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単身引っ越しパックのメリット・デメリットとは?料金相場と費用をできるだけ抑える方法

単身引っ越しパックのメリット・デメリットとは?料金相場と費用をできるだけ抑える方法
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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荷物量が少ない方やひとり暮らしの方は、「単身引っ越しパック」を利用すると、費用を大幅に削減できる可能性があります。単身引っ越しパックでは、引っ越し会社が用意したコンテナボックスに収まるだけの荷物を運ぶため、トラック1台を借りる引っ越しよりも安くなるケースがほとんどです。各社同様のサービスがあり、名称は「単身パック」「シングルパック」など呼び名もさまざまです。

しかし、単身引っ越しパックは、大型家具の運搬に非対応だったり、細かな時間指定が難しかったりするデメリットもあります。そのため、メリット・デメリットをよく理解したうえで、単身引っ越しパックを申し込むことが重要です。

本記事では、単身引っ越しパックの料金相場やメリット・デメリット、引っ越し費用を抑える方法を紹介するので、引っ越しを検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

単身パックのメリット3つ

  • 引っ越し費用を節約できる
  • 料金プランがシンプルで明確
  • 運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる

単身パックのデメリット3つ

  • 大型家具の運搬は難しい
  • 当日・市内引っ越しには不向き
  • 梱包資材を自分で用意する必要がある

【単身パックはこんな人におすすめ】

  • 初めて一人暮らしを始める方
  • 単身赴任する方
  • 家具・家電付きの部屋に引っ越す方
  • シェアハウス・ルームシェアで住む方

単身引っ越しパックを利用するよりも引っ越し費用を抑えられる方法

  • 引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う
  • 宅配便を活用する
  • 赤帽の引っ越しサービスを利用する
  • 引っ越し費用が安くなる時期を狙う
  • 自力での引っ越しを検討する

複数の引っ越し会社から一括見積もりすることに興味を持った方は、このコラムで引っ越し一括見積もりサイト10社を徹底比較していますので、ぜひご覧ください。

今回のコラムでは、単身引っ越しパックの使い方や料金相場、メリット・デメリット、単身引っ越しパックが向いている人の特徴などをご紹介してるので、もっと詳しく読みたい方は以下もご覧ください。

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単身引っ越しパックとは?

単身引っ越しパックとは?

単身引っ越しパックは、引っ越し会社が指定するコンテナボックスに荷物を収めて、引っ越し先に運んでもらうプランです。ひとつのトラックを占有する従来のプランと比べて、他のお客さんのコンテナボックスもまとめて運ぶため、費用が格安になる傾向にあります。

各会社のコンテナボックスにより荷物量は異なる

単身引っ越しパックのコンテナボックスのサイズは、引っ越し会社によって微妙に異なります。例えば以下のとおりです。

ヤマトホームコンビニエンス「わたしの引越」プラン:幅100cm・奥行100cm・高さ170cmのボックスを利用

日本通運「単身パックL」プラン:幅108cm・奥行104cm・高さ175cmのボックスを利用

それぞれの会社のコンテナボックスの容量を確認して、荷物があふれないかチェックしながら申し込む必要があります。

載せられない荷物がある

コンテナボックスに収まるものであれば、何でも載せられるわけではありません。以下のような荷物は積載不可です。

  • ドラム式洗濯機
  • 大型冷蔵庫
  • 43インチ以上のテレビ、有機ELテレビ
  • 大型のソファ
  • ベッド(シングルベッド・二段ベッド)や電動ベッド
  • 26インチを超える自転車や電動キックボード

コンテナボックスに収まるサイズでも、壊れやすかったり組み立てが必要だったりする荷物は載せられません。例えば、二段ベッドは運ぶ際に組み立て・解体が必要なため、積載できないのです。

また、300,000円を超える高額なものやクレジットカードなどの貴重品類、車検証やパスポートといった再発行が難しい書類も運べません。

単身引っ越しパックの荷物の受け取り方

単身引っ越しパックは、荷物の搬出と搬入が同日に行えるわけではありません。搬出の翌日以降、約10日以内に新居に荷物が搬入されます。宅配便のように荷物の配達時間帯を指定するのが一般的です。

