自動車を保有している方が引っ越しをする場合、駐車場の契約以外にも必要な手続きが発生します。車庫証明・車検証の住所変更については、引っ越しから15日以内と期限も定められているため、それぞれの手続き方法を踏まえて引っ越しを準備しなければなりません。
本記事では、引っ越しで必要となる車関連の手続きとして、免許証・車庫証明・車検証・保険の住所変更方法をまとめてご紹介します。必要な手数料や手続き場所、必要書類についてもまとめているので、引っ越しの際の参考にしてください。
引っ越しで必要な「車の手続き」一覧
まず引っ越しに伴って住所変更が必要となる手続きは、以下の通りです。
手続きが必要な項目 | 手続きする期限 | 手数料 | 手続きする場所 | 必要書類 |
運転免許証の住所変更 | 期限なし | 無料 | 警察署運転免許更新センター運転免許試験場 | ・免許証・引っ越し先住所の証明書類 |
車庫証明の住所変更 | 15日以内 | 2,100円+500円 | 警察署 | ・自動車保管場所届出書・保管場所標章交付申請書・保管場所の所在図・配置図・保管場所使用承諾証明書 |
車検証の住所変更 | 15日以内 | 350円 | 運輸支局または軽自動車検査協会 | ・車検証・変更登録申請書・手数料納付書・住民票・車庫証明 |
ナンバープレートの変更 | 15日以内 | 約2,000円 | 運輸支局または軽自動車検査協会 | ・車検証・住民票・車庫証明・ナンバープレート |
自賠責保険の住所変更 | 期限なし | 無料 | 郵送 | ・自動車損害賠償責任保険承認請求書・車検証のコピー・専用封筒 |
任意保険の住所変更 | 引っ越し後速やかに | 無料 | 保険会社のホームページなど | なし |
中でも注意したいのは、車庫証明・車検証・ナンバープレートの変更手続きには、引っ越しから15日以内の期限が定められている点です。主な手続き先は、住所を管轄する警察署と運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)の2ヵ所ですが、それぞれ住所変更できる手続きが異なる点にも注意しましょう。自賠責保険や任意保険については住所変更までの期限が定められていませんが、住所変更を忘れると重要なハガキが届かなくなるなどのデメリットがあるため、できるだけ速やかに住所変更することが大切です。
なお、ナンバープレートに記載される地域が変わる場合には、約2,000円の手数料を支払うナンバープレートの変更手続きも必要になります。すべての手続きに加えて、引っ越しの初期費用も含めるとまとまった金額になるため、お金が足りなくなることも出てくるでしょう。その場合には、カードローンを利用して一時的な資金不足を解消すると、安心して手続きを進めることができます。
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運転免許証の住所変更の手続き方法
ここからは車関連の住所変更手続きについて、手続きする場所や必要書類、手数料などについてそれぞれ解説していきます。まずは運転免許証の住所変更手続きについてです。
手続きする場所
運転免許証の住所変更は、引っ越し先で最寄りの警察署で行うと良いでしょう。運転免許更新センターや運転免許試験場でも住所変更が可能ですが、車庫証明の住所変更手続きを同時に行いたい場合には、警察署に車を持ち込んで手続きするのが確実です。また、運転免許証の更新時期と引っ越しが重複する場合には、更新と住所変更を同時に済ませることも可能です。
手続きに必要な書類
運転免許証の住所変更手続きに必要な書類は、以下の2点です。
- 免許証
- 引っ越し先住所の証明書類(住民票、マイナンバーカード、健康保険証など)
引っ越し先の住所を証明する公的な書類が必要となるため、事前に市役所などで住民票を取得するか、マイナンバーカードや健康保険証の住所変更を先に進めておくと良いでしょう。代理の方に委任する場合には、代理人の住所・氏名が確認できる書類と、委任者・代理人が併記された住民票が必要になります。
参照元:記載事項変更(住所、氏名、本籍(国籍等)の変更の方) 警視庁
手続きにかかる手数料
運転免許証の住所変更手続きにかかる手数料は無料です。警察署までの交通費を除けば、住所変更に費用は発生しません。
手続きにかかる時間
運転免許証の住所変更手続きにかかる時間は、警察署の場合で早ければ10分程度です。運転免許更新センターや運転免許試験場で手続きを行う場合には、混雑していることが多いため1時間程度かかることもあります。
車庫証明の住所変更の手続き方法
続いて車庫証明(自動車保管場所証明書)の住所変更手続きについて解説します。
手続きする場所
車庫証明の住所変更手続きは、引っ越し先の住所を管轄する警察署です。自動車を購入した際と同じ手続きを行います。運転免許証とは異なり、運転免許更新センターや運転免許試験場では受け付けしていない点に注意しましょう。
手続きに必要な書類
車庫証明の住所変更手続きには、以下の書類が必要になります。
- 自動車保管場所届出書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用承諾証明書
それぞれの書類は警察署の窓口でも取得できるほか、警察署のホームページからダウンロード・印刷して提出することも可能です。賃貸物件の駐車場を借りる場合には、管理会社や大家さんに「保管場所使用承諾証明書」を発行してもらう必要があるため、事前に用意しておきましょう。
手続きにかかる手数料
