知っておきたい!株式購入時のポイント。割安な株ってどんな株?

URLをコピーしました。
知っておきたい!株式購入時のポイント。割安な株ってどんな株?

株式を購入する際に迷うことは、どの株を買ったらよいのかと思います。原則、今後成長が見込める株を安く購入するということにつきますが、では、実際に何を基準に「割安」と判断して購入の意思決定ができるのでしょうか?今回は、割安な株を判断するにはどのように考えたら良いか3つの指標を解説していきます。

1.PERについて

1-1. 1万円のものを5千円で買うこと

購入すべき良い会社であることを決算数字などから確認できたら、次に考えるべきことは、その株は、はたして現在の価格が割安なのかどうかということを判断していきます。


仮に、どんなに高性能のパソコンであっても、20万円くらいの価値のものを40万円で買う気にはなれないですよね。反対に、すごく気に入ったパソコンが、通常の相場の半値くらいで売られていたら、これはまさにお得だと思われると思います。株式にも全く同じことが言えます。価値のある株、人気の会社を探して、それをすごく割安な株価で買うことがとても大切です。


ご存じの方も多いと思いますが、かの有名な投資家ウォーレン・バフェットは、株で成功する最も大切なこととして、1ドル札を50セントで買うように株を買うことと言っています。要するにどう考えても1ドルの価値はあると思える株が、50セントくらいになった時に買えということです。バフェットは、割安さこそが投資で成功するために最も大切なポイントだと言っているのです。

1-2.割安かどうかを判断する

では実際にどのような指標を参考に割安かどうかを判断すればよいのでしょうか。割安度を判断するのに役立つ指標にPERというものがあります。PERとは、Price Earnings Ratioの略で、株価1株当たり純利益(株価収益率)を指します。PERは、会社の収益力(利益)から見て、今の株価が割安かどうかを測るものです。株価を1株あたりの利益(1株益)で割って算出することが可能です。数値が低い方が「割安」と判断されます。


つまり、今現在の株価が1株利益の何倍になっているかを見るということです。1株あたり年100円稼ぐ会社があって、今の株価が1,000円なら、PERは10倍ということになりますね。同様に、1株あたり年100円稼ぐ会社があって、今の株価が2,000円なら、PERは20倍になります。


利益の10倍の値段で買うのと20倍の値段で買うのなら、10倍の方が割安となります。ですので、PERは数字が低いほど割安ということになります。PERを試算する際に使う1株利益は予想の数字を用います。株は常に将来をにらみながら動いているので、それを分析する数字も、新しいものを使うことになります。

1-3.会社まるごと買うつもりで試算してみる

少し視座を変えて考えてみますと、会社をまるごと買うのに必要な金額のことを時価総額と呼んでいますが、この時価総額はシンプルに株価×発行済み株式数で計算することができます。

例えば、ある会社の時価総額が3,400億円だったとします。それに対して同社の税引き後の年間利益の予想は340億円。もしこの会社をまるごと購入したとすると、3,400億円で、年340億円の利益を生み出す会社を買ったことになります。購入代金の3,400億円は1年の利益の10倍となり購入代金は10年ほどで回収可能と判断できますね。

実は、この10年という投資額の回収にかかる年数がPERのことなのです。
ふつう株式投資は会社まるごとではなく「1株いくら」で買うので、利益も「1株あたりの利益」を使って、回収年数を計算するわけです。

1-4.PERの標準について

原則、株価は毎日変動しますので、そのたびにPERも変動しますが業績が安定している一般的に優良企業と考えられている企業のPERは10倍台のものが多くあります。当然ながら、リーマンショックのような時期やコロナショックのような時期もあり、その時の状況によっても全体的なPERも変わるのですが、株式市場の平均PERはおおよそ10倍~20倍くらいの水準で推移しています。

1-5.プレミアがつくPERについて

数ある銘柄の中にはPER1桁の銘柄もあれば、何十倍と高い銘柄もあります。一般的には、将来性を期待されている会社の株にはプレミアがつけられてPERが高めになる傾向があります。これは株を買ったり売ったりする人の気持ちになって考えてみるとよくわかると思います。


例えば、今現在、持っている会社の株式が今後利益を伸ばしそうだと思うのであれば、普通の値段では売りたくないかと思います。逆に、そのような株式を今から買おうという人なら、多少割高な値段でもいいので買いたいと考えるかもしれません。


また、今後、利益が減っていきそうと懸念されるならば、多少安い値段でも売ってしまおう、 と考える人が出てきますし、買うにしても値引きしてくれないと買いたくないと考えるでしょう。


このように多くの投資家たちはPERを投資判断の基準のひとつとして、将来性を考えつつプレミアをつけたりして値踏みをしているわけです。PERは投資家の期待値のバロメーターとして見てみると良いです。

