新聞紙や牛乳パックには、意外な再利用方法がたくさんあります。どちらも「使い終わったら捨てるもの」と思われがちですが、ちょっとした工夫でキッチングッズや日用品の代わりになり、家計の節約にもつながります。さらに再利用はゴミ削減にもつながり、家計にも環境にも優しい取り組みです。
この記事では、初心者でもすぐに試せる再利用のアイデアを具体的にご紹介します。
新聞紙の再利用で日用品代を節約する方法

新聞紙は「読み終えたら処分するもの」と思われがちですが、掃除・消臭・キッチンまわりなど幅広く使える便利なアイテムです。専用の洗剤や消臭剤を買わずに済むため、家計の節約につながります。
窓ガラス掃除や鏡拭きで洗剤とペーパー代を削減
新聞紙の繊維は細かく柔らかいため、ガラスを傷をつけずに汚れを落とせます。インクの油分が皮脂や手垢を浮かせるため、洗剤なしでもツヤのある仕上がりになります。

使い方は簡単。新聞紙を手のひらサイズに丸め、軽く湿らせて汚れを拭き取り、その後乾いた新聞紙で素早く乾拭きするだけです。水分が残る前に仕上げれば跡が残らず、曇り止め効果も期待できます。手がインクで汚れる場合があるので、気になる方は手袋を使うと安心ですよ。
市販のガラスクリーナーを月100円分使用すると年間で約1,200円の出費になりますが、新聞紙を再利用すればゼロ円に。コストも削減できて環境にも優しい掃除方法です。
生ゴミの水切りや揚げ物の油処理での活用法
キッチンでの再利用術としても新聞紙は優秀です。生ゴミを包むと水分を吸収してにおいを抑えるため、三角コーナー用のネットを買わなくても済みます。これだけで年間600円程度の節約に。
揚げ物後の油はしっかり冷ましてから新聞紙に吸わせればOK。油凝固剤を買わなくても、安全に処理できます。これで年間で約1,800円の節約に。必ず冷ましてから処理するのが安全のコツです。キッチンでの活用を組み合わせると、年間で約2,400円もの節約効果が期待できます。
靴箱の湿気取りや消臭剤として使う方法
新聞紙は湿気を吸収し、インクの油分がにおいを抑える効果もあります。くしゃくしゃに丸めて靴箱や靴の中に入れておくだけで、簡易的な除湿・消臭剤に早変わり。

市販の消臭剤を購入すると月200円分購入するとして年間で約2,400円の出費になりますが、新聞紙でも同じ効果が得られます。ただし効き目は徐々に弱まるので定期的に取り替えて。白い靴などはインク移りに注意しましょう。
なお、現在の新聞インキは大豆油など植物由来のものが主流で、有害な重金属は含まれていないため安心して利用できます。
◆ 新聞紙活用での年間節約効果
掃除・油処理・消臭を合わせると、新聞紙の再利用だけで年間約6,000円の節約が可能です。家計にも環境にもメリットが大きい再利用方法といえます。
牛乳パックで作る便利グッズと節約効果

牛乳パックは厚みがあり丈夫で、防水性も備えた優れた素材です。捨てる前に再利用すれば、収納や調理などで大活躍。市販品を買わずに済むため、節約効果も大きくなりますよ。
使い捨てまな板として肉・魚の調理に活用する方法
使い終わった牛乳パックは内側をよく洗い、しっかり乾かすだけで肉や魚を切るときに衛生的に使える便利なアイテムに早変わりします。

使い終わったらそのまま捨てられるので、洗う手間も後片付けも不要です。水や洗剤を使わずに済むので、節約にもつながります。
市販の使い捨てまな板を毎月1枚150円で買った場合、年間でおよそ1,800円の出費になりますが、牛乳パックなら無料。衛生面と経済面、どちらにもメリットのある再利用方法です。
小物整理ボックスや冷凍保存容器としての使い方
丈夫さを活かして収納や保存容器に再利用するのもおすすめです。輪ゴムやクリップを分ける整理ボックスにしたり、刻んだ野菜やカレーなどの冷凍保存容器に使えます。液体を入れるときは、膨張分の余裕を残すのがポイントです。におい移りが気になる食品も、使い捨てなら気軽に保存できます。
100円ショップで容器を毎月2個買うと、年間で約2,400円の出費に。しかし牛乳パックを再利用すればゼロ円でまかなえます。
油こし器やケーキ型など調理器具の代用アイデア
牛乳パックの形を生かせば、調理器具の代用としても。上部をカットして紙フィルターをセットすれば簡易的な油こし器に。使い終わったらそのまま捨てられるため片付けも楽です。

ケーキ型やゼリー型としても使えますが、冷やして固める料理に限定するのが無難です。内側のコーティングは85℃~95℃で柔らかくなり、100℃を超えると溶け始めるため、加熱調理は避けましょう。ゼラチンで固めるケーキやゼリーなら安心して楽しめますよ。
市販の専用器具をそろえると1,500円以上の出費になりますが、牛乳パックを活用すれば節約可能です。
◆ 牛乳パック活用での年間節約効果
使い捨てまな板・保存容器・調理器具の代用を合わせると、年間約5,400円の節約が実現できます。必要な時に必要な分だけ作れる点もメリットです。
おわりに
新聞紙や牛乳パックは、実は生活を支える心強いアイテムです。両方を活用すれば、合計で年間約1万円の節約につながります。家計の負担を減らせるだけでなく、ゴミ削減にも貢献できる点が魅力です。
まずは、新聞紙での窓ふきや牛乳パックまな板など、今日からできる工夫から始めてみましょう。ちょっとした工夫で暮らしはもっと快適に、そして環境にも優しくできます。
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