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防犯カメラを自分で設置!初心者向けDIY手順と戸建てでの取り付けの注意点

防犯カメラを自分で設置!初心者向けDIY手順と戸建てでの取り付けの注意点
セゾンのくらし大研究 編集部

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防犯カメラを自分で設置してみたいけれど、「本当にDIYでできるの?」「どんな準備が必要?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、防犯カメラの設置を検討している初心者の方に向けて、DIYでの取り付け方法から必要な工具、設置時の注意点まで詳しく解説します。この記事を読めば、自分の状況に合わせてDIYか業者依頼かを判断でき、DIYを選んだ場合は具体的な手順に沿って防犯カメラを設置できるようになるでしょう。

この記事を読んでわかること
  • 初心者でも設置しやすい防犯カメラの種類と、それぞれの特徴
  • 防犯カメラをDIYで取り付ける際に必要な工具と材料の具体的な用途
  • 戸建て住宅での防犯カメラ設置の5つのステップ
  • プライバシーへの配慮や防水処理など、DIY設置で失敗しやすいポイントと対策方法
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防犯カメラはDIYで設置可能?業者依頼との違いを比較

防犯カメラはDIYで設置可能?業者依頼との違いを比較

防犯カメラの設置方法には、自分で取り付ける「DIY」と「業者依頼」の2つの選択肢があります。どちらを選ぶかによって、費用や手間、設置の質などが大きく異なってきます。以下の比較表で、それぞれの特徴を確認してみましょう。

比較項目DIYでの設置専門業者への依頼
初期費用安い
・工事費や人件費がかからず、機器と材料費のみ
高い
・機器代金に加えて設置工事費用が発生する
スケジュール自由
・業者との日程調整が不要で、好きな時に作業できる
調整が必要
・工事業者のスケジュールに合わせて日程を決める必要がある
設置の質・確実性自己責任
・設置ミスでカメラの性能を最大限に活かせない可能性がある 
・希望の画角で設置できない場合がある
高品質
・壁面や天井など個人では難しい場所でも設置可能 
・最適な画角調整や配線をきれいに行ってくれる
手間・時間かかる
・機器選びから施工方法まで全て自分で調べる必要がある 
・DIYに不慣れな場合、膨大な時間がかかる可能性がある
かからない
・要望を伝えれば、機器選定から設置まで任せられる
機器の選定自由
・好きなメーカーや機能のカメラを自由に選べる
業者提案
・豊富な知識から、設置場所や目的に最適なカメラを提案してくれる
アフターサポートなし
・故障や不具合が発生した場合、自分で原因を特定し対処する必要がある
あり
・保証期間内の故障は無償で修理
・交換対応してくれることが多い 
・トラブル時に相談できる
必要なもの工具や材料の準備が必要
・電動ドリルなど、普段使わない特殊な工具の購入が必要な場合がある
特になし
・必要な工具や部材は全て業者が用意する

DIY設置の利点と注意すべき点

防犯カメラを自分で設置する最大のメリットは、業者に支払う人件費や工事費用がかからないため、初期費用を大幅に抑えられることです。機器代金と必要な材料費だけで済むため、予算を重視する方には魅力的な選択肢といえるでしょう。また、業者との日程調整が不要で、休日や空いた時間など自分の都合の良いタイミングで作業を進められることも大きな利点です。

一方で、デメリットも存在します。まず、設置場所や用途に適したカメラを選ぶために、ある程度の知識を身につける必要があります。さらに、電動ドリルやPF管などの専門的な工具や材料を準備する手間がかかり、場合によってはこれらの購入費用が想定以上になることもあるでしょう。

設置作業においても、配線ミスや固定不足などが原因でカメラが正常に動作しなかったり、最悪の場合は落下して故障したりするリスクがあります。そして、設置後にトラブルが発生した際は、業者のようなサポート体制がないため、すべて自分で原因を究明し解決しなければなりません。

どんな場合にDIYが向いているか

DIYでの設置が向いているケースとして、まず挙げられるのが屋内に工事不要の置き型カメラを設置する場合です。コンセントに電源を挿すだけで使用できるため、特別な技術は必要ありません。また、Wi-Fi接続に対応したワイヤレスカメラを選べば、複雑な配線作業を省略でき、初心者でも比較的簡単に設置できるでしょう。カメラの台数が1~2台程度と少ない場合も、DIYで十分対応可能です。

