点も特徴となっています。

その年金担保貸付制度の概要は以下のとおりです。

審査基準

  • 年金の支給を受けていること(収入が年金のみでも可能)
  • 年金証書を持っていること

審査期間

申し込みを受けてから融資開始まで、4週間程度

資金使途

借り入れた金額は自由に使えるわけではありません。原則として以下の使途に限定されており、申し込みの際にはどの用途に利用するのかが分かる見積書などの資料が必要です。

  • 保険費や医療費
  • 介護費および福祉費
  • 住宅改修費用およびリフォーム費用
  • 教育費
  • 冠婚葬祭費
  • 事業費
  • 債務を一括整理するための費用
  • 生活必需品の購入費用

借入限度額

100,000円~2,000,000円(ただし、年間年金受給額の80%を限度とする)

資金使途が生活必需品の購入費用の場合は、100,000円~800,000円

金利

年2.8%(2019年9月時点)

返済方法

年金からの天引き

申し込み方法

福祉医療機構の代理店となっている金融機関に申し込む

年金担保貸付は年金を受ける権利を担保にするため、申し込むときには年金証書を預けることが条件となっています。さらに原則として連帯保証人を必要としていますが、連帯保証人を用意できない場合は保証料を信用保証機関に払うことで代用可能です。

また完済するまでは追加の借り入れはできません。

そして以下に当てはまる場合は、年金担保貸付制度を利用できませんでした。

  • 生活保護を受けている
  • 生活保護が終了し5年を経過していない
  • 現状届もしくは定期報告書が未提出である
  • 年金の支給が全額停止である

年金生活者のための融資制度ですが、利用にあたっては細かい要件が設定されていたことがうかがえます。

年金担保貸付制度以外のお金を借りる方法6選

年金担保貸付制度以外で年金受給者がお金を借りる方法6選

年金担保貸付制度が利用できなくなっている今、60歳以上の方がお金を借りる方法として、次の6つが挙げられます。

①郵便局の貯金担保自動貸付

郵便局の総合口座にある「担保定額貯金」や「担保定期貯金」を担保に借り入れられる仕組みです。利用できるのは、郵便局の総合口座に担保定額貯金もしくは担保定額貯金を預けている方です。自動貸し付けとなっており、通常貯金の残高を超える払い戻しの請求を行ったときに自動的に貸し付けられます。借入希望額は預入金額の90%で、一冊の総合口座通帳につき3,000,000円までとなっています。貸付期間は原則として2年となっており、金利は担保とする貯金によって異なります。

  • 担保定額貯金を担保とする場合:返済時の約定金利+0.25%
  • 担保定期貯金を担保とする場合:返済時の約定金利+0.5%

定額貯金を担保にする方が低金利で借り入れられます。

②質屋

質屋では、預けた品物を担保にお金を借りられます。そして借りたお金を返済すると、品物を返してもらえますし、お金を返せなかった場合は、品物は質屋の所有物になり売り出されることになります。

③生活福祉資金貸付制度

低所得者や高齢者、障害者の生活を支えるために社会福祉協議会が窓口となり実施する制度です。貸付対象者は65才以上の日常生活上療養、介護を要する高齢者のいる世帯や、市町村民税非課税世帯に限定されています。

④リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借り、生存中は利息分のみを支払い、亡くなったときに自宅を売却して元本部分を返済する仕組みです。公的機関である住宅金融支援機構や社会福祉協議会のほか、民間の金融機関で取り扱っています。

⑤カードローン

銀行や消費者金融が提供しているカードローンを利用することでお金を借りることもできます。担保不要で借りられますが、「原則として安定した収入がある方」という利用条件があるので注意が必要です。

60歳以上の方でも利用できる融資サービス

60歳以上の方でも利用できる融資サービスとして、いくつかの選択肢があります。ただし、安易に借り入れを行うことは避け、返済計画をしっかりと立てた上で、慎重に検討することが大切です。

60歳以上の方が利用する際のポイント

利用できる方の条件がカードローンを提供する会社によって異なります。特に注意したいのは年齢です。借入可能な年齢を70歳までとしているところが多く、中には65歳までとしているところもあります。

なお、セゾンファンデックスのかんたん安心カードローンでは80歳まで申し込みが可能です。融資金額は最大500万円、ATM利用手数料やインターネット振込手数料は0円です。最短即日振込み可能であるため、お急ぎの方におすすめです。

かんたん安心カードローンの詳細はこちら

かんたん安心ローン
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銀行カードローン

60歳以上の方でも利用できる銀行カードローンのひとつとして、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」が挙げられます。利用条件は「原則として安定した収入がある方」となっています。また、auじぶん銀行のカードローンも同様の利用条件となっています。ただ審査結果によっては利用できないケースもあります。

消費者金融(ノンバンク)

消費者金融(ノンバンク)が提供するカードローンでは、先述のセゾンファンデックスほか、ベルーナノーティスが提供するカードローンが60歳以上の方でも申し込めます。消費者金融(ノンバンク)も銀行と同じく「安定した収入がある方」という条件を掲げていますが、借入可能な年齢が高めに設定されているところや、銀行と比べて審査がそこまで厳しくない点がメリットとして挙げられます。

信用金庫

信用金庫では、60歳以上の方専用のカードローンを提供しています。愛媛信用金庫では年齢が60歳以上69歳以下で、限度額500,000円のカードローンを用意しています。利用条件によっては金利の優遇が受けられるなどの特典が用意されていることもあるあため、少額の借入であれば信用金庫を検討しても良いかもしれません。

おわりに:リースバックという選択肢

おわりに:リースバックという選択肢

融資を受けてお金を借りる方法とは異なりますが、60歳以上の方々にとって魅力的な選択肢として「リースバック」があります。リースバックは、自宅など不動産を保有している方向けの金融商品で、リバースモーゲージと似た特徴を持っています。

リースバックとは?

リースバックは、自宅などの不動産をいったん売却してまとまったお金を得た後も、その不動産に賃料を払いながら住み続けることができる仕組みです。また必要であれば、売却した不動産を買い戻すこともできます。

リースバックの特徴

  • 老後資金の確保: 定年退職後にまとまった資金が必要になった方に適しています。
  • ローン返済への活用: 既存の住宅ローンの返済に困っている方にも選択肢となります。
  • 相続資産の整理: 相続に関連する資金問題の解決策としても注目されています。

リースバックを提供している事業者は複数あり、各社それぞれ特徴のあるサービスを展開しています。自身のニーズに合ったリースバックのプランがないか、検討してみる価値があるでしょう。

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