通常の引っ越し(500㎞以内)では遅くとも3日以内には荷物が搬入されますが、単身引っ越しパックは引っ越しが完了するまでに時間がかかると考えておきましょう。

そのため、入居してから荷物が届くまで最低限生活できるように、自分で運ぶ家具や食器類などを選定して自力で運ぶのがおすすめです。また、コンビニ弁当や外食、紙コップや紙皿などを利用して、食事の確保ができるようにしましょう。

寝る場所の確保も欠かせません。自家用車で布団を自力で運んだり、寝袋を使ったり、布団のレンタルなどの対策が考えられます。

通常の引っ越しプランとの違い

単身引っ越しパックは宅配便のサービスに近く、従来の引っ越しプランにあるような細かなサービスは受けられません。例えば、梱包用の段ボールなどは提供されず、ベッドをはじめとする大型家具に対応していないケースがほとんどです。他のお客さんの荷物もひとつのトラックで共有して運ぶため、当日中の引っ越しにも対応していません。

ただし、日本通運の「単身パック当日便」では、作業開始から4時間以内での引っ越しが可能です。単身パック当日便の主な利用条件は以下のとおりです。

  • 荷物量はひとり分程度
  • 部屋の広さは1R~2DK程度
  • 移動距離は車で30分前後
  • 旧居、新居ともに20階以上の超高層マンションではない
  • 2t車が接続可能な場所から玄関(エレベーター)までが20m以内
  • 特殊な間取りや家財がない
  • 吊り作業など特殊な作業がない

上記の条件に当てはまれば、単身パック当日便を利用できるため、半日で引っ越しを終えられます。

単身向けプランとの違い

単身引っ越しパックと類似した引っ越しプランとして、「単身向けプラン」があります。単身向けプランも荷物量の少ない単身者を想定した引っ越しプランです。荷物が少ない分、小型のトラックを使う点は単身引っ越しパックと同様です。

しかし、それ以外は通常の引っ越しと同じで、荷物の量をあらかじめ引っ越し会社に確認してもらい、距離や日程をもとに見積もり金額を出してもらいます。単身引っ越しパックのように他のお客さんと荷物を合積みできないため、単身向けプランのほうが高額です。

とはいえ、単身引っ越しパックでは、コンテナボックスに入らない荷物は運べません。したがって、荷物が多かったり大きな家具があったりする場合は、単身向けプランや通常の引っ越しプランの利用をおすすめします。

単身引っ越しパックの料金相場

単身引っ越しパックの料金相場は、ボックスの料金を公表している会社によると、1個あたり20,000円〜30,000円程度です。長距離の引っ越しは費用が高額になりやすく、大型家具や時間指定などのオプションを申し込む場合にも追加料金が加算されます。それでも通常の引っ越しプランを利用する場合より大幅に安くなるため、荷物量が少ない方には非常におすすめのサービスです。

単身引っ越しパックと単身向けプランの特徴

単身引っ越しパックと単身向けプランには、以下のような特徴があります。

単身引っ越しパック単身向けプラン
メリット・費用を抑えられる
・訪問見積もりが不要な引っ越し会社が多く手間がかからない
・大きな荷物に対応してもらいやすい
・梱包資材を無料提供してもらえる場合がある
デメリット・荷物量に制限がある
・新居へ荷物が届くのは翌日以降
・単身引っ越しパックより高額
費用相場20,000円台~30,000円台~※要見積もり

26インチを超える自転車や大型冷蔵庫などを運搬してほしい場合は、大きな荷物の運搬が可能な単身向けプランが選択肢に入ります。また、単身引っ越しパックのコンテナボックスに荷物が収まらないのであれば、単身向けプランや通常の引っ越しプランを利用したほうが良いでしょう。