反対に、専門業者への依頼を検討すべきケースもあります。2階の軒下など高所での作業が必要な場合は、安全面からプロに任せるのが賢明です。屋外設置で壁に穴を開けたり、防水処理を施したりする専門的な工事が伴う場合も同様でしょう。複数台のカメラを設置して連動させたい場合や、ネットワーク設定が複雑になる場合も、確実な施工とトラブル対応を考えると業者依頼がおすすめといえます。

防犯カメラを自分で設置するための準備

防犯カメラを自分で設置するための準備

DIYで防犯カメラを設置すると決めたら、まず適切な機器選びと必要な工具・材料の準備から始めましょう。事前準備をしっかり行うことで、スムーズな設置作業が可能になります。

設置場所と目的に合わせたカメラの選び方

初心者でもDIYで設置しやすい防犯カメラには、大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分の環境に最適なものを選びましょう。

種類特徴メリットデメリット
ワイヤレスカメラ・レコーダーやモニターとの映像ケーブルが不要 
・電池式やソーラー充電式なら電源ケーブルも不要になる 
・配線工事が不要で、設置場所の自由度が高い
・Wi-Fi環境があれば、簡単にスマートフォンと連携できる 
・家電製品などから出る電波の干渉を受けやすい 
・カメラとモニターの間に障害物が多いと通信が不安定になることがある 
・電波妨害をされる恐れがある 
録画機一体型カメラ・カメラ本体にSDカードなどの録画装置が内蔵されている ・カメラと録画装置が一体で配線がシンプル 
・設置や設定が簡単で、初心者でも扱いやすい 
・SDカード録画のため容量が小さく、長期間の録画には向いていない
・SDカードは耐久性が高くなく、書き換え回数に上限がある 
・カメラ本体ごと盗まれると、録画映像も失われる 
クラウド録画対応カメラ・撮影した映像をインターネット経由でクラウド上に保存する ・録画機が不要なため、機器のメンテナンスや設置場所の確保が不要 
・スマートフォンやPCでいつでもどこでも映像を確認できる
・カメラや録画機が故障
・破損しても、映像データが消える心配がない 
・安定したインターネット接続環境が必要となる
・月額のクラウド利用料が発生する場合がある

屋外に設置する場合は、防塵・防水性能が重要になります。IP規格で表示される性能のうち、「IP66」以上の製品を選ぶことで、強い雨や風にさらされても故障のリスクを抑えられるでしょう。

設置目的によって必要な機能も変わってきます。たとえば、玄関からの侵入対策なら人感センサーや動体検知機能があると便利ですし、駐車場のいたずら防止が目的なら、夜間でも鮮明に撮影できる赤外線機能や、車のナンバーまで読み取れる高画質カメラが適しています。

取り付けに必要な工具と材料の揃え方

防犯カメラの取り付けには、以下のような基本的な工具が必要になります。

工具用途
電動ドリル・コンクリートなど硬い壁に穴を開ける際に使用する。
・振動ドリルやインパクトドライバーが適切な場合もある。
ドライバー・カメラ本体や配管(PF管)などを壁に固定するために使用する。電動式のものがあると作業がスムーズ。
脚立・防犯カメラは一般的に3m~3.5m程度の高さに設置するため、高所作業に必要。6尺(約1.8m)程度の高さのものを用意する。
ホールソー・木造の壁に、配線ケーブルを通すための丸い穴を開ける際に使用する。
コーキングガン・壁に開けた穴や隙間を防水用のコーキング剤で埋めるために使用する。

屋外で配線を保護するための材料として、PF管(可とう電線管)は雨や紫外線から配線を守る重要な役割を果たします。PF管を壁に固定するためのサドル(留め具)も必要です。カメラとケーブルの接続部分を保護するジョイントボックスも準備しましょう。

屋内では、配線を目立たなくするためにモールを使用します。白や茶色など、壁の色に合わせて選ぶと見た目がすっきりします。

防水処理のための材料も忘れずに準備してください。壁に開けた穴を埋める防水パテ、ケーブルの接続部分を保護する自己融着テープ、隙間を完全に塞ぐコーキング剤とコーキングガンは、屋外設置では必須アイテムです。

