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ホームシアターの予算はどのくらい必要?金額に応じた楽しみ方や設置時の注意点を解説

ホームシアターの予算はどのくらい必要?必要な機材一式を揃えて自宅で映画を楽しもう!
セゾンのくらし大研究 編集部

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自宅にホームシアターがある暮らしに憧れている方は、多いのではないでしょうか。実際、ここ数年でホームシアターの人気が高まっています。

市場調査レポートの発行やカスタムサービスを提供するBusiness Research Insightsが公開している「世界のホームシアターシステム業界調査レポート、成長傾向、競合分析」によると、2022年は約21.2億ドルだった市場規模が、2031年には約79.7億ドルにまで成長し、9年間で約3.8倍の成長が見込まれています。

しかし、ホームシアタールームを設置するとなると、かなりの金額がかかるため、諦めてしまう方がいるのも事実です。

ホームシアター関連の設備には、手頃なものから高額なものまであります。予算に応じた設備を用意すれば、低予算でも満足できるホームシアターを作ることは可能です。

このコラムでは、ホームシアターの予算や必要機材について解説し、価格を抑える方法や設置手順を紹介します。

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ホームシアターの予算はどのくらい?

ホームシアターとは

ホームシアターとは自宅に大画面のスクリーンやスピーカー、プロジェクターなどの設備を設置し、迫力のある映像と臨場感のある音を楽しむものです。テレビとは違った映画やスポーツの楽しみ方ができる点が魅力です。

必要な設備は、10万円以内で設置できる機器から、100万円以上かけて設置するハイグレードなものまで、幅広く販売しています。最近では、機材の品質も向上しつつあるため、安価な設備でも、テレビでは味わえない臨場感を楽しめます。

少し奮発して4K対応のプロジェクターを導入すれば、映画館並みのホームシアターにすることもできるでしょう

ホームシアター設置に必要な機材と予算

ホームシアター設置に必要な機材と予算

ホームシアターを作るために必要な機材は、以下の3つです。

  • スクリーン:映像を映すもの
  • プロジェクター:スクリーンに映像を映し出すもの
  • スピーカー:臨場感ある音を出すもの

ここからは、ホームシアター設置に必要な3つの機材と予算、選び方について紹介します。

スクリーン|予算は1万~15万円程度

スクリーンはプロジェクターが投影する映像を映すための機材です。予算は安いもので1万円から、高いものは15万円程度するものもあります

部屋の壁が白い場合はスクリーン代わりにすることも可能ですが、小さな凹凸が原因で映像が歪むこともあります。きれいに映し出された映像を楽しみたい方は、スクリーンを設置することをおすすめします。

スクリーンサイズについて

スクリーンサイズは、大きければ良いというわけではなく、視聴する距離に合わせて選びましょう。目安は、「視聴距離(cm)÷2.5〜3」という計算式で求める数字が最適とされています。より大画面で楽しみたい場合は、2.5で割ると良いでしょう。

例えば、スクリーンまでの距離が3mの場合は「300cm ÷ 2.5〜3 = 100〜120」です。100インチ〜120インチのスクリーンが理想的です。

先にプロジェクターが決まっている場合は、対応可能なサイズのスクリーンを選ぶことになります。また、大きめのスクリーンを選ぶときは、プロジェクターがスクリーンのサイズに対応しているかも事前に確認しましょう。

設置方法について

スクリーンの設置方法は主に、次の4つがあります。

  • 壁掛け
  • 天吊り
  • 床置き
  • テーブルトップ

各設置方法の特徴は、以下のとおりです。

設置方法特徴
壁掛け・壁や天井にフックをつけて設置する
・軽量で低価格
天吊り・天井に設置する
・使わないときは巻き上げて収納ができるため、場所を取らない
床置き・三脚で設置する
・高さの調節がしやすく移動も簡単に行える
テーブルトップ・テーブルの上などに置いて使用する
・持ち運びがしやすく部屋を移動しても楽しめる

