外貨預金の4つのメリットとは?失敗しないための対策や運用におすすめの銀行も解説

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外貨預金の4つのメリットとは?失敗しないための対策や運用におすすめの銀行も解説

日本経済の不景気は長年に渡って続いており、今後回復する見通しも不透明な状態です。これからの先行き不安から、老後を含む今後の生活に対する不安が増している方も多いでしょう。将来的なお金の不安を減らすために有効な手段の一つが「外貨預金」です。日本よりも金利の高い国の通貨で預金することで、利息収入が得られ、日本の円安リスクにも備えられます。

  • 「外貨預金にはどんなメリットがある?」
  • 「外貨預金にリスクはないの?」

このような疑問に対して、このコラムでは、外貨預金にまつわる仕組みからメリット、デメリット等について解説します。これから外貨預金を始めるかどうか検討している方は、ぜひご一読ください。

1.外貨預金とは日本円を外国の通貨に替えて預けること

外貨預金はそれぞれ金利が異なり、国の情勢や経済状況によっては日本円より高い金利が期待できます。

仮に円を米ドルと交換したとしましょう。この円からドルに交換する比率が「為替レート」です。外貨との交換には手数料がかかるため、預けた時点のドルは円より少ないです。ただ、外国為替レートは日々変動しており、ドルが値上がりする可能性があります。預けた時よりもドルの価値が増していれば、円として引き出した際に為替差益を得ることができます。

一方でその逆もあり、円と交換するタイミングによっては、損失を生む恐れもあります。日々為替レートの変化を注視し、円に戻すタイミングを見極めることが大切です

また、外貨預金と似た「外貨建保険」というものがあります。外国の貨幣で資産運用する保険商品で、資産の運用益以外に満期保険金や死亡保険金などが外貨で支払われます。外貨建保険も海外の金利で運用されるため、円資産よりも大きな成長が期待できます。

なお、外貨預金との違いは、預金か保険かという点です。どちらも投資資産として優れているため、併用するのも良いでしょう。

2.外貨預金を始める4つのメリット

外貨預金は、円預金にないメリットがあります。以下、外貨預金を始める4つのメリットを解説します。

2-1.金利が高い

外貨預金は、日本円より金利が高い傾向にあります。そのため、円よりも高い利回りが期待できます。日本は少子化や株価の低迷といった社会・経済情勢の影響で、今後金利が上昇する可能性が低い状態です。昨今では、海外の方が日本よりも経済成長率が高い傾向にあります。

大和総研グループによる「日本経済中期予測(2022〜31年度)」では、日本の実質GDP成長率は年率+1.0%と見込まれている一方、世界経済の成長率は日本の3倍以上の年率+3.1%と予想されています。このように、日本の経済成長率は低い傾向にあり、世界に比べると低水準で推移することがみてとれるでしょう。

経済成長率は金利の変動に大きく影響しており、成長率の高い海外は金利が高い傾向にあります。そのため、為替リスクを考慮せずに考えた場合、金利の高い外貨預金を取り入れた方が、日本円だけで持っているよりも将来の預金額を増やせる可能性は高いということになります。

2-2.将来の円安リスクに備えられる

2022年2月現在、日本の人口は減少傾向です。この先、1人当たりの経済活動量が変わらなければ、日本の経済力低下は避けられません。景気がさらに悪くなり、円安が進むでしょう。

円安とは、外貨に比べて円が安くなり、円の価値が下がっている状態です。円の価値が落ちれば、一切使っていないのに円の預金の価値が減少しているのと同じことになってしまいます。経済成長が期待できる国の通貨で預金することで、日本の円安リスクに備えられます。

2-3.海外で外貨のまま使用可能

銀行によっては、預けた外貨を海外で引き出してそのまま利用可能です。外貨預金と連動したキャッシュカードもあるため、海外のATMで現地通貨を引き出したり、カード決済したりできます

本来なら、海外でお金を使うためには円をその国の通貨に両替しないといけません。その点、外貨預金を使えば日本円を両替する手間がかからず、海外でもスムーズにお金を使えます。

また、為替レートによっては、円高の間に通貨を引き出せる可能性もあります。旅行や留学で海外に行く予定ができたら、早めに外貨預金を始めるのがおすすめです。

2-4.為替差益を得られる可能性がある

為替変動とは、円の価値が変動することです。預金時よりも円安になれば、その分の差額が利益となります。

仮に、1ドル100円を年利1%で預金した場合、為替変動がなければプラス1万円の利息で101万円です。しかし、為替変動で1ドル120円に上がると、元本120万円に対して利息は1.2万円。合わせて121.2万円となります。