引っ越し会社ごとの単身引っ越しパック費用

引っ越し会社ごとの単身引っ越しパック費用

単身引っ越しパックを提供している引っ越し会社の一覧と、費用やコンテナボックスのサイズを以下の表にまとめました。

会社名プラン名費用横幅×奥行×高さ(㎝)備考
日本通運単身パックL30,800円~108×104×175・インターネット割引:-1,100円
・土日祝日に新居に搬入:1ボックス+2,200円
単身パック当日便要問い合わせコンテナボックスの利用なし・オプションで荷物の一時保管が可能
・梱包用資材の提供あり(段ボール10枚・テープ・布団袋1袋・ハンガーボックス4個(利用後返却))
ヤマトホームコンビニエンス単身者向け引越しサービス「わたしの引越」23,100円~100×100×170時間帯指定:集荷日、お届け日それぞれ1件あたり1,100円加算
サカイ引越センター小口引越便プラン要問い合わせ105×75×144近距離引っ越しは対応不可
福山通運青春引越便要問い合わせ110×110×190

参照元:単身パックL(WEB割引き実施中)|日本通運単身パック当日便|日本通運単身者向け引越しサービス「わたしの引越」|ヤマトホームコンビニエンス小口便引越プラン|サカイ引越センター青春引越便|福山通運

ちなみに日本通運の「単身パックL」は、自宅が対象エリアかどうかを確認し、コンテナボックスの数を決めます。ワンルームでコンテナボックスひとつ(29,700円)、1K・1DKで2つ(60,500円)、1LDKで3つ(91,300円)が目安です。

単身でも部屋の広さや荷物量で費用は異なる可能性があるため、上記の表はだいたいの金額として考えておくと良いでしょう。

とはいえ、コンテナボックスの料金が決まっている日本通運やヤマトホームコンビニエンスを利用して荷物が収まれば、引っ越し費用が明確にわかるため予算を立てやすいです。

単身引っ越しパックのメリット

単身引っ越しパックのメリット

単身引っ越しパックを利用するメリットとして挙げられるのは、次の3つです。

  • 引っ越し費用を節約できる
  • 料金プランがシンプルでわかりやすい
  • 運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる

それぞれ詳しく解説していきます。

引っ越し費用を節約できる

単身引っ越しパックは、通常の引っ越しプランと比べて料金が安く、費用を節約できるのが最大のメリットです。通常の引っ越しプランでは、単身引っ越しで3月〜4月のピークシーズンには40,000円〜90,000円が相場となります。一方で単身引っ越しパックであれば、選ぶ会社や運ぶ距離によって費用合計は変化しますが、ボックス1個につき20,000円〜30,000円が相場です。規定の荷物量に収まる方であれば、お得に引っ越しできるでしょう。

料金プランがシンプルでわかりやすい

「基本運賃」「実費」「オプション料金」などが荷物量によって上下する従来の引っ越しプランと比べて、単身引っ越しパックは料金プランがシンプルでわかりやすいです。コンテナボックスの料金は一律で、時間指定やオプションを申し込んだ場合のみ料金が加算されるため、訪問見積もりや電話対応なしで正確な引っ越し費用を計算できます。

運搬中の破損・紛失リスクを抑えられる

荷物の破損・紛失リスクを抑えられるのも単身引っ越しパックのメリットです。特に冷蔵庫や洗濯機などの家電は、引っ越し時の扱いに注意が必要で、間違った運び方で故障してしまうケースも少なくありません。その点、単身引っ越しパックは、万が一の破損・紛失を補償する保険に加入している場合も多く、プロの引っ越しスタッフが自宅からトラックまで運んでくれるので安心です。

単身引っ越しパックのデメリット

単身引っ越しパックのデメリット

次に、単身引っ越しパックのデメリットを3つ紹介します。

  • 大型家具の運搬は難しい
  • 当日・市内引っ越しには向いていない
  • 梱包資材を自分で用意する必要がある

それぞれの注意点を押さえて、単身引っ越しパックを検討しましょう。

大型家具の運搬は難しい

コンテナボックスには、ベッドやソファなどの大型家具を積載できない場合が多いです。ファミリー向けの冷蔵庫や自転車なども積み込めないため、大型家具を運びたい方には適していません。また、コンテナボックス2〜3個以上利用する場合などは、通常の引っ越しプランを利用するほうがお得になるケースもあります。

当日の引っ越しには向いていない

単身引っ越しパックは一般的に当日中の配送には対応していないため、翌日以降の受け取りとなります。これは複数人のお客さんのコンテナボックスを、ひとつのトラックにまとめて運んでいることが理由です。そのため、荷物の配送が翌日以降になるケースがほとんどで、引っ越し直後に新居に移動しても生活できる状態でない可能性があります。ホテルで一泊する必要が出てくるなど、引っ越し費用以外で出費が発生することも考えられます。