プロジェクター|予算は3万〜20万円

プロジェクターの予算は安いもので3万円以下、相場は3万〜20万円程度です。画質の良いものはさらに高くなります。プロジェクターを選ぶポイントは、以下の5点です。

  • 投影方式
  • 解像度
  • 明るさ
  • 接続方法
  • 設置方法

これらに着目して、予算と自宅環境から最適な商品を選びましょう。

投影方式

ホームシアター用プロジェクターの投影方式には、以下の3つがあります。

投影方式特徴
液晶方式・液晶ディスプレイを使用して光を制御する方式
・比較的安価で色の再現性が高い特徴を持つ
DLP方式・デジタルミラーデバイス(DMD)を使った方式
・微細なミラーを使って光を制御する
・滑らかな映像が特徴
・スポーツやアクションなどの動きが早い映像に最適
LCOS方式・液晶方式とDLP方式のハイブリッド方式
・反射液晶パネルを使用
・色の再現性が高く、滑らかな映像表現が可能
・コントラストが高く、暗いシーンもはっきりと映し出す
・価格は高め

販売されている多くが「液晶方式」と「DLP方式」のタイプです。いずれも比較的低コストで映像の美しさを楽しめます。より高画質を求める場合は、「LCOS方式」がおすすめです。

解像度

解像度は「1920×1200」といった数値で表示され、数値が高いほどきめ細やかで鮮明な映像を投影できます。

明るさ

明るさは「ルーメン」という単位で表示されています。数値が高いほど明るい投影ができる機種であることを示しています。例えば、部屋を完全に暗くできる場合は1000ルーメン程度で充分ですが、完全に暗くできない場合は2000ルーメン以上を選ぶのがおすすめです。

接続方法

プロジェクターは、パソコンやスマホ、ゲーム機などにつなぎ、機器から映像データを送信して投影する機器です。主に「HDMI」や「無線LAN接続」を利用して、パソコンやスマホなどと接続します。

主流はデジタル接続の「HDMI」ですが、近年はWi-Fiなどでつなぐ無線LAN通信機能のプロジェクターも人気です。Wi-Fi経由で機器とプロジェクターを接続するため、有線のHDMIケーブルを使う必要がありません。そのため、ケーブルによる設置場所の制限を受けることがなく、自由にプロジェクターを置くことが可能です。さらに、持ち運びがしやすく、使いたい場所に移動して楽しむことができるのもメリットのひとつです。

設置方法

設置方法には、主にテーブルなどに置いて使う「卓置き」と、天井にぶら下げる「天吊り」があります。小型で軽量な卓置きモバイルプロジェクターもあり、手軽に持ち運びしたい場合におすすめです。

また、スピーカーを内蔵しているプロジェクターもあります。スピーカーを別途購入しなくても良いのが便利です。

スピーカー|予算は2万~50万円

スピーカー

スピーカーは安いものは1万円以下、相場は2〜50万円程度と幅があります。スピーカーは、形状とチャンネル数で選ぶと良いでしょう。

形状

形状は、視聴環境に合わせて最適なものを選ぶことがポイントです。主に、次のような形状があります。

形状タイプ特徴
サウンドバー・バー状の本体にスピーカーを搭載したタイプ
・スペースを取らず設置も手軽
セパレート・前方にスピーカー2台、低音用のサブウーファー1台を置く
・設置場所の自由度が高い
・どこに置いても臨場感ある音が楽しめる
ラック・テレビ台とスピーカーが一体化したタイプ
・テレビ台としても使えるため利便性あり
・DVDプレーヤーやレコーダーなどの周辺機器を収納できる
マルチスピーカー・前方に3台、後方に2台、低音用のサブウーファー1台を配置する
・5.1ch(チャンネル)の仕様など
・四方から臨場感のある音を楽しめる
・設置するための広さが必要

チャンネル数

音質を重視する場合は、チャンネル数も大切なポイントです。チャンネル数は、スピーカーの数と配置を表すもので、1chはひとつのスピーカーという意味です。0.1chは、サブウーファーとの組み合わせであることを表します。

例えば、2.1chであれば、前方の左右に2本のスピーカーがあり、サブウーファー1台がついているということです。

チャンネル数が大きいほど、音が前後・左右から包み込むように聞こえてくるため、映画館のような没入感を味わえます。5.1ch以上であれば、非常に臨場感のある音を楽しめるため、一般家庭用としては申し分ないといえるでしょう。

