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炊飯器の「保温」をやめて電気代を節約する習慣

炊飯器の「保温」をやめて電気代を節約する習慣
たかはる

執筆者

たかはる

大手銀行で個人向け営業として幅広い金融相談に携わった経験を生かし、現在は金融ライターとして活動中。
FP2級・終活アドバイザー資格保有。
クレジットカードは約30枚、銀行口座も10以上を自ら開設・利用するなど、徹底したユーザー目線が強み。
計4カ国、約15年の海外生活で200超の世界遺産を旅し、海外での暮らしのお金にも詳しい。
親の介護と相続をきっかけに、終活や老後のお金についての情報発信も行っている。

炊飯器の「保温」は便利ですが、長時間つけっぱなしにしていませんか? 実はこの保温時間こそが、気づかないうちに電気代を押し上げる原因のひとつです。

本記事では、炊飯器の保温と冷凍保存+電子レンジ加熱の電気代を比較し、ご飯の美味しさを保ちながら光熱費を無理なく節約できる方法や、家族構成別の節約効果、最適な炊飯量の見極め方、さらに冷凍ご飯をふっくら美味しく戻すコツまでをわかりやすく解説します。

保温機能をやめて月々の電気代をどれだけ減らせるか

保温機能をやめて月々の電気代をどれだけ減らせるか
保温を見直すだけで、ご飯の美味しさを保ちながら光熱費を抑えることもできます。

ご飯を炊いたあとの「保温」、ついそのままにしていませんか?実はこの時間が、知らないうちに電気代を押し上げることに。冷凍保存や電子レンジを活用すれば、炊きたてのおいしさを保ちながら節電もできます。

炊飯器の保温と冷凍保存+レンジ加熱の電気代比較

炊飯器の「保温」をやめるだけでも、電気代は思った以上に抑えられる場合があります。

多くの炊飯器では、保温時の消費電力はおおよそ20Wh前後/時。これを電気料金(1kWh=30円)で計算すると、1時間あたりの電気代は約0.6円程度になります。

この状態で12時間保温を続けると、1回あたりでは約7円になる計算です。
(参考:保温時消費電力:タイガー魔法瓶|IHジャー炊飯器 / 電気料金:TEPCO東京電力|従量電灯B料金プラン

1日1回炊飯して毎回12時間保温を続けた場合、1ヵ月あたり210円前後になることもあります。

一方、ご飯を炊いたあとすぐに小分けして冷凍し、食べる直前に電子レンジ(600W)で3分ほど温める場合、1食あたりの加熱にかかる電気代は約1.8円程度です。
(参考:ドコモデンキ|600Wの電化製品の電気代は?主な製品の電気代や節電方法を紹介

仮に1日2食を冷凍ご飯でまかなうと、
1.8円 × 2食 × 30日 = 約108円/月ほどに収まります。

保温を続ける代わりに冷凍保存+電子レンジ加熱に切り替えることで、月あたり100円程度の差が生まれるケースもあります。炊きたての風味を保ちやすく、食べきれないご飯を無駄にしない点もメリットです。

家族構成と保温時間で変わる、節約しやすい使い分けの目安

では、先ほどの計算を元にして家族構成別に節約額を比較してみましょう。

炊飯や保温の電気代は人数による差がほとんどなく、どの家庭でも月約210円程度で一定です。一方で、冷凍+レンジ加熱は1人分ごとに電力を使うため、人数が増えるほど割高になります。​

そこで、比較しやすいように、「保温あり(月)は全家庭共通210円」としたうえで、表に整理しました。

家族構成別の節約額

家族構成保温(月)冷凍+レンジ(月)差額(月)
1人暮らし約210円約108円約+102円お得
2人家族約210円約216円約▲6円
3人家族約210円約324円約▲114円
4人家族約210円約432円約▲222円
※差額(月)は「210円(保温) - 冷凍+レンジ(月)」で算出
※1人あたり1日2食・12時間保温または冷凍してレンジ解凍した場合

1~2人家庭では、まとめて炊いて冷凍保存し食べる分だけ温める方が電気代の節約に効果的で、都度炊飯の手間も省けます。

さらに「保温時間の目安」にも注意しましょう。一般的に、保温は3〜4時間以内であれば電気代も抑えやすく、炊きたての状態も比較的キープできます。

一方で、5時間を超えると保温にかかる電気代の方が上がり、冷凍+レンジ加熱の方がコストを抑えられるケースが多くなります。​

保温時間保温電気代冷凍+レンジ(1人分)
2時間約1円約1.8円
3〜4時間約1.5〜2円約1.8円
5時間以上約2.5円〜約1.8円

2〜4時間程度なら保温のほうが割安、5時間以上は冷凍+レンジのほうが電気代を抑えられるという傾向が分かります。

このように、「食べるまで3〜4時間以内なら保温」「それ以上なら冷凍+レンジ加熱」という使い分けが効率的です。

また、保温を控えることで炊飯器内部が乾きやすくなり、臭い移りや焦げつき、故障リスクの低減にもつながるメリットがあります。

「炊きすぎ・余りすぎ」を防ぐための炊飯計画術

「炊きすぎ・余りすぎ」を防ぐための炊飯計画術
ご飯が余りやすい家庭ほど、小分け冷凍を組み合わせると捨てずに使い切りやすくなります。

ご飯を「炊きすぎて余らせる」ことは、食材ロスだけでなく光熱費のムダにもつながることに。家族の食べる量を基準に、適切な炊飯量と冷凍保存を組み合わせることで、無駄なくおいしいご飯を楽しめます。

家族が食べる量をもとにした、無駄を減らす炊飯量の考え方

電気代を節約しても、ご飯を余らせて捨ててしまっては意味がありません。まずは家族が1回の食事でどれくらい食べるかを把握しましょう。成人1人あたりの一食平均を約150g(茶碗1杯分)とすると、4人家族なら1食で約600g、1日2食ご飯を食べる場合は約1.2kgが目安です。

1合で約330g炊けることを考えると、1日あたり約3.5合が適量。4合炊いて余った分を冷凍しておけば、翌日以降に無駄なく食べられます。食事量が増える週末だけ少し多めに炊くなど、日によって調整するのもおすすめです。

冷凍ご飯を美味しく解凍して食費ロスを防ぐコツ

炊きたてのご飯は、熱いうちに1食分ずつラップで包み、平らにして急速冷凍するのが美味しさを保つコツです。冷めてから包むと食感が落ちるため、湯気があるうちに手早く小分けしましょう。

冷凍前にご飯の上へ小さじ1杯の水を振ると、解凍時の水分が補われてふっくら仕上がります。電子レンジ600Wで約2分加熱し、ラップを開けて30秒蒸らせば、甘みとモチモチ感が戻りますよ。

冷凍ご飯を美味しく解凍して食費ロスを防ぐコツ
100均にもごはん用の冷凍保存容器が揃います。加熱ムラを抑え、におい移りを防ぐのにも役立つ便利アイテムです。

保存期間は美味しさを保つなら約2週間。ご飯専用の冷凍保存容器を使えばさらに加熱ムラやにおい移りも防げます。

おわりに

炊飯器の「保温」を見直し、冷凍保存と適量炊飯を組み合わせるだけで、無理なく電気代と食費の両方を節約できます。小さな工夫の積み重ねで、年間では1,000円台の節約につながり、炊きたての美味しさもそのまま楽しめるのがうれしいところです。まずは今日の炊飯から「保温オフ」を意識してみましょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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