戸建て向け!防犯カメラの取り付け方5ステップ

戸建て向け!防犯カメラの取り付け方5ステップ

防犯カメラを自分で設置する際の手順を、5つのステップに分けて解説します。この流れに沿って作業を進めれば、初心者でも確実に設置できるでしょう。

  • ステップ1:設置場所と撮影範囲の決定 
  • ステップ2:電源確保と配線作業 
  • ステップ3:カメラ本体の設置と固定 
  • ステップ4:機器の接続とスマホ連携設定 
  • ステップ5:最終テストと防水処理

ステップ1:設置場所と撮影範囲の決定

防犯効果を最大化するには、適切な設置場所の選定が重要です。戸建て住宅では、玄関が最も多く選ばれる設置場所となっています。来訪者の顔をはっきり撮影でき、防犯意識の高さをアピールする抑止効果も期待できるからです。駐車場も車上荒らしやいたずら防止のために効果的な設置場所といえるでしょう。

庭や裏口も忘れてはいけません。特に道路から見えにくい位置にある庭は、泥棒の侵入経路として狙われやすい場所です。死角となりやすい場所をカバーするように設置位置を決めていきます。

設置時には、近隣への配慮も欠かせません。隣家の敷地内や公道が過度に映り込まないよう、カメラの向きには十分注意してください。プライバシーの問題でトラブルになることを避けるため、事前に隣人に設置の目的を説明し、理解を得ておくことをおすすめします。

カメラの画角を確認する際は、実際にカメラを仮設置して、スマートフォンやモニターで映像を確認しながら調整します。監視したい範囲が確実に映り、かつ死角ができないような位置と角度を見つけることが、効果的な防犯対策の第一歩となります。

ステップ2:電源確保と配線作業

屋外に防犯カメラを設置する場合、まず電源の確保方法を決める必要があります。最も簡単なのは、既存の屋外コンセントを利用する方法です。ただし、コンセントまでの距離や防水対策を考慮する必要があるでしょう。屋内から延長コードで電源を取る場合は、ドアや窓の開閉に支障がないよう配線ルートを工夫します。

壁に穴を開けたくない場合は、いくつかの代替方法があります。エアコンの配管穴(ダクト)には通常わずかな隙間があるため、そこを利用してケーブルを通すことができます。また、窓やドアの隙間を通せる薄型ケーブルも市販されており、これを使えば建物を傷つけることなく配線が可能です。

屋外の配線作業では、ケーブルの保護が重要になってきます。むき出しのケーブルは紫外線や雨風で劣化しやすく、断線の原因となります。PF管にケーブルを通し、約50cm間隔でサドルを使って壁に固定していきましょう。見た目もきれいになり、ケーブルの寿命も大幅に延びます。

ステップ3:カメラ本体の設置と固定

取り付け場所の壁の材質を確認することから始めます。木造の壁なら電動ドライバーで対応できますが、コンクリート壁の場合は振動ドリルが必要です。材質に応じて適切な長さと太さのビスを選んでください。

まずブラケット(カメラの台座)を壁に固定します。水平器を使って傾きがないか確認しながら、しっかりとビス止めしていきます。このとき、手で強く引っ張っても動かないくらい確実に固定することが大切です。風雨にさらされる屋外では、わずかな緩みが後々大きなトラブルにつながる可能性があります。

ブラケットの固定が完了したら、カメラ本体を取り付けます。多くの防犯カメラは角度調整が可能な構造になっているため、まず大まかに取り付けてから、映像を確認しながら微調整を行います。最終的に、監視したい範囲が過不足なく映るように、パン(左右)・チルト(上下)を調整してください。

ステップ4:機器の接続とスマホ連携設定

カメラ本体の設置が完了したら、録画機やモニターとの接続作業に移ります。使用するケーブルの種類(同軸ケーブル、LANケーブルなど)に応じて、正しい端子に接続してください。ケーブルは奥までしっかりと差し込み、接続部分に負荷がかからないよう余裕を持たせて配線します。

現在の防犯カメラの多くは、スマートフォンとの連携機能を備えています。メーカーが提供する専用アプリをスマートフォンにインストールし、画面の指示に従ってカメラを登録していきます。多くの場合、カメラ本体や説明書に記載されているQRコードを読み取るだけで、簡単に登録が完了します。

録画設定も重要なポイントです。常時録画にするか、動体検知時のみ録画するかは、使用目的や録画媒体の容量によって決めます。動体検知録画なら容量を節約できますが、重要な瞬間を見逃す可能性もあるため、設置場所の特性を考慮して選択してください。

