日々の生活を豊かにするサブスクリプション。動画配信や音楽、雑誌など、一つひとつは少額でも、気づけば家計を圧迫する「隠れた固定費」になっていることがあります。
特に、無料お試し期間のつもりが自動で有料プランに移行していたり、今は使っていないサービスを解約し忘れているケースも少なくありません。この記事を参考に、まずは契約しているサブスクを把握して、本当に必要なものだけを残しましょう。
知らない間に払ってる?サブスクの隠れた費用を炙り出す
「そんなにたくさん契約していないはず」と思っていても、意外なところから支払いが発生している可能性があります。以下の方法で、いくつのサブスクに合計でいくら支払っているのかを正確に把握しましょう。
項目 | 確認方法 |
---|---|
クレジットカードの利用明細 | 過去3ヵ月分ほどの明細をチェックして請求項目を確認する |
スマートフォンの設定画面 | アプリ経由で登録した場合はスマートフォンの設定から確認する ・Phone:「設定」アプリ→一番上の自分の名前(Apple ID)→「サブスクリプション」 ・Android:「Google Play ストア」アプリ→右上のプロフィールアイコン→「お支払いと定期購入」→「定期購入」 |
銀行口座の引き落とし | 通帳・インターネットバンキングの履歴をさかのぼる |
メールの受信ボックス | 以下のキーワードでメールを検索してサービスの登録通知を確認する ・登録完了 ・注文確定 ・ご利用ありがとうございます |
同名や略称のサービスは請求元名義が異なることがあります。心当たりがなければ検索して正体を確認しましょう。
洗い出したサービス名と月額料金はノートやスマートフォンのメモなどに一覧でまとめましょう。合計金額を計算して、月々サブスクにどれくらい支払っているのか可視化することが見直しの第一歩です。
なお、サブスクは更新日前までの解約手続きが必要な場合があります。各サービスの利用規約・更新条件をあらかじめ確認しておきましょう。
本当に必要なものだけ残す!賢いサブスク管理術
契約しているサブスクをすべて把握できたら、次は「いる」「いらない」を仕分ける「断捨離」のステップに進みましょう。

「いる」「いらない」を見極める4つの基準
以下の4つの質問を、リストアップした各サービスに投げかけてみてください。1つでも「いいえ」がつけば、それは解約候補です。
ただし、年間プランは中途解約で返金不可の場合があります。切替・解約の前に条件を確認しましょう。
利用頻度は高いか
週に1回以上使っていますか?「最後に使ったのはいつだろう?」と思い出せないようなサービスは、あなたにとって優先度が低いといえます。月に1回も利用しないものは、解約を検討してみてください。
費用対効果が高いか
支払っている金額以上の価値を感じていますか?そのサービスがあることで、生活が豊かになったり、時間が節約できているか、料金以上のメリットを実感できているか見直してみましょう。

代替できるものはあるか
他の無料サービスや、今あるもので代用できないか?例えば、音楽配信サービスを契約しているが、実際には無料のYouTubeを頻繁に利用している。ということはありませんか?Spotify Premium(有料)を解約してYouTube(無料)を利用した場合、月額980円、年間で11,760円の節約が可能です。
特定の機能のためだけに契約している場合、他のサービスで代用できないか検討してみましょう。1つの契約で複数の機能やサービスが付帯しているケースもあるので、同等の機能がないかもチェックしてみてください。
必要性を感じているか
「あったら便利」ではなく「ないと絶対に困る」ものか?「あったら便利だな」レベルのサービスは、なくても生活に大きな支障はありません。日常生活で必要だと断言できるものだけを残すように意識しましょう。
定期的な見直しを習慣に
利用しているサブスクを書き出し、定期的な見直しを習慣にするためには、以下のような方法がおすすめです。
- 見直しの日を固定化する:家計簿をつけるタイミングや、月末、誕生日など、忘れない日を見直し日に決める
- サブスク管理アプリを活用する:クレジットカードと連携して契約中のサブスクを自動でリストアップできるツールに頼る

こまめに見直して必要なサブスクだけを利用すれば、無駄な出費を減らせます。
おわりに
サブスクは家族構成やライフスタイルによって必要なものが変化します。見直すことで「前は必要だったけれど、今はなくてもいいかな」と思えるようなサービスが見つかるかもしれません。
使わなくなったサブスクを断捨離することで、毎月の固定費を削減できます。ぜひ今日から見直してみましょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。