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洗濯機の「すすぎ1回」で本当に節約できる?正しい使い方と注意点

洗濯機の「すすぎ1回」で本当に節約できる?正しい使い方と注意点
たかはる

執筆者

たかはる

大手銀行で個人向け営業として幅広い金融相談に携わった経験を生かし、現在は金融ライターとして活動中。
FP2級・終活アドバイザー資格保有。
クレジットカードは約30枚、銀行口座も10以上を自ら開設・利用するなど、徹底したユーザー目線が強み。
計4カ国、約15年の海外生活で200超の世界遺産を旅し、海外での暮らしのお金にも詳しい。
親の介護と相続をきっかけに、終活や老後のお金についての情報発信も行っている。

洗濯機のすすぎを1回にするだけで、水道代や電気代の節約につながります。1回ごとの差は小さくても、積み重ねれば家計にうれしい効果が。ただし、すべての洗剤が対応しているわけではなく、使い方を間違えると肌トラブルやにおいの原因にもなります。この記事では、すすぎ1回に向く洗剤の見極め方や注意点、節約効果をわかりやすく解説します。

すすぎ1回に向く洗剤と向かない洗剤

すすぎ1回に向く洗剤と向かない洗剤
すすぎ1回に対応した洗剤なら、節水や時短に役立ちます。アリエールは代表的な対応製品のひとつです。

洗剤には「すすぎ1回タイプ」と「2回すすぎが必要なタイプ」があります。これは、成分や洗浄力の違いに応じて、メーカーが根拠をもとに表示しています。まずは、その違いとすすぎを減らすリスクを見ていきましょう。

洗濯用洗剤のパッケージ表示の確認方法

洗剤ごとの「すすぎ回数」は、洗濯の仕上がりや肌への影響に関わる大切なポイントです。正しく使うためには、まずパッケージの表示を確認しましょう。

1. 「使用方法」欄をチェック
パッケージ裏面の「使用方法」に「すすぎ1回で使用できます」と書かれている場合は、泡切れがよく、成分残りが少ないタイプです。例えば、花王「アタックZERO」やP&G「アリエール」などが代表的。すすぎ回数が少ない分、一定の節水や時短が期待できます。ただし、使用状況によって効果は変わるため、表示に沿って使うことが大切です。

洗濯用洗剤のパッケージ表示の確認方法
アタックZEROの背面には「すすぎ1回」表示があります。購入や使用前に、表示の有無を必ず確認しましょう。

2. 漂白剤・柔軟剤入りはすすぎ2回が基本
粉末洗剤や漂白剤、柔軟剤入りの製品は、成分が衣類に残りやすい場合があるため、すすぎ2回が推奨されています。例えばLIONの「部屋干しトップ除菌EX」は粉末洗剤で漂白剤も含まれているので2回すすぎとなっています。すすぎ回数は製品ごとに異なるため、製品表示を必ず確認しましょう。

3. 状況に合わせて回数を調整
表示のすすぎ回数は「理想条件」での目安です。実際には洗濯物の量や汚れ具合、肌の状態によって調整が必要。特に敏感肌や赤ちゃんの衣類、タオル類は、成分残りを避けるため2回すすぎが無難です。

すすぎ回数は「洗剤の種類×使い方」で変わります。パッケージ表示を参考に、自分の環境に合った方法を選びましょう。

すすぎ2回推奨の洗剤で1回にした場合のリスク

すすぎ2回が推奨されている洗剤を1回ですませると、洗浄成分や香料が衣類や洗濯槽に残りやすくなります。界面活性剤や酵素が十分に流れきらず、肌のかゆみや赤みなどの不調につながる場合があります。特に肌が弱い方や赤ちゃんの衣類では注意が必要です。

また、成分が衣類に残ったままだと、黄ばみが生じやすくなります。さらに、残留した成分に雑菌が繁殖すると生乾き臭の原因になり、洗濯槽に洗剤カスがたまればカビの発生につながる可能性もあり、衛生面でも注意が必要です。

節水のつもりですすぎを減らしても、においや洗い直し、洗濯槽の掃除といった手間やコストが増える可能性があります。メーカーがすすぎ2回を推奨するのは、こうしたリスクを防ぐためです。表示に従った正しいすすぎが、衣類と肌を守るポイントです。

水道代・電気代の節約効果を試算

水道代・電気代の節約効果を試算
Lideaでは、すすぎ1回など環境と家計に配慮した洗濯方法が紹介されています。日々の洗濯の参考になります。

すすぎを1回減らすだけで、水道代や電気代を着実に節約できます。洗濯の回数が多いご家庭ほど、効果も大きくなるのが特長です。ここでは節約できる金額の目安と、すすぎ1回にする際の注意点を解説します。

参考:ライオン株式会社|Lidea

1回あたり約9円、月20回で180円の削減

洗濯機のすすぎ回数を減らすと、光熱費を効率よく抑えられます。家庭用洗濯機では1回あたり約100Lの水を使いますが(参考:大阪市水道局|水使用量調査による一般家庭の用途別使用量に関する考察)、すすぎを1回減らすことで一般的な試算では水30L分で数円程度、電気代も数円程度の節約となり、合計で約9円前後が目安とされています。月20回の洗濯なら約180円、年間では数千円ほど抑えられる計算です。すすぎ1回分の時間も5〜10分短縮されるため、家事の時短にもつながります。

また、水や電気の使用量を減らすことはCO₂排出や上下水道への負担を軽くし、環境保護にもつながります。

ただし、タオル類や泥汚れ、赤ちゃんの衣類などは洗剤残りを防ぐため「すすぎ2回」が安心です。普段着など軽い汚れの衣類は「すすぎ1回対応」の洗剤を選べば、節約と仕上がりの両立ができます。衣類や用途に合わせて、すすぎ回数を上手に使い分けましょう。

すすぎ1回で柔軟剤を使わない場合の影響と対策

最近では、すすぎ1回コースの利用が増え柔軟剤を使わない方も多くなっています。柔軟剤は「最後のすすぎ」で入るため、すすぎが1回だけだと洗剤が残った状態で加わってしまうからです。これにより、肌刺激や香りの残り過ぎ、吸水性の低下などが起きやすくなります。

柔軟剤を使わないことで、ごわつきや静電気が発生しやすくなるなど、仕上がりに変化が出ることも考えられます。一方、やわらかさや香りは控えめになりますが、タオル本来の吸水感が得られやすいと感じる方もいます。

とはいえ、工夫しだいで柔軟剤なしでも快適な仕上がりは可能です。

洗剤の量を8〜9割に抑えれば成分の残りを防ぎやすくなります。また、脱水後に軽く振って干したり、風通しの良い場所に干したりすることで、自然なふんわり感が出ます。さらに、すすぎの時に小さじ1杯ほどのクエン酸を加えると、ごわつきや静電気を抑えやすくなります。ただし、洗濯機の取扱説明書に従い、使用可否を確認してから使いましょう。

すすぎ1回で柔軟剤を使わない場合の影響と対策
クエン酸は粉末タイプが扱いやすく、100円ショップでも購入できます。すすぎ時の工夫に取り入れやすいアイテムです。

すすぎ1回コースを上手に取り入れて、自分に合う方法を試してみてください。

おわりに

すすぎ回数を見直すことで、洗濯にかかる時間もコストも減らせます。まずは、手元の洗剤がすすぎ1回に対応しているかを確かめてみましょう。表示を確認しながら自分の家庭に合う方法を選べば、節約と仕上がりのバランスも取りやすくなります。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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