ライフプランというと、「難しそう」「面倒くさい」とつい敬遠してしまう人も多いでしょう。ライフプランは決して難しいものではなく、作るとお金についての不安がなくなるといったメリットがあります。
この記事ではライフプランのメリットや作り方、ライフプランを作ってからどうするかについて解説します。ライフプランは将来の目標がわかり、前向きに生きられるようになるツールです。ぜひ参考にしてください。
(本記事は2024年3月19日時点の情報です)
ライフプランの必要性
目まぐるしく変化する社会で自分の思い描く人生のゴールにたどり着くには、ライフプランという設計図が必要です。最初に、ライフプランの概要を解説します。
そもそもライフプランニングとは?
ライフプランニングとは人生におけるさまざまなイベントを予測し、それに必要な資金準備を計画的に実行することです。結婚、出産、住宅購入、教育費、老後資金など、生きていくには多くの出費が伴います。ライフプランニングによって、これらの出費に備え、将来への不安を解消できます。
ライフプランニングは、人生をより豊かにするために有効な手段です。 時間を見つけて取り組んでみると、自分が希望する理想の人生の実現が期待できます。
ライフプランを作る4つのメリット
ライフプランの作成は将来の不安を解消し、理想の人生を実現するために効果的です。ここでは、ライフプランを作成する4つのメリットについて解説します。
大きな出費のタイミングを把握できる
ライフプランを作成すると、人生の大きな出費のタイミングを把握できます。ライフイベント表のようなツールで結婚、出産、住宅購入、教育費、老後資金など、多額の支出を予測できるためです。子どもの教育費は入学時期がわかればそれまでに必要な資金を計算し、計画的に貯蓄できます。
つまり、ライフプランの作成によって「いつまでにいくら」といった貯蓄目標の目安を立てやすくなり、将来の大きな出費に備えられるのです。
家計の問題点を発見し家族で共有できる
ライフプランを作成すると家計の問題点を発見し、家族で共有できます。なぜなら、ライフプランによって現在の家計の収支バランスが明確になり、課題がはっきりするからです。
たとえば、ライフプランから教育費の不足がわかったとします。その問題を家族で話し合えば、支出の見直しや収入を増やすといった対策を考えられます。
このように、ライフプラン作成と共有は、家計の問題の特定と家族での解決策を検討するために欠かせないプロセスというわけです。
老後の不安を軽減できる
ライフプランを作成すると、老後の不安を軽減できます。その理由はライフプランでは老後に必要な資金を算出し、それを準備するための貯蓄や投資の計画を立てられるからです。
たとえば、月々の支出を見積もり、年金受取額から老後の生活費の不足分を把握し、貯蓄目標を設定できます。また、立てた貯蓄目標に対して、進捗状況の定期的な確認にも役立つでしょう。
このように、ライフプランの作成は老後の不安を和らげ、安心して過ごすために必要なのです。
理想の暮らしをイメージしやすくなる
ライフプランを作成すると、理想の暮らしをイメージしやすくなります。ライフプランが将来の生活のイメージを具体的に描いてくれるからです。
たとえば、「50代でマイホームを購入し、60代で海外旅行を楽しむ」といったように、ライフプラン表に理想の暮らしを書き込むことで、目指すべきゴールが明確になります。このビジョンが日々の生活のモチベーションを高め、充実した人生につながります。
ライフプランを通じた理想の暮らしのイメージは、その実現に向けて一歩を踏み出すために必要です。
ライフプランの作り方【4ステップ】
ライフプランは、ライフプラン表と呼ばれるライフイベント表やキャッシュフロー表を作りながら策定します。ここでは実際にライフプランを作る4つのステップを解説します。
ステップ1:ライフデザインを設計する
「ライフデザイン」とは自分の望む人生を具体的に描くプロセスであり、将来の目標や理想の暮らしを形にするための設計図です。ライフプランは具体的な行動や資金管理を時系列に落とし込んだ計画書で、ライフデザインを実現するための具体的なステップです。
以下は、ライフデザインで考えるべき主なポイントです。
- 自分の価値観や夢、幸せの定義を明確にする
- どんな人生を送りたいか、将来の目標を明確にする
- 家族構成やキャリア、趣味、健康など、人生のさまざまな側面を考慮して目標を設定する