梱包資材を自分で用意する必要がある

単身引っ越しパックには梱包資材がセットになっておらず、ご自身で段ボールを用意する必要があります。自宅に段ボールのストックがない場合は、有料の梱包資材オプションを申し込む必要があるかもしれません。通常の引っ越しプランでは無料で段ボール・ガムテープや布団収納袋などがもらえるケースも多いので、これらの資材が必要な方は単身引っ越しパック以外も検討すると良いでしょう。

なお、1Rや1Kの新居に引っ越す場合、必要な段ボール枚数は10枚~15枚程度です。段ボールはホームセンターやネット通販で購入したり、近所のスーパーなどで不要になったものをもらったりすれば手に入ります。

段ボールのサイズによって費用は異なりますが、10枚で2,000円~4,000円程度かかると考えておきましょう。

そのうえ、コンテナボックスにぴったり収まる段ボールを準備するのは難しいでしょう。ただし、引っ越し会社のWEBサイトに段ボールのサイズが記載されている場合があります。

例えば、日本通運の場合、Mサイズの段ボールのみであれば30箱程度収まります。Mサイズは540×340×320㎜で、このサイズを参考に段ボールを購入すれば、日本通運のコンテナボックスに隙間なく荷物を積載しやすいです。

また、コンテナボックスのサイズを提示している引っ越し会社もあるため、その数値を参考にしても良いでしょう。

単身引っ越しパックが向いている人の特徴

単身引っ越しパックが向いている人の特徴

ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえると、単身引っ越しパックに向いているのは次のような方だといえます。

  • 初めてひとり暮らしを始める方
  • 単身赴任する方
  • 家具・家電付きの部屋に引っ越す方
  • シェアハウス・ルームシェアで住む方

単身引っ越しパックは宅配便に近いサービスで、荷物が少なく大型家具を運ぶ予定がない方ほどお得に利用できます。家具・家電付きの部屋に引っ越す場合には、カップルや3人以上の家族でも単身引っ越しパックを利用できる場合があります。「単身」という名称ではありますが、2人暮らしや家族の引っ越しでも、荷物が少なければ利用できるサービスなので、少ない荷物で引っ越せる方はぜひ検討してみてください。

単身引っ越しパックに荷物を積めるか確認する方法

単身引っ越しパックに荷物を積めるか確認する方法

単身引っ越しパックを利用する際は、コンテナボックスに荷物を収める必要があります。本当にすべての荷物を収められるかどうか不安を抱く方もいるでしょう。以下の方法でコンテナボックスに荷物を積めるか確認できます。

  • 引っ越し会社のWEBサイトで確認する
  • アプリやメジャーで実際に荷物を測定する

まずは引っ越し会社のWEBサイトでコンテナボックスのサイズを確認しましょう。主要な引っ越し会社のコンテナボックスのサイズは、「引っ越し会社ごとの単身引っ越しパック費用」でも紹介しています。

例えば、日本通運はMサイズ(540×340×320㎜)の段ボール30箱を目安としています。

単身パックL(WEB割引き実施中)|日本通運

参照元:単身パックL(WEB割引き実施中)|日本通運

段ボールのサイズまで明記している引っ越し会社は多くありませんが、コンテナボックスのサイズが掲載されている可能性はあるため、WEBサイトを確認するか、引っ越し会社に問い合わせてみましょう。

また、サカイ引越センター荷物の目安を画像で紹介しています。ヤマトホームコンビニエンスでは、専用ボックスに家財が積み込まれる様子やボックスの大きさを3D体験できます。

他には、「AR Ruler」というアプリを使えば、荷物や家電を積み上げた際の計測が可能です。搬出予定の荷物の幅や高さをメジャーで測ってボックスに収まるか確認したり、コンテナボックスのサイズでマスキングテープを床と壁に貼り付け、その範囲内に荷物を収めたりする方法もあります。

ひとり暮らしの引っ越し費用をできるだけ抑える方法

単身引っ越しパックとは?