予算別|ホームシアターセットの事例

予算別|ホームシアターセットの事例

ホームシアターセットの設置に必要な金額には幅があり、予算内でどのようなホームシアターを設置できるのかイメージがつかない方も多いでしょう。

ここでは、予算ごとに設置できるホームシアターの事例を紹介します。ただし、以下の予算には、遮光カーテンやテーブル、ソファなどの付帯設備費用は含まれていません。付帯設備も用意したい方は、追加の予算が必要な点にご注意ください。

予算1万~3万円:初めてのホームシアター

予算1万〜3万円程度でホームシアターを設置することはできます。特に、初めてホームシアターを自宅に設置する場合は、低予算のホームシアターがおすすめです。ホームシアターに必要な設備と各設備の費用は、以下のとおりです。

設備費用
バー型スピーカー1万円〜3万円
テレビ0円(すでに設置しているもの)

サウンドバーは、設置がシンプルでありながら、テレビの音質を向上させられるため、映画や音楽の視聴をより楽しめるようになります。また、このホームシアターは、機材がコンパクトでスペースも取らないため、設置も簡単です。

予算4万~10万円:手軽に本格的なシアター体験を

予算が4万〜10万円であれば、プロジェクターを導入できるため、本格的なシアター体験ができます。プロジェクターとスピーカーを設置するだけなので、設置の手間とコストを抑えながら大画面を楽しめるのが特徴です。この予算のホームシアターに必要な設備と費用は、以下のとおりです。

設備費用
バー型スピーカー1万〜3万円
モバイルプロジェクター3万〜6万円

このホームシアターでは、モバイルプロジェクターを使用します。モバイルプロジェクターは、必要に応じて出し入れできるため、生活スペースの邪魔にならないメリットもあります。ただし、4万〜10万円の予算では、スクリーンまで購入できません。そのため、自宅の壁を代用する必要がある点を理解しておきましょう。

予算10万~50万円:本格的なホームシアター

10万〜50万円の予算がある方は、本格的なホームシアターを設置できます。専用のプロジェクターやスピーカーなどの機材を組み合わせられるので、映画館さながらの臨場感を自宅で楽しめます。この予算のホームシアターに必要な設備と費用は、以下のとおりです。

設備費用
フルHDまたは4K対応プロジェクター10万〜20万円
固定スクリーン5万〜10万円
AVアンプ5万〜10万円
5.1chスピーカーシステム5万〜10万円

AVアンプとは、映像と音声を制御する機器で、スピーカーの性能を最大限に引き出すものです。5.1chスピーカーシステムは、5つのスピーカーとひとつのサブウーファー(低音域専用のスピーカー)により、立体音響の再現ができます。

さらに、専用ルームを用意できれば、周囲の騒音や外光の影響を遮断し、没入感の高い視聴環境を実現できるでしょう。

予算50万~100万円以上:プレミアムなホームシアター

予算を50万〜100万円以上用意できれば、防音施工や高性能な機材を導入し、映画館さながらの最高の映像と音響を楽しめます。特に、プレミアムな映像体験をしたい方におすすめです。この予算のホームシアターに必要な設備と費用は、以下のとおりです。

設備費用
4Kレーザープロジェクター30万〜50万円
電動スクリーン10万〜20万円
AVアンプ(高性能モデル)10万〜20万円
7.1ch以上のスピーカーシステム20万〜50万円
防音施工50万〜100万円

4Kレーザープロジェクターとは、レーザーを使用して4K解像度の映像を投影できるプロジェクターです。また、7.1chスピーカーシステムは、7つのスピーカーとひとつのサブウーファーで構成するサラウンドシステムで、立体的な音響空間を作れます。

高品質のホームシアターがある環境では、本格的な音響システムで大音量を楽しむこともあるでしょう。そのため、外部の音を遮断するだけでなく、内部からの音漏れを防ぐことも大切です。できるだけ専用ルームを設置して、防音設備を整えると良いでしょう。

ホームシアターの予算を抑える方法

ホームシアターの予算を抑える方法

ホームシアターを設置したいが予算が限られているという場合、費用を抑えながら設置する方法もあります。最初からすべてを揃えようとせず、必要最低限のものから購入していくと良いでしょう