車庫証明の住所変更手続きにかかる手数料は、東京都の場合は申請手数料として2,100円、標章交付手数料として500円です。お住まいの都道府県別に確認してみると良いでしょう。
手続きにかかる時間
車庫証明の住所変更手続きでは、申請から交付までに3日〜7日ほど必要です。受付時間は東京都の場合で平日の午前8時30分〜午後4時30分と限られているため、平日に休暇を取得して手続きを行うと良いでしょう。
車検証の住所変更の手続き方法
車庫証明の住所変更手続きが完了したら、次に車検証の住所変更手続きを行います。
手続きする場所
車検証の住所変更手続きは、警察署ではなく、引っ越し先の住所を管轄する運輸支局です。なお、軽自動車の場合は管轄の軽自動車検査協会の事務所で手続きを行います。
手続きに必要な書類
車検証の住所変更手続きに必要なのは、以下の書類です。
- 車検証
- 変更登録申請書
- 手数料納付書
- 住民票(発行から3ヵ月以内)
- 車庫証明
あらかじめ警察署で住所変更した車庫証明と、市役所などで取得できる住民票、そして現在お持ちの車検証を持参すれば問題ありません。
手続きにかかる手数料
車検証の住所変更手続きにかかる手数料は、350円です。なお、後述するナンバープレートの変更が必要になる場合には、別途手数料が発生するためご注意ください。
参照元:氏名・住所・使用の本拠の位置等の変更|自動車検査登録総合ポータルサイト
手続きにかかる時間
車検証の住所変更手続きにかかる時間は、約1時間です。運輸支局が混雑している場合や、ナンバープレートの変更手続きを行う場合には、1時間以上かかるケースもあります。
ナンバープレートの住所変更の手続き方法
ナンバープレートの住所変更は、車検証の手続きと合わせて行うことができます。
手続きする場所
ナンバープレートの住所変更は車検証と同様に、運輸支局で行います。
手続きに必要な書類
ナンバープレートの住所変更手続きでは、車検証の手続きに必要な書類に加えて、現在お使いのナンバープレート本体を持参する必要があります。その場で新しいナンバープレートへの交換もできるので、運輸支局には手続きを行う自動車で訪れると良いでしょう。
手続きにかかる手数料
ナンバープレートの住所変更では、プレート本体の交換が必要となるため、約2,000円の手数料がかかります。なお、希望ナンバーや図柄ナンバーに変更する場合には、追加費用が発生します。
手続きにかかる時間
ナンバープレートを含めた車検証の住所変更手続きでは、1時間以上かかることが多いです。そのため日程には余裕を持たせておくと安心です。
自賠責保険の住所変更の手続き方法
続いて自賠責保険の住所変更手続きについて解説します。
手続きする場所
自賠責保険の住所変更は、加入している保険会社のホームページから申請書類をダウンロード・印刷して、郵送で手続きする流れとなります。最寄りの営業所の窓口でも受け付けているほか、電話で必要書類を郵送してもらうことができます。
手続きに必要な書類
自賠責保険の住所変更手続きに必要な書類は、以下の3点です。
- 自動車損害賠償責任保険承認請求書
- 車検証のコピー
- 専用封筒
必要事項を記入した承認請求書に、車検証など引っ越し先の住所がわかる書類のコピーを同封して、切手不要の専用封筒を印刷して郵送します。書類の印刷が難しい場合には、カスタマーセンターに連絡することで必要書類を郵送してもらうことが可能です。
参照元:引越しで住所が変わった | 自賠責保険(強制保険) | お客様サポート | 東京海上日動火災保険
手続きにかかる手数料
自賠責保険の住所変更手続きでは、専用封筒を利用すれば手数料は無料です。ご自身で封筒を用意する場合には、切手代が必要です。
手続きにかかる時間
自賠責保険の住所変更手続きは、必要書類を郵送後、2週間ほどで新しい住所に「自賠責保険証明書」が届いて完了です。
任意保険の住所変更の手続き方法
最後に、任意保険の住所変更手続きについてご説明します。
手続きする場所
自賠責保険とは異なり、自賠責保険では保険会社のWEBサイトからオンラインで手続きが可能です。また、取扱代理店を訪れて住所変更手続きを依頼することも可能です。
手続きに必要な書類
任意保険の住所変更手続きでは、書面で書類を提出する必要はありません。保険会社のWEBサイトからマイページにログインするためのアカウント・パスワードを用意して、新しい住所がわかるものを手元に置いておくと、スムーズに住所変更ができるでしょう。取扱代理店で住所変更を依頼する場合、保険証券を持参しておくと安心です。
参照元:引越しで住所が変わった | 自動車保険 | お客様サポート | 東京海上日動火災保険
手続きにかかる手数料
任意保険の住所変更手続きにかかる手数料は無料です。
手続きにかかる時間
任意保険の住所変更手続きは、保険会社のWEBサイトからの操作であれば、10分程度で完了します。
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おわりに
本記事では、引っ越しで必要となる車関連の手続きとして、免許証・車庫証明・車検証・保険の住所変更方法についてご紹介してきました。手続きする場所は警察署または運輸支局で、それぞれ必要な書類も異なります。まずは警察署で免許証と車庫証明の住所変更を行ってから、運輸支局を訪れて車検証の手続きを進めると良いでしょう。
自賠責保険・任意保険については期限の定めがなく、WEBや郵送での住所変更が可能ですが、手続きが遅れると重要なハガキが届かなくなるなどのデメリットも考えられるため、早めに手続きを済ませるようにしましょう。