荷物量が少ない方や一人暮らしの方は、「単身引っ越しパック」を利用して引っ越し見積もりを取ると、費用を大幅に削減できることがあります。単身引っ越しパックでは、引っ越し会社が用意したコンテナボックスに詰められるだけの荷物を運ぶため、トラック1台を借りる引っ越しよりも安くなることがほとんどです。
しかし単身引っ越しパックでは、大型家具の運搬に非対応だったり、細かな時間指定が難しかったりするデメリットも存在します。そのためメリット・デメリットをよく理解して、単身引っ越しパックを申し込むことが重要です。
このコラムでわかること
単身パックのメリット3つ
- 引っ越し費用を節約できる
- 料金プランがシンプルで明確
- 運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる
単身パックのデメリット3つ
- 大型家具の運搬は難しい
- 当日・市内引っ越しには不向き
- 梱包資材を自分で用意する必要がある
【単身パックはこんな人におすすめ】
- 初めて一人暮らしを始める方
- 単身赴任する方
- 家具・家電付きの部屋に引っ越す方
- シェアハウス・ルームシェアで住む方
【単身引っ越しパックを利用するよりも引っ越し費用を抑えられる方法】
- 引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う
- 宅配便を活用する
- 赤帽の引っ越しサービスを利用する
- 引っ越し費用が安くなる時期を狙う
- 自力での引っ越しを検討する
複数の引っ越し会社から一括見積もりすることに興味を持った方は、このコラムで引っ越し一括見積もりサイト10社を徹底比較していますので、ぜひご覧ください。
今回のコラムでは、単身引っ越しパックの使い方や料金相場、メリット・デメリット、単身引っ越しパックが向いている人の特徴などをご紹介してるので、もっと詳しく読みたい方は以下もご覧ください。
国内最大級の規模を誇る「引越し侍」では、60社以上の提携引っ越し業者から最適なプランを一括で比較検討することができます。利用者は簡単に概算の見積もり金額をネット上で確認でき、気になる業者があればそのままオンラインで予約手続きも可能です。個人情報の入力は必須ではありません。一方で、正確な荷物の量などを入力すれば、専門スタッフから的確なアドバイスを受けられるなど、きめ細かいサポートも用意されています。国内最大級の一括見積もりサイトで無料見積りをしてみてください。
単身引っ越しパックとは?
単身引っ越しパックとは、引っ越し会社が指定するコンテナボックスに詰められるだけの荷物を預かってもらい、引っ越し先に運ぶ引っ越しプランのことをいいます。ひとつのトラックを占有する従来の引っ越しプランと比べると、他のお客さんのコンテナボックスもまとめて運べるため、引っ越し費用が格安になる傾向にあります。
各会社のコンテナボックスにより荷物量は異なる
単身引っ越しパックで用意されるコンテナボックスは、引っ越し会社によって微妙に異なっています。たとえば、ヤマトホームコンビニエンスの「わたしの引越」プランでは、幅100cm・奥行100cm、高さ170cmのボックスが利用できます。日本通運の「引越し単身パックS」プランで使えるのは、幅108cm・奥行74cm・高さ155cmのボックスです。それぞれの会社のコンテナボックスの容量を確認して、荷物があふれないことをチェックしながら申し込む必要があります。
通常の引っ越しプランとの違い
単身引っ越しパックは、引っ越しプランというよりも宅配便のサービスに近く、従来の引っ越しプランにあるような細かなサービスは受けることができません。たとえば梱包用の段ボールなどは提供されず、ベッドをはじめとする大型家具に対応していないことがほとんどです。他のお客さんの荷物もひとつのトラックで共有して運ぶことから、当日中の引っ越しにも対応していません。
単身引っ越しパックの料金相場
単身引っ越しパックの料金相場は、ボックス1個あたり2万円〜6万円程度が相場です。長距離での引っ越しになると引っ越し費用は高額になる傾向にあり、大型家具や時間指定などのオプションを申し込む場合にも追加料金が加算されます。それでも通常の引っ越しプランを利用する場合と比べると大幅に安くなるため、荷物量が少ない方には非常におすすめのサービスです。