また、大型テレビで代用する、スクリーンを壁にするといった方法もあります。ここでは、ホームシアターの予算を抑え、低コストで設置する方法について紹介します。

とりあえず必要最低限のものを揃える

とりあえず必要最低限のものを揃える

最新の機種をすべて揃えようとすると予算が足りなくなる可能性があります。すべての機種を揃えられない場合は、とりあえず必要最低限のものから揃えると良いでしょう。

ホームシアターに必要な設備は、日々進化しています。価格の高い最新機種を一気に買い揃えても、すぐにまた新しい機種が登場する可能性があります。

最新の機種にこだわらないのであれば、ホームシアターができる最低限のものだけを用意して、あとから欲しくなった設備を追加していくことをおすすめします

大型テレビで代用する

大型テレビを利用して映像を楽しむのも、費用を抑えるひとつの方法です。55インチ以上のテレビであれば、スクリーンとプロジェクターの購入費を抑えつつ、ホームシアター並みの迫力と臨場感を楽しめます。

予算に余裕があれば、スピーカーだけでも高品質なものを用意すると、さらに没入感を楽しめるでしょう。

また、インターネットとつながっているテレビであれば、リモコン操作で簡単に動画配信サービス経由から映画やドラマが楽しめます。

スクリーンを壁で代用する

面積が広く白い壁を確保できるのであれば、スクリーンを壁で代用する方法もあります。壁一面に映像を投影することで、迫力のある映像を楽しめるでしょう。

ただし、壁に凹凸がある場合は、映像がきれいに映らない可能性もあります。スクリーンと比較をすると、どうしても映像の質が落ちてしまう点は理解しておきましょう。しばらくは壁で楽しみ、余裕ができたらスクリーンを購入するのがおすすめです。

スピーカーを安く抑える

スピーカーを安価なものに抑えるのもおすすめです。低価格でも高品質なスピーカーは数多く販売されています。また、手ごろな価格のものは一般的に設定がシンプルです。知識の浅い初心者にとって、複雑な設定を必要とする高価なスピーカーを購入しても、機能を最大限使いこなせない可能性があります。まずは、初期設定がしやすい安価なスピーカーから購入し、少しずつグレードアップしていくのもひとつの方法です

高価なスピーカーを購入するのであれば、事前に充分な情報を仕入れてから購入すると良いでしょう。

ホームシアターの機材を揃えるのに少し予算が足りないという場合は「SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)」と「MONEY CARD GOLD(マネーカードゴールド)」が便利です。

セゾンカードデジタルは国内初のナンバーレスカードで、スマホで番号を管理できます。最短5分でカード番号がアプリに表示されるため、ネットでホームシアターの機材購入も可能です。

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マネーカードゴールドはキャッシング専用のカードローンで、パソコンやスマホから手続きしてすぐに振り込みができるオンライン振込サービスもあります。ホームシアター設置の予算が不足する際は、一時的に利用してみてはいかがでしょうか。

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ホームシアターを設置する手順

ホームシアターを設置する手順

ホームシアターの設置は、まず設置場所を決めることから始めましょう。ホームシアターの専用ルームを作るのが理想的ですが、空いている部屋がない場合には、リビングがおすすめです。また、機材の配置に関わるため、設置する部屋のレイアウトも重要です。ここでは、ホームシアターを設置する手順についてご紹介します。

設置場所を決める

ホームシアターの設置場所は、主にホームシアター専用ルームかリビングです。

ホームシアター専用ルーム

空いている部屋があれば、専用ルームを作ると良いでしょう。すべての空間を自由に使えるため、理想のシアター空間が作れるからです。

また、ホームシアター専用ルームなら壁一面に大きなスクリーンを設置し、360度音に包まれる臨場感が体感できるスピーカーも置けます。

ホームシアター専用ルームは、専門の施工会社がいるほど需要があり、予算があれば専門の会社に依頼して本格的な専用ルームを作ることも可能です。周囲の環境に影響されることなく、ひとりの時間に没頭したい場合は、専用ルームがおすすめです。

リビング

専用ルームのスペースや予算がないときは、リビングでも充分に楽しめます。リビングには、ソファやテーブルなどのくつろげる環境が整っています。ホームシアターを設置すれば、リビングで映画を鑑賞しながら家族と団欒する時間を気軽に楽しめるでしょう。