ステップ2:ライフイベント表を作成する
ライフイベント表は自分や家族に将来発生するイベントを、時系列でわかるようにした表です。ライフデザインに基づいて、将来起こり得るイベントをリストアップします。結婚、出産、住宅購入、子どもの進学など、大きな出費が伴うイベントを中心に記入しましょう。以下は、ライフイベント表の一例です。
【ライフイベント表の例】
年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 |
自分の年齢 | 27歳 | 28歳 | 29歳 | 30歳 | 31歳 | 32歳 |
配偶者の年齢 | 26歳 | 27歳 | 28歳 | 29歳 | 30歳 | 31歳 |
第1子の年齢 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | ||
ライフイベント | 結婚 | 第1子誕生 | 住宅購入 | |||
費用 | 300万円 | 100万円 | 4,000万円 | – |
ライフイベント表の期間の長さは、少なくとも自分が老後を迎える時期までは必要です。
まずは、子どもの進学時期や自分の定年といった、ほぼ決定しているライフイベントを記入します。そのライフイベントに必要なおおよその費用も記入しましょう。
その後、自動車の買い替えや家族旅行のような、やりたいことを書き加えます。実現できそうもない内容でも書き出しておくと励みになるので、思いつくままに書いておきましょう。
主なライフイベント5つ
主なライフイベントには、以下の5つがあります。
- 就職や転職
- 家の購入
- 車の購入や買い替え
- 子どもの進学など育児に関わること
- 退職
それぞれのライフイベントには支出が伴います。教育費用・住宅費用・老後費用を「人生の3大費用」といいます。
ステップ3:キャッシュフロー表を作成する
現在の収入と支出を把握し、将来の資金の流れを予測するための「キャッシュフロー表」を作成します。キャッシュフロー表も、ライフイベント表と連動するように時系列で作表しましょう。主なキャッシュフロー表の項目は、以下のとおりです。
- 年間収入:給与、ボーナス、年金などの合計(共働きの場合は本人・配偶者別々に)
- 年間支出:住居費、食費、光熱費、教育費などの合計
- 年間収支:年間収入から年間支出を差し引いた金額
- 貯蓄残高:前年の年間収支と貯蓄残高を合算した金額
年間支出には、ライフイベント表の支出を反映させます。年間収支はマイナスになる場合もあり、貯蓄残高が減少します。貯蓄残高の推移を確認すると問題点が浮かび上がり、対策を考える手がかりになるのです。
ステップ4:作成したプラン内容を確認する
ライフプランを作成すると、現在やるべきこともわかります。作成したライフプランは定期的に見直し、必要に応じて修正しましょう。自分や家族の状況は常に変化していくので、ライフプランもそれに合わせて変更する柔軟性が大切です。
ライフプランを上手に作る6つのコツ
効率的なライフプランの作成には、以下の5つのコツがあります。
- エクセルやサイトの無料テンプレートを活用する
- シミュレーションツールを利用する
- 予算はおおまかに書き出す
- アプリなどで家計簿をつけておく
- FPに相談して作成する方法も
それぞれについて解説します。
エクセルやサイトの無料テンプレートを活用する
ライフプラン作成にはエクセルや、日本FP協会のようなサイトで提供されている無料テンプレートを活用するのが効率的です。テンプレートには必要項目が用意されており、入力するだけで簡単にプランが作れるからです。ノートなどに手書きする場合は、修正が大変で時間もかかってしまいます。ライフプラン作りには書き直しがしやすいエクセルやテンプレートの活用をおすすめします。
シミュレーションツールを利用する
インターネット上にはさまざまなライフプランシミュレーションツールが無料で提供されています。それらを利用すると、将来の資金状況を予測できます。さまざまなシミュレーションツールがあるので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
予算はおおまかに書き出す
ライフプランを作ってもライフイベントが想定外になる可能性もあるため、予算はおおまかに書き出すだけで十分です。将来の費用をすべて正確に把握して完璧を目指すのでなく、だいたいいくらかかるかを予想するようにしましょう。
