株価を見るポイント!変化の兆しを見逃さないで

URLをコピーしました。
株価を見るポイント!変化の兆しを見逃さないで

株式投資を始めるとさまざまなニュース・情報が気になるようになります。例えば、A社が業績見通しを上方修正、B社が新製品発表などのニュース・情報が飛び込んできます。そのたびに株価とにらめっこしながらどう影響が出ているのか考えることになります。

しかしながら、実際の株価には、すでにそのような情報が織り込まれていることも多く、なかなかタイミングよく売買ができないことも出てきます。今回は株式投資をしていく中でこれを知っておくと便利という知恵やコツを集めてご紹介します。

1.投資家は変化の兆しを見逃さない

株式の売買を始めてみると気づくと思いますが、会社の業績は悪いのに株価が上がっている銘柄や、景気が悪いのに株価が上がっているなど、たびたび起こります。世の中の景気が悪いのに株価が上がるという現象は不景気の株高として知られています。コロナショックからの日経平均株価の回復も世の中の実態とは裏腹に、株価が急激に上がったことは記憶に新しいと思います。

逆に、企業の業績や景気が好調なのに、株価が下がり始めてしまうという現象も度々起こります。株価は会社の業績によって左右されるので、本来であれば景気や会社の業績が良くなれば株価も連動して上昇していくはずなのですが、その逆をいくこともあります。

しかしなぜ不景気の株高や、業績好調のなかでの株価下落という現象が起きるのでしょうか。その理由は投資家が状況を先読みしながら動くことが考えられます。

仮に、誰かがこの企業の新製品はものすごい勢いで売上を伸ばし始めている。これは、業績が大きく変化する!と気づいたとしたら、その方はその企業の株をすぐに買い始めるでしょう。逆に業績を勢いよく伸ばしてきたけど、業績が少し鈍くなってきていると気づいたら、その企業の株を手放し始めるかもしれません。

情報をいち早くキャッチした投資家は、変化の兆しを読み取りながら先に動き始めるために、業績や景気に明確に変化が表れないうちに、株価が動いてしまうことが多いのです。このように、将来の材料を先取りして株価が織り込みながら推移し、実態に先行して動く性質のことを株の先見性といわれています。

また、マーケット全体の動きを表す指標である日経平均株価の動きは、実際の景気の動きよりもおおよそ半年程度先行して動いているといわれています。

1-1.相場のことは相場に聞け

株の世界では、昔からの格言として、「相場のことは相場に聞け」といわれています。これは、相場の見通しが不透明な時に株の動きを予測するには、相場の流れをよく見て、したがったほうが良いということを意味します。なぜなた、事前に情報を得た人や感覚の鋭い投資家の動きは材料が出た時にはすでに株価に反映されているからです。

したがって、景気や業績が悪いのに株価が上がり始めた場合や、景気や業績が好調なのに株価が下がり始めた場合には、変化の兆しに気づいた鋭い投資家が動き始めているのではないか、と考えてみると良いかもしれません。

株価の動きを監視することは、個別銘柄だけでなく企業動向や経済全体の動きを先取りするためにも役立ちます。

2.不人気株について

2-1.不人気株の動きは遅い

さきほど、株価は実態に先だって動くと説明しました。しかしこうした株の先見性が株式投資を難しくしているともいえます。その株の優位性が明確に確認できる頃には、すでに株価がずいぶんと上昇してしまっていて、投資家心理としては、「すでにこんなに上がってしまっているので買いづらい」と感じるからです。

可能であれば、株価がまだあまり上がっていない時点で、その株の良さをしっかり確認できると良いのですがそれはプロでもなかなか難しいことです。実は、株の先見性と簡単にいっても、銘柄によって、先見性が強いものと弱いものがあります。どういうことかというと、株の先見性は人気株になるほど強くなる傾向があるのです。

人気株というのは、 多くの投資家が注目していて盛んに取り引きされている株で、単純に出来高の多い株式のことです。例えば日本を代表する企業、時価総額の大きな企業の株などは典型的な人気株です。また新興市場の株でも、盛んに取り引きされて出来高の多い株は人気株です。こうした人気株は、注目度が高いわけですから多くの投資家がその会社の動向をよく調べています。

