毎日の入浴は、家族にとって欠かせないリラックスタイムです。しかし、そのたびに発生するガス代は意外と大きな出費に。特に「追い焚き機能」を使う頻度が多いと、光熱費がかさみがちになります。
追い焚きの回数を少し減らすだけで、月1,000円前後のガス代を節約できます。家族構成や生活リズムによって節約効果は異なりますが、どの家庭でも再現しやすい方法をパターン別にご紹介します。
家族の入浴時間を揃えるだけで節約効果大

入浴時間がずれるとお湯が冷め、追い焚きが増えます。反対に、家族の入浴間隔を詰めるだけで、ガス代の節約につながります。
間隔を空けない入浴で追い焚き不要に(家庭モデル別)
お風呂のガス代を減らす効果的な方法の一つが、家族の入浴時間を近づけることです。
入浴間隔が空くとお湯が冷め、追い焚きが必要になりますが、次の人が30分以内に入浴すれば、追い焚きを使わずに済むことが多くなります。
なお、以下では節約効果がイメージしやすいよう、共通の前提条件をもとに家庭モデル別に整理しています。
【共通の前提条件】
- 浴槽容量:200L
- 追い焚き1回あたりのガス代:約20円
(200Lのお湯を5℃温め直す想定/都市ガス180円/㎥・熱効率80%)
小さい子供がいる家庭(例:夫婦+子供2人)
小さい子供がいる家庭は、夕方から夜にかけて、家族全員が順番に入浴することが多いでしょう。
平日はほぼ毎日お風呂に入り、そのうち週3回程度は家事や子どもの寝かしつけなどで入浴間隔が空き、追い焚きを使ってしまうケースも少なくありません。
そこで、家族全員が続けて入浴するよう意識することで、追い焚き回数を週1回程度まで減らせると仮定します。
【モデル前提】
- 改善前:追い焚き 週3回
- 改善後:追い焚き 週1回
- 削減回数:週2回(=月8回)
この場合、
20円 × 月8回 = 月約160円
年間では、約2,000円前後の節約につながります。
大人だけの家庭(例:夫婦2人)
夫婦のみの家庭では、帰宅時間を共有しやすく、入浴時間が調整しやすいのが特徴です。
例えば、入浴時間を30分以内に揃えることで追い焚きを月10回程度減らせると想定します。
【モデル前提】
- 追い焚き削減回数:月10回
この場合、
20円 × 月10回 = 月約200円
年間では、約2,400円前後の節約が見込めます。
保温シートとフタの併用で温度キープ
資源エネルギー庁のデータによると、お風呂(200L)はフタをせずに放置すると、2時間で約4.5℃も温度が下がってしまうとされています。
そこで、浴槽に保温シートを使用したり、入浴後すぐにフタをして、温度低下を防ぎましょう。
これにより、入浴後にお湯の温度が下がらず、追い焚きの回数を減らすことができます。入浴後の湯温を長時間保つことができるため、家族全員が順番に入浴しても追い焚きをする必要がなくなります。
例えば、追い焚き回数を月に5回減らすことで、月100円=年間1,200円の節約が期待できます。
追い焚き機能の上手な使い方

追い焚き温度を少し下げて、消費するガスの量が減らすほか、半身浴などでお湯の使用量を減らすことでもガス代の節約は可能です。
設定温度を1度下げて年間1,400円節約
追い焚きの設定温度をわずか1度下げるだけでも、ガスの使用量を減らすことができます。一般的な都市ガスの家庭では、200Lのお湯を沸かす際、温度設定を1度下げるだけで、1回あたり約4円のガス代が浮きます。
【試算の前提】
- 条件: 200Lの浴槽、1℃温度抑制
- 計算式: (200L × 1℃) ÷ (発熱量10,750kcal × 熱効率0.8) × 単価180円 ≒ 約4円
例えば、毎日追い焚きを行う家庭であれば、1回あたり約4円の節約に。これを月30回とすると、約120円、年間約1,400円前後の節約になります。家族が多く入浴頻度が高いほど、節約額はさらに大きくなります。
給湯温度を1度下げた場合の体感には個人差がありますが、無理のない範囲で設定温度を調整することで、快適さを保ちながらガス代の節約につなげることができます。
特に冬場以外は41℃から40℃に下げるなど、自分や家族の体感に合わせて少しずつ調整していくことがポイントです。
半身浴で湯量を減らす健康的節約法(家庭モデル別)
半身浴を取り入れることで、湯量を抑え、ガス代を減らすこともできます。
ここでは、現実的に取り入れやすい湯量削減幅をもとに整理します。
【共通の前提条件】
- 通常の湯量:200L
- 半身浴時の湯量:160L
- 削減量:40L
- 40L分を沸かすガス代:約23円/回
(水温15℃→42℃を想定)
小さい子どもがいる家庭(例:夫婦+子供2人)
子どもがいる家庭でも、浅めの湯量を意識することで半身浴は十分可能です。
ここでは、週2回(月8回)半身浴を取り入れるケースを想定します。
【モデル前提】
- 半身浴:月8回
- 削減額:23円/回
この場合、
23円 × 月8回 = 月約180円
年間では、約2,200円前後の節約になります。
大人だけの家庭(例:夫婦2人)
大人だけの家庭では、半身浴を取り入れやすく、継続しやすい傾向があります。
たとえば、週3回(月12回)半身浴を行うと仮定します。
【モデル前提】
- 半身浴:月12回
- 削減湯量:40L
- 削減額:23円/回
この場合、
23円 × 月12回 = 月約280円
年間では、約3,300円前後の節約が期待できます。
おわりに
お風呂の追い焚き回数を減らすポイントは、入浴のタイミング・温度設定・湯量の3つを見直すことです。たとえば、家族が続けて入浴するように時間を調整する、給湯温度を1度下げる、全身浴から半身浴に切り替える——こうした小さな工夫の積み重ねで、月1,000円前後、年間では約12,000円のガス代の節約ができるでしょう。
また、家族構成や生活リズムに合わせた工夫をすることも大切です。忙しい共働き家庭なら「入浴時間をまとめる」ことが効果的ですし、ひとり暮らしの方なら「半身浴で湯量を減らす」ことが現実的。自分の生活に無理なく合う方法を選べば、節約は長続きします。
少しの工夫で快適さをそのまま。今日からできるお風呂の節約習慣です。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。