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厄年にやってはいけない事はある?2023年の厄年を平穏に過ごす方法とは?

セゾンのくらし大研究 編集部

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一生のうちに何度か巡ってくる厄年。厄年についてあまり良くないイメージを持たれている方も多いでしょう。そこで今回は、厄年を平穏に過ごせるように、厄年にやってはいけない事や厄払いの方法、厄年の過ごし方などについて紹介していきます。2023年に厄年を迎える方はぜひ参考にして、穏やかな1年をお過ごしください。

この記事のポイント

厄年とは、男女ともによくないことが起こるとされている年齢のことです。とはいえ、1年間もの間、塞ぎ込んだりネガティブな気持ちで過ごしたりするわけにはいきません。厄年を忘れるくらい前向きな気持ちでいれば、身体も心も穏やかに1年間を過ごすことができるでしょう。さらに、掃除や整理整頓、断捨離をして身の回りの環境を整えるのもおすすめです。しかし、どうしても厄年が気になってしまうようであれば、お祓いにいきましょう。

1.男女によって違う?厄年とは

厄年とは、多くの災難が降りかかりやすいとされている年齢です。平安時代の貴族を中心に広がり、江戸時代になると庶民の間にまで広がりました。現代と比べて昔は、50歳でも長生きとされるほど短命であったため、体調を意識する節目として厄年を作ったとされています。

しかし現代では昔ほど短命でないことから、体調に変化が起こりやすい節目での健康を見直す機会として意識する程度で良いでしょう。

厄年の数え方は、数え年を用いて計算します。生まれた年を1歳として計算するため、「自分の歳+1歳」と考えると分かりやすいでしょう。また、厄年は男女によっても異なり、男性は25歳・42歳・61歳が厄年です。女性は19歳・33歳・37歳が厄年とされています。

さらに、厄年には前厄・本厄・後厄があり、3年間は特に気を付けなければならない年とされています。前厄は厄年の前年を指し、次の年の厄年に向けて最も慎むべきとされています。本厄は災難が起こりやすい最も注意が必要な年です。後厄は厄年の次の年で、だんだん厄が薄れていきます。

1-1.男性の厄年

2023年の男性の厄年は、以下のとおりです。

前厄昭和39年生 60歳昭和58年生 41歳平成12年生 24歳
本厄昭和38年生 61歳昭和57年生 42歳平成11年生 25歳
後厄昭和37年生 62歳昭和56年生 43歳平成10年生 26歳

特に、「死に(しに)」を連想させる大厄にあたる42歳は最も注意が必要な時期とされています。さらに、男性は40代になると最も働き盛りで無理をしやすい時期であることから、昔の人は42歳を大厄と決めていたのでしょう。

1-2.女性の厄年

2023年の女性の厄年は、以下のとおりです。

前厄昭和39年生 60歳昭和63年生 36歳平成4年生 32歳平成18年生 18歳
本厄昭和38年生 61歳昭和62年生 37歳平成3年生 33歳平成17年生 19歳
後厄昭和37年生 62歳昭和61年生 38歳平成2年生 34歳平成16年生 20歳

特に、「散々(さんざん)」を連想させ大厄にあたる33歳は、最も注意が必要な時期とされています。短命だった昔からすると、33歳で閉経することも普通にあり、体調不良になりやすい年であることから「注意する年」と決めていたようです。

さらに、多くの女性は30代になると出産や子育てなどにより心身ともに苦労が多く無理をしやすい年であるため、体調に気を付けるよう大厄と決めたのではないでしょうか。

2.厄年に起きた災難の例

多くの災難に見舞われるとされている厄年には、実際に何が起こっているのでしょうか。保険会社が行った厄年意識調査の結果から、厄年に起こる事を見ていきましょう。

2016年に行った厄年意識調査では、20〜59歳の男女1,000人に調査をし、厄年経験者の32.2%が厄年に不幸な出来事が起こったと回答しています。起こった不幸な出来事で多くの方が答えた第1位が「大きな病気や怪我」です。2位が「人間関係のトラブル」3位が「失業や仕事のトラブル」4位が「事故などに遭遇」5位が「お金のトラブル」と続いています。