アプリなどで家計簿をつけておく
日頃からアプリなどで家計簿をつけておくと、現在の家計の収支を把握できます。家計簿をつけるとムダな出費を見直し、節約の意識が高まる効果も期待できます。
FPに相談して作成する方法も
ライフプラン作成に不安がある場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)のような専門家に相談して作成する方法もあります。FPであれば、個々の状況に合わせた具体的なアドバイスを受けられます。
そこでおすすめなのが、「セゾンのマネナビ」です。クレディセゾンが提携するブロードマインド(株)のファイナンシャルプランナーが約100人在籍しており、生命保険から教育資金、老後資金、介護、住宅ローンなど、幅広いお金のお悩みを相談できます。お客様満足度は95%、累計相談数は10,000件以上と、実績と信頼があり安心です。また、ファイナンシャルプランナーには何度でも無料で相談を受けられるのが特長です。
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ライフプランを作った後にするべきことは?
ライフプランを作成した後は単に紙に書いた計画を眺めるだけでなく、実際にそれを実現するために具体的な行動に移す必要があります。ここでは、ライフプランの実現のために、作成後にすべき具体的な行動について解説します。
働き方を見直す
ライフプランを作った後は、働き方の見直しが必要です。設定した目標を達成するために、収入を増やす必要があるかもしれないからです。
たとえば、ライフプランで老後のために1,000万円の資金準備が必要とわかったとします。現在の収入では準備できない場合、副業を始める、スキルアップのために勉強する、転職を検討するなど、働き方を見直し、より効率的に収入を得る方法を探る必要があります。
ライフプランを実現するためには、働き方も考える必要があるのです。
節約方法を考え実行する
収入を増やすだけでなく、支出の削減も重要です。家計簿アプリなどを活用してムダな出費を見直し、節約方法を考え実行しましょう。
節約には固定費の見直し、食費の節約、日用品の節約といった、さまざまな方法があります。自分にできる方法を取り入れ、手元に多くのお金が残るように工夫しましょう。
資産運用を始める
将来の資金を準備するために、資産運用を始めるのも有効です。現在は低金利が続き、預貯金ではお金がほとんど増えません。そのため、より効率よくお金を増やす必要があります。
資産運用には、投資信託、iDeCo、NISAなどさまざまな方法があります。自分に合った方法を選び、リスクとリターンを理解したうえで運用を始めましょう。
保険の必要性を考える
ライフプランを立ててもそのとおりにならないケースも考えておく必要があります。病気やケガのような予期しない事態に備えて、必要な保険には加入しておきましょう。ただ、自分に本当に必要な保険を選ぶのは難しいものです。そんな時は、「セゾンのマネナビ」を活用してみてはいかがでしょうか。
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内容を定期的にブラッシュアップする
ライフプランは作成したら終わりではなく、定期的に見直しを行い、内容を更新することが大切です。状況は常に変化していくので、それに合わせてプランも柔軟に変更していく必要があります。
ライフプランを見直すべき主なタイミングは、以下のとおりです。
- 結婚・出産といったライフイベントの発生
- 収入や支出の変化
- インフレや円高のような経済状況の変化
- 年齢の節目
マネースクールでお金の勉強をする
お金に関する知識を増やすためには、マネースクールでの学びが役立ちます。お金に関する知識を身につけると、より効果的なライフプランニングが可能になります。
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おわりに
ライフプランは、自分や家族の希望する人生を歩むための助けになります。「いつまでにいくらお金を貯める」というような目標がはっきりすると、そのための行動を起こしやすくなります。 ライフプランを作ったらそのままにせず、目標の進捗を確認したり、計画を見直したりと有効活用していきましょう。