単身引っ越しパックのメリット
単身引っ越しパックを利用するメリットとして挙げられるのは、次の3つです。
- 引っ越し費用を節約できる
- 料金プランがシンプルで明確
- 運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる
それぞれ詳しく解説していきます。
引っ越し費用を節約できる
単身引っ越しパックは、通常の引っ越しプランと比べて料金が安く、費用を節約できるのが最大のメリットです。通常の引っ越しプランでは、単身引っ越しで3月〜4月のピークシーズンには5万円〜7万円が相場となります。一方で単身引っ越しパックであれば、選ぶ会社や運ぶ距離によって変化しますが2万円〜6万円が相場です。規定の荷物量に収まる方であれば、非常にお得な引っ越しができるでしょう。
料金プランがシンプルで明確
「基本運賃」「実費」「オプション料金」などが荷物量によって上下する従来の引っ越しプランと比べて、単身引っ越しパックは料金プランがシンプルでわかりやすいメリットもあります。コンテナボックスの料金は一律で、時間指定やオプションを申し込んだ場合のみ料金が加算されるため、訪問見積もりや電話対応なしで正確な引っ越し費用を計算することができます。
運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる
自力で引っ越す場合と比べると、荷物の破損・紛失リスクを抑えられるのも単身引っ越しパックのメリットです。特に冷蔵庫や洗濯機などの家電は、引っ越し時の扱いに注意が必要で、間違った運び方で故障してしまうケースも少なくありません。単身引っ越しパックは、万が一の破損・紛失を補償する保険に加入していることも多く、プロの引っ越しスタッフが自宅からトラックまで運んでくれるのも安心です。
単身引っ越しパックのデメリット
次に、単身引っ越しパックのデメリットとして次の3つをご紹介します。
- 大型家具の運搬は難しい
- 当日・市内引っ越しには不向き
- 梱包資材を自分で用意する必要がある
それぞれの注意点を押さえて、単身引っ越しパックを検討しましょう。
大型家具の運搬は難しい
単身引っ越しパックで指定されるコンテナボックスには、ベッドやソファなどの大型家具を積載できないことが多いです。ファミリー向けの冷蔵庫や自転車なども積み込むことができないため、大型家具を運びたいと考える方には適していません。また、コンテナボックスを2個〜3個以上の荷物量になる場合などは、通常の引っ越しプランを利用する方がお得になることもあります。
当日・市内引っ越しには不向き
単身引っ越しパックは当日中の配送には対応しておらず、翌日以降の受け取りとなります。これは複数人のお客さんのコンテナボックスを、ひとつのトラックにまとめて運んでいることが理由です。市内引っ越しなどの近距離の引っ越しで単身引っ越しパックを選ぶと、ホテルで一泊する必要が出てくるなど、引っ越し費用以外で出費が発生してしまいます。
梱包資材を自分で用意する必要がある
単身引っ越しパックには梱包資材がセットになっておらず、ご自身で段ボールを用意する必要があります。これまでの引っ越しで使った段ボールを保管していた方や、自宅に段ボールのストックがある方以外は、有料の梱包資材オプションを申し込む必要があるかもしれません。通常の引っ越しプランでは無料で段ボール・ガムテープや布団収納袋などがもらえることも多いので、これらの資材が必要な方は単身引っ越しパック以外も検討すると良いでしょう。
単身引っ越しパックが向いている人の特徴
ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえると、単身引っ越しパックに向いているのは次のような人だといえます。
- 初めて一人暮らしを始める方
- 単身赴任する方
- 家具・家電付きの部屋に引っ越す方
- シェアハウス・ルームシェアで住む方
単身引っ越しパックは宅配便に近いサービスで、荷物が少なく大型家具を運ぶ予定がない人ほどお得に利用できます。家具・家電付きの部屋に引っ越す場合には、カップルや三人以上の家族で単身引っ越しパックを利用しても良いでしょう。「単身」という名称ではありますが、二人暮らしや家族の引っ越しでも利用できるサービスなので、少ない荷物で引っ越せる方はぜひ検討してみてください。