参照元:現代人の「厄年」意識調査|ライフネット生命

3.厄年にやってはいけない事とは

ここまで厄年について解説してきましたが、厄年にやってはいけない事はあるのでしょうか。以下で紹介していきます。

3-1.人生における転機となる事

厄年は、結婚や転職、家の購入など「人生の大きな転機」や「新しい物事への挑戦」となる事を避けるべきとされています。

しかし、反対に「厄年=役年」という説もあります。30代を過ぎ実力をたくわえ、誰かの役に立つことができるようになった、一人前になったという考え方から、厄年を前向きに捉えるのも良いでしょう。

また、人生の転機となる出産ですが、出産には「厄を落としてくれる」という意味があるため、縁起物であるとされている地域もあります。

3-2.厄年を気にしすぎること

前述したように、厄年には大きな転機となる事や新しい挑戦は避けるべきだとされていますが、古くからの言い伝えであるため、基本的には何をやっても構わないという考え方もあります。

厄年を気にしすぎて憂鬱になったり、やりたいことを我慢して過ごしたりすると、ネガティブな気持ちで1年を過ごすことになるでしょう。厄年を気にしすぎず、自分らしく過ごしましょう

4.厄年を平穏に過ごす方法

厄年にやってはいけない事は基本的になく、自分らしく過ごしてほしいと前述しましたが、それでも厄年を気にする方は多いでしょう。そこで以下では、厄年を平穏に過ごすおすすめの方法や厄年にやると良い事などを紹介していきます。

4-1.掃除をする

厄年が気になる方は、掃除をするのがおすすめです。掃除をして部屋の汚れを落としたりゴミを捨てたりする行為によって、厄を落とせるとされています。特に、玄関・お風呂場・トイレ・窓は念入りな掃除が必要です

玄関や窓は空気と一緒に運気も入れ替わる場所であるため、きれいに掃除をしておくと良い運気が入ってくるとされています。お風呂場やトイレは、身体を洗う・用を足すなどして老廃物と同時に厄を流す場でもあり、汚れたままにしておくと厄も流れずに溜まってしまいます。

さらに、古くなった掃除用具を使い続けるのもおすすめできません。古くなった掃除用具は厄を呼ぶとされているからです。定期的に交換し、きれいな状態を保ちましょう。

4-2.整理整頓を心掛ける

厄を寄せつけない効果的な方法として、整理整頓が挙げられます。部屋を整理整頓することで、悩みやストレスの原因なども整理できるでしょう。さらに、整理整頓ついでに不要な物を捨てると、より気持ちがスッキリするはずです。気分が塞ぎがちな厄年こそ、整理整頓をして気持ちもスッキリさせましょう。

4-3.規則正しい食生活を心掛ける

規則正しい食生活を心掛けるのも、厄年にやると良い事として挙げられます。厄年は、男女共に忙しく身体を壊しやすい年齢のため、普段から規則正しい食生活を心掛けて、身体を壊さないようにしましょう。

4-4.健康診断に行く

健康診断に行くことも「規則正しい食生活を心掛ける」と同様に、厄年を「自分の身体を労るタイミング」として大切です。普段健康診断へ行く習慣がない方も、厄年をきっかけに受診するのも良いでしょう。

4-5.大きな環境の変化を避ける

厄年では、結婚・引っ越し・転職などの大きな環境の変化を避けるのがおすすめです。大きな環境の変化は、心だけでなく身体にも負担がかかります。もし、大きな環境の変化で心身共に疲れてしまわないようリラックスすることを心掛けましょう。

4-6.縁起物を身に付ける

厄年には、縁起物を身につけると良いとされています。例えば、七福神を表す7つの色を使ったネックレスやブレスレッド、厄除けのお守りなどです。気持ちを前向きに保つお手伝いをしてくれるでしょう。

4-7.厄年を前向きな気持ちで迎える

「ピンチこそチャンス」という発想があるように、厄年を「飛躍の年」「12年に一度の幸運期」と捉える方も多いです。厄年は誰にでもやってくるため、ネガティブな気持ちよりも前向きな気持ちで迎えたほうが、有意義に過ごせるでしょう。

