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「水道修理」の出張費に注意!急なトラブルで損しないための備え

【crc0121下書き済み】「水道修理」の出張費に注意!急なトラブルで損しないための備え
ゆーたか (CROCO_コラム企画ライター)

執筆者

ゆーたか

理学療法士、パーソナルトレーナー、2級FP技能士。ライターとしても活動している5人家族30代パパ。医療・金融系メディアで累計200本以上執筆。趣味は家電をフル活用して家事を効率化することと読書。家族と家計の健康を守るために日々奮闘中。

水道のトラブルは、ある日突然発生します。「蛇口からのポタポタと水が漏れる」「排水口の流れが悪い」といった小さな異変でも、放置すると被害が広がるおそれがあります。そんなとき頼りになるのが水道修理業者ですが、実は出張費や点検料を理由に予想外の高額請求を受けるケースも少なくありません。

とはいえ、すべてを自分で直すのも難しい…。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。この記事では、急な水道トラブルに備えて「自分でできる応急処置」から「信頼できる業者の見極め方」まで、今日から使える実用的な節約術をご紹介します。

水漏れ・詰まり…自己対応できるトラブルとその方法

水漏れ・詰まり…自己対応できるトラブルとその方法
洗面台や流し台の下にある止水栓。いざというとき、まずここを閉めて被害を防ぎましょう。

水道のトラブルが発生した際、すぐに修理業者に頼む前に、自分でできる対処法を試すことができれば、費用を節約できます。まずは、特に相談が多い「蛇口の水漏れ」「排水口の詰まり」に対して、自宅でできる応急対応の方法を解説します。

蛇口の水漏れを止める応急処置

まず行いたいのが、止水栓を閉めること。これだけで被害拡大を防げます。その後、漏れの原因が「パッキンの劣化」であれば、ホームセンターで手に入る交換部品(300〜500円程)で対処可能です。

業者に依頼すると、出張費込みで8,000円〜10,000円前後かかることもありますが、パッキン交換のみで済む軽度の漏れなら、自力で修理すれば部品代数百円ほどで抑えられます。

30分ほどで終わる作業なので、まずは落ち着いてチェックしてみましょう。

排水口の詰まりを解消する身近な道具の使い方

排水の流れが悪い、逆流する…。そんなときにまず試したいのが、「重曹+酢+熱湯」でできるナチュラルクリーニング。具体的には以下のとおりです。

  1. 排水口まわりのゴミや汚れを取り除く
  2. 重曹を約100g(1/2カップ)排水口にまんべんなく振りかける
  3. 酢を100mLほど注ぎ入れる
  4. 15〜30分ほど放置した後、60℃程度のお湯をゆっくり流し込む

これだけで、軽度な油汚れや髪の毛による詰まりはかなり改善されます。材料費は100円前後。市販のパイプクリーナーよりも低コストで安心です。

ただし、完全に水が流れないほどの詰まりや、頻繁に詰まる場合は配管内部の問題の可能性があるため、早めに専門業者に相談を。

修理業者を呼ぶべきタイミングの判断基準

どこまで自分で対応して、どこから業者を呼ぶべきか…。判断に迷うケースも多いですが、以下のような状況では早めの相談が得策です。

  • 止水しても漏れが止まらない
  • 床下・壁の内部から水の音がする
  • 排水がまったく流れない
  • トイレのタンクや便器から異音がする

業者を呼ぶ場合の費用目安は、出張費が3,000〜5,000円、修理費用込みでは15,000〜30,000円程度が一般的です。逆に自力で対処して悪化させると、余計な工事費がかかる可能性も。

「これはおかしい」と感じた段階で早めに相談しておけば、結果的に節約につながるケースが少なくありません。

無料点検サービスの落とし穴と優良業者の見極め方

無料点検サービスの落とし穴と優良業者の見極め方
事前に見積りを確認して、安心して任せられる業者を選ぶのが節約の第一歩です。

「無料で点検します」という言葉に安心して頼んだら、実はそれが高額請求の入り口だった…。そんなトラブルが後を絶ちません。ここでは「安心して依頼できる業者の見分け方」をお伝えします。

出張費・点検料の相場と高額請求の手口

水道トラブルに乗じて、不必要な部品交換や過剰な工事をすすめ、高額な請求をする業者も存在します。実際、トラブル箇所の点検後に「この部品が特殊なので…」と理由をつけて10万円以上の費用を請求された例もあります。

出張費・点検料の相場は以下のとおりです。

項目相場目安
出張費3,000〜5,000円
点検料無料〜2,000円ほど

無料点検をうたっていても、「作業費として別途5万円」といった形で請求されるケースもあるため、見積もりの内訳を必ず事前に確認しましょう。

地域の指定工事店と一般業者の料金体系の違い

水道修理業者には「自治体指定の工事店」と「民間の一般業者」があります。「自治体指定の工事店」とは「指定給水装置工事事業者」として各自治体の水道局からの指定を受けた事業者のことです。それぞれにメリット・注意点があるため、違いを理解しておきましょう。

種別特徴料金傾向
指定工事店自治体から認可を受けており信頼性が高い料金が比較的安定している一方で、相場よりやや高めになることも
一般業者価格競争があり柔軟に対応柔軟な料金設定だが極端に安い業者には注意が必要

例えば、蛇口交換の場合、料金は指定工事店は10,000円〜20,000円程で、一般業者は5,000円〜15,000円が相場です。料金だけで選ぶのではなく、信頼性や過去の実績を考慮して業者を選びましょう。指定工事店は、各自治体のホームページなどで確認できます。

参考:横浜市|指定給水装置工事事業者リスト

緊急時に備えておくべき連絡先リスト

水道トラブルは突然発生することが多いため、信頼できる業者の連絡先を事前にリストアップしておくことが大切です。特に、緊急時には、素早く対応できる業者を選んで連絡を取れるようにしておきましょう。以下の3つの連絡先は最低限、手元に用意しておくと良いです。

  1. 地域の指定工事店
  2. 口コミ評価の高い一般業者(比較サイト等で事前チェック)
  3. 24時間365日対応の緊急駆けつけ業者

これらを事前に調べておけば、夜間や休日の急なトラブル時にも落ち着いて対応できます。「どこに連絡すればいいのか迷ってしまう」という事態を避けるためにも、家族と共有しておくと安心です。

おわりに

水道のトラブルは突然起き、焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて自己対応できる範囲を見極めることが大切です。

  • 蛇口の水漏れや排水詰まりは、数百円〜数千円で対処できる場合もある
  • 修理業者を呼ぶ際は「出張費・点検料の相場」「見積もりの明細確認」をする
  • 信頼できる連絡先はあらかじめリスト化しておくと安心

業者にすべてを任せる前に、「自分で直せる内容か」「信頼できる業者か」を冷静に見極められれば、ムダな出費を防ぎ、いざという時も落ち着いて対応できます。日頃のちょっとした備えが、家計の安心と安全を守ります。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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