愛犬のトリミング代は犬種やトリミングの内容によっても違いますが、月に数千円〜2万円ほど。毎月のように続けば、意外と大きな出費になります。
しかし、すべてをプロに任せるのではなく、「自宅でできるケア」と「専門家に任せるべきケア」を上手に線引きすれば、トリミング代を抑えられます。ここでは、初心者でもできる日常ケアから、プロに依頼すべきケアまでをわかりやすく解説します。
初心者でも安全にできるケアと絶対にプロに任せるべきケアの線引き

日々のケアを自宅で行うことで、サロンの利用頻度を減らせます。ただし、犬の健康や安全に関わる部分は無理をせず、プロに任せることが大切です。
ブラッシングと部分シャンプーなら自宅でも安全
ブラッシングと部分シャンプーは、自宅でも安全に行えるケアです。
特に長毛種は毛が絡まりやすく、毎日5〜10分のブラッシングを行うことで毛玉を防げます。
例えば、シーズーやトイプードルなどの犬種では、ブラッシングを怠るとサロンでの毛玉除去料金が+500〜1,000円かかる場合があります。日常的に手入れをしていれば、この追加費用を減らせるでしょう。
部分シャンプーも、足やお尻など汚れやすい部分を中心に月2〜3回行うだけで十分です。ドライシャンプーやペット用の泡タイプを使えば、水を嫌がる犬でも負担が少なく済みます。このケアを続ければ、サロンシャンプーを「月1→2ヶ月に1回」へ。無理なく節約できます。
爪切りや足裏カットを素人がすると危険な理由
爪切りや足裏の毛のカットは一見簡単そうでも、素人が行うと出血や転倒のリスクがあります。犬の爪には「クイック」と呼ばれる血管が通っており、深く切りすぎると出血や痛みを伴います。特に黒い爪の犬では見えづらく、誤って切りすぎるケースも。
また、足裏の毛を不均一にカットすると滑りやすくなり、関節を痛める原因にもなります。爪切りや足裏カットは、サロンで1回あたり500〜1,000円前後で受けられるため、安全面を考えるとプロに任せた方が安心でコスパも良いです。
犬種によって異なるリスクと専門家への相談の目安
犬種によって必要なケアの頻度やリスクは異なります。毛が伸び続けるトイプードルやマルチーズは、2ヶ月に1回のカットが必要。放置すると毛玉ができやすくなります。短毛種の柴犬やビーグルは、基本的にブラッシングと部分シャンプーで十分です。
もし毛玉が多く、ブラッシング時に犬が痛がる場合や、皮膚に赤み・かゆみが見られる場合は、早めにプロへ相談しましょう。自己判断で処置すると悪化することもあります。
自宅ケアとサロン利用を組み合わせた現実的な節約プラン

すべてを自宅でまかなうのは難しくても、日常的なケアをしてサロンの利用頻度を減らせば、トリミング代を抑えることができるでしょう。
月1回のサロンを2〜3ヶ月に1回に減らすための日常ケア
トリミングサロンを月1回から2〜3ヶ月に1回に減らすには、毎日のブラッシングと汚れた部分のケアが欠かせません。
トリミング代が1回5,000円なら、年12回=6万円。頻度を半分にするだけで3万円の節約に。日常的には以下のケアを心がけましょう。
- ブラッシング:毎日5分
- 部分シャンプー:週1回
- 目・口・耳の周囲の拭き取り:毎日1分程度
このように少しずつ取り入れるだけで、清潔な状態を保ちやすくなります。
プロのカット後の状態を長持ちさせるお手入れ方法
サロンでカットしても、すぐに毛が伸びたり絡まったりしてはもったいないです。トリミング後は、週に2〜3回のブラッシングと、毛先を整えるための「すきバサミ」で軽いメンテナンスをするのがおすすめです。
静電気防止スプレーを使えば毛の広がりを抑えられ、毛並みを長くキープできます。これにより、次のトリミングまでの間隔を1ヶ月延ばせるケースも。
緊急でサロンに行くべきサインと費用の目安
自宅ケアでは対応できないトラブルが発生した場合は、サロンや動物病院を利用しましょう。
主な「サロンに行くべきサイン」は以下のとおりです。
- 毛玉が固まり、ブラシが通らない
- 皮膚に赤みやフケが出ている
- 爪が床に当たって音がする
これらを放置すると皮膚炎や歩行異常につながり、治療費が数万円に膨らむこともあります。小型犬のトリミング費用は平均5,000〜9,000円、中型犬で6,500〜12,000円が相場です。大きな出費に感じるかもしれませんが、悪化後の治療費を考えれば早めの対処が結果的に節約となります。
おわりに
愛犬のトリミング代を節約するには、「自宅でできるケア」と「プロに任せるケア」を明確に分けることが重要です。日々のブラッシングや部分的なシャンプーを続けるだけでも、年間3万円前後の節約ができるでしょう。
一方で、爪切りや足裏カットのような危険を伴う作業は、専門家に任せたほうが安心です。無理のない範囲で自宅ケアを取り入れれば、愛犬も家計もハッピーに。安全と節約を両立する習慣を続けましょう。
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