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死ぬまでにお金を使い切る方が良い?人生100年時代の正しい生き方

セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

人生を通してどのようにお金を使っていけば良いのか、漠然と悩んでいませんか。貯金や投資を通して、未来に備えることを推奨する方がいる一方で、お金を使い人生を充実させることを推奨する方もいます。多様な意見に惑わされて、お金の使い方はどうするのが最善か分からなくなっている方もいるのではないでしょうか。このコラムでは、死ぬまでにお金を使い切る生き方に注目して意見をまとめました。生き方の1つとして参考にしてください。 

1.死ぬまでにお金を使い切るのは正しい?

死ぬまでにお金を使い切ることは正しい生き方でしょうか。多様な生き方が尊重されるなかで、何が正しいと言い切ることは難しくなっています。しかし、死ぬまでにお金を使い切る生き方は、うまく行えば多くの経験と充実度を人生にもたらすと考えられます。突然ですが、あなたはビル・パーキンスという方をご存じでしょうか。彼が書いた『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という本は、お金を使い切るという生き方を深く掘り下げています。 

このコラムでは、死ぬまでにお金を使い切る方法や考え方について紹介します。最後までお読みいただき、お金の使い切り方や考え方を身に付けましょう。 

1-1.「DIE WITH ZERO」で提唱される資産をゼロにする生き方とは 

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は2020年にビル・パーキンスが執筆したダイヤモンド社出版の書籍です。寓話であるアリとキリギリスから「人生でいちばん大切なのは、思い出を作ることだ」というエッセンスを抜き出し、「アリはいつ遊ぶことができただろう?」と読者に向かって生き方についての疑問を投げかけています。 

2.貯めた老後資産を使わずに亡くなる人が多い?

若いうちに未来を案じて資産を形成した方の多くは、資産を使い切ることなく亡くなっている場合が多いことをご存じでしょうか。理由としては大きく2つあります。 

  1. 老後にはお金を使う元気が残っていない 
  2. 老後になっても未来が怖いため、未来に備え続けてしまう 

結局、人は歳をとってもいつまで続くか分からない人生が怖くて、未来に備え続けざるを得ないようです。しかし、身体は衰えていく一方なため、実際に感じる自らの老いに恐怖が増えていくのではないでしょうか。つまり、歳を重ねるほどに人はお金を使いにくくなっていくようです。衰えていない身から客観的にみてみると、もったいない生き方のようにも考えられるでしょう。上記の現状を踏まえると、一度しかない人生を充実させるためには、いかにしてお金を使っていくかが重要なのだと考えさせられます。 

3.人生100年時代に老後をシミュレーションすることが重要 

身体に衰えがある以上、お金を貯めることは必要です。その一方で、人生を充実させるためにはお金を使うことも必要になってきます。どちらも重要である以上、考えなければいけないことは、人生計画を立ててバランスを取ることです。それでは、どのようにバランスを取っていけば良いのでしょうか。バランスを取るコツを詳しく解説します。 

3-1.メリハリのあるお金の使い方をする 

大事なことはメリハリのあるお金の使い方です。メリハリのあるお金の使い方とは、より充実できるポイントにお金を使えるように、余分なお金を使わないという事です。使い切るのが大事だからといって、ストレスのはけ口で必要のない商品を買ったり暴飲暴食を繰り返していては、「大きなチャンスが巡ってきたのに資金が足りない」といったことが現実に起こります。必要な時にお金を使うために、まずは使わないことを考えましょう。 

3-2.平均寿命と必要な老後資産

厚生労働省発表の「簡易生命表(令和2年)」では、日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳となっています。必要な老後資産は、2017年の段階では約2,000万円必要だといわれています。 しかし、現在では1世帯あたりにおける支出が年を追うごとに減少傾向にあります。 

その結果、総務省統計局発表の令和2年版の家計調査年報(家計収支編)では、 65歳以上の夫婦の無職世帯では社会保障給付金+退職金等の貯蓄で毎月1,111円の黒字が出ています。65歳以上の単身無職世帯においても、不足額は毎月7,723円しかないという統計結果が出ています。30年で計算しても生活だけ考えて贅沢しなければ、280万円ほどの貯蓄でなんとかなりそうな結果です。つまり、社会保障に頼れるかつ貯蓄がある一般的な世帯においては、以前ほど不安に思う要素が少なくなっているといえるのではないでしょうか。 

3-3.老後破産をしないために必要なこと

老後に破産しないための人生計画をシミュレーションするためには、以下4つを考慮する必要があります。 

  • 生活水準を収支バランスに合わせる 
  • 住宅ローンもシミュレーションに入れる 
  • 医療・介護費用も考えておく 
  • マネースクールなどでお金について学ぶ 

順番に見ていきましょう。 

・生活水準を収支バランスに合わせる

収支バランスのとれた生活水準にしましょう。世の中には、出費を喚起する広告や商品ディスプレイがあふれているので、ついつい生活水準以上の出費をしてしまうことがあります。しかしそれでは、すぐに赤字になり生活が苦しくなってしまいます。まずは固定費から下げていきましょう。出費として大きい家賃などについては、収入の3分の1にするのが望ましいとされています。 

・住宅ローンもシミュレーションに入れる 

住宅ローンもシミュレーションに入れましょう。自分の家を持つことを目標にしている方も多いのではないでしょうか。一括払いで家を購入できる方は少ないでしょうから、多くの人は住宅ローンを組むことになります。その際、老後の破産を防ぐために、住宅ローンの返済もライフプランに組み込む必要があります。 一般的に、住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内が安心ラインというデータが出ています。例えば、年収が300万円の場合、25%は75万円となり、1ヵ月当たりの返済額は6万2,500円です。このように自身の年収を基に住宅ローンの返済を計算し、計画に入れてください。 

