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人間ドックの費用相場はどれくらい?検査項目や助成金制度を解説

人間ドックの費用相場はどれくらい?検査項目や助成金制度を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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自分では元気で問題なく暮らしているつもりでも、実は病気にかかっていて症状が出ていないだけということは往々にしてあり得ます。早期に発見し、治療につなげるためには人間ドックを受診するのが効果的です。しかし、人間ドックの費用には公的医療保険が適用されないため、二の足を踏む人もいるかもしれません。

この記事では、人間ドックの費用の相場と、自己負担分を抑えるために利用できる制度について解説します。

この記事を読んでわかること
  • 人間ドックは検査であり、公的医療保険が適用されない(ただし、病気の発見・治療につながった場合は費用については医療費控除が受けられる)
  • 人間ドックにはさまざまな補助金・助成金制度が利用できる
  • 人間ドックを受診する際は、補助金・助成金の申請方法を事前にチェックしておくとともに、検査によるリスクを理解しておくことが重要
  • 人間ドックは1度きりではなく、経年変化を見るという意味でも定期的に受診すべき
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人間ドックの費用相場はどれくらい?

人間ドックの費用相場はどれくらい?

前提として、人間ドックは病気予防のための検査であるため、公的医療保険は適用されません。そのため、どの医療機関を使うか、オプション検査をどれだけ受けるかによっても費用はまったく異なってきます。

ここでは人間ドックの費用相場について解説するので、受ける際の参考にしてください。

人間ドックとは?

一般的な人間ドックの費用相場は3~6万円程度になっています。主要な検査項目は以下のとおりです。

【日帰り人間ドックの検査】

検査項目検査項目
基本検査BMI、血圧、視力、眼圧等
血液検査貧血、肝機能、血糖値、梅毒などの感染症等
胸部レントゲン検査肺や心臓の状態
腹部超音波肝臓、腎臓、すい臓等の状態
胃カメラ胃がん、胃潰瘍等

日帰りドックと1泊2日ドックの費用相場は?

前述したように、日帰りコースであれば費用の相場は3~6万円となっています。一方、一泊二日コースの場合、どのような検査を行うかによっても異なりますが、10万円を突破するケースも珍しくありません。一泊二日コースの場合、日帰りコースで行う検査に以下の検査を追加することが多くなっています。

【がんや脳梗塞など】

検査項目検査内容
MRI / MRAさまざまな臓器のがん、動脈瘤など血管の状態
乳腺・前立腺エコー乳がん・前立腺がん
PET-CT検査各種がん、心筋梗塞など

一泊二日コースは旅行気分でゆっくり受診できるというメリットがあるため、あえて選ぶ人もいるのが事実です。しかし、日帰りコースでも基本的な検査は受けられるため、時間がない場合でも定期的に受診しましょう。人間ドックの日帰りコースと一泊二日コースの費用相場や違いについてご確認ください。

人間ドックのオプション検査の費用相場は?

「親族に胃がんで亡くなった人がいる」「心臓が弱い家系なので気をつけたい」など、特定の部分を重点的に検査したい場合は、オプション検査も併せて受けましょう。

以下において、主要なオプション検査と費用の相場をまとめたので参考にしてください。

部位       オプション検査と費用例
胃  胃部X線(バリウム)検査:1,000~2,000円
胃内視鏡(胃カメラ)検査:3,000~5,000円
胃がんリスク検査(ABC検査):1,000~2,000円程度
肺  胸部CT検査:3,000~5,000円程度    
膵臓・肝臓・腎臓・胆のう・脾臓  腹部超音波(エコー)検査:1,000~3,000円程度
大腸  便潜血検査:1,000~2,000円程度
大腸内視鏡検査:5,000~2万円程度

女性のためのレディースドックの費用相場は?

レディースドックは、女性向けの人間ドックのことで、一般的な検査項目に加え、乳がん・子宮がん・骨密度を調べるための検診が含まれているのが特徴です。費用の相場は一般的には4~8万円程度となっていますが、受診する医療機関や行う検査によっても異なります。

一般的な人間ドックに比べ検査する項目が多いことから費用は総じて高めですが、早い段階で病気を見つけられるという意味で一定のメリットがあるでしょう。また、医療機関によっては「医師・看護師などのスタッフはすべて女性」「女性専用フロア、女性専用の時間帯を設ける」など配慮をしてくれることがあります。

人間ドックで使用できる補助金・助成金や優待制度とは?

人間ドックで使用できる補助金・助成金や優待制度とは?

人間ドックはあくまで「病気を見つけるための検査」であるため、費用は全額自己負担となります。しかし、補助金や助成金、優待制度を使えばある程度自己負担を抑えられるのでぜひ活用してください。

ただし、加入している公的医療保険によっても扱いが異なるため、事前に確認しておきましょう。

国民健康保険に加入している場合に使える助成金

自営業やフリーランスなど、協会けんぽや企業の健康保険に加入していない場合は、国民健康保険に入ることになります。住民票のある市町村(特別区を含む)を通じて加入するのが一般的な流れです。

国民健康保険では、加入者のうち、一定の条件を満たす人に対して人間ドックへの助成を行っています。具体的な内容は市町村によっても異なるため、事前に確認しましょう。例えば、埼玉県さいたま市では、以下の2つの条件を満たす人に対し、検診費用のうち1万1,000円が助成されます(同一年度内に1回限り)。

