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洗濯機の不調は汚れが原因?正しい掃除法とやり方を徹底解説

洗濯機の不調は汚れが原因?正しい掃除法とやり方を徹底解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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「最近、洗濯物の洗い上がりがイマイチ」「嫌なニオイがする」「水の流れが悪い」──そんな不調の原因は、実は洗濯機内部の汚れかもしれません。洗濯機は毎日使う家電だからこそ、正しい掃除法を知っておくことが大切です。

本記事では、縦型・ドラム式それぞれに合った掃除方法や市販クリーナーの選び方、日常的にできる簡単なケア、さらにプロに依頼する際の注意点まで詳しく解説します。読んだ後には、自宅の洗濯機を快適に使い続けるための実践的な知識が身につきます。

洗濯機の不調サインは“汚れ”が原因かも

洗濯機の不調サインは“汚れ”が原因かも

洗濯機は毎日のように使う家電。だからこそ、内部に少しずつ汚れやカビ、洗剤残りが蓄積していきます。そのまま放置すると、目に見えるトラブルとして現れ、快適に使えなくなるだけでなく、故障のリスクも高まります。

ここからは、洗濯機に起こりがちな不調サインとその原因を詳しく解説していきます。

洗濯物の臭い・黒いカスの正体

洗濯物から嫌な臭いがする、黒いカスが付着する場合は、洗濯槽にこびりついたカビや洗剤残りが原因です。

湿気の多い洗濯機内部はカビが繁殖しやすく、蓄積すると衣類にまで影響が出ます。また、カビや水垢だけでなく、内部部品の摩耗や腐食が進むと、洗濯機本体から独特の異臭がすることもあります。洗濯物だけでなく機械自体の劣化を知らせるサインとして見逃さないようにしましょう。

運転音や水流の弱まりも汚れが影響

「最近洗い上がりが悪い」「水流が弱い」と感じる場合は、見えない部分に汚れが溜まって水の流れを妨げている可能性があります。洗濯槽やフィルターの目詰まりによってパフォーマンスが低下していることが考えられます。

異音や大きな振動がする

「ガタガタ」「ゴトゴト」「キュルキュル」といった普段と違う音や、強い振動音・金属音は要注意。モーターやベルトの劣化、ドラムの破損など、部品トラブルが隠れていることがあります。

早めに点検を受けるのがおすすめです。「電源が入らない」「操作パネルが反応しない」「途中で止まる」といった場合は、基板やセンサーの不具合、配線の接続不良が疑われます。専門的な修理が必要になるケースが多い症状です。

給水・排水トラブル

水がうまく溜まらない、排水されないといった不具合は、ホースや排水口の詰まりが原因のこともあれば、内部パーツの故障の可能性もあります。フィルター清掃で改善する場合もありますが、繰り返すようなら修理が必要です。

また、脱水が全くできない、終わった後も洗濯物が水を含んだままの場合、内部のバランス不良やモーター・排水系のトラブルが考えられます。見過ごすとさらに負荷がかかり、故障が悪化することもあります。

縦型とドラム式で違う!洗濯機の掃除法とやり方

縦型とドラム式で違う!洗濯機の掃除法とやり方

洗濯機は毎日使う家電だからこそ、定期的なお手入れが欠かせません。ただし、縦型とドラム式では構造が異なるため、効果的な掃除方法も違います。自分の機種に合った正しいやり方を理解しておきましょう。

縦型洗濯機の掃除法

縦型洗濯機は、水を溜めやすい構造なので、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使ったつけ置き洗いに適しています。汚れを放置すると、カビや嫌なニオイの原因になります。月に1回を目安に掃除するのがおすすめです。

  1. 洗濯機のゴミ取りネットなど外せる部品はまず外し、別途手洗いします。
  2. 40~50℃のお湯を槽の高水位まで溜め、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)か専用クリーナーを既定量投入します。
  3. 「槽洗浄コース」または「標準コース」で約5分間回し、4~6時間ほど漬け置きします。
  4. 浮き出たゴミ・汚れは網やストッキングで取り除き、再度標準コースで運転しすすいだ後、フタを開放してしっかりと乾燥させます。
  5. 糸くずフィルター・洗剤投入口は、定期的に取り外してぬるま湯で洗い、乾燥させましょう。

ドラム式洗濯機の掃除法

ドラム式洗濯機は少ない水量で洗うため、縦型洗濯機と同じ方法では効果が薄いことがあります。基本的に、ドラム式専用のクリーナーを使うのがおすすめです。ドラム式は1〜2か月に1回の掃除を目安に行いましょう。

  1. 洗濯槽クリーナー(塩素系が推奨)を規定量投入します。
  2. 「槽洗浄コース」があれば選択、なければ通常洗濯コースを利用します。運転終了後はドアを開放し内部を乾燥させます。
  3. 酸素系クリーナーは、メーカーによって使えるかどうかが異なるため、必ず取扱説明書やクリーナーの注意書きを確認しましょう。
  4. 乾燥フィルター・排水(糸くず)フィルターは週1回、パッキンは洗濯ごとに雑巾で水拭きします。特にパッキン部はカビや臭いの原因になりやすいので丁寧に拭き取ります。