映画を見るたびに専用ルームへ移動する必要もなく、家具が揃っている分少ない予算でホームシアターを設置できるのも魅力のひとつです。

また、リビングにスピーカーやスクリーンを設置することで、映画だけでなくホームビデオの視聴やゲームなど、さまざまな楽しみ方もできます

レイアウトを考える

レイアウトを考える

ホームシアターの設置場所を決めたら、次に部屋のレイアウトを考えます。レイアウトを事前に考える理由は、購入した機材が理想の位置に設置できない、というトラブルを避けるためです。機材が配置予定のスペースに収まらないと、購入費用が無駄になる可能性があります。まずは、幅や奥行きなど寸法を事前に計測し、レイアウトを決めておくことが重要です。

配置場所と購入する機材の大きさやタイプが決まったら、家具を選びましょう。スクリーンからの視聴距離を目安に、鑑賞しやすい場所へソファやテーブルを配置します。見た目だけで決めるのではなく、その場所に最適な大きさの家具を選ぶことが大切です。

レイアウトだけでなく配線にも注目しましょう。機器を接続してみたら配線が目について、部屋の雰囲気を壊してしまう場合もあります。ホームシアターの雰囲気を壊さないよう、うまく隠れる工夫をしましょう。

リビングに設置する場合は、いつもの生活空間と共有することになります。家事や日常生活の邪魔にならないように気をつけなければいけません。

必要な機材を購入して設置する

機材のレイアウトや家具の位置、配線について確認したら、機材を購入します。ホームシアターに必要な3つの機材については、前述した選び方を参考に、予算に合わせて購入しましょう。

ただし、本格的な機材を購入する場合、リフォームが必要になる場合もあります。また、配線を隠すため壁裏などに通したい場合も、施工会社に依頼する必要があるでしょう。工事を依頼する場合はさらに予算を追加しなければなりません。必要な機材や工事にどのくらい費用がかかるのか、よく確認しておきましょう。

防音対策を忘れずに行う

ホームシアターは臨場感のある音が楽しめる一方、近隣への騒音に注意しなければいけません。特にマンションやアパートは、隣や上下の部屋に音が響きやすく、充分な防音対策が必要です。

防音設備のある部屋が理想的ですが、設備がない場合でも、以下のような工夫をすることで対策できます。

  • 防音マットや防音カーペットを敷く
  • 防音カーテンをかける
  • 防音シートを壁に貼る

上記の対策をしても音漏れが気になる場合、ヘッドホンをして楽しむのもひとつの方法です。

また、施工会社に防音工事を依頼して、映画館のように本格的な防音対策をすることも可能です。価格は部屋の広さや防音のグレード、施工会社によって異なりますが、6〜8畳程度の広さで150万〜300万円程度が相場と考えておくと良いでしょう。

ホームシアターを設置する際の注意点

ホームシアターを設置する際の注意点

初めてホームシアターを設置する方は、最適な配置場所や設置方法がわからずに失敗することもあるため、事前に設置の注意点を把握しておくことが重要です。ここでは、ホームシアターを設置する際の注意点について解説します。

機材の設置スペースと配線に注意する

ホームシアター機器を設置する際には、配線を事前に考えておくことが重要です。配線が乱雑だと、部屋の雰囲気を損ねる可能性があります。また、剥き出しになったケーブルに引っかかってけがをしたり、機材を壊すリスクもあります。

配線によるトラブルを防ぐためには、事前に機材の配置スペースを確保して、必要なケーブルの長さを測っておくことが大切です。事前に測った情報をもとに、配線を隠すカバーやクリップなどのグッズを用意すると良いでしょう。

また、ワイヤレススピーカーなどの配線が不要な機器を選ぶことで、部屋をすっきり見せる方法もおすすめです。

部屋の明るさと映像品質の関係も考える

部屋の明るさは、プロジェクターの映像品質に大きく影響します。そのため、ホームシアターを設置する際には、部屋の環境に合わせた対策が必要です。

より鮮明な映像を楽しみたい場合は、部屋を暗くする必要があるため、遮光カーテンを設置したり、窓のない部屋に設置したりすると良いでしょう。

また、プロジェクターを選ぶ際には、明るさを示す「ルーメン」の値に注意する必要があります。特に、日中もホームシアターを楽しみたい方は、3000ルーメン以上の明るさがあるプロジェクターを選ぶのがおすすめです。

さらに、映像品質を上げたい方は、コントラスト比にも着目しましょう。コントラスト比とは、映像の中で最も明るい部分と最も暗い部分の明るさの比率を示した数値です。例えば、コントラスト比が「1000:1」の場合は、白い部分が黒部分の1000倍の明るさであることを意味しています。