2.PBRについて

2-1.割安かどうかを資産面から見る指標

PERの他に株の割安さを測る方法には、もうひとつPBRという指標があります。PBRとは、Price Book-Value Ratioの略で、会社の純資産に対して株価が適当な水準であるのかを表す指標(株価純資産倍率)です。会社の収益力から割安かどうかを測るPERに対してPBRは会社の資産から割安かどうかを測る指標です。数値が低い方が「割安」と判断されます。


PBRの計算式は、株価を1株あたりの純資産額で割って求めます。要するに今、株価が、1株純資産の何倍になっているのかを見ることになります。純資産については、会社の総資産から負債を引いた金額のことであり、純粋にその会社の資産といえる部分のことです。純資産は株主が最初に出資したお金に、その後会社が稼いだ利益を蓄積したものを加えた金額でもあります。これはつまり、純資産は株主から預かっている資産ともいえます。


この資産を1株あたりの資産金額に計算しなおしたものが1株純資産と呼ばれます。これは、会社が解散した場合に株主に配分される資産ともなるため、別名、解散価値とも呼ばれますので覚えておくと良いと思います。1株純資産は帳簿に載っている現預金や不動産などの資産から計算した金額ですが、きちんと経営されている会社の場合には、加えてノウハウや技術やブランド力などといった帳簿上には載らない価値も計算されています。したがい普通なら会社の価値は純資産以上になるはずであり、株価は1株純資産以上(PBR1倍以上)の状態であるはずです。

2-2.会社のPBRが倍以下ならお買い得

実際のところPBR1倍割れの会社は何社もあるのが実情です。これは通常、赤字会社か、 優良企業だけど何らかの理由で一時的に大きく株価が下がっているかのどちらかです。このうち赤字会社の場合にはPBR1倍割れでも買いチャンスとはいえませんが、優良企業でPBR1倍割れの場合には、絶好の買いチャンスといえます。


まず、赤字会社の場合、もしくは、将来そうなってしまう危険性の高い会社の場合には、純資産そのものがどんどん減っていきます。ですから、今の純資産はあまりあてにはできず、今の純資産を基に計算したPBRが1倍を割れていても買いチャンスとはいえません。


一方で本来は将来見通しの良い優良企業だけど、一時的に調子が落ちているとか、株式市場全体の暴落につられて下がったなど外部要因が理由でPBR1倍を割れている場合には、買いのチャンスになります。この場合は一時的な理由で激安になっているわけですから、やがて再評価されてPBR1倍の適正価格にまで戻ることが期待できますし、さらに上昇していく可能性も高いと評価できるためです。

2-3.PBR1倍は底値の基準としてみることもできる

PBR1倍を底値の目途として売買に生かす方法もあります。PBR1倍時点の株価が、株価の底打ちの目途として投資家から意識されながら動いていることが多いのでひとつの指標として参考になると思います。多くの銘柄でPBR1倍近くまで下がると、底値と判断されて株を買う投資家が多いためだと考えられます。

3.企業の成長率を試算する方法について

最後に企業の成長率をどう求めたらいいのかについてご紹介していきます。まず以下3つのポイントを考慮する必要があります。


まず一つ目は、営業利益や経常利益ベースで考える、ということです。純利益や1株利益だと一時的な要因が混ざってしまうこともあるので利益を見積もるには営業利益か経常利益で考えるのが最適であると考えます。


二つ目に考慮するのは あくまで今後の「成長率」です。少なく見積もって、今後3年くらい続きそうなものです。今成長率が高くても、それが今後も続くとは限りません。規模が大きくなると、規模が小さかった頃のような高い成長率の継続は難しくなりますので、そのような観点もあると良いでしょう。


三つ目は上記のことを踏まえたうえで、慎重に見積もることです。ビジネスの内容や将来の見通しを考えて最低でも〇%以上の成長は続きそうだと考えられる最低線の成長率の基準をご自身で持つことをおすすめします。


過去の業績推移は今後の成長率を考えるための参考データとして見ます。例えば20%以下と落ち着いたパーセンテージで毎年一定の成長を続けている会社は、今後も成長を維持する信頼性が多少は高くなると見て取れます。また、毎年の成長率に大きなばらつきが見られる場合には今後を予想しづらく信頼性もやや劣ります。成長率が高いケースは魅力的ですが、成長率が高いほどその持続は難しくなります。そうした視点も考慮に入れつつ、成長率はあくまでも低めに安全に見積もることが大事です。

おわりに

今回は割安な株を試算するために指標のひとつとして、PER、PBRを軸に解説しました。投資をしていく中で割安株を見つけることは投資を成功へと近づけていくカギとなると思います。ぜひ参考になれば幸いです。