エコでナチュラルな掃除といえば「重曹」や「クエン酸」が定番ですが、実はそれ以外にも家の中の身近なアイテムが掃除に活用できます。普段は捨ててしまうものでも、アイデア次第でエコ掃除アイテムに。今回は“買わずに済む”“家にあるもので代用できる”エコ掃除テクをまとめてご紹介します。
コーヒーかすや米ぬかの意外な掃除パワー
「使い終わったら捨てるだけ」と思っていたコーヒーかすや米ぬか。実は、どちらも優秀な天然クリーナーになるんです。
消臭・油汚れ落としに使える「コーヒーかす」

コーヒーを淹れたあとの「コーヒーかす」は、実は万能なエコ掃除アイテム。用途ごとに使い方をまとめました。
【消臭剤として】
- 乾燥させて、袋や空き容器に入れ冷蔵庫・靴箱・ゴミ箱などに置くだけで脱臭効果
【油汚れ落としに】
- 湿ったコーヒーかすでフライパンなどをこすれば、細かい粒子が油汚れを吸着
- 傷をつけずに汚れを落とせる
「米ぬか」で油汚れも水アカもスッキリ

米ぬかや米のとぎ汁も、家にあるエコな洗浄剤。用途と使い方は次の通りです。
使い終わったら水で流すだけでOKです。
【シンク・蛇口まわりのくすみ落とし】
- とぎ汁を布に含ませて拭くとピカピカに
【油汚れ・水アカ落とし】
- 食器やキッチン周りにをぎ汁で洗えば、天然成分で手肌にもやさしい
古歯ブラシやストッキングの賢い再利用法
「もう使えない」と思っていた物も、実は掃除の現場で大活躍!捨てる前に、ひと手間かけてお掃除道具に変えてみましょう。
細かい場所の汚れに最適な「古歯ブラシ」

使い古した歯ブラシは、細かな掃除に大活躍!再利用のポイントは以下の通り。
【細部の掃除に】
- 排水口、サッシの溝、洗面台のすき間、蛇口の根元など
【工夫次第でさらに便利】
- 先端を少し曲げて使うと、届きにくい角にもフィット
ホコリ取りや排水溝ネット代わりになる「ストッキング」
伝線したストッキングは、テレビ裏や棚のホコリ取りに大活躍。静電気で細かなホコリも吸着します。また、丸めて排水口に入れれば、簡易ゴミ受けとしても使えます。使い捨てできるので衛生面でも安心です。
場所別・汚れ別おすすめエコ掃除術
ここでは、実際の掃除の場所や汚れの種類に応じて、家にあるものでできるエコ掃除術を紹介します。
キッチンまわりの油汚れには「小麦粉」を振りかける
コンロや換気扇などのしつこい油汚れには、「小麦粉」を振りかけて5分ほど置きましょう。小麦粉は油を吸着して固めるので、振りかけた後は簡単に拭き取るだけで、汚れが落ちていきますよ。
お風呂のカビやぬめりには「お酢」がおすすめ

お風呂や水回りの掃除は、お酢を使えば簡単・安心。下記の手順と注意点を参考にしてください。
【基本の使い方】
- お酢と水を1:1で混ぜてスプレーボトルに入れる
- ぬめりや水アカ、カビにスプレーして少し放置→ブラシでこすればピカピカ
【効果】
- 酸性の力でアルカリ性の汚れを落とす
- 消臭・抗菌作用もあり
【注意】
- すし酢や調味酢は使わず、必ず醸造酢やホワイトビネガー(アルコール酢)を選ぶ
フローリングの掃除におすすめの代用品
フローリングの掃除には、柔らかい布にお米のとぎ汁を含ませて拭き掃除を。とぎ汁に含まれるデンプン成分が皮脂汚れを浮かし、無垢材の床であればツヤ出しの効果も。
おわりに
「買わなくても家にあるもので十分キレイになる」――そんなエコ掃除は今日から誰でも始められます。身近なアイテムを活用すれば、環境にも家計にもやさしい新しい習慣に。まずは気になる場所から、試してみてください。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。