1回15分でできる!日常的な洗濯機ケアと習慣化のコツ

1回15分でできる!日常的な洗濯機ケアと習慣化のコツ

「洗濯機の掃除って手間がかかるし、つい後回しにしてしまう…」そんな方におすすめなのが、毎日のちょっとしたひと工夫。15分以内でできるお手軽ケアを続けるだけで、カビや臭いを防ぎ、洗濯機を長持ちさせられます。

洗剤・柔軟剤は適量を守る

「多めに入れたほうが汚れが落ちそう」と思いがちですが、実際は逆効果。洗剤や柔軟剤が過剰に残ると、カビや臭いの原因になります。パッケージに記載された使用量を守ることが大切です。

すぐに衣類を取り出す

洗濯物を槽内に放置すると、湿気でカビが繁殖しやすくなります。衣類も臭いやしわの原因になるため、洗濯が終わったらすぐに取り出す習慣をつけましょう。

使用後にフタを開けて乾燥させる

洗濯が終わったら、必ずフタやドアを開けて内部を乾燥させましょう。湿気がこもるとカビや雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因になります。「洗濯後はフタを開ける」が鉄則です。

洗剤ケースやゴミフィルターの掃除法

糸くずフィルターや乾燥フィルターは週1回を目安に掃除するのが理想です。洗剤投入口もカビや洗剤カスがたまりやすい場所なので、2週間に1度程度の水洗い・乾燥で清潔を保ちましょう。

目に見えない黒カビや臭い対策には、月に1回を目安に槽洗浄を行いましょう。市販の洗濯槽クリーナーを使うだけで、内部の清潔をキープできます。

プロに掃除を依頼する場合の注意点

プロに掃除を依頼する場合の注意点

自分で掃除しても臭いやカビが改善しない場合は、プロに依頼するのも選択肢のひとつです。ここでは、依頼の目安となる症状や費用相場、信頼できる業者の選び方を紹介します。

依頼の目安となる状態

以下のような症状が出始めたら、専門業者にクリーニングを依頼する良いタイミングです。

洗濯物に黒いカスが付く「ワカメ」のような黒い汚れが洗濯物につくようになったら、カビがかなり繁殖している証拠です。
カビや異臭がする洗濯機から強いカビ臭や嫌なニオイがするようになったら、手の届かない部分にカビが溜まっている可能性があります。
異音がする洗濯中に「キュルキュル」「ゴロゴロ」といった異音がするようになった場合、内部の部品に問題が起きているかもしれません。
乾燥効率が落ちたドラム式洗濯機の場合、乾燥時間が異常に長くなったり、乾きが悪くなったりしたら、内部にホコリが溜まっている可能性があります。

縦型洗濯機の場合、2〜3年に1回程度のプロによる洗浄がおすすめです。普段は月に1回、塩素系漂白剤でのお手入れも併用すると、より効果的です。ドラム式は、内部の構造が複雑なため、汚れが気になり始めたら早めにプロに依頼しましょう。

洗濯機分解洗浄の料金相場

プロに頼むとしたら、気になるのが費用。プロに洗濯機クリーニングを依頼する場合、費用は洗濯機の種類や作業内容によって異なります。下記は、洗濯機クリーニングサービスの費用相場です。

このほかにも、8kg以上の大型洗濯機の場合、追加料金(1,650円〜3,000円)がかかることがあります。依頼する際は、事前に合計金額を確認しておきましょう。

洗濯機の種類料金相場(税込)
縦型洗濯機12,000円〜25,000円
縦型(乾燥機能付き)15,000円〜25,000円
ドラム式洗濯機20,000円〜35,000円
ドラム式(完全分解)25,000円〜40,000円

業者選びの重要ポイント

洗濯機クリーニングをプロに依頼する際は、業者のタイプや対応条件、口コミ、料金の妥当性などを考慮して選ぶことが大切です。

例えば、大手業者は品質が安定しており安心感がありますが、料金はやや高めです。一方、洗濯機掃除業者を選べるマッチングサイトは複数の業者を比較しやすい反面、技術力に差があることがあります。家電量販店は保証が手厚いのがメリットですが、料金が高く、作業に時間がかかる傾向も。

依頼の際には、縦型かドラム式か、対応機種を事前に確認し、より徹底的に汚れを落としたい場合は、分解洗浄ができる業者を選びましょう。製造から6年以上経っていると、対応できない場合があるので注意が必要です。

また、安心してプロに依頼するためには、料金形態や口コミなども確認し、損害保険に加入している業者を選びましょう。複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討するのがおすすめです。

まとめ:正しい掃除法とやり方で洗濯機を快適に使おう

まとめ:正しい掃除法とやり方で洗濯機を快適に使おう

放っておくとカビや臭いが広がりやすい洗濯機も、ちょっとした日常ケアや定期的な掃除で驚くほど快適に使えます。まずは今日から“15分以内の簡単ケア”を習慣にしてみましょう。

そして汚れが取れない、臭いが改善しないと感じたら、迷わずプロの分解洗浄を検討するのがおすすめです。正しい掃除方法と業者選びのポイントを押さえて、清潔で長持ちする洗濯機を維持しましょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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