特に、証券会社や銀行などのアナリストたちは企業訪問を行い、業界内の動きを徹底的に調べて、対象の企業の先行きを調査し今後の変化を探ります。注目を集めている企業というのは、情報が豊富に出回っている企業ともいえます。株価には、当然そうした情報が反映されて、企業の動きを先取りして値が動くということになります。

2-2.注目されていない不人気株を買う

不人気株というのは、投資家たちからの注目度が低く出来高があまりなくて、値引きも比較的停滞していて緩やかな株のことです。言い換えれば、多くの投資家から見放された存在、忘れられた存在になっている株ともいえます。

そういった不人気株の中には、実は利益もきちんと稼いでいて資産もあるのに、株価が割安という株がたくさんあります。そのような株式のことを万年割安株などと呼んだりもします。

またスタンダード市場や、グロース市場などの小さな企業、プライム市場でも地味な業種の企業、比較的小さな企業などについては、機関投資家などが注目することはあまりなく不人気株として放置されることが多々あります。さらにその株の業績の良さ、割安さなどがしっかり確認できる状態になっても、株価がそれを反映して上昇していく速度は、とても緩やかになる傾向があります。人気株ではないため気が付く人が少ないためです。

つまり、人気株と不人気株とを比べると、ゆったり投資したい人には、不人気株こそ儲けやすいともいえます。人気株は動きもあり良くも悪くも注目されますが、安易に投資してしまうと、業績がいいと思って買ったのに、高値を掴まされて下落してしまったということもよく起こります。

ちなみに株価が上昇すると徐々にその株に注目する人が増えてきて、不人気株だったものが人気株に変わってきます。そうなると、期待感が膨らみ株価は上昇し、やがて実態からかけ離れた株価になります。そして多くの場合、実態がピークを迎える前に株価がピークをつけて下落していく傾向が高いです。このように、最初は不人気だった株も、株価が上がれば人気株となり、株価が実態を超えて上昇する状態になることがあるということは認識しておきましょう。

2-3.不人気株は動きが緩やか。業績が明確になってから動く

人気株とは違い不人気株は株価の動きは非常にスローなので、ある程度業績がはっきりしてから動いても高値を掴まされたりすることは人気株と比べると少ないです。これは不人気株ならではのメリットともいえるでしょう。上方修正のニュースを確認してから株を買っても、十分についていくことができるということになります。

小さい企業の不人気株というのは、実態が良くても低いPERで放置されることも多いうえに、好材料のニュースがマーケットに出ても株価が緩やかに上がるケースがよく見られます。個人投資家にとっては、情報をじっくり見極めて値動きについていきやすい投資対象といえます。

2-4.不人気株の流動性リスクについて

不人気株(出来高の少ない株)の流動性リスクについても解説します。流動性とは、売買のしやすさ、換金のしやすさという意味です。普通預金なら、いつでもお金を引き出すことができるので流動性は非常に高いといえます。

株式は需給関係で成り立っていますので、買い手がいなければ自分の持ち株を売ることはできません。株は普通預金のようには流動性は確保されていません。当然ながら、有名で出来高(取引量)の多い会社の株(例えば1日の出来高が100万株以上)であれば、個人投資家の資金力レベルからすると売ろうと思えば大方はすぐに売れると思いますが、注目度が低く、出来高の少ない株というのもあります。

そのような出来高の少ない株を売ろうとすれば、買い手が出てきてくれるのを待たなければなりません。もし、買い手のいない中で、すぐに売りたいということであれば、成行き注文を出して、安い価格で売ることも必要になってきます。

なお、不人気株の中には掘り出し物も多く、例えばPBRが1倍以下の企業の中に優良企業が埋もれていることもあります。そうした株を買う時には流動性リスクも考え、慌てて現金化する必要のない資金で投資することをおすすめします。

おわりに

今回は“株価は変化を先取りして動いている”と題して株式投資をしていく中で理解しておくと便利な知識を紹介しました。株式に限らずどんな投資でも原則リスクはつきものです。大切なことは事前にリスクを把握し、その対応策を用意しておけば、そのタイミングで慌てることなく対処できるでしょう。ぜひ参考にしていただければ幸いです。