為替変動によっては、利益に大きな差が生まれます。ただ、逆に円高となり、損失を出すリスクもあるので注意しましょう。

3.外貨預金を始める3つのデメリット

外貨預金には、デメリットもあります。使い方や状況によっては損をする恐れもあるので、デメリットについても把握しておきましょう。以下、外貨預金を始めるデメリットを3つ紹介します。

3-1.為替手数料が必要

為替手数料とは、通貨の交換時に金融機関へ支払う手数料です。円を外貨にする時と外貨を円に戻す時に発生します。為替手数料の負担は、金額と交換の回数が多いほど大きくなります。そのため、通貨の交換は、なるべく一度にまとめるほうが良いでしょう。

為替手数料は、金融機関によって異なります。大手銀行ほど高く、ネット銀行は比較的安価です。できるだけ為替手数料を抑えたいのであれば、ネット銀行を利用するのも一つの方法です。

3-2.為替変動による元本割れのリスクがある

為替変動によって円高になると、外貨の価値が落ちて元本割れに繋がります。為替レートの変化は、国の金利や貿易収支、政治の混乱などが要因です。外貨預金の利息を得られる可能性はありますが、円高による差額を埋められるとは限らないことも認識しておきましょう。

3-3.外貨預金は「預金保険制度」の対象外

預金保険制度により、日本では銀行が破綻しても1,000万円までの預金と利息が保護されています。預金保険制度は、政府や民間金融機関の出資で設立した預金保険機構が運営しているものです。

一方で、外貨預金は制度の対象外なので、利用している金融機関が破綻してもお金は戻って来ません。また、大金を1つの金融機関に預けていると破綻してしまった場合に全額を失い大きな損失になります。破綻リスクを避けるためにも、外貨預金は複数の金融機関に分散して行いましょう。

4.外貨預金で失敗しないためにするべき3つのこと

外貨預金を始めるとしても、将来的に損失を出すことは避けたいところです。投資をする以上損失を出す可能性は、ゼロではないですが、事前に対策を講じておくことは可能です。以下、外貨預金で失敗しないためにするべき3つのことを解説します。

4-1.外貨預金に使う額は無理のない範囲に留める

外貨預金は、万が一、なくなっても生活に影響のない余剰資金で始めましょう。為替変動によって損失が発生するのを防ぐためです。為替の下落幅が大きいと損失も膨れ上がります。

外貨預金は、長期間の投資を想定して行うのが基本です。長期保有していると、為替変動で外貨の価格が回復することも期待できます。また、余剰資金なら普段引き出すこともありませんので、為替手数料を抑える効果もあります。

4-2.複数の外貨に資産を分散する

複数保有して資産を分散することで、損失を出すリスクを抑えられます。一部の通貨で損失が出ても、他の通貨で利益が出れば相殺できるためです。

外貨預金する通貨は、世界で特に取引量の多い米ドル、ユーロが鉄板です。トルコリラのような新興国の外貨は、為替レートが不安定で損失が出やすいので避けた方が良いでしょう。外貨預金のリスクを分散しつつ、安全に行いましょう。

4-3.外貨預金・通貨の特徴をよく理解しておく

外貨預金の金利について、正確に把握していない方も多いため、本項で詳しく解説していきます。金利には「単利」と「複利」の2つがあります。

  • 単利:投資や預金等の元本だけに利息を計算する仕組み
  • 複利:投資や預金等で得た利息を当初の元本にプラスして、その合計額に対し利息を計算する仕組み 

外貨預金の運用期間が長いほど、複利の効果により利息を生み出します。また、外貨にはそれぞれ特徴があります。例えば、米ドルはアメリカの経済指標、ユーロはユーロ加盟国のなかで最大の経済規模を占めるドイツの経済指標の影響を受けやすいと一般的にいわれています。通貨の特徴によって、注視すべきものも異なります。通貨の特徴も把握したうえで、外貨預金を行いましょう。

おわりに

外貨預金は、円を外貨と交換して運用していきます。海外は日本よりも金利が高くなることが多く、為替差益を期待できます。

現在の日本経済は、海外と比べると今後の成長期待が低い状況です。さらなる円安の進行も予想されますので、高金利を得やすい外貨預金を実践するのも、お金の不安を減らせる1つの選択肢といえるでしょう。将来に備えて資産運用をしたい方は、ぜひこのコラムを参考に外貨預金を検討してみるのもいかがでしょうか。