  • さいたま市国民健康保険に加入している年度末年齢が40歳から75歳の誕生日前日までの人
  • 同一年度内にさいたま市が実施するのびのび健診を受診していない人

企業の社会保険に加入している場合に使える助成金

企業の健康保険組合によっては、独自に補助金を出しているケースもあります。補助金を使えば自己負担を大幅に抑えられるため、浮いた費用でオプション検査を追加しやすくなるはずです。

ただし、1回あたりの金額や利用可能回数の上限など細かい条件は個々に異なるため、事前に確認しましょう。具体的な制度については総務・人事などの担当部署に問い合わせれば教えてもらえます。

協会けんぽに加入している場合に使える助成金

中小企業の従業員が主に加入する協会けんぽには、人間ドックの助成金・補助金制度はありません。しかし、人間ドックの代わりに利用できるものとして「生活習慣病予防検診」や「特定検診」があります。

生活習慣病予防検診

生活習慣病予防検診とは、35歳以上の協会けんぽの被保険者本人が受けられる検診のことです。具体的な検査の内容、自己負担額は以下のようになっています。

検査の内容  問診、診察等
身体計測
血圧測定
尿検査
便潜血反応検査
血液検査
心電図検査
胃部レントゲン検査
胸部レントゲン検査 眼底検査(医師が必要と判断した場合のみ)  
対象者  35~74歳までの人  
自己負担額最高5,282円(眼底検査以外)
最高79円(眼底検査)

特定検診

特定検診とは、協会けんぽにおける被保険者の被扶養者(つまり妻、夫などの家族)が対象となる健康診断のことです。40~74歳であれば、以下の項目の検診を受診した場合、最高で7,150円の補助が受けられます。

  • 問診
  • 診察等
  • 身体計測
  • 血圧測定
  • 血中脂質検査
  • 肝機能検査
  • 血糖検査
  • 尿検査

民間の保険やクレジットカードの優待制度

加入している生命保険や医療保険によっては、提携医療機関で人間ドックを受ける場合、割引や優待が設けられていることがあります。例えば「年1回、指定の検診コースが割引価格で受けられる」「キャッシュバックがある」などが考えられます。

また、カード会社によっても人間ドックの優待を設けていることがあるため、積極的に活用しましょう。例えばセゾンカードでは全国約300の医療機関で人間ドックを最大30%割引で受けられます。

人間ドックを受ける際に注意したいポイントとは?

人間ドックを受ける際に注意したいポイントとは?

人間ドックを受けることは重要ですが、単に受けるだけではあまり意味がありません。また、検査の中には薬剤や特殊な機械を使うものもある以上、一定のリスクがあることにも注意が必要です。

ここでは、疾患が見つかった場合の扱いや補助金・助成金の申請方法を含めた注意点について解説します。

人間ドックで疾患が見つかった場合は医療費控除の対象になる

前述したように、人間ドックはあくまで検査であるため、公的医療保険が適用されず全額自己負担になります。しかし、人間ドックで重大な疾患が見つかって治療を受けた場合は医療費控除を受けることが可能です。具体的には以下の病気が考えられますが、一度税務署に相談してみましょう。

  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病

補助金・助成金の申請方法を事前にチェックしておく

各種社会保険加入の場合で補助金や助成金を使いたい場合は、以下の点について確認しておきましょう。

  • 提携医療機関かどうか
  • どのような検査が補助金・助成金の対象になるのか
  • 申請方法や必要書類

なお、協会けんぽに加入している場合は、公式サイトから検診を受けられる医療機関を検索できます。

検査によるリスクを理解しておく

人間ドックでの検査に使う薬剤や機材によって、健康に被害が及ぶ可能性もゼロではありません。検査により被るリスクの具体例を挙げてみました。

  • 鎮静剤による副作用
  • バリウム検査後の体調不良
  • レントゲン検査による被ばく
  • 採血時のめまい、意識消失(血管迷走神経反応)
  • 医療機器等によるアレルギー

ただし、リスクの程度には個人差があります。「昔、採血したら気分が悪くなった」など不安要素があるなら、万が一に備えて医師やスタッフに伝えておきましょう。

1度きりではなく定期的に受診する

人間ドックは、1年に1度受診する習慣をつけましょう。若い世代であればがんなどの重い病気にかかるリスクは低いものの、発見が遅れれば治療が困難になることは十分に考えられます。また、人間ドックの費用は自己負担となるため、一見高い出費に思えるかもしれません。

しかし、定期的に健康診断を受けていれば、仮に重い病気があったとしても早期に発見・治療できる可能性があります。結果として医療費を抑えられる可能性もあるため、ある程度の必要経費と考えて積極的に受診してください。

人間ドックの費用準備に困ったらセゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD」もおすすめ

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人間ドックの費用はどのような検査を受けるかによっても大きく上下しますが、オプションを追加すると10万円を超えてしまうことも珍しくありません。このような特別な出費は、セゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD」で用立ててみてはいかがでしょうか。用意されている200万円・300万円のそれぞれのコースで融資利率が一種類に決められているため「いくら返済する必要があるか」がはっきりとわかります。

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おわりに

人間ドックの費用には公的医療保険が適用されないため、数万円程度の出費は見込んでおく必要があります。一見高く思えるかもしれませんが、病気を早期に発見し、治療するという意味では決して高くありません。人間ドックの費用相場や助成制度を知っておくことで、費用負担を抑えて健康管理に取り組めます。

また、がんなどの重い病気の場合、放置したことが原因で治療ができなくなったり、できても多額の費用がかかったりすることはあり得ます。「予防や早期治療につなげるための必要経費」と考え、1年に1回は定期的に人間ドックを受診しましょう。受診を検討している方はぜひ本記事をもとに情報収集し、健康な毎日を送ってください。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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