最後に、引っ越し費用を抑える方法を7つ紹介します。

  • 引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う
  • 宅配便を活用する
  • 赤帽の引っ越しサービスを利用する
  • 学生なら学割を利用する
  • 大型家具・家電は新居で購入する
  • 引っ越し費用が安くなる時期を狙う
  • 自力での引っ越しを検討する

荷物量や距離などの条件によっては、単身引っ越しパックよりも安価に引っ越しができる場合もあるので、ぜひチェックしておきましょう。

引っ越しプランの一括見積もりサイトを使う

単身引っ越しパックの利用を考えている場合でも、「引っ越し一括見積もりサイト」の利用をおすすめします。引っ越し一括見積もりサイトは、事前に登録した住所や荷物情報などをもとに、一度に複数の引っ越し会社から見積もりを取り寄せられるサービスです。

単身引っ越しパックを含め、大手から地域密着型の会社まで、さまざまな会社の見積もりが届くため、料金とサービスの比較がしやすいのが特徴です。サイト内では常に価格競争が行われているので見積もりが割安になる場合も多く、自分の引っ越し費用の相場を知るのにも役立ちます。

引っ越し会社を決め、訪問見積もりを依頼する際にやっておくと良いこととして、荷物の整理が挙げられます。不要な荷物は早めに処分して、新居に持っていく荷物と自力で運ぶ荷物を分けておきましょう。

不用品はリサイクルショップに持って行ったり、フリマサイトで出品したりすると臨時収入になるかもしれません。例えば、人気ブランドの冷蔵庫であれば10,000円~20,000円程度、洗濯機は5,000円~の価格で買い取ってもらえる可能性があります。ただし、どの家具・家電も大きさや年式、ブランドの人気などで買取相場は異なります。

また、引っ越したい日時を決めておき、候補日の中からどの日時が安いか確認しましょう。どのような日時を選べば引っ越し費用が安くなるか知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

さらに、梱包や荷ほどきをどこまで自力でやるか決めましょう。荷造り・荷ほどきともに引っ越しスタッフにしてもらうより、荷ほどきのみスタッフにお願いするほうが費用を抑えやすいです。

新居周辺の道路にトラックが入れるか確認しておくのも重要です。引っ越し当日にトラックが新居の近くに停車できないことがわかれば、引っ越し作業が遅れる可能性があります。高層マンションの場合、管理会社に事前に引っ越し日を伝えておく必要があるなど、引っ越し日が制限されるケースがあるため、新居に関する情報も確認しておきましょう。

宅配便を活用する

単身引っ越しパックに荷物を収めてもスペースが余ってしまうほど荷物量が少ない場合には、宅配便を利用して引っ越す方法もあります。宅配会社の中には大型の荷物の配送に対応しているケースがあり、例えばヤマト運輸株式会社では、「3辺合計200cm以内・30kg以内の荷物」を3,720円〜の料金で宅急便を送れます。

宅配便を利用する際は、段ボールに入らなかったり重量を超えたりする大きな荷物は送れない点に注意しましょう。また、発送から荷物の到着まで翌日以降になるケースがほとんどで、生活に必要な荷物がすぐに届かない可能性があります。さらに、段ボールなどの梱包資材は自分で準備しないといけません。

参照元:宅急便運賃一覧表 全国一覧 | ヤマト運輸

布団もかさばる荷物ですが、100円ショップなどで手に入る布団圧縮袋で圧縮して空気を抜いておけば、布団一式を送れます。

圧縮袋に付いているバルブに掃除機を当てて空気を吸い出すのが効率的です。収納機能も備えた圧縮収納ケースを使えば、日常的にコンパクトに収納できます。最低限の荷物で引っ越し、家具・家電を新居で揃える場合には最も安い引っ越し方法となるでしょう。

赤帽の引っ越しサービスを利用する

単身引っ越しで利用されることが多い「赤帽」は、個人事業主と契約して、ひとりの作業員と協力しながら引っ越し作業を行うサービスです。赤帽にはたくさんの個人事業主が加入しているため、急な依頼に対応してもらいやすい特徴もあります。

2時間以内・20km以内での引っ越しであれば14,300円の定額料金なので、単身引っ越しパックよりも安く抑えられます。ただし2月〜4月頃の繁忙期は予約が取りづらくなったり、割増料金が必要になったりするため注意しましょう。