ステップ5:最終テストと防水処理

すべての接続と設定が完了したら、システム全体が正常に動作するか入念にテストします。スマートフォンやモニターで映像がクリアに映るか、録画が適切に開始・保存されるか、動体検知機能が正しく作動するかなど、一つ一つ確認していきます。

映像が映らない場合は、以下の項目をチェックしてください。

【主なチェック方法】

  • ケーブルの接続状態を確認する
    カメラ本体、録画機、モニターを接続している各ケーブルが、それぞれの端子に奥までしっかりと差し込まれているかを確認する。一度抜いてから、再度差し込んでみるのも有効。
  • 電源の供給状態を確認する
    カメラ本体と録画機、モニターの電源プラグがコンセントに接続されているか、スイッチが入っているかを確認する。延長コードや電源タップを使用している場合は、そちらの電源も確認する。
  • 配線に不備がないか確認する
    ケーブルを壁に通したり、固定したりする際に、ケーブルが強く折れ曲がったり、被覆が破れて断線したりしていないかを目視で確認する。

最後に、屋外設置で最も重要な防水処理を行います。カメラとケーブルの接続部分は、自己融着テープをしっかりと巻いて水の侵入を防ぎます。壁に開けた穴がある場合は、ケーブルを通した後、防水パテで隙間を埋め、さらにコーキング剤で完全に密封します。この作業を怠ると、雨水が侵入してショートや故障の原因となるため、時間をかけて丁寧に行いましょう。

DIYが不安な方へ|業者依頼の選択肢とおすすめサービス

DIYが不安な方へ|業者依頼の選択肢とおすすめサービス

ここまでDIYでの設置方法を解説してきましたが、「やはり自分でやるのは不安」と感じた方もいるかもしれません。そんな方のために、業者依頼という選択肢とおすすめのサービスを紹介します。

プロに依頼するメリットと費用相場

専門業者に依頼する最大のメリットは、防犯設備士などの資格を持つプロフェッショナルが、建物の構造や周辺環境を考慮して最適な設置場所や機種を提案してくれることです。長年の経験と専門知識に基づいた提案は、DIYでは得られない大きな価値といえるでしょう。

施工面でも、プロならではの技術力が発揮されます。配線は壁の中を通すなど見た目にも美しく仕上がり、防水処理も確実に行われるため、長期間安心して使用できます。高所作業も安全に行えるため、2階の軒下など危険な場所への設置も問題ありません。

設置後のアフターフォローも充実しています。多くの業者では1年以上の保証期間を設けており、故障時の修理対応やメンテナンスサービスを提供しています。トラブル発生時に自分で原因を調べる必要がないのは、大きな安心感につながります。

費用面では、確かにDIYより高くなりますが、多くの業者が無料で現地調査と見積もりを行っています。複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格を把握できるでしょう。

くらしのセゾン「家庭用防犯カメラ」のサービス紹介

DIYは不安だけど初期費用は抑えたいという方には、くらしのセゾンの「家庭用防犯カメラ」サービスがおすすめです。このサービスの特徴は、高性能な防犯カメラを手軽な月額料金でレンタルできることです。

月額料金には、カメラ本体だけでなく設置工事費も含まれています。さらに、レンタル期間中の故障に対する出張修理費用や、消耗品の交換費用もすべて月額料金に含まれているため、追加費用の心配がありません。30社以上の豊富なラインナップから、専門スタッフが最適な機種を提案してくれるのも心強いポイントです。

料金プランは2種類用意されています。「初期費用を抑えたい」「故障時の対応が心配」という方には、月額4,840円(税込)からのレンタルプランが適しています。一方、「月々の支払いをなくしたい」という方には、一括購入プランも選択可能です。どちらのプランも、プロによる確実な設置工事が受けられるため、DIYの不安を感じることなく防犯対策を始められます。

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おわりに 

防犯カメラの設置は、適切な準備と手順を踏めばDIYでも十分可能です。費用を抑えたい方や、自分のペースで作業したい方にとって、DIYは魅力的な選択肢となるでしょう。一方で、確実な設置と長期的な安心を求める方には、専門業者への依頼やレンタルサービスの利用がおすすめです。この記事を参考に、ご自身の状況に最適な方法を選んで、大切な家と家族を守る防犯対策を始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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