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みんな間違っている?失敗しない本当の塾の選び方とポイントとは?

みんな間違っている?失敗しない本当の塾の選び方とポイントとは?
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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ご家庭のお子さまが成長するに連れて浮上してくるのが受験の問題ではないでしょうか。せっかくお子さまが挑戦されるのであれば、絶対に、受験に合格してほしいものではないでしょうか。

そんな受験問題で重要なのは、どこの塾へ通ったらいいのか?という点です。ほとんどの学生は自主的な勉強のみでの合格は難しいので、塾へ通って勉強に励みます。しかし、塾はさまざまなタイプがあるので、どこがお子さまに合っているか、簡単に見分けられません。そのため、安易な方法で塾を選んで失敗するというケースもあります。

このコラムでは、そのような失敗をしないために、塾選びで失敗する例、塾選びのポイントについて、詳しく解説します。お子さまが受験を控えたご家庭の方は、ぜひ参考にしてください。

1.塾選びの失敗、よくある例とは?

塾は、どこでも一緒と決めつけてつい簡単な理由で選んでしまい、その結果、勉強が思うように進まず失敗してしまったという例は少なくありません。塾選びに失敗を回避するためには、どのような失敗例があるのか、事前に知っておくことです。では、「塾選び失敗・あるある」を、以下より紹介いたします。

1-1.友達が多く通っている塾にした

塾に通ったことがないお子さまにとって身近な塾といえば、クラスの友達が通っている塾でしょう。クラス数人が同じ塾に通っていて、その仲間内の話題の際に、「僕の知らない話題だから話に入れない」などと、疎外感を感じるお子さまもいるかもしれません。

そのため、塾に通うかどうかという流れになったとき、塾の方針や授業形式などの検討前に、選定理由が「仲の良い友達がいるから」という理由で、お子さまは塾を選んでしまいます。親から見ても「子どもの友達が多く通っているから」という理由は、一見、正当な選定理由と捉えがちですが、「友達が多く通っている=友達の親からも評判が良い」というわけでは決してないことを知っておきましょう。

その塾の方針・授業形式が本当に自身のお子さまに合っているのか検討もせず、あとになってお子さまにとって相性が良くなかったという結果になるパターンもあります。また、仲の良い友達ばかりが周りにいると授業に集中しない、塾終わりの遊びの方が楽しみになってしまうなども出てきてしまうでしょう。

塾に行く理由が友達とより仲良くなるためというよりかは、受験で合格することが塾の目的だとしたら、選ぶ際にもう少し慎重になって考える方が良いでしょう。

1-2.自宅から近いという理由で決めた

「自宅から近いから」というのも、塾を選ぶ際にありがちな理由の代表格です。塾のなかには電車などで通う必要があり、家と塾の往復だけで時間を取られてしまいます。しかし家から近ければそれだけ移動時間が短縮できて、無駄な時間を使わず済みます。

自宅から近いのは、このようなメリットがありますが、デメリットも発生します。それは、日常と勉強の切り替えがしづらいという点です。塾までの距離がそれほど近くない場合は、自宅という「日常」から離れる移動時間の間があることによって、「さあ、これから頑張って勉強しよう」という気持ちに切り替えられます。

しかし、塾が自宅から歩いてすぐの場所にあると、自宅という日常と塾がつながってしまうので、プライベート時の気の緩んだ気持ちから勉強モードへ切り替えるのがなかなか難しいといえるでしょう。すぐに気持ちの切り替えができる意志の強いお子さまであれば問題はありませんが、自宅から近いのはメリットである反面、勉強が身に入りづらいというデメリットもあるといえます。

1-3.できたばかりの新参塾を選んだ

新しくできたばかりの塾は、塾に行ったことのないお子さまでも馴染みやすい、周りの塾経験者のお子さまも、皆、いちからのスタートなので変な序列もなくフラットに始められるなどのメリットがあります。

確かに新しい塾はそのようなメリットがありますが、そのメリットだけに囚われてしまい、失敗することもあるでしょう。授業形式や講師、教室内の雰囲気がお子さまに合っていないと、長続きせず失敗してしまったというケースもあります。また、新参塾はどのような授業内容なのか分からないといった不安要素も特徴です。

1-4.大手進学塾だからという理由で選んだ

実績のない新参塾は失敗する可能性がありますが、かといってメディアで取り上げられてネームバリューのある大手進学塾、名物講師が揃っている有名塾にも、失敗する要素はあります。

大手進学塾は、新参塾と違ってカリキュラムがしっかりと構築されているので、その点は信頼できるでしょう。しかし、勉強の進め方などがお子さまと相性が良くなかった場合、授業に取り残される危険性があります。

1-5.月謝の安い塾を選んだ

塾選びにおいて、お子さまではなく親にとって目をひくのが「月謝が安い」という点です。月々の家庭からの出費は少しでも少ないに越したことはないので、どうしても安い月謝の塾に目がいってしまうでしょう。

しかし、塾に限らず提供される商品・サービス料金の高さ・低さは、その提供するサービスの質の高さ・低さに比例します。月謝が安いとそれに見合った質の授業しか受けられない可能性が高いといえるでしょう。

1-6.合格「率」ではなく合格「人数」をアピールに惹かれた

塾のなかで、特に大手進学塾にありがちなのが、「〇〇合格10名!」といった合格人数アピールです。この◯◯が偏差値の高い学校だった場合「あの学校に10人も合格したのか」となりますが、ここにこのアピールのからくりがあります。