・医療・介護費用も考えておく 

医療・介護費用も考えておきましょう。老後の医療・介護費は合わせて800万円が目安です。 公益財団法人の生命保険文化センターが2015年に行った調査によると、1人当たりの介護費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は約550万円となっていました。毎月の介護費用が7.9万円。介護期間が平均4年11ヵ月で計466万円。さらにバリアフリーに対応した住宅への改修など、一時的な費用が計約80万円となります。 

次に医療費ですが、厚生労働省の統計によると60〜89歳までの医療費の自己負担額(保険料を含む)は平均115万円となっています。がんにかかるなど高額療養費制度を利用した場合についても、70歳以上なら自己負担額の上限は月に5万7,600円です。12ヵ月入院しても自己負担額の合計は約69万円となります。その場合、合計約184万円が必要です。前述の介護費用約550万円に医療費約184万円を合計すると約734万円となります。余裕を持たせて800万円というのが1人当たりの医療・介護費用の目安です。 

・セゾンマネースクールでお金の疑問を解消しよう 

老後破産しないためにはお金の知識を学ぶことが重要です。お金を学ばなければ、必要以上に損をしてしまったり、得をするチャンスがあっても取り逃してしまいます。多くの方はお金に対し、給与を稼いで物を買うこと以上の知識を持ち合わせていません。そのような状態で老後の資金を貯めることは難しいでしょう。繰り返しになりますが、老後破産しないために、まずはお金の知識を学ぶことが重要です。 お金を学ぶきっかけとして、「セゾンマネースクール」がおすすめです。老後のことを考える機会にぜひお金について学び始めてください。 

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4.死ぬまでにお金を使い切る生き方のルール

死ぬまでにお金を使い切る生き方にはルールがあります。なぜなら、ただお金を使い切るだけでは人生を充実させることができないからです。お金を使い切るためのルールは、大きく4つあります。 

  • 今しかできないことに投資する 
  • 経験にお金を使う 
  • 子どもに残すべきものは死ぬ前に決める 
  • 資産の取り崩し時期を見極める 

順番に見ていきましょう。 

4-1.今しかできないことに投資する 

今しかできないことに投資しましょう。年齢を重ねるほど衰えてしまいます。衰えればできることが減っていくので、未来は今よりも選択肢が少なくなっています。 今ならできたことが、時間が経ってしまったがゆえにできなくなってしまった。これでは未来にお金を持っていたとしても、効果的な使い方ができません。 そうなったときに後悔しないように、今しかできないことに投資して生活を充実させてください。 

4-2.経験にお金を使う 

経験にお金を使いましょう。モノは買った後にだんだん価値が下がっていきます。一方で経験は、時間が経つほど価値を増していきます。商品を買った場合を想像してください。買った瞬間は満足度が高くても次第に幸福感を感じなくなっていきます。なぜなら、持っていることが当たり前になるからです。 

そのうち新しい商品が出て、買った商品への不満を感じるようになるかもしれません。その結果「新しい商品が欲しい!」とストレスがたまるのは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。一方で、旅行などの楽しい思い出は、いつまでも記憶に残ります。幸福感も比較的長続きするでしょう。それどころか時が経てば経つほど、二度と体験できないかけがえのない思い出として、価値を増していきます。以上のような点を踏まえ、人生の充実度という指標で考えた時、モノよりも経験を獲得する方がより価値が高いといえるでしょう。 

4-3.子供に残すべきものは生前に決める 

子どもに残すべきものは早めに決めましょう。子どもに残すべきものを生前に決めておくと、2つのメリットがあります。 

  • 自身が死ぬまでに使える金額がはっきりする 
  • 子どもが相続で揉めない 

自身にだけではなく、子どもにもメリットがあるのが良いところです。贈与税率は、相続税率に比べて高く設定されていますが、相続財産が相続税の基礎控除を超える場合には、贈与税の基礎控除と言われる非課税を活用することで、相続税対策には生前贈与が有効です。

4-4.資産の取り崩し時期を見極める 

最後の日まで充実した人生を送るために、資産の取り崩し時期を慎重に見極めましょう。資産の取り崩し時期を間違えると、「早く取り崩し過ぎて、お金が足りない」「取り崩すのが遅すぎて使い切ることができなかった」というようなことになってしまいます。預金だけでなく投資信託にもお金を預けている方は、より計画的に資産の取り崩しを考えてください。 

5.クレジットカードを1枚持っておくだけで更に充実! 

死ぬまでにお金を使い切ることを考えると、お金の管理の重要性をお分かりいただけたのではないでしょうか。そこで、おすすめのお金の管理方法が、クレジットカードで管理することです。クレジットカードの利用明細から、お金の流れを可視化できます。またスマホで予算と経費を一括管理できるため、自身のお金の流れを管理しやすいです。最近では、帳簿までつけることができる、クレジットカードと連携したスマホアプリも存在します。 

ほかにも、クレジットカードは月の使用限度額を設定できるため、予算以上の使いすぎを防げることも魅力の一つです。すぐにでも、お金の管理をしたい方には、最短5分で発行できる「SAISON CARD Digital」のクレジットカードがおすすめです。 

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おわりに 

死ぬまでにお金を使い切る生き方は、より深い充実感をもたらします。しかし、ただ漠然とお金を使うだけではいけません。無計画なお金の浪費は、充実した生活が遠ざかっていく原因にもなります。より大きな充実を得られるチャンスに、お金を使っていけるよう人生計画を立てて無駄な出費は抑えていきましょう。また、最後の日まで人生を充実させるためには老後資金や家族に残すお金も加味して計画を立てていきましょう。お金の管理はクレジットカードで可視化することがおすすめです。まだ、クレジットカードを持っていない方は、「SAISON CARD Digital」をご検討ください。 

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