学生なら学割を利用する

学生の方は、学割を使うと引っ越し費用を抑えられる可能性があります。例えば、アート引越センターは学生向けの割引プランを提供しており、荷物が少なく冷蔵庫や洗濯機の運搬がない程度の荷物量で、近畿から関東へ引っ越す場合(500km以上)、30,000円台~の料金で引っ越しが可能です。

アート引越センターの単身引っ越しパックの費用相場は、WEBサイトには記載がありませんが、荷物の少ない単身者の500km以上の引っ越しの平均費用は、通常期で80,000円~100,000円程度です。荷物量にもよりますが、学割と単身引っ越しパックで2倍以上の差が出るケースもあります。

大型家具・家電は新居で購入する

大型の家具・家電は転居先に運搬するよりも、リサイクルショップやフリマサイトなどで処分して、新しく買い替えたほうがお得な場合があります。例えば、単身用の冷蔵庫や洗濯機のみ引っ越し会社に依頼する際は、7,000円~9,000円程度かかります。ソファやベッドはサイズによって異なりますが、10,000円以上かかるケースも少なくありません。

一方、家電量販店で新しい洗濯機を購入して、同時に古い洗濯機を処分してもらう場合、5,000円~6,000円程度で済むでしょう。

また、大型の家具や家電を購入する際は、組み立てや取り付けサービスを利用するかもしれません。無印良品で組み立てが必要なベッドを購入すると2,000円~、ニトリの場合は4,400円~5,500円かかります。

なお、大型の家具・家電を購入する際は、部屋のサイズだけでなく搬入経路の広さも確認しておきましょう。部屋には入るものの、家具を運ぶための動線が狭いと室内から搬入するのが困難で、窓から運搬しないといけない可能性があります。

そうすると、吊り下げ作業が必要となり、ユニックやクレーンを使う場合、30,000円以上の費用が発生するかもしれません。そのため、大型の家具・家電を購入する際は、廊下やドアを通れるかも確認しましょう。

引っ越し費用が安くなる時期を狙う

1年を通じて最も引っ越し費用が高くなるのは、多くの方が新生活の準備を始める3月〜4月です。この繁忙期を避けて、5月以降または2月以前に引っ越しを依頼すれば、引っ越し費用の大幅な削減が可能です。また、平日や午後遅い時間、仏滅・赤口の引っ越しでは費用が安くなりやすい傾向にあります。

通常の引っ越しは早い時間に搬出を終えて、新居に移動してそのまま搬入作業を行います。したがって、午後遅い時間に引っ越し作業を始めると1日で作業を終えるのが難しく、1日で引っ越しを終えたい方に不人気です。

また、仏滅や赤口に引っ越しをするのは縁起が悪いとされ人気がないため、このタイミングを見計らって予約するのもおすすめです。ただし、縁起を気にされる方もいるため、ご自身の考えに合わせて選びましょう。

自力での引っ越しを検討する

家族・親戚が手伝ってくれる場合や荷物が少ない場合には、自力で引っ越しを行う手もあります。軽トラックなどをレンタルして自分で荷物を運べば、人件費を丸ごとカットできるため、引っ越し費用を大きく節約できます。

ただし、冷蔵庫・洗濯機などは運搬の際に細心の注意が必要となるほか、部屋や品物の破損があった場合に保険は使えず自己責任となる点に注意しましょう。自力での引っ越しは体力や時間が必要なので、できるだけ余裕を持って引っ越しスケジュールを組むのが大切です。

おわりに

引っ越し会社指定のコンテナボックスに荷物を収めて運んでもらう単身引っ越しパックは、通常のプランと比べて料金相場が安くなるメリットがあります。しかし、大型家具の運搬には非対応で、当日引っ越しや近距離での引っ越しには向いていません。

初めてのひとり暮らしや単身赴任に際して便利なサービスですが、引っ越しの条件や荷物量などによっては、通常プランのほうがお得なケースもあります。そのため、事前に引っ越し一括見積もりサイトを利用して複数社からの見積もりを取り、単身引っ越しパック以外のプランと比較して、最適な引っ越し会社を選ぶようにしましょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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