この場合「合格率」が高ければ、その塾は実力があるといえますが、合格人数アピールの場合、10人合格でも生徒数が合計100人の場合、合格率はわずか10%です。合格率を発表せずに合格人数だけアピールしている塾に惹かれて、その塾を選んでしまうと、失敗することもあります。

2.塾を選ぶ際の重要なポイント

以上のように塾選びの失敗に関するポイントは多々あります。失敗しないために、簡単に「家から近いから」「月謝が安いから」などといった理由で決めないようにすることが、塾選びでは大切なことです。では、お子さまにふさわしい塾を見つけるには、具体的にどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。以下より、塾選びにおける大事な6つの要素について、解説します。

2-1.複数の塾を必ず比較する

塾選びをする際、面倒な手間を回避するため、めぼしい塾を見つけたらすぐに入塾の手続きをするという方もいるでしょう。しかし、それはやってはいけないことです。

めぼしい塾を一つだけ見つけて決めてしまうと、それが本当にお子さまに合っている塾なのか判断できません。では、お子さまにふさわしいと思えるような塾を見つけるにはどうすれば良いのか、それは一つではなく複数の塾をピックアップして、それぞれを比較しましょう。

それぞれの特徴、授業方針や授業形式、実績、月謝などを比較することによって、それぞれの塾の特徴および良い点、悪い点などが浮き彫りになってくるでしょう。比較することによってお子さまに合いそうな塾が絞られていき、理想の塾が見つかるでしょう。一つひとつの項目を検討していくことで、デメリットも浮き彫りになるので、塾選びの失敗も抑えられるでしょう。

2-2.勉強の主要目的を明確にする

ひとくちに受験勉強、学力向上といっても、お子さまによってその主な目的は異なります。

  1. ・学校の授業内容に沿って総合的に学力を上げたい
  2. ・一つだけ苦手科目があるからそれを克服したい
  3. ・有名校に合格したいからそのための対策を立てたい

上記以外にも多様な目的があり、その目的を果たすためにお子さまは塾に通います。しかし、その目的に見合った授業が受けられない塾は、通っていても意味がありません。しっかりと、こちらのニーズを満たしてくれる塾であるかどうか、事前に確認しましょう。

2-3.個別・集団など授業形式を確認

塾には大きく分けて、講師が塾生にマンツーマンで指導する個別授業形式、学校のように講師一人が数人〜数十人の塾生を教える集団授業形式の2つのタイプがあります。個人授業は、自身の学力に見合ったペースで授業が受けられる、苦手科目を克服できるなどがメリットです。

集団授業の場合は、自身の学力が他と比較できて客観視しやすい、気が緩むと授業についていけないので、常に緊張感を持って学習に挑めるなどのメリットがあります。人によって個人・集団のどちらに向いているか異なるので、向いている授業形式の塾を選びましょう。

2-4. 講師との相性はどうか

また塾の講師との相性も重要です。その相性はお子さまだけでなく親であるご自身にも共通する部分であると考えます。受験に合格するというゴールまで、一緒に伴走していく講師であるため、やはり信頼できる講師に託すべきでしょう。講師の考える学習方針がお子さまに合っており、ご自身とも考え方が一致している方が望ましいでしょう。

2-5.サポート体制は充実しているか

塾は、学力向上のみに特化したところもあれば、勉強以外の相談なども受け付けているなど、サポート体制が充実しているところもあります。勉強以外にも今度の進路、自分自身の将来などなどさまざまな悩みを抱えているお子さまも少なくありません。その悩みを抱えたまま勉強に挑んでも集中できず、学力向上は望めないでしょう。

その悩みをしっかりと聞いてあげて、適切なアドバイスをしてくれる塾を選ぶ方がより勉強にも専念できるでしょう。

2-6.口コミの評価はどうか

数多く存在する塾の評判を知るには、インターネット上で閲覧できる口コミ・評判の情報をチェックすることも可能です。ただし、このような情報は完全に鵜呑みにしないで、あくまで参考程度にとどめておくのが良いでしょう。

2-7.無料体験で試せるかどうか

また、塾のなかには、無料体験ができる場合もあります。ぜひ、無料体験を活用しましょう。そのような無料体験を活かしながら、お子さまに実際の体験をさせることで、よりリアルな情報を感じ取ることができるでしょう。

おわりに

自主的に家で勉強しないお子さまの場合、とりあえず塾に通わせて強制的に勉強させれば学力は上がるだろうと安易な考えをしている方もいるかもしれません。確かに塾に通いだした途端、以前より学力が向上したという例はありますが、すべてのお子さまがそうなるとは限りません。

それぞれの塾とお子さまには相性というものがあるので、どの塾が合っているか・合っていないかを見極めることが大事です。今回のコラムでは、「塾選び失敗あるある」を中心に解説しました。これらあるあるは、塾選びの際に安易にやってしまう例なので、この選び方を極力避けるようにしましょう。

  1. ・将来の夢は何か、どのような目標を持っているか
  2. ・目標達成のための足りていないところは何か
  3. ・目標達成のためにはどんな努力をすればいいのか

また、お子さまの現状を把握するとともにご自身も一緒に考えることが大切です。これらの課題に対し、一緒に答えを探していく過程で最適な塾をスムーズに見つけることができるしょう。このコラムを参考にしていただければ幸いです。

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