5.気になる時は厄払いをしよう

厄年についてそこまで気にする必要はないですが、どうしても気になる方は厄払いをするのがおすすめです。以下では、厄払いの方法やタイミング、厄除け・厄落とし・厄払いの違いについて紹介していきます。

5-1.厄払いの方法

厄払いは、神社でのお祓いや祈祷が一般的な方法です。厄払いをする際はまず、お祓いをしてもらう神社へ事前に連絡して日程などを確認しましょう。服装はフォーマルのほうが望ましいです。神様にお祈りする場であるため、失礼のない服装や立ち振る舞いを心掛けましょう。

5-2.厄除けのタイミング

厄払いや厄除けは、お正月から立春までの間に行うのが望ましいとされています。厄年は誕生日で迎える年齢ではなく数え年で決まりお正月を区切りとするため、初詣と一緒に厄払いや厄除けをする方も多いです。しかし、厄払いや厄除けは1年中行うことができるため、大安などの日柄の良い日にちを選んでお祓いしてもらうという方もいます。

また、厄払いや厄除けは、1年間効果が持続するとされています。年が明けたらお礼参りに行くことも忘れないようにしましょう。

5-3.厄除け・厄落とし・厄払いの違い

厄年のお祓いには、厄除け・厄落とし・厄払いなど似ている言葉がありますが、それぞれ意味が異なります。厄除けは、自身の所に悪いことを寄せつけないように行うお寺でのお祓いです。

厄払いは、自身にとって悪いものを追い出してもらうように行う神社でのお祓いを指しています。厄除けと厄払いをどちらか行うだけでも構いませんし、両方行っても良いでしょう。例えば、前厄では厄除け、本厄では厄払いなどのように使い分けるのも1つの方法です。

加えて厄落としは、自ら災厄を作り出しそれを落として、これ以上不運なことが起きないようにすることです。自身が大切にしているものなどを故意に落とす行為が厄落としとされていましたが、最近では厄を払う・除けるなどの行事をまとめて厄落としと呼ぶことが多くなりました。

厄除け・厄落とし・厄払いは、細かい意味や行う場所に違いがあるものの、最近では同じような意味で用いられています。

6.厄年にまつわる疑問を解決!

ここでは厄年にまつわる疑問を紹介していきます。

6-1.厄年と重なる還暦のお祝いはどうしたら良いの?

男女共に、60歳が厄年と重なります。その場合、還暦のお祝いはしても良いのでしょうか。結論からいうと、厄年と重なる還暦のお祝いはしたほうが良いとされています。還暦のお祝いで身に付ける赤い帽子やちゃんちゃんこには厄除けの効果があるといわれています。さらに、還暦自体が魔除けの意味を持つため、厄年と重なっていてもお祓いは不要という考え方もあります。

6-2.厄年と八方塞がりって何が違うの?

厄年と似た意味の言葉に「八方塞がり」があります。厄年とどう違うのでしょうか。八方塞がりとは、全ての方角に障りがあり何も行えない状態を指しています。八方塞がりは星回りによって不運な目に遭いやすいとされている年で、男女共通です。厄年と同様に何年かに一度巡ってきます。2023年は四緑木星という星が八方塞がりに当たり、該当する年齢は以下のとおりです。

生まれ年令和5年生平成26年生平成17年生平成8年生昭和62年生昭和53年生
年齢1歳10歳19歳28歳37歳46歳
生まれ年昭和44年生昭和35年生昭和26年生昭和17年生昭和8年生大正13年生
年齢55歳64歳73歳82歳91歳100歳

気になる方は、厄年と同様に祈祷を受けてみてはいかがでしょうか。

おわりに

厄年は古くからの言い伝えであるため、あまりにも気にして塞ぎ込んだりネガティブになったりする必要はありません。厄年は体調や生活を見直す良い機会だと捉え、前向きに過ごしましょう。どうしても気になる方は厄除けや厄払いに頼るのもおすすめです。

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