一人暮らしの引っ越し費用をできるだけ抑える方法
最後に、単身引っ越しパックを利用するよりも引っ越し費用を抑えられる方法として、次の5つをご紹介します。
- 引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う
- 宅配便を活用する
- 赤帽の引っ越しサービスを利用する
- 引っ越し費用が安くなる時期を狙う
- 自力での引っ越しを検討する
荷物量や距離などの条件によっては、単身引っ越しパックよりも安価に引っ越しができる場合もあるので、ぜひチェックしておきましょう。
引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う
単身引っ越しパックの利用を考えている場合にも、まずは一度「引っ越し一括見積もりサイト」を利用することをおすすめします。引っ越し一括見積もりサイトは、事前に登録した住所や荷物情報などをもとに、一度に複数の引っ越し会社から見積もりを取り寄せられるサービスです。
単身引っ越しパックを含め、大手から地域密着型の会社まで、さまざまな会社の見積もりが届くため、料金とサービスの比較がしやすいのが特徴です。サイト内では常に価格競争が行われているので見積もりが割安になることも多く、ご自身の引っ越しの相場を知るのにも役立ちます。おすすめの一括見積もりサイトは以下の記事でご紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
宅配便を活用する
単身引っ越しパックに荷物を詰めてもスカスカになってしまうほど荷物量が少ない場合には、宅配便を利用して引っ越す方法もあります。宅配会社の中には大型の荷物の配送にも対応していることもあり、たとえばヤマト運輸株式会社では、「3辺合計200cm以内・30kg以内の荷物」を2,840円〜の料金から宅急便を送ることができます。
圧縮して空気を抜いておけば布団一式を送ることも可能なので、家具・家電を引っ越し先で揃える場合には最も安い引っ越し方法となるでしょう。
赤帽の引っ越しサービスを利用する
単身引っ越しで使われることが多い「赤帽」は、個人事業主と契約して、一人の作業員と協力しながら引っ越し作業を行うサービスです。赤帽にはたくさんの個人事業主が加入しているため、急な依頼にも対応してもらいやすい特徴もあります。
2時間以内・20km以内での引っ越しであれば13,750円の定額料金なので、単身引っ越しパックよりもさらに安く抑えられます。ただし2月〜4月ごろの繁忙期は予約が取りづらくなったり、割増料金が必要になったりするため注意しましょう。
引っ越し費用が安くなる時期を狙う
1年を通じて最も引っ越し費用が高くなるのは、多くの人が新生活の準備を始める3月〜4月です。この繁忙期を避けて、できるだけ5月以降または2月以前に引っ越しを依頼することで、引っ越し費用を大幅に削減することが可能です。また、平日の引っ越しや午後遅い時間の引っ越し、仏滅・赤口の引っ越しでは引っ越し相場が安くなりやすいので、このタイミングを見計らって予約するのもおすすめです。
自力での引っ越しを検討する
家族・親戚が手伝ってくれる場合や荷物が少ない場合には、自力での引っ越しを行うという手もあります。軽トラックなどをレンタルしてご自身で荷物を運べば、人件費を丸ごとカットできるため、引っ越し費用を大きく節約することが可能です。
ただし冷蔵庫・洗濯機などは運搬の際に細心の注意が必要となるほか、部屋・品物の破損があった場合にも保険は使えず自己責任となる点に注意しましょう。体力や時間も必要となるので、できるだけ余裕を持って引っ越しスケジュールを組むことが大切です。
おわりに
引っ越し会社指定のコンテナボックスに詰められるだけ荷物を入れて運んでもらう単身引っ越しパックは、通常の引っ越しプランと比べて料金相場が安くなるメリットがあります。しかし大型家具の運搬には非対応で、当日引っ越しや近距離での引っ越しには向いていません。
初めての一人暮らしや単身赴任のための引っ越しでは便利に使えるサービスですが、引っ越しの条件や荷物量などによっては通常の引っ越しプランを使った方がお得になることもあります。そのため事前に引っ越し一括見積もりサイトを利用して複数社からの見積もりを取っておき、単身引っ越しパック以外のプランとも比較しながら引っ越し会社を選ぶようにしましょう。