「電気代、また上がってる…」そんなため息、つい出ていませんか?
暑さ・寒さが厳しい時期はエアコンの稼働が増え、気付けば電気代が膨らみがちです。
でも実は、家電の「設定」を少し見直すだけで、無理なく電気代を節約できます。
本記事では、今すぐにできる家電の省エネ設定の見直しポイントを、わかりやすくご紹介します。
電気代の仕組みを知って節電の意識を高めよう
節電を始める前に、まず「電気代がどうやって決まっているのか」を押さえておきましょう。
電気代の仕組みを理解すれば、「どこにムダがあるのか」「どうすれば節約につながるのか」が見えてきます。
電気代は「基本料金」と「電力量料金」の2本立て
電気代は大きく分けて、「基本料金」と「電力量料金」で構成されています。
基本料金:契約アンペア数に応じた固定料金。アンペア数が大きいほど同時に多くの家電が使えますが、料金も高くなります。
電力量料金:使った分だけかかる従量制の料金。使いすぎると単価が上がる仕組みのため、油断すると電気代が膨らみます。最近は電気代自体も上昇傾向。無意識に使い続けると、気付かぬうちに増えてしまうので、家電ごとの「設定見直し」が節電の第一歩になるのです。
電力消費が多い家電を把握しよう

家庭で特に電力を消費するのは、エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機などです。
このうちエアコンと冷蔵庫は「常時稼働」「使用時間が長い」ため、設定の見直し効果が抜群です。この2つで家庭全体の電力消費の3〜5割を占めることもあります。
まずはフィルター清掃や温度設定の最適化など、日常のちょっとした工夫から取り組んでみましょう。
家電の省エネ設定の見直しポイント
毎日使う家電も、設定や使い方を少し工夫するだけで、すぐに省エネにつながります。
ここからは主要な家電ごとに「今日からできる見直しポイント」をご紹介します。
エアコン:設定温度とフィルター掃除で効率的に節電

エアコンの節電には「設定温度」の見直しが効果的です。
冷房時は28℃、暖房時は20℃を目安にしましょう。これだけでも無駄な電力を大きく減らせます。
風向きを「上向き」にすると空気が効率よく循環し、体感温度が安定するので、快適さがアップしますよ。
さらに月1回のフィルター掃除で、余計な電力消費を防げます。設定&お手入れ、どちらも「手間いらず」で大きな節約に。
冷蔵庫:詰め込みすぎと温度設定を見直す

冷蔵庫は常時稼働するため、設定次第で年間の電気代に差が出ます。冷蔵室の温度設定は「中」か「弱」、季節や室内の温度に合わせて調整することで、ムダな電力消費を防げます。
冷蔵庫内にものを詰め込みすぎると、冷気の流れを妨げるので、収納は7割程度にとどめると効果的です。
また、冷蔵庫の背面や側面に数センチのすき間をあけると放熱効率が上がり、さらなる省エネにつながります。
テレビ:明るさと自動オフ機能を活用する

テレビは画面の明るさを「標準」またはやや暗めに設定するだけで消費電力がダウンします。
また、「自動電源オフ機能」や「省エネモード」活用も電力消費を減らすのに効果的です。見終わったら主電源を切るクセをつけると、待機電力の削減に役立ちます。
洗濯機:まとめ洗いと時間帯の工夫で節電する

洗濯機はまとめ洗いをして洗濯の回数を減らすことで節電・節水の両方に効果があります。
「エココース」や「お急ぎコース」がある機種であれば、それらを活用することで節電が可能です。洗濯物の量や汚れ具合により利用してみましょう。
電気料金が安い夜間プランを契約している方は、洗濯の時間帯も見直すと節約効果が高まります。
その他の家電:待機電力を意識して見直す

電子レンジや炊飯器など、使っていない時でも電気を消費する家電があります。これらの待機電飾を抑えるには、スイッチ付きの電源タップを使えば、コンセントの抜き差し不要で楽に節電できるのでおすすめです。
特に炊飯器の保温機能は長時間使用すると電力消費が多くなるので、必要な時間だけ活用しましょう。
おわりに
家電の省エネ設定は、今日から誰でもできる節電対策です。
「ちょっと設定を見直す」、「使い方を工夫する」だけで、毎月の電気代に差が出るかもしれません。
まずは、よく使う家電1つから取り組んでください。
無理なく続けて、賢く・快適に節約生活を送りましょう!
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。