コントラスト比が高いプロジェクターを選ぶことで、暗い映像でもしっかりと表現されるため、映像に深みが増します。

特に、レーザーやLED光源を使用したプロジェクターは、明るさとコントラスト比の性能が高い特徴があります。日中でも鮮明な映像を楽しみたい方は、レーザーやLEDプロジェクターを選ぶとよいでしょう。

家族の動線を考慮したレイアウトにする

リビングにホームシアターを設置する際は、家族の動線を妨げないレイアウトにすることが大切です。

例えば、スクリーンの設置場所が悪いと、通路が塞がれてしまい、生活が不便になることもあるでしょう。スクリーンの配置場所が限られている場合は、壁掛けスクリーンや壁へ直接投影することで、限られたスペースを有効活用できます。

また、小さなお子さまや犬や猫などのペットがいるご家庭では、大型スピーカーの設置場所に注意が必要です。子どもが動き回ってスピーカーを倒してケガをしたり、ペットのいたずらで機材が破損する可能性もあるでしょう。

小さなお子さまやペットがいるご家庭では、機材を手の届かない場所に配置するなど、安全を確保する工夫が必要です。

ホームシアターの品質を上げる工夫をする

ホームシアターを設置する際には、簡単な工夫をすることで、映像と音響の品質を向上させることができます。ホームシアターの映像と音響の品質を向上させる工夫と効果をご説明します。

品質を上げる工夫期待できる効果
吸音材を活用する壁や天井に吸音材を取り付けることで、音の反響を抑え、クリアでバランスの取れた音響を楽しめる
照明を調整する間接照明や調光機能付きのライトを使用して、視聴時の部屋の明るさを調整する
遮光カーテンを設置する光を完全に遮ることで、プロジェクターの映像がより鮮明に映し出される
スピーカーの位置を調整スピーカーを正しい位置に配置するだけで、音響の臨場感が大幅に向上する
カーペットやラグを敷く床にカーペットやラグを敷くことで、音の反響を抑えるとともに足元の音漏れも軽減される

同じホームシアターでも、環境を工夫することで、映像や音響の品質が大きく変わります。自宅で取り入れられそうな工夫は積極的に取り入れると良いでしょう。

地震への対策も考えておく

ホームシアターを設置する際には、地震への対策も大切です。特に、スピーカーやプロジェクターなどの機材は重量があるため、機器の落下や転倒が大きなけがにつながるおそれもあります。

地震対策の具体的な方法として、以下の対策が挙げられます。

  • 転倒防止用のベルトで固定する
  • 専用の金具で壁に固定する
  • 耐震マットを敷いてからスピーカーを設置する
  • 壁沿いに配置する

地震を想定して設置場所を考えることも大切です。例えば、出入り口の近くに大きめのスピーカーを設置していると、地震でスピーカーが転倒して出入り口を塞いでしまう可能性もあります。

また、地震への備えは安全確保だけでなく、機器を保護するためにも重要です。できるだけ機材が転倒しないように、壁などに固定しておくと良いでしょう。

おわりに

本格的なホームシアターを設置するためには、100万円以上の費用をかけて専用ルームを設置したり、専用機材を購入したりする必要があります。

しかし、専用ルームや高価な機材の用意をする予算がない場合でも、工夫次第で映画鑑賞やスポーツ観戦を楽しむことが可能です。例えば、スクリーンは使わずに壁を代用する、映像は大型テレビを利用するといった方法です。

最初は必要最低限のものだけ購入し、あとからグレードアップする方法もおすすめです。

予算は少ないけど本格的なホームシアターを設置したい、どうせなら少し奮発して良い機材を使いたいと考えている方は、セゾンカードデジタルやマネーカードを活用してみてはいかがでしょうか。

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※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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借入期間、手数料タイプ、融資率、団体信用生命保険の加入の有無及びその種類に応じて融資利率は異なります。
融資利率は毎月見直されます。
ご返済回数・期間:119回~419回、119ヵ月~419ヵ月
ご返済方式:元利均等返済方式、元金均等返済方式
遅延損害金:年率14.5%
融資事務手数料:<定率タイプ>融資額の3.3%以内(税込)、但し最低事務手数